人って変わるねぇ

今日は雨。いつもは自転車通学のハスちゃんカメちゃんを、車で送迎する。

学校の歯科検診で、ハスちゃんが虫歯があるという紙を持って帰ったので、かかりつけの歯科に連絡。土日と夕方の予約が取れたのは来月20日。虫歯はそんなすぐ悪くなるものではないから、大丈夫ですよ、と歯科医院の受付さん。

今朝、朝食を食べながら、歯が痛い、としきりに気にしていたハスちゃん。気にしすぎなんじゃない?と言いながらも、しかし痛いと感じるのは仕方がないなぁと思い。

送迎中の車の中で、「ハスちゃん、来週学校休んで歯医者行こうか(20日の予約まで待てないよね)」と言ったら、すごい勢いで「ダメ!」と言う。びっくりした。なんでも、中3になって今まで皆勤賞、遅刻も無し、だから、だそう。それにも驚いた。そうだったっけね、と。

中1の時、いじめで登校できず家で過ごした日々、近くのフリースクールに通った日々、学校の保健室にいた日々、教室に行ってみたり、保健室に戻ったり、色々な日々があったね。そして今、皆勤賞だなんて。感慨深い。

人って、変われるね、変わるね~と驚いた朝でした。

ハスちゃんカメちゃん期末試験

いよいよ、明日から1学期期末試験が始まる。

カメちゃんにとっては初めての期末試験。この試験を巡ってもやはり、学校って。。。と思ってしまった。

中1のみんなにとって初めての期末試験。先生の、子供に勉強を頑張らせて、出来るだけ良い成績を取らせたいという熱意を凄く感じる。試験範囲発表前に、試験発表から試験が終わるまでの計画を立てさせて、それを親が確認してサインをする、という計画カードを作らせていた。

先生から、カメちゃんの予定している勉強時間が短すぎる、1時間しか勉強を入れないんですよ。お母さんの指導ですか?と連絡を頂いて、苦笑。そんな指導はない。なんでカメちゃんが1時間に頑なにこだわったのかは不明。だって日々、課題をこなすのに1時間くらいはかかってるから、試験中は1時間以上勉強することにはなりそうだ、と予想はつく。恐らく、できるだけ勉強はしたくない、という気持ちの表れかな。

その予定表を作る時も、どの教科を勉強するか、だけじゃなくて、その教科の何をどのように勉強するか、例えばワークの何ページから何ページ、みたいに具体的に書いて欲しい、と。私はそれを聞いて、うげっ!too much!と思ったけど、それは言えないので、「ざっくりとした計画を立てたら、その後は当日勉強する時に、何をしよう、何が必要か、と考えて取り組む、くらいでいいのでは?私は、今回カメちゃんが試験で失敗するかもしれないけど、それでいいと思います。失敗から学べばいいと思います。カメちゃんは、小学校で自分でプランして学ぶという能力は身に着けたので、彼はできる、と信じています」と言った。

先生の、失敗させたくない、を凄く感じた。失敗しない様にあれやこれや過剰なサービスをしてくれる先生たち。もう、自主的に何かをする、は全然求められない。失敗からしか人は学べないのに。

さて、ハスちゃんは中3初めての期末試験。今までとは何だか別人のように試験中モード。昨日はPC(娯楽)も全然触っていなかった。どんな結果がでるのか、楽しみね。

制服が嫌だ

久しぶりにキタ。

ハスちゃんが朝ごはんを食べながら、制服が嫌だ、気持ち悪い、体操服ならいいんだけど、と言った。元々制服が好きではない。ハスちゃんの場合は、着心地の面で好きではない。私も同感。あんな肩が凝りそうなジャケット着たくないよね。私にとっては素材感もかなりのマイナス。

前に保健室で勉強してた時は、体操服でも、地味目な私服でも何にも言われなかったよね、また保健室行こうかな、と言う。

中2の3学期から、受験に向けて成績を上げたいと頑張っているところだったから、「でも保健室行ったら、先生はハスちゃんが授業に参加していないと評価するかもね、成績には悪影響があると思うよ」と言った。ハスちゃんは、そうだね、と残念そうな顔をした。

とりあえず、ハスちゃんのその気持ちを、先生に話してみて、と伝えた。私が先生に話すこともできるけど、困ったことがある時に、先生に自分で相談してみる、これ大事だよ、と伝えた。

「私は制服が苦手です。体操服を着て、教室で授業を受けることはできますか?それは認められませんか?」そんな風に聞いてみたらどう?と伝えて送り出した朝。

困りごとを親以外の大人に相談する、ことができるといいんだけど。

体育祭ー保護者感想

学校から、体育祭の感想をくださいとアンケートリンクがメールで送られてきたので、書いた。

9学年で行う体育祭が午前中で終わる、というのは、子供達にとって不完全燃焼だと思う。運動が得意な子がもっと輝ける内容にしてほしい。勉強で輝けない子に、輝く機会を与えてあげて欲しい。

みたいなことを書いた。

昨日学校だよりをハスちゃんカメちゃんが持ち帰った。保護者のみなさんから頂いた体育祭へのご感想が掲載されていた。

7年生以上の後期課程の子が前期課程の子をフォローしていて、小中一貫校の良さが伝わった。とか、出番が少なくても各学年のいいところが凝縮されていました。とか、1年生と9年生の身長差に驚いた、とか、そんな感想ばっか。

改善点を意見した親は他におらんのか!そういう意見も掲載しなさいよ!

私、学校だより、とかそういうの本当に嫌い。美辞麗句しか書いてないから。

クリエイションタイム

暖かくなってから、4月後半か5月に入ったくらいだったかな、ハスちゃんが朝早く起きて、PCで絵を描きたいと言う。睡眠も大事だから、10時には寝て、6時ならいいよ、と言ったら、毎朝6時に起きて何やら描いている。

朝起きた時、人間の脳は一番フレッシュだという。世の中のいわゆる出来る人達は、早朝、いろんなものをクリエイションする時間にしている。我が家でも、6時から7時は、何か創造的な活動、アウトプットする時間にしてほしいとハスちゃんカメちゃんに伝えている。

カメちゃんは、中学に入学して、課題、部活、でなかなかテレビを見る時間がとれなくなった。録画している番組を、朝6時に起きて見る、というから、仕方がないな、帰宅後時間がとれないんだもんな、と許した。朝6時過ぎに起きるとリビングでお笑い系のバラエティーをカメちゃんが見ていた。夜だと気にならないそのサウンドが、朝一の私にはもう、耐えられなかった。雑音、というか、騒音というか、めちゃめちゃ不快だった。朝と夜の人間の違い、を感じられるよい機会だった。

カメちゃんには悪いけど、朝6時にテレビ視聴をすることは、それ以来無しにしてもらった。あまりにも私の精神衛生上よくないので。

カメちゃんも、2日前から6時に起きて何かやりだした。学校から配布されているクロームブックで、町を作っている。よし、カメちゃんにも自分のPCを買い与える時期だな、と思って昨日mac book airをポチった。プログラミングをする、もしかしたらiphoneのアプリを作るかもしれないと考えて、macにした。もちろん新品。高かった。けど、意外に躊躇なく買った。これこそ、素晴らしい投資だと思うから。どうせ何かPCで作るなら、よりよい環境で取り組んで欲しい。

カメちゃんにPCの値段を言うと、目ん玉が飛び出るくらい驚いていた。これは投資だからという話をしたら、カメちゃんが、じゃあこのPC代は将来返すよと言った。楽しみだ。

体育祭ーカメちゃん

去年までの体育祭は、全競技参加のカメちゃんだったけど、今年は全体のダンスを除けば1つだけ。楽しくないだろうな、去年の運動会、最高だったな、と思っていたら、今年の運動会もそれはそれで楽しいらしい。

確かに。私は顔も名前も知らないんだけど、たくさんの仲間と共に運動するイベント。やりたい子、やりたくない子、色々いるだろうけど、大人数で同じ目的に向かって一瞬でも集中している様子を見ると、涙が出そうになってる自分に驚いた。そんなイベント、カメちゃんにとって楽しくないわけがなかった。

道具係として、道具テントで仲間や先輩とじゃれあって笑顔のカメちゃん。競技にたくさんでなくても、十分楽しんでるね。カメちゃんはいつも笑顔。基本笑顔。本当にいいね、と思う。

学年競技のムカデ競争、自分の出番が終わって、1人足りないところにもう一度補員として入るんだけど、俺が入ったらめっちゃ速くなったんだ!と自慢げに語るカメちゃん。

カメちゃん世界一!

体育祭ーハスちゃん

9年生クラス対抗競技で、奮闘するハスちゃんを見て、胸が熱くなった。

7年生の時は、いじめで不登校中、体育祭はもちろん参加していない。学校に行っていないんだから、当たり前だけど。8年生の時は、保健室に行くようになっていて、体育祭、出ないんだから欠席すればいいと思っていたけど、保健室仲間が登校して見学する、と言っていて、ハスちゃんも行きたいと言って見学した。救護テントの下で、体育祭を見学。一緒に見学していた子と笑顔で話しているのを見るのが、嬉しかったなぁ。

9年生の今、体育祭の競技で、絶対一番になりたい!勝ちたい!という気迫を感じて、従来のハスちゃんに戻ってるなと感じた。

9年生は全員参加で色々な要素が詰まった壮大な競技で争った。ハスちゃんは二人三脚をする予定だったけど、騎馬戦の馬をすることになっていた女子があまりにもひ弱で、危なっかしいから、ハスちゃんが変わったらしい。ハスちゃんが変わった後、上に乗る子に「安定感すごくて、椅子に座ってるようだった」と感激されたらしい。

この運動会のMVPはハスちゃんだった。(私の中で)9年生の競技の中で、布でボールを受けて、投げて、というところがあって、ハスちゃんのクラスのボールがとっても変な所に転がって行った。1番を独走していた中での痛いミス。みんなが「あーっ!!!」となっている所、ハスちゃんがたたたっ!と走ってそのボールを取りに行き、競技中のクラスメイトに渡したんだ。

かっこよかった、ハスちゃん。

競技中の子たちもボールを取りに行くそぶりはなかったし、あんなにたくさんいるクラスメイト、30人くらいの中で、あのそれたボールを取りに行ったのがハスちゃんだった。

ハスちゃんに、私のMVPの話を伝えると、「でしょう?あれ、取りに行かんといけんよね?あのボールがそれた時、周りでみんな”取りに行った方がいい?”とか言ってるけど、誰も動かないんだよ、だから私が行った」と。

ハスちゃんがあそこで機転きかせてボールを取りに行かなかったら、ハスちゃんのクラスは1番じゃなかったかもしれない。ああいうピンチ、トラブルが起きた時、どうするか。練習ではなかったミスなのかもしれない。みんな固まってたから。そこを動けたハスちゃんが誇らしいし、なんか、この子大丈夫と思ったよ。

「参加した運動会、全部優勝した!」と誇らしげに言うハスちゃんが眩しかった。まさか中1と中2の運動会、参加しないってことになるなんて。。。なんだけど、終わりがよろしいようで。義務教育の運動会、終了です。

体育祭ー全体的なこと

ハスちゃんとカメちゃんが通う小中一貫校の体育祭があった。平日に。いろんな大人の事情が絡みあい、平日のしかも午前中だけの開催。

そもそも小中一貫という、子供にとってのメリットある?という形態の学校で、小1から中3までの児童生徒が一緒に体育祭をするという、どうかんがえても色々やりづらい、体育祭。やれること、やったらいいことが全く違う成長過程の9学年が、午前中だけで体育祭をする。やっつけ感が否めない。

我が家では嫌と言うほどハスちゃんカメちゃんと話したけど、体育祭でしか輝けない子達がいるのだから、体育祭はお勉強はダメだけど運動が得意な子がもっと輝ける舞台にしてほしい。

小学生は徒競走とダンス。5、6年生の組体操と表現がまざったようなやつは、どうも見ていてモヤモヤした。運動神経いい子に、ちょっとがんばって作るタワーとか、見ててハラハラ、すごい!と若者の身体能力を感じられる見せ場、作れないかなぁ。

私達の時代は、騎馬戦も熱かった。勉強は全然できない、腕っぷしの強いやんちゃ坊主が赤白それぞれの大将に控えてて。最後、大将戦はすごかったよね。もう、落ちそうになって、どっちかが落ちるまでやる。もちろん先生たちは周りでフォローしてたけど、多少のケガは仕方がない、くらいの迫力があって。顔は触らないよ、みたいな注意があったくらいでね。熱かった。ああいうのを見たい。勉強!勉強!言われるばっかの若者に、あの熱い正々堂々とした戦いをさせてやりたいな。喧嘩じゃないよ!というとこから、になっちゃうかな。

カメちゃんが去年まで通っていたイエナプラン教育校の運動会は、児童が考え、企画運営するすばらしいものだった。だから、私は今年の運動会、全然楽しみにしていなかったし、カメちゃんも、楽しめないだろうと思い込んでいた。

そしたら、「楽しくないはずがないじゃん!(運動会が)」とカメちゃんに言われて。ハッとした。決めつけは良くないね。去年までの運動会とは違うけど、またこれはこれで、楽しいわけよね。カメちゃんの単純さが、いいなと思った。

地域みらい留学

オンラインで、地域みらい留学の学校説明会を視聴した。あれだけたくさんの発表を見ると、この学校いいな、この学校下手だな、とか、よくわかる。午前中の学校説明は、本当に下手な学校が多くて、大丈夫?と思ったけど、午後は上手な学校が多かった。午前中の失敗をみて練習したのだろうか。。。

学校紹介の中で、一校めっちゃいいねと思った学校があった。島根県隠岐島前高校。「失敗の日」という行事の紹介だった。今、学校ではどう児童生徒が失敗しないか、の過剰サービスが過ぎると不満を持つ私にとっては目を見張る行事だった。

人は失敗からしか学ばない、成長できない。だから失敗は大いに讃えるべし!この高校すごい!とハスちゃんに話したら、いいね、ハスちゃん行きたいっていうからよく調べてみた。そしたら、女子寮、個室じゃなくて、4人一部屋だった。そこでアウト。残念。

うまくいかないものである。

数学が苦手、だなんて!

カメちゃんが、英語の自己紹介で、得意な教科、不得意な教科、というところで、数学が不得意、と書いていた。それを見て私、びっくりした。カメちゃんは、数学センスある!から。数学苦手で、素人の私にすらわかる。

カメちゃんを創作工作イベントに連れて行って、私があれ?あれ?と逆に折り紙を貼ろうとして迷っていた時、3歳?4歳?くらいだったカメちゃんが、無言で、ひょいっと折り紙を反対向きに直してくれて。驚いた。カメちゃんは、空間把握能力というのかな、そういうのがある、と思った。

奄美の小学校で教師が足りなくて、中学校の教諭が4年生のカメちゃんのクラスを教えてくれた。数学の時間、ある質問に35くらいのアイデアが出たんだけど、30個くらいはカメちゃんが全部アイデアを出して驚いた。お母さん、カメちゃんは何か特別な教育をされていますか?と聞かれた。

どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題、5年生、6年生向きの問題は、もう色んな意味で私の脳は停止してしまうような複雑な問題なんだけど、さくっと向き合って、さくっと絵を描いて解いてしまうカメちゃん。もう少し試行錯誤した方がいいんだろうけど、けっこうサクッとやってしまうのを見て、感心していた。

そんなこんなで、私はカメちゃんは数学のセンスありあり!だと思っている。

先日学校で受けた学力テストの数学、全然時間が足らなかったらしく、6問くらい手つかずで終わったらしい。時間ね、そこ、弱点だよね。小学校時代、宿題はお断りして、ただただゆっくりじっくり丁寧にどんぐり問題をやり、外遊びの毎日だったから。テストの時間配分とか、速く計算する、というのができない。逆に速く、を禁じていたから。

そのテストが全然できなかったから、カメちゃんは数学が苦手と思ってしまったようだ。そんなんありえないよ!

「カメちゃん、あなたは数学センスあるから、得意だから、ただ、スピードがないだけ、そこを今までは訓練しなかったから。思考回路を作ることを優先してきたから。これから、スピードをつけていけばいい、スピードついたら最強だよ!」と伝えた。カメちゃんは、「スピードがないだけなんだね」と納得したようだった。よかった。おかしなテストで、カメちゃんの実力を見誤られたらたまらんわ。

「俺、(学力テストが無い)アメリカの大学行くわ」とカメちゃんが言うから、吹き出してしまった。カメちゃん、英語、というか語学のセンスはまだ成長の途上というか、あまりない気がするから。「英語がんばらないと」と笑いながら言ったら、「アメリカ言ったら話せるようになるよ」だって。楽天家すぎる。