体育祭ーハスちゃん

9年生クラス対抗競技で、奮闘するハスちゃんを見て、胸が熱くなった。

7年生の時は、いじめで不登校中、体育祭はもちろん参加していない。学校に行っていないんだから、当たり前だけど。8年生の時は、保健室に行くようになっていて、体育祭、出ないんだから欠席すればいいと思っていたけど、保健室仲間が登校して見学する、と言っていて、ハスちゃんも行きたいと言って見学した。救護テントの下で、体育祭を見学。一緒に見学していた子と笑顔で話しているのを見るのが、嬉しかったなぁ。

9年生の今、体育祭の競技で、絶対一番になりたい!勝ちたい!という気迫を感じて、従来のハスちゃんに戻ってるなと感じた。

9年生は全員参加で色々な要素が詰まった壮大な競技で争った。ハスちゃんは二人三脚をする予定だったけど、騎馬戦の馬をすることになっていた女子があまりにもひ弱で、危なっかしいから、ハスちゃんが変わったらしい。ハスちゃんが変わった後、上に乗る子に「安定感すごくて、椅子に座ってるようだった」と感激されたらしい。

この運動会のMVPはハスちゃんだった。(私の中で)9年生の競技の中で、布でボールを受けて、投げて、というところがあって、ハスちゃんのクラスのボールがとっても変な所に転がって行った。1番を独走していた中での痛いミス。みんなが「あーっ!!!」となっている所、ハスちゃんがたたたっ!と走ってそのボールを取りに行き、競技中のクラスメイトに渡したんだ。

かっこよかった、ハスちゃん。

競技中の子たちもボールを取りに行くそぶりはなかったし、あんなにたくさんいるクラスメイト、30人くらいの中で、あのそれたボールを取りに行ったのがハスちゃんだった。

ハスちゃんに、私のMVPの話を伝えると、「でしょう?あれ、取りに行かんといけんよね?あのボールがそれた時、周りでみんな”取りに行った方がいい?”とか言ってるけど、誰も動かないんだよ、だから私が行った」と。

ハスちゃんがあそこで機転きかせてボールを取りに行かなかったら、ハスちゃんのクラスは1番じゃなかったかもしれない。ああいうピンチ、トラブルが起きた時、どうするか。練習ではなかったミスなのかもしれない。みんな固まってたから。そこを動けたハスちゃんが誇らしいし、なんか、この子大丈夫と思ったよ。

「参加した運動会、全部優勝した!」と誇らしげに言うハスちゃんが眩しかった。まさか中1と中2の運動会、参加しないってことになるなんて。。。なんだけど、終わりがよろしいようで。義務教育の運動会、終了です。

体育祭ー全体的なこと

ハスちゃんとカメちゃんが通う小中一貫校の体育祭があった。平日に。いろんな大人の事情が絡みあい、平日のしかも午前中だけの開催。

そもそも小中一貫という、子供にとってのメリットある?という形態の学校で、小1から中3までの児童生徒が一緒に体育祭をするという、どうかんがえても色々やりづらい、体育祭。やれること、やったらいいことが全く違う成長過程の9学年が、午前中だけで体育祭をする。やっつけ感が否めない。

我が家では嫌と言うほどハスちゃんカメちゃんと話したけど、体育祭でしか輝けない子達がいるのだから、体育祭はお勉強はダメだけど運動が得意な子がもっと輝ける舞台にしてほしい。

小学生は徒競走とダンス。5、6年生の組体操と表現がまざったようなやつは、どうも見ていてモヤモヤした。運動神経いい子に、ちょっとがんばって作るタワーとか、見ててハラハラ、すごい!と若者の身体能力を感じられる見せ場、作れないかなぁ。

私達の時代は、騎馬戦も熱かった。勉強は全然できない、腕っぷしの強いやんちゃ坊主が赤白それぞれの大将に控えてて。最後、大将戦はすごかったよね。もう、落ちそうになって、どっちかが落ちるまでやる。もちろん先生たちは周りでフォローしてたけど、多少のケガは仕方がない、くらいの迫力があって。顔は触らないよ、みたいな注意があったくらいでね。熱かった。ああいうのを見たい。勉強!勉強!言われるばっかの若者に、あの熱い正々堂々とした戦いをさせてやりたいな。喧嘩じゃないよ!というとこから、になっちゃうかな。

カメちゃんが去年まで通っていたイエナプラン教育校の運動会は、児童が考え、企画運営するすばらしいものだった。だから、私は今年の運動会、全然楽しみにしていなかったし、カメちゃんも、楽しめないだろうと思い込んでいた。

そしたら、「楽しくないはずがないじゃん!(運動会が)」とカメちゃんに言われて。ハッとした。決めつけは良くないね。去年までの運動会とは違うけど、またこれはこれで、楽しいわけよね。カメちゃんの単純さが、いいなと思った。

地域みらい留学

オンラインで、地域みらい留学の学校説明会を視聴した。あれだけたくさんの発表を見ると、この学校いいな、この学校下手だな、とか、よくわかる。午前中の学校説明は、本当に下手な学校が多くて、大丈夫?と思ったけど、午後は上手な学校が多かった。午前中の失敗をみて練習したのだろうか。。。

学校紹介の中で、一校めっちゃいいねと思った学校があった。島根県隠岐島前高校。「失敗の日」という行事の紹介だった。今、学校ではどう児童生徒が失敗しないか、の過剰サービスが過ぎると不満を持つ私にとっては目を見張る行事だった。

人は失敗からしか学ばない、成長できない。だから失敗は大いに讃えるべし!この高校すごい!とハスちゃんに話したら、いいね、ハスちゃん行きたいっていうからよく調べてみた。そしたら、女子寮、個室じゃなくて、4人一部屋だった。そこでアウト。残念。

うまくいかないものである。

数学が苦手、だなんて!

カメちゃんが、英語の自己紹介で、得意な教科、不得意な教科、というところで、数学が不得意、と書いていた。それを見て私、びっくりした。カメちゃんは、数学センスある!から。数学苦手で、素人の私にすらわかる。

カメちゃんを創作工作イベントに連れて行って、私があれ?あれ?と逆に折り紙を貼ろうとして迷っていた時、3歳?4歳?くらいだったカメちゃんが、無言で、ひょいっと折り紙を反対向きに直してくれて。驚いた。カメちゃんは、空間把握能力というのかな、そういうのがある、と思った。

奄美の小学校で教師が足りなくて、中学校の教諭が4年生のカメちゃんのクラスを教えてくれた。数学の時間、ある質問に35くらいのアイデアが出たんだけど、30個くらいはカメちゃんが全部アイデアを出して驚いた。お母さん、カメちゃんは何か特別な教育をされていますか?と聞かれた。

どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題、5年生、6年生向きの問題は、もう色んな意味で私の脳は停止してしまうような複雑な問題なんだけど、さくっと向き合って、さくっと絵を描いて解いてしまうカメちゃん。もう少し試行錯誤した方がいいんだろうけど、けっこうサクッとやってしまうのを見て、感心していた。

そんなこんなで、私はカメちゃんは数学のセンスありあり!だと思っている。

先日学校で受けた学力テストの数学、全然時間が足らなかったらしく、6問くらい手つかずで終わったらしい。時間ね、そこ、弱点だよね。小学校時代、宿題はお断りして、ただただゆっくりじっくり丁寧にどんぐり問題をやり、外遊びの毎日だったから。テストの時間配分とか、速く計算する、というのができない。逆に速く、を禁じていたから。

そのテストが全然できなかったから、カメちゃんは数学が苦手と思ってしまったようだ。そんなんありえないよ!

「カメちゃん、あなたは数学センスあるから、得意だから、ただ、スピードがないだけ、そこを今までは訓練しなかったから。思考回路を作ることを優先してきたから。これから、スピードをつけていけばいい、スピードついたら最強だよ!」と伝えた。カメちゃんは、「スピードがないだけなんだね」と納得したようだった。よかった。おかしなテストで、カメちゃんの実力を見誤られたらたまらんわ。

「俺、(学力テストが無い)アメリカの大学行くわ」とカメちゃんが言うから、吹き出してしまった。カメちゃん、英語、というか語学のセンスはまだ成長の途上というか、あまりない気がするから。「英語がんばらないと」と笑いながら言ったら、「アメリカ言ったら話せるようになるよ」だって。楽天家すぎる。

考えない頭

カメちゃん、自分で考えない頭、になっているみたい。いわゆる、自主性が失われた状態、なのか。

英語の課題のプリント、水曜日に持って帰って、金曜日が提出期限だったらしいけど、木曜日の夜8時半過ぎに「難しい、全然わかんないから、ママ一緒にやってー」と持ってくる。少し出来てない所を見る、なのかと思ったら、ほぼ真っ白状態。自己紹介をするシートだったんだけど、まず、日本語の自己紹介すら書いてない。もう、英語はママに聞いたらいい、という安易な考え。。。

「自分で出来るところをやってから、最後どうしてもわからない所を私に聞いて!あなた、怠け者になってるよ」と雷を落としたのでした。

イエナプラン教育校では、自分でプランし、自分で考え学ぶスタイルを習得したはずなんだけど、あれ?あれ?まぁ、仕方が無いか。中学では一斉授業になり、先生の言う通りに色々こなす毎日。そこに自主性は求められない。そりゃ、こうなるか、と。納得。納得だけど、残念。

本棚で埃をかぶっていた英語の辞書、教科書、先生が配布するプリント類、これらを見せながら、どんなふうに英語を自学自習していくかを説明した。あまり推奨はしないけど、学校で使うクロームブックで調べるという手もある。自分の頭で考えて、なんとかする、ということをしよう。

今の中学校では自主性を求められることは少ない。でも、一旦身に着いた自分で考える力はなくなるわけではない。1日のうち、今は言われた通りやる、今は自分で考えてやる、のスイッチを入れ替えてみて、と伝えた。

人間は、楽な方へすぐ順応するんだな、と感じた。こんな教育してて、大丈夫じゃないよ、日本。

課題

日々、学校の課題(宿題)に追われているカメちゃんを見て、なんだかなーと思って。モヤモヤしてるままにしたくないから、懇談の際に担任の先生と少しその話をして。懇談の席では伝えられなかったことを手紙にしたため、お渡しした。

結果、大切な部分は伝わらなかった。私の言っている意味はわかってくれたし、そういう考えなんですね、というのは伝わったけど、大事な部分は共有できなかったことがよくわかる。

私が伝えたかったのは、課題、先生が生徒にやりなさい、と与える勉強の害、だったんだけど。工藤先生が繰り返し話されている、子供の自主性を奪うよ、とか、出来る子にとっても出来ない子にとっても邪魔っけなもの、とか、伝えたかったのに、そこは伝わらなかったと思う。

どうしてそうなるんだろう、と考えてみて、わかった。中学の先生たちのゴールは、生徒をより偏差値の高い高校へ入学させること。勉強しない子にさせたい。より良い高校に行くことが、成功への近道だから。とにかくやらせたい。

勉強、が苦手な子もいる。高校以外の道もある。そんな事言われても、そりゃ、伝わらないよね。先生たちが見ているゴールと、私がみている人生を楽しむこと、というゴールが違い過ぎる。

久々の感覚を味わっている。日本の学校、のこの感じ。いやぁ、気持ち悪いんだよね。時代の流れとか、変化に全く無頓着な感じ。

大失敗の日

昨日はまた、大失敗をした。

体調がすぐれず、遅刻して学校に行くという息子に、今日の時間割は?と聞いたら、わからない、と。スケジュール帳に時間割は書くように言っている。書いてない。そこで私が切れてしまった。

約束を守っていない事、今日の時間割すら把握してないって、どうなのよ、と始めてしまった。

何よりも、カメちゃんの体調を優先すべき時に、スケジュール帳への記入をしていない、というところでめっちゃ怒ってしまって。。。

” 死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 −麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと”西川 幹之佑 著 を読んで、スケジュール帳を使う事の重要性を再認識したばかりだったことも影響した。

人間にとっていい、とされていることは、カメちゃん、ハスちゃんに、やってみて欲しい。それがやれるようになってほしい。良かれと思ってのことだけど、親ってね、子供のことになると冷静じゃなくなる時あるよね。

「もう、ママきらい、あっち行って!」と言われたけど、数時間後には、いつものカメちゃんに戻っていた。そんな単純でかわいいカメちゃん。

中学校に入学する時に買ったスケジュール帳の使い方をもう一度確認して、ちゃんと書いているかどうかをしばらくは毎日チェックすることにした。帰宅して、オヤツ食べる時に見せてもらうことにした。スケジュール帳記入をチェックをルーティン化したい。

私はまた失敗したけど、謝って、もう同じ過ちをしないようにする。

失敗して、改善する。

英語がわかった

昨夜のカメちゃんとの英語レッスンで面白いことがあった。

あなたの名前は何?を知らないと言う。小学校で英語の文法はやっていなくて、ゲームやら挨拶やら、自己紹介したりちょっとした会話、くらいのことをやっていたんだと思っていた。

だから、あなたの名前は? what is your name? を 知らないなんて、びっくりして。また「小学校の英語は一体何してたん?」と言ってしまった。

そしたら、カメちゃんの返しが秀逸だった。

「中学入って、(ママと英語レッスンし始めて)やっと英語が何かわかったから」と言う。

この発言、色々面白い。まず、未だにbとdをたまに書き間違えたり、何日間もplayを書けなかったり、私から見たらへなちょこのカメちゃんのものだ、ということが面白い。

「あなた、英語わかったの?うそでしょう?」と突っ込むと、「あー、言い過ぎた、英語の半分くらいかな、わかったのは」だって。半分もわかっちゃったのか、それ凄いな、と。

カメちゃんの目がきらりん!と光って、英語ってそうだったんだ!となった瞬間のことは覚えている。英語は語順が日本語と違う、英語は語順が全て、と伝えた時。あとは、英語は前置詞、日本語は後置詞、そして、be動詞の捉え方(在る、と訳すこと)が英語学習の始めに知るべき要かな、と感じている。

本当に、それだけ教えるだけで、英語が半分くらいわかった気になっちゃうらしい。カメちゃん、本当におもしろい。

まぁ、楽しいよ

カメちゃんが中学校に入学して1か月ちょっと。まぁ、楽しいよ、という感じらしい。

カメちゃんは、普通の公立小学校も、まぁ、楽しいかな、くらいで、通えていた子で、嫌なことはあるけど、楽しいことがある。楽しくないことも、まぁまぁ楽しめる、っていうタイプの子なので。

イエナプラン教育校に通っていた時は、学校であったこと、うまくできたこと、嫌だったこと、など色々話を聞いて、いいねぇ、いいなぁ、とよく思っていた。今はそれがない。

まぁ、楽しいよ、で、もう十分だともいえるんだけど、何がもやっとするって、「感動がない」こと。

今イエナプラン教育校に通っている在校生の親で、教育に関心のある親に、中学どう?といつも聞かれるんだけど。ご期待に沿えるような教育は行われておりません。普通の公立中学です、と答えることしかできない。

感動が足りない。これだなぁ。

反省

反省している。

ハスちゃんカメちゃんに英語のレッスンを10分とか15分、毎日しているのだけど。教え方、話し方、気を付けよう。

特に、カメちゃんが、何度言っても同じ間違いを繰り返したり、単語を全然覚えなかったり、時間がかかる。とっても腹がたつ。ちゃんと復習して!とか集中して!とかここには書けないような、カメちゃんを批判するような言葉を発してしまっている。

カメちゃんは、特には歯を食いしばりながら、涙をポロっとこぼしながら、でも、もう英語やりたくない、とは言わない。素直に毎日レッスンしている。

これじゃダメだ。いくらカメちゃんが毎日同じ間違えをしても、上達が遅くても、びっくりするような誤答をしても、冷静に話そう。感情は入れないで、言葉で説明しよう。反省。

この数日、be動詞と疑問文への答え方をずーっとやっている。文の始めは大文字、文の最後にピリオド、もずーっと、忘れ続ける。粛々とやるしかない。怒らない。そうする。変わる。