イエナプラン100周年イベント

何というか、私の人生の方向がピタッと定まってきたような、目まぐるしい日々、圧倒的なエネルギーに包まれた文化の日の連休でした。

福山市でイエナプラン100周年イベントが開催され、開催地が近いし、周りの保護者仲間が行くって言うから、という感じの軽いノリで参加したんだけど、もうもう、人生を変えるほどのイベントでした。

まず、北は北海道、南は沖縄、全国から参加者が集まってくるようなイベントだったってこと、驚いた。私は気軽に参加したけど、本当に、福山市でやってくれてよかった。

いつも、先進的な教育の形を好む保護者仲間とあーだこーだ話しているけど、全国から集まってきた先生たちと共に過ごし、対話した2日間、最高でした。

このイベントがよかったのは、イエナプランを伝え続けているリヒテルズ直子さんの公演や、各地で実践されている先生たちの話を聞くだけでなく、参加者が数人のグループに分かれて対話をする機会がたくさんあったこと。その対話で、住む地域も、立場も違う、でも既存の教育に?を感じている人たちと対話する中で、多視点を持つことが出来る。

先生たちが苦しんでいること。私達イエナプラン教育校の親からみたら素敵な、子供に寄り添えるタイプの先生たちが得に苦しみ、退職を考えている方が多いこと。先生たちの苦しみは、教育システムと社会の仕組みによるものだということ。悪いのは先生たちじゃない、と思えた。

今までは、子供達を救いたい、子供達に教育を楽しんでもらいたい、という視点で考えていたけど、今は、先生たちにも楽しんでもらいたい、苦しみから救ってあげたい、と考えるようになった。

めちゃめちゃ大きな変化だった。

嫌なことを避ける

カメちゃんが学校行きたくない病を発症してから、葛藤の日々だった。でも、苦しい時にたくさんの人達に助けてもらった、支えてもらった。やはり、人とのつながりでしか、人は幸せになれない、そう思った。

学校に足を踏み入れたくないという拒絶の状態を脱し、本当に嫌な数学の授業を避けて登校する、というフェーズに入った。数学はもう絶対に嫌、そして担任の先生は嫌、担任の先生の授業はまぁ、受けられる、という感じ。

先週末、カメちゃんがあまりにも小さいことで、担任の先生のことを嫌だというから、カメちゃんの名誉のために書いておくと、「本当に小さいことなんだけどね、やっぱり嫌だと思ったんだけど」と前置きしながらだった。

私も、どうしたらいいか、どうカメちゃんを導いていくか、ちょっといっぱいいっぱいだったから、「もういい加減にして!そんな小さなことを嫌だと言っていたら生きていけない、もう誰にも会わない様に引きこもるしかなくなるよ」と喝を入れた。

苦しいことがあっても、どん何辛くても学校を休ませない親がいる。それがいいとは思わないけど、私も、全部嫌な事を避ける、は無理だから、多少の嫌なことは、工夫して乗り越える術を身に着けて欲しいと願っている。

大学の同級生で、教師をしている友人にカメちゃんの状態を話したら、「嫌な先生を避けるのはとっても大切、それでいいと思うよ」とメッセージを頂いて。とっても有難かった。

私とカメちゃんの選択を 胸張って、 やって行こう。その選択を正解にすればいい。

失敗の女王

昨日はカメちゃんの誕生日だった。朝、本人のつぶやきでそれに気づいたことも、人生初の出来事で驚いたけど、夕方、ケーキを作るのを忘れていたことに、またまた驚いた。

子供の誕生日には、毎年シフォンケーキを焼いていた。今まで忘れたことなかったのに。しかも、朝、カメちゃんが今日は自分の誕生日だ、って教えてくれたのに、全然ケーキ作ろう!と思いもしなくて、夕飯を作りながら気づいて。。。

しかも、チキン南蛮作るのに必要なマヨネーズを切らしているのに気づかず、チキンを揚げながら気が付き、誕生日ボーイのカメちゃんにチキンを揚げてもらいながらスーパーに車を飛ばした。

しかもしかも、チキン揚げる温度が低すぎたみたいで、全然かりっかりにならないし、衣がはがれるしで、なんだかイマイチな出来栄え。。。

とほほ、失敗だらけの一日。でも、こんな日もある。

今日はカメちゃんの好きなチョコのシフォンケーキ作るからね!と断言し、薄力粉が無いのに気づいた。ま、すぐ買いに行ったけど。

やれやれ。

カメちゃん誕生日だった!

今日はカメちゃの誕生日だった。もうすぐ誕生日と思っていたけど、今日だったとは。いくらカメちゃんの学校の事とか頭でいっぱいだったとはいえ、びっくりした。

「今日、誕生日だぁ」とカメちゃんが朝食を食べながら言った。それを聞いて、え?嘘?本当?と、本気で忘れていた自分に驚いた。

昨日の朝、カメちゃんに対するハスちゃんの言動や態度が癇に障り、久々にハスちゃんと言いあいして険悪ムード。それがまだ尾を引いている感がある。カメちゃん、ごめん。

今日は数学の授業が無かったので、カメちゃん、なんとか遅刻せずに普通に登校した。誕生日だもんね。また明日はどうなるかわからんけど、1日、1日を乗り越えていこう。

しかし、ハスちゃんの部屋が汚いのが腹立つ。昨日、床を箒で履いてと言って、返事してたのに、明らかないやってない。自分も中学生の時とか、部屋めっちゃ汚かったけど。

赦す

カメちゃんが学校行きたくない、と言い始めたとき、その直接的なきっかけを作った数学の先生のことを、恨んだ。その先生がいなければよかったのに、と。約1週間経ち、今はそのネガティブな思いが和らいだ。カメちゃんを傷つけ、学校に登校できなく無くなった先生の行為は憎むけれど、先生自体は憎まないでいられる状態、というか。

丁度、ばっちぐーなタイミングで、ひすいこたろうさんのyoutubeで赦すという内容の動画を見て。それが響いた。

先生は、ほぼ全生徒に嫌われるような言動、行動をしていて、どうにもこうにも幸せな人だとは思えない。先生も、幸せであったらいいな、と思う。

私の心境の変化はあったけれども、カメちゃんの心は変わらない。嫌な人を赦すなんて、12歳の彼には難しいにきまってる。

昨日は、あるイベントで家族3人、みんなで心底楽しんだ。気持ちが明るくなって、カメちゃんは夕食を食べながら、明日は学校行こうっと!と言った。嬉しかった。でも、寝る時には、やっぱり、学校行きたくないな、と言って寝た。

今日は、1時間目の数学が終わってから、登校した。友達とわいわい楽しそうに帰ってくるカメちゃんを見てホッとしたけど、疲れたーと言っている。

明日は、どうかね。

学校に登校するより充実した日にする

落ち込んでいた気分が、上向いてきた。状況は何も変わっていない。カメちゃんは今日も学校休んでいる。でも、私は落ち着いてきた。もう、やるべきことはやったというのがある。あとは、我が家でカメちゃんの心身の健康を守りながら、”学校に登校するより充実した日にする”をテーマに、粛々と生活するだけ。

仲間とコミュニケーションとるのが好き、人が好き、外交的なカメちゃんにとって、学校は好きな場所だった。そこに嫌な先生がちらほらいるだけで、学校は好きな子なんだ。だから今回も、1日2日休んだら、また行けるかな、だって友達がいるんだから、と思ってた。けど、嫌な数学の先生の授業は、別室で受けられるように整えても、この授業だけでも言ったら、と提案しても、頑なに学校には行きたくない、と言う。

私が想像する以上に、カメちゃんは学校が嫌になっちゃったんだ、とわかった。

だから、出来れば元に戻って欲しいな、という気持ちが私の中で弱まって、行かない生活をどうするか、の方に思いが向かって、気持ちが上向いてきた。あんまり、学校に執着しすぎるのは、危険ね。本当は行ってほしいけど。

中学校には(普通の公立小学校も)楽しいが圧倒的に足りない。何が楽しくてあそこに行かなきゃいけないの?って感じだろう。休憩時間も、トイレに行って次の授業の準備したら終わるくらいしかない。小学校の時は、大休憩と昼休憩、あと放課後が楽しみだったよね。中学校にはそれがない。

楽しい、がない場所、そして、どっちかといえば、威張っている先生という大人に嫌な事言われて、傷つけられることもある場所、が、学校、なんだわ。

スクールカウンセラー

昨日、スクールカウンセラーに会った。あってよかった。この方に会えるチャンスを作ってくれたカメちゃんに感謝するくらい。

今まで何人かスクールカウンセラーに相談したけど、相談したからって何かが良くなる、状況が改善する感じはまったくなかった。傷ついた相談者の話をふんふん聞いてくれて、癒してくれて、それだけ、って感じで。だから、自分の癒し方を知っている私は、あんまりスクールカウンセラーに頼らなかった。

昨日会ったカウンセラーは一味違った。出来ることに限りはあるけど、私にできることをやりますね、と何だか滅茶滅茶頼れる方だった。お話していた感じたのは、このカウンセラーは、完全に先生より上の立場だな、社会的地位とかそういうのじゃなくて、力関係で。

カメちゃんのことは私が命を懸けて守るけど、他の子達を誰か学校関係者に守ってもらいたいと思った。このカウンセラーは、守ってくれそう。

数学教師がカメちゃんを傷つけてしまった事に関し、謝罪をさせていただきましょうか?と言われて、断った。

数学教師が嫌いな子は多々いる、恐らく傷ついている子も多々いる。たまたまカメちゃんは嫌だと意思表示し、親が学校に伝えた。だからカメちゃんだけに謝罪されても、じゃあ、他の子、親が何もしない、できない家庭の子は?それはおかしい。そして、謝罪されて過去が変わるならして頂くけど、過去は変わらない。本当に謝罪する気持ちがあるなら、未来を変えて欲しい。今から行動を変えて欲しい。そうしたら、カメちゃん以外のみんなにもメリットがある。と伝えた。

昨日は渋々ながら登校して、学校にいる間は楽しそうだった、とカウンセラーからも聞いて、安心していた。だけど、帰宅時、やっぱり学校いや、もう明日明後日は休む準備してきた、と各教師に明日明後日やる範囲だったり、課題をヒアリングしてきていた。

そして今日、やはりお休みした。これは、単純に数学だけを避ければいいという問題ではないのだとわかった。

空、雲、太陽

今朝はカメちゃん、なんとか登校した。嫌な数学の授業が無いから大丈夫だよ、と言いながら、行きたくなさそうなカメちゃんを励ます。でも、これって、どうなんだろう、行きたくなさそうなら、やっぱり行かないほうがいいのかな。でも、嫌な先生と接触しないでいいなら、カメちゃんは仲間がいるから楽しめるんじゃないかな。数学以外の授業は受けて欲しいな。凄く色んな思いが交錯して、何とかカメちゃんは登校した。

大丈夫だろうか、カメちゃんどうしてるだろうか、心配になる。数学の先生の悪評判を思い出し、高専を目指そうという意欲を削がれたこと、数学嫌いの生徒を量産していること、本当にあってはならないことだと悲しく、悔しく思う。カメちゃん以外の生徒たちのことも心配だ。恐らく、嫌なことを嫌だとも言わないで、学校を休みがちになり、不登校になっていくんだよね。

だって、大人に嫌だって言ったら、甘えてるとか、ちゃんとしろ!とか逆に怒られそうだもんね。

子供が学校に行かない、となると、親が病む。どうしてもずーっと色々考え続けてしまって、時間の感覚がマヒしてしまう。今朝も、カメちゃんのことずーっと考えてたら、ハスちゃんの朝ごはんの支度を忘れそうになって。。。

ハスちゃん不登校の時期は、お花に癒してもらった。花が私の支えだった。今も、ふと見上げる空に癒されている。

親が病むんだよね。病んでる場合じゃないから、私は何とかするけれど、何とかできない人がたくさんいるよね。

生徒が未来への希望をなくす時

昨日は気持ちが落ち込んで、本当に悲しかった。

学校に登校できないカメちゃんを、ハスちゃんもお世話になったフリースクールに連れて行った。カメちゃんが学校にいけない最も大きな理由は数学の先生。その先生が嫌だから、数学も嫌になった、とかなり残念なことを言う。担当の先生=数学ではないのに、中学生にとっては、そうなってしまう。

「カメちゃんは、高専が合うかな、興味があるかな、と思ってオープンスクールに行って、楽しそう!と言ったから、目指そうねと言っていたのに、数学が嫌になってしまったら、残念です」とフリースクールの所長さんに私が言ったら、カメちゃんが

「もう、高専はいいよ」と。力ない声で言った。今までカメちゃんの口から出た言葉で、一番悲しい言葉だった。

あんな嫌な先生のせいで、目標をあきらめることはないよ!と強く言ったけど、こんな学習意欲をそがれて、大切な教科を嫌いにさせられて、進路として一つの道を閉ざされたなぁと実感した。

小学校の時から先生に言い続けてきた、勉強嫌いにさせないでほしい、というの、華麗に実行されている先生である。

もう、これ以上被害者を増やさない為に、何ができるか。ピンチはチャンス。

この気持ちをおぼえておく

カメちゃんが学校行きたくない、といって学校を休んでいる。

学校に行かなければ、高校入試でデメリットになる、とか、社会のレールから外れてしまう、とか、めっちゃ普通の親が考えることを考え、落ち込んでいる。気分が落ち込む。

その一方で、学校以外の選択肢のことも考え、あそこ行って、ここ行って、と頭ん中忙しい。

子供が学校に行きたくない、これが続くといわゆる不登校。不登校って、本当に親は苦しいよな。社会からドロップアウトしたような、これからするような、とっても悲しくて、モヤモヤする感情。私の大切なものを大切にしてもらえなかった学校という場所や先生への嫌悪感。怒り。学校は子供の為の場所なのに、先生が嫌って行けないのは、本当違う。先生がいなくなればいいのに。

なんてね。

この気持ち、覚えておく。