考えない頭

カメちゃん、自分で考えない頭、になっているみたい。いわゆる、自主性が失われた状態、なのか。

英語の課題のプリント、水曜日に持って帰って、金曜日が提出期限だったらしいけど、木曜日の夜8時半過ぎに「難しい、全然わかんないから、ママ一緒にやってー」と持ってくる。少し出来てない所を見る、なのかと思ったら、ほぼ真っ白状態。自己紹介をするシートだったんだけど、まず、日本語の自己紹介すら書いてない。もう、英語はママに聞いたらいい、という安易な考え。。。

「自分で出来るところをやってから、最後どうしてもわからない所を私に聞いて!あなた、怠け者になってるよ」と雷を落としたのでした。

イエナプラン教育校では、自分でプランし、自分で考え学ぶスタイルを習得したはずなんだけど、あれ?あれ?まぁ、仕方が無いか。中学では一斉授業になり、先生の言う通りに色々こなす毎日。そこに自主性は求められない。そりゃ、こうなるか、と。納得。納得だけど、残念。

本棚で埃をかぶっていた英語の辞書、教科書、先生が配布するプリント類、これらを見せながら、どんなふうに英語を自学自習していくかを説明した。あまり推奨はしないけど、学校で使うクロームブックで調べるという手もある。自分の頭で考えて、なんとかする、ということをしよう。

今の中学校では自主性を求められることは少ない。でも、一旦身に着いた自分で考える力はなくなるわけではない。1日のうち、今は言われた通りやる、今は自分で考えてやる、のスイッチを入れ替えてみて、と伝えた。

人間は、楽な方へすぐ順応するんだな、と感じた。こんな教育してて、大丈夫じゃないよ、日本。

課題

日々、学校の課題(宿題)に追われているカメちゃんを見て、なんだかなーと思って。モヤモヤしてるままにしたくないから、懇談の際に担任の先生と少しその話をして。懇談の席では伝えられなかったことを手紙にしたため、お渡しした。

結果、大切な部分は伝わらなかった。私の言っている意味はわかってくれたし、そういう考えなんですね、というのは伝わったけど、大事な部分は共有できなかったことがよくわかる。

私が伝えたかったのは、課題、先生が生徒にやりなさい、と与える勉強の害、だったんだけど。工藤先生が繰り返し話されている、子供の自主性を奪うよ、とか、出来る子にとっても出来ない子にとっても邪魔っけなもの、とか、伝えたかったのに、そこは伝わらなかったと思う。

どうしてそうなるんだろう、と考えてみて、わかった。中学の先生たちのゴールは、生徒をより偏差値の高い高校へ入学させること。勉強しない子にさせたい。より良い高校に行くことが、成功への近道だから。とにかくやらせたい。

勉強、が苦手な子もいる。高校以外の道もある。そんな事言われても、そりゃ、伝わらないよね。先生たちが見ているゴールと、私がみている人生を楽しむこと、というゴールが違い過ぎる。

久々の感覚を味わっている。日本の学校、のこの感じ。いやぁ、気持ち悪いんだよね。時代の流れとか、変化に全く無頓着な感じ。

大失敗の日

昨日はまた、大失敗をした。

体調がすぐれず、遅刻して学校に行くという息子に、今日の時間割は?と聞いたら、わからない、と。スケジュール帳に時間割は書くように言っている。書いてない。そこで私が切れてしまった。

約束を守っていない事、今日の時間割すら把握してないって、どうなのよ、と始めてしまった。

何よりも、カメちゃんの体調を優先すべき時に、スケジュール帳への記入をしていない、というところでめっちゃ怒ってしまって。。。

” 死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 −麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと”西川 幹之佑 著 を読んで、スケジュール帳を使う事の重要性を再認識したばかりだったことも影響した。

人間にとっていい、とされていることは、カメちゃん、ハスちゃんに、やってみて欲しい。それがやれるようになってほしい。良かれと思ってのことだけど、親ってね、子供のことになると冷静じゃなくなる時あるよね。

「もう、ママきらい、あっち行って!」と言われたけど、数時間後には、いつものカメちゃんに戻っていた。そんな単純でかわいいカメちゃん。

中学校に入学する時に買ったスケジュール帳の使い方をもう一度確認して、ちゃんと書いているかどうかをしばらくは毎日チェックすることにした。帰宅して、オヤツ食べる時に見せてもらうことにした。スケジュール帳記入をチェックをルーティン化したい。

私はまた失敗したけど、謝って、もう同じ過ちをしないようにする。

失敗して、改善する。

英語がわかった

昨夜のカメちゃんとの英語レッスンで面白いことがあった。

あなたの名前は何?を知らないと言う。小学校で英語の文法はやっていなくて、ゲームやら挨拶やら、自己紹介したりちょっとした会話、くらいのことをやっていたんだと思っていた。

だから、あなたの名前は? what is your name? を 知らないなんて、びっくりして。また「小学校の英語は一体何してたん?」と言ってしまった。

そしたら、カメちゃんの返しが秀逸だった。

「中学入って、(ママと英語レッスンし始めて)やっと英語が何かわかったから」と言う。

この発言、色々面白い。まず、未だにbとdをたまに書き間違えたり、何日間もplayを書けなかったり、私から見たらへなちょこのカメちゃんのものだ、ということが面白い。

「あなた、英語わかったの?うそでしょう?」と突っ込むと、「あー、言い過ぎた、英語の半分くらいかな、わかったのは」だって。半分もわかっちゃったのか、それ凄いな、と。

カメちゃんの目がきらりん!と光って、英語ってそうだったんだ!となった瞬間のことは覚えている。英語は語順が日本語と違う、英語は語順が全て、と伝えた時。あとは、英語は前置詞、日本語は後置詞、そして、be動詞の捉え方(在る、と訳すこと)が英語学習の始めに知るべき要かな、と感じている。

本当に、それだけ教えるだけで、英語が半分くらいわかった気になっちゃうらしい。カメちゃん、本当におもしろい。

まぁ、楽しいよ

カメちゃんが中学校に入学して1か月ちょっと。まぁ、楽しいよ、という感じらしい。

カメちゃんは、普通の公立小学校も、まぁ、楽しいかな、くらいで、通えていた子で、嫌なことはあるけど、楽しいことがある。楽しくないことも、まぁまぁ楽しめる、っていうタイプの子なので。

イエナプラン教育校に通っていた時は、学校であったこと、うまくできたこと、嫌だったこと、など色々話を聞いて、いいねぇ、いいなぁ、とよく思っていた。今はそれがない。

まぁ、楽しいよ、で、もう十分だともいえるんだけど、何がもやっとするって、「感動がない」こと。

今イエナプラン教育校に通っている在校生の親で、教育に関心のある親に、中学どう?といつも聞かれるんだけど。ご期待に沿えるような教育は行われておりません。普通の公立中学です、と答えることしかできない。

感動が足りない。これだなぁ。

反省

反省している。

ハスちゃんカメちゃんに英語のレッスンを10分とか15分、毎日しているのだけど。教え方、話し方、気を付けよう。

特に、カメちゃんが、何度言っても同じ間違いを繰り返したり、単語を全然覚えなかったり、時間がかかる。とっても腹がたつ。ちゃんと復習して!とか集中して!とかここには書けないような、カメちゃんを批判するような言葉を発してしまっている。

カメちゃんは、特には歯を食いしばりながら、涙をポロっとこぼしながら、でも、もう英語やりたくない、とは言わない。素直に毎日レッスンしている。

これじゃダメだ。いくらカメちゃんが毎日同じ間違えをしても、上達が遅くても、びっくりするような誤答をしても、冷静に話そう。感情は入れないで、言葉で説明しよう。反省。

この数日、be動詞と疑問文への答え方をずーっとやっている。文の始めは大文字、文の最後にピリオド、もずーっと、忘れ続ける。粛々とやるしかない。怒らない。そうする。変わる。

コツコツ積み上げること

昨日帰宅したハスちゃんが、「私学年で一番、英語の単語力あると思う」と言う。「どうだろう、ハスちゃんは意味が分かっても、書けないのも多いからねぇ」と言ったら、「別に認めてくれなくていいけど」と前置きされて、「とっても頭いい(成績がいい)友達より、私の方が単語知ってたから」と言う。

どういうシチュエーションでそう思ったかは知らないけど、我が家のハスちゃんカメちゃん、すごく自分の能力を高く見積もる傾向がある。全然できないことを、できると思ってることもある。ま、いいか。

もし、本当にハスちゃんが学年一英単語を知っていたとしたら、毎日コツコツ、10分くらい英語の教科書を一緒に勉強してきたから、少しずつでも続けてきたから、継続の力ってすごい、ってことだね、とハスちゃんに伝えたいことを何気に言ってみた。

カメちゃんはようやくdとbを間違わずに書けるようになってきた。比べる必要はないけど、ハスちゃんにある語学センスは無いように思う。ただ、持ち前の素直さと、好奇心がとってもいい。ハスちゃんとの英語レッスンは中1の終わり、3月から始めたけど、カメちゃんは中1になってすぐ始めた。コツコツ、積み上げてゆこう。

中学の懇談

カメちゃんが中学生になり、驚いているのが、学年によってこんなに雰囲気ちがうのか、ということだ。

ハスちゃんは、カメちゃんと同級、自分の2つ下の学年に仲良くしている子が2人いる。その子達から聞く話をベースに言っていたんだと思うけど、カメちゃんが中学になって一緒になる子達、カメちゃんの学年は雰囲気いいよ、とずっと言っていた。なんでも、ハスちゃんの学年、半分は嫌(自分とは合わない)、だそうで。

カメちゃんが中学生になり初めての参観日があった。和やかに、確かに暖かい感じがするクラスだなと思った。驚いたのは、授業の後の懇談。ハスちゃんが中学生になって初めての参観日、授業後の懇談に残った親は5名だった。授業を観に来てた親は結構いたのだけど、懇談には出ず帰ってしまった様だ。奄美では超少人数ってこともあって、全員参加という文化があったから余計びっくりした。

今回もそんな感じかと思っていたら、20名以上の親が懇談に残っていて驚いた。懇談に出る出ないで分かることは少ないかもしれない。けれども、なんだかそこに、学年の空気感、雰囲気、を結び付けてしまった。

ハスちゃんをいじめてきた親、先生が事実を報告しても、うちの子は悪くない的なことを言っていたらしいし。ハスちゃんに暴言を吐いてきた男子も、家庭環境が良くないらしい、と聞いた。ハスちゃんをのけ者にしようとした女の子は、ネグレクト家庭らしい。

親がとっても重要、どんな生活を毎日送っているか、がね、とても影響するな、と感じている。

語学を学ぶセンス

最近ハスちゃんが英語のこと色々聞いてくるな、と思っていた。

私が高校と大学でアメリカに交換留学したこと、外大を卒業していて、でも、学んだ英語を今ではほとんど使っていないという状況下、せめて子供達に教えようという親のエゴ?で、毎日ちょっとずつ英語のレッスンをしている。

親は子供に対して何かを教えると、厳しくなる。ハスちゃんは「もう英語いやだ、やりたくない」「英語好きじゃない」と言っていた。それでもめげず、厳しくなりすぎないよう、口調を気を付けたり、でもやっぱり厳しくなったりして反省しながら、毎日続けている。

一日10分~15分、短時間だけれども、毎日の積み重ねは侮るべからず。少しずつ、少しずつ、英語の単語を覚えていき、ハスちゃんは中3の教科書の結構な長文を難なく読んで理解できるようになっている。

カメちゃんとの英語レッスンも開始して気づいたのだけど、ハスちゃんは英語を学ぶ上でセンスがあると言える。やる気のないふてぶてしい態度の印象が強く、あまり気づいてなかったけど、勘がいいというのか。初見で知らない単語も何となく発音はできるし、一度教えたら翌日は覚えている。語句順訳もスイスイこなす。

今朝は、子供達のいいところを褒めようというモード(昨日読んだ本の影響)だったから、ハスちゃんに「英語好きじゃないって言ってたけど、ハスちゃんは英語学ぶセンスあるよ!」と言ったら、「あ、英語好きになってきた、英語話す youtuberの動画が面白くて」と言った。

そうか、英語に興味を持ってきたのか。学校の授業だけでは英語嫌いになる可能性が高かったけど、youtubeの影響で英語が好きになってきたのか。よかった。

一方カメちゃんは、言語に関する能力がまだ発達中という印象で、素直でやる気があるように見えるからわかり難かったけど、ハスちゃんと比べたら英語学習のセンスがない。何というか、スムーズにいかない。初見の単語はもちろん発音できないし、3日くらい同じ単語を読めないまま、ということもあるし。毎日bとdを書き間違えるし。何というか、初めてあいうえお、を学ぶ幼子の様な、大げさに言うと原始人に言葉を教えている感覚になる。笑 こんなカメちゃんの様子を見て、ハスちゃんの語学センスに気が付いた。

カメちゃんは、ボードゲームが得意で、もうカメちゃんには勝てないから面白くなくてやりたくない、と思うほど。カメちゃんには先を見通す力がある、だからボードゲームで勝てる。それをカメちゃんに伝えると、「俺には見通し力がある!」とドヤ顔でハスちゃんに自慢してて。そこで、私が「ハスちゃんは英語を学ぶセンスあるよ」とハスちゃんを褒めた。

2人とも笑顔で「行ってきまーす」と登校していった。ニコニコ大作戦成功!

外遊び、宝物

毎日、散歩するようにしている。心身共に健康でいるために。

昨日は、カメちゃんが通っていた小学校の下校時間くらいに散歩したので、知っている子達が帰宅途中寄り道しながら遊んでいる光景を見た。川に降りて、必死で何かを捕まえようとしている。小学生時代に、あんな風に親の目がない場所で、自由に遊ぶ経験、何物にも代えられないなぁ、と、頭ではわかっていたことがスンっと腹に落ちた瞬間だった。

中学校に入学して、休憩時間が短い、大休憩、昼休憩がなくて、思いっきり外で遊べない、とカメちゃんが悲しいそうに言っていた。確かにねぇ。中学生になったら、小学生みたいに校庭で鬼ごっこしたり、サッカーしたり、ジャングルドッチしたり、しないなぁ、と思い出して。

カメちゃんは友達と思いっきり外遊びするのが好きだから、残念だねぇ、と思いながらも、大人への階段を上り始めたんだなぁ、人生の転換期なんだなぁ、と感じて。結構大きな転換だ。

勝手に大丈夫かな、中学校も別にそんなに楽しいわけじゃないだろうし、顔見知りの子がたまに話しかけても無視するんだ、とか言ってたし、大丈夫かな、カメちゃん、と、親らしく心配になる。

今朝、カメちゃん、学校そんな楽しくないよね、でも学校なんてそんなものだからね、と声掛けたら、「え?そうでもないよ(結構楽しいよ)」と言った。ホッとした。どっしり構えて見守っていこうと、落ち着いた。

顔見知りの小学生が帰宅中に無邪気に遊んでいるところを見て、カメちゃんが今までお友達とたくさん遊んできた時間、外遊びできる時間と条件が整っていたらマックス遊んでいた時間、がキラキラ宝石のように感じられた。何物にも代えられない宝物だったね。その宝物があれば、カメちゃんは今の転換期も、これからいろいろ超えないといけないハードルも、自力で、もちろん、いろんな人にサポートしてもらいながら、超えていけるんだね。と思って。

やはり、小学生時代までの外遊び、何よりも重要だ。カメちゃんが中学生になって、本当に実感しています。もう、取り戻せない時間だからね。