まぁ、楽しいよ

カメちゃんが中学校に入学して1か月ちょっと。まぁ、楽しいよ、という感じらしい。

カメちゃんは、普通の公立小学校も、まぁ、楽しいかな、くらいで、通えていた子で、嫌なことはあるけど、楽しいことがある。楽しくないことも、まぁまぁ楽しめる、っていうタイプの子なので。

イエナプラン教育校に通っていた時は、学校であったこと、うまくできたこと、嫌だったこと、など色々話を聞いて、いいねぇ、いいなぁ、とよく思っていた。今はそれがない。

まぁ、楽しいよ、で、もう十分だともいえるんだけど、何がもやっとするって、「感動がない」こと。

今イエナプラン教育校に通っている在校生の親で、教育に関心のある親に、中学どう?といつも聞かれるんだけど。ご期待に沿えるような教育は行われておりません。普通の公立中学です、と答えることしかできない。

感動が足りない。これだなぁ。

反省

反省している。

ハスちゃんカメちゃんに英語のレッスンを10分とか15分、毎日しているのだけど。教え方、話し方、気を付けよう。

特に、カメちゃんが、何度言っても同じ間違いを繰り返したり、単語を全然覚えなかったり、時間がかかる。とっても腹がたつ。ちゃんと復習して!とか集中して!とかここには書けないような、カメちゃんを批判するような言葉を発してしまっている。

カメちゃんは、特には歯を食いしばりながら、涙をポロっとこぼしながら、でも、もう英語やりたくない、とは言わない。素直に毎日レッスンしている。

これじゃダメだ。いくらカメちゃんが毎日同じ間違えをしても、上達が遅くても、びっくりするような誤答をしても、冷静に話そう。感情は入れないで、言葉で説明しよう。反省。

この数日、be動詞と疑問文への答え方をずーっとやっている。文の始めは大文字、文の最後にピリオド、もずーっと、忘れ続ける。粛々とやるしかない。怒らない。そうする。変わる。

コツコツ積み上げること

昨日帰宅したハスちゃんが、「私学年で一番、英語の単語力あると思う」と言う。「どうだろう、ハスちゃんは意味が分かっても、書けないのも多いからねぇ」と言ったら、「別に認めてくれなくていいけど」と前置きされて、「とっても頭いい(成績がいい)友達より、私の方が単語知ってたから」と言う。

どういうシチュエーションでそう思ったかは知らないけど、我が家のハスちゃんカメちゃん、すごく自分の能力を高く見積もる傾向がある。全然できないことを、できると思ってることもある。ま、いいか。

もし、本当にハスちゃんが学年一英単語を知っていたとしたら、毎日コツコツ、10分くらい英語の教科書を一緒に勉強してきたから、少しずつでも続けてきたから、継続の力ってすごい、ってことだね、とハスちゃんに伝えたいことを何気に言ってみた。

カメちゃんはようやくdとbを間違わずに書けるようになってきた。比べる必要はないけど、ハスちゃんにある語学センスは無いように思う。ただ、持ち前の素直さと、好奇心がとってもいい。ハスちゃんとの英語レッスンは中1の終わり、3月から始めたけど、カメちゃんは中1になってすぐ始めた。コツコツ、積み上げてゆこう。

中学の懇談

カメちゃんが中学生になり、驚いているのが、学年によってこんなに雰囲気ちがうのか、ということだ。

ハスちゃんは、カメちゃんと同級、自分の2つ下の学年に仲良くしている子が2人いる。その子達から聞く話をベースに言っていたんだと思うけど、カメちゃんが中学になって一緒になる子達、カメちゃんの学年は雰囲気いいよ、とずっと言っていた。なんでも、ハスちゃんの学年、半分は嫌(自分とは合わない)、だそうで。

カメちゃんが中学生になり初めての参観日があった。和やかに、確かに暖かい感じがするクラスだなと思った。驚いたのは、授業の後の懇談。ハスちゃんが中学生になって初めての参観日、授業後の懇談に残った親は5名だった。授業を観に来てた親は結構いたのだけど、懇談には出ず帰ってしまった様だ。奄美では超少人数ってこともあって、全員参加という文化があったから余計びっくりした。

今回もそんな感じかと思っていたら、20名以上の親が懇談に残っていて驚いた。懇談に出る出ないで分かることは少ないかもしれない。けれども、なんだかそこに、学年の空気感、雰囲気、を結び付けてしまった。

ハスちゃんをいじめてきた親、先生が事実を報告しても、うちの子は悪くない的なことを言っていたらしいし。ハスちゃんに暴言を吐いてきた男子も、家庭環境が良くないらしい、と聞いた。ハスちゃんをのけ者にしようとした女の子は、ネグレクト家庭らしい。

親がとっても重要、どんな生活を毎日送っているか、がね、とても影響するな、と感じている。

語学を学ぶセンス

最近ハスちゃんが英語のこと色々聞いてくるな、と思っていた。

私が高校と大学でアメリカに交換留学したこと、外大を卒業していて、でも、学んだ英語を今ではほとんど使っていないという状況下、せめて子供達に教えようという親のエゴ?で、毎日ちょっとずつ英語のレッスンをしている。

親は子供に対して何かを教えると、厳しくなる。ハスちゃんは「もう英語いやだ、やりたくない」「英語好きじゃない」と言っていた。それでもめげず、厳しくなりすぎないよう、口調を気を付けたり、でもやっぱり厳しくなったりして反省しながら、毎日続けている。

一日10分~15分、短時間だけれども、毎日の積み重ねは侮るべからず。少しずつ、少しずつ、英語の単語を覚えていき、ハスちゃんは中3の教科書の結構な長文を難なく読んで理解できるようになっている。

カメちゃんとの英語レッスンも開始して気づいたのだけど、ハスちゃんは英語を学ぶ上でセンスがあると言える。やる気のないふてぶてしい態度の印象が強く、あまり気づいてなかったけど、勘がいいというのか。初見で知らない単語も何となく発音はできるし、一度教えたら翌日は覚えている。語句順訳もスイスイこなす。

今朝は、子供達のいいところを褒めようというモード(昨日読んだ本の影響)だったから、ハスちゃんに「英語好きじゃないって言ってたけど、ハスちゃんは英語学ぶセンスあるよ!」と言ったら、「あ、英語好きになってきた、英語話す youtuberの動画が面白くて」と言った。

そうか、英語に興味を持ってきたのか。学校の授業だけでは英語嫌いになる可能性が高かったけど、youtubeの影響で英語が好きになってきたのか。よかった。

一方カメちゃんは、言語に関する能力がまだ発達中という印象で、素直でやる気があるように見えるからわかり難かったけど、ハスちゃんと比べたら英語学習のセンスがない。何というか、スムーズにいかない。初見の単語はもちろん発音できないし、3日くらい同じ単語を読めないまま、ということもあるし。毎日bとdを書き間違えるし。何というか、初めてあいうえお、を学ぶ幼子の様な、大げさに言うと原始人に言葉を教えている感覚になる。笑 こんなカメちゃんの様子を見て、ハスちゃんの語学センスに気が付いた。

カメちゃんは、ボードゲームが得意で、もうカメちゃんには勝てないから面白くなくてやりたくない、と思うほど。カメちゃんには先を見通す力がある、だからボードゲームで勝てる。それをカメちゃんに伝えると、「俺には見通し力がある!」とドヤ顔でハスちゃんに自慢してて。そこで、私が「ハスちゃんは英語を学ぶセンスあるよ」とハスちゃんを褒めた。

2人とも笑顔で「行ってきまーす」と登校していった。ニコニコ大作戦成功!

外遊び、宝物

毎日、散歩するようにしている。心身共に健康でいるために。

昨日は、カメちゃんが通っていた小学校の下校時間くらいに散歩したので、知っている子達が帰宅途中寄り道しながら遊んでいる光景を見た。川に降りて、必死で何かを捕まえようとしている。小学生時代に、あんな風に親の目がない場所で、自由に遊ぶ経験、何物にも代えられないなぁ、と、頭ではわかっていたことがスンっと腹に落ちた瞬間だった。

中学校に入学して、休憩時間が短い、大休憩、昼休憩がなくて、思いっきり外で遊べない、とカメちゃんが悲しいそうに言っていた。確かにねぇ。中学生になったら、小学生みたいに校庭で鬼ごっこしたり、サッカーしたり、ジャングルドッチしたり、しないなぁ、と思い出して。

カメちゃんは友達と思いっきり外遊びするのが好きだから、残念だねぇ、と思いながらも、大人への階段を上り始めたんだなぁ、人生の転換期なんだなぁ、と感じて。結構大きな転換だ。

勝手に大丈夫かな、中学校も別にそんなに楽しいわけじゃないだろうし、顔見知りの子がたまに話しかけても無視するんだ、とか言ってたし、大丈夫かな、カメちゃん、と、親らしく心配になる。

今朝、カメちゃん、学校そんな楽しくないよね、でも学校なんてそんなものだからね、と声掛けたら、「え?そうでもないよ(結構楽しいよ)」と言った。ホッとした。どっしり構えて見守っていこうと、落ち着いた。

顔見知りの小学生が帰宅中に無邪気に遊んでいるところを見て、カメちゃんが今までお友達とたくさん遊んできた時間、外遊びできる時間と条件が整っていたらマックス遊んでいた時間、がキラキラ宝石のように感じられた。何物にも代えられない宝物だったね。その宝物があれば、カメちゃんは今の転換期も、これからいろいろ超えないといけないハードルも、自力で、もちろん、いろんな人にサポートしてもらいながら、超えていけるんだね。と思って。

やはり、小学生時代までの外遊び、何よりも重要だ。カメちゃんが中学生になって、本当に実感しています。もう、取り戻せない時間だからね。

カメちゃん、部活どうする

カメちゃん、昨日は浮かない顔をして帰宅した。部活、今週新入生は体験入部をして、入る部活を決めることになっている。消去法で運動部なら卓球しかないな、と行ってみて、先輩と卓球して楽しかった!と初日言っていた。

昨日も卓球部に行ったんだけど、先輩たちは先輩同士でペアになってずーっとやり続けている。顔見知りの同級生も同じクラスの友達とずーっとやっている。仲がいいお友達は今日は卓球部に来なかった。それで、弱い女の子を相手にずっとやるしかなくて、楽しくなかった、そう。

初日は、顧問の先生(おそらく名前貸し)も来て何人か先輩と試合して楽しかったみたいだけど、昨日は先生がいなかったのも原因かな。ずっと最初から最後まで同じペアで卓球し続ける、ってね。対戦相手をシャッフルしたり、やっぱり色々工夫が必要で。その工夫は、先生か、上級生、たとえばキャプテンとかがやるべきことだよね。ハスちゃんにも話したら、体験入部の期間でこれなら、イマイチだね、とのこと。私もそう思う。

今日は、サッカー部を見に行って、卓球部ももう一度見て、ハスちゃんのいる美術部も見に行く予定にして、登校していった。私も高校まではやりたい!と感じる部活がなかった口だから、カメちゃんの気持ちがなんとなくわかる。大学に入ってやっと本気で取り組める部活に出会って。そんなのに出会うには、やっぱりある程度のレベルと規模の学校じゃないと難しいかなぁ。

入学して2週間目。初めのワクワクドキドキ感が落ち着いて、理想と現実の差?なのか、カメちゃんは落ち着いてきた。初めの3日間はキラキラした目で帰宅して興奮気味に学校の話をしてくれていたけど、それが無くなった。良い悪いじゃなく、そうなった。これからが本番だね。

カメちゃん英語を始める

カメちゃんの中学で、英語の授業があったようなので、我が家での英語レッスンを開始した。

案の定、ぜーんぜんわからない。英語たくさん聞いたけど、全然わからんわ。という反応。あぁ、ほぼ全員がこんな感じで、英語わからん、とレッテルを貼った事でしょう。

まず、物申したいのは、福山市が取り入れている5ラウンドシステムという英語の学習法について、英語を学ぶ上では素晴らしいと思うのだけど、だけど、それには条件がある。

従来の英語の教え方とは全然違うから、その違い、ねらい、を生徒に説明する方がいい。従来の教えた方を知らないから必要ない、じゃなく、何で教科書を1年間で5回繰り返すのか、みたいな意味を伝える必要がある。

急に、ネイティブが恐らくゆっくり話す英語を聞かされてもなぁ、全然わからん、となるだけだ。最初はわからなくてもいい、耳にする、英語の音の聞くことに意味があるんだよ、と教えてやってくれ!

あと、5ラウンドシステムで学習する子は、学習意欲が高く、英語学習に興味を持っていることが必要だと思うな。このシステム、ある偏差値の高い高校の教師が発案したらしいのだけど。一般公立中学で機能するかは疑問。教師が5ラウンドシステムとはなんぞや、と理解してるかどうかも不明。

カメちゃんには、英語ってどんな言語なのか、日本語との違い、をまず話して、とても興味深そうに聞いてくれて。ハスちゃん相手にやるより数倍楽しいわ。笑

「英語は語順が命、語順が全てってくらい」と説明した時のカメちゃんの目の輝きが忘れられない。主語、その後動詞、そして目的語、絶対この順番。くずれない、くずれたら英語じゃなくなる、と説明したら、え?そうなのか!と目から鱗が落ちるのが見えたくらい。

主語、は僕、動詞、は、好きとかで、目的語は、何でもいい、りんご、とか。英語の語順で日本語を並べると、僕は、好き、りんごを、になるよ、って言うと、ふんふん、わかったよ!I like apple! か、と、冠詞が抜けてるのはいいとして、何か、英語わかったぞ!みたいな感じで面白かった。

今、中学で英語の授業が始まった時点で、これを知ってるかどうかで、大きく英語のイメージが変わる気がするんだよね。

カメちゃん中学1日目。

「カメちゃんはね、T,R,と一緒のクラスだね」と昨日朝ごはんを食べているカメちゃんに言った。本当不思議なんだけど、急にそう思って。TくんとRくんは、カメちゃんと仲がいい同級生。そしたらカメちゃんが、「T,R,Aと同じクラスがいいなー」と言った。そうだ、Aくんもよく一緒に遊んでるもんね、と思って。

カメちゃんが帰宅して聞いてみたら T,R,Aと同じクラスがだったらしい!やったね、奇跡だ!と思ったけど、恐らく小学校の先生が申し送りをしているんだろうな、と感じた。新しい生活をスムーズに始められるように、仲のいい子を同じクラスに配置するんじゃないかな。

カメちゃんは、図書委員と副班長になったらしく。学級委員やるかな、と思ってたけど、学級委員の仕事がどんな感じか様子をみたいから1学期はやらなかったみたい。で、保健委員に立候補したつもりだったのに、図書委員だった、というわけのわからない状態。。。

社会の授業が早速あったみたいで、ロシアとウクライナがなぜ戦争をしているかわかる人、という先生の問いに、1人で手をあげて、2つ理由を言って褒められたらしい。ドヤ顔で俺今社会の成績5!と言ってたいた。

イエナプラン教育校では、児童が自由に自分の意見や考えを言う文化があって。カメちゃんが入った中学は、やはりそんな文化は無く。でも、カメちゃんは、そのシーンとした雰囲気に染まらず、今まで通りでいたらいいよ、と伝えた。

体育館に新任の先生の紹介で集まった時、前ならえ!させられて驚いたみたい。もちろん4年生まではやっていたんだけど、2年間そういう文化から遠ざかっていたから。カメちゃんでも「うわ、これこれ、やるんだ」と思ったって言ってたから、イエナプラン教育校しかしらない子は、やはりこの中学はおススメできないなぁ。といっても、他にいい中学がないわけだけど。

ハスちゃんカメちゃん新学期

4月、新年度の始まり。ハスちゃんは中3に。カメちゃんは中1に。この1年、2人は同じ学校へ通う。

初めて自転車で登校するカメちゃんを、今日はハスちゃんにエスコートをお願いした。漕ぐスピードはカメちゃんの方が断然早いんだけど、学校近辺の裏道(近道)と、校内の駐輪場のことなど、教えてあげて、とお願いした。「明日からはカメちゃん、無駄に早く登校するかもだけど」と言って、「うーん、まだわからないけどね。小学校楽しかったから、中学校イマイチ、ってなるかもしれんし、たくさんなかまが増えて、楽しいってなるかもしれんし、まだわからんね」と言ったら、

「気に入ってくれたらいいけど」

とハスちゃんは言った。この一言に、じーんときた私。そんなこと言うようになったか。

2年前に奄美から転入して、1人も知り合いすらいない状況からの、今。粛々と生活を送ってきて、2年の3学期からは行きたい高校も見つかって、勉強も頑張るようになって。美術系の高校を志望することで、 美術部にも顔をだし、去年から導入された3Dプリンターで作りたいものがある、とワクワクしていて。

本当に、よかったなぁ、と思っている。