発達障害は個性

カメちゃんが小学校に入学する頃から私をザワつかせている言葉”発達障害”。最近また、ザワザワしていた。カメちゃんの仲の良いお友達が、発達障害にまちがいないと診断されたと聞いた時、とってもザワザワした。

その友達Sくんは個性的なだけ。マイペースで他の子と一緒に色々やることが得意じゃないだけ。私はそう思った。その子のお母さんが、とてもきっちりした方、生真面目な頑張り屋さん、勉強熱心で、Sくんの為にあちらこちらへ奔走している。Sくんが入学するタイミングで仕事を辞め、きっちりSくんを監視できる体制を整えている。帰宅したら大切な宿題タイム。毎日宿題を終わらすのに2時間かかっているらしい。Sくんのお母さんはとにかく必死。愛する息子の為に全身全霊をかけている、そんな印象。

信頼できる素敵な友人 (妖精さん) で、臨床心理士の資格を持ち、スクールカウンセラーの仕事をしていて、CD作ってるくらいのレベルの音楽活動をされている、それはそれは素敵な女性がいる。その人にSくんの話をしたら「あ、私自分も発達障害だと思う」と言った。衝撃だった。で、その時にハッキリわかった。発達障害って、個性ってことなんだと。

妖精さんは保育園の時、はっと気づいたら皆がもう昼ごはんを食べる準備を整えてテーブルにすわっていて、あれ?なんでみんなは今ごはんを食べる時間だってこと分かったんだろう。。。と、いつもそんな調子だったらしい。極め付けが、1年生の夏休みの課題で工作というのがあったけど、先生の話を聞いていなくて、夏休み明けに他の全員が工作を持ってきているのを見て愕然としたらしい。

私が、夏休みの課題のプリントとかお母さん見てなかったんですか?と聞いたら、私のお母さん、そういうの読まない人でって(笑)妖精さんのお母さまがまた素敵で、妖精さんよりもぽわーっとふわーっとしている人らしい。

で、妖精さんはその出来事で、自分が人の話を全然聞いてない事に気づいて、以後少し意識して人の話を聞くようにしたらしい。自分の個性に気付き、自発的に行動を変えることができて、今の妖精さんがあるのはぽわーっとしてるお母さんのおかげだね。妖精さんは今でもとても個性的だけれども、人の話はだれよりもしっかりと聞くし、誰をも包み込むやさしさもある。尊敬できる仕事もしている。

Sくんのお母さんがもっとぽわーっとしていたら。。。と思う。Sくんを他の子と比べて、他の子と一緒に何でもできるように調教しようと必死になればなるほど、望む結果は生れないと私は思う。なんとかそれを教えてあげたいけど、できなくて苦しい。

学校行きたくない

年末年始を広島で楽しく過ごし、奄美大島に帰ってきました。

「広島がいい、広島にずっといたい」と言い続けていたハスちゃん。広島では祖父母や仲良しのいとこと沢山遊び、仲が良かった同級生とも会って、とにかく楽しく過ごしました。だから、広島がいいと思うのは仕方がない。

奄美大島で初めに通った小学校で、嫌な体験をしたハスちゃんだから、広島に帰省したら、絶対に奄美に帰りたくないと言うだろうな、と予想していました。広島の小学校で嫌だったことは全て棚に上げて。。。

小学校
広島の小学校

2019年、3学期の始業式が今日でした。ハスちゃん、「学校行きたくない」と言って休みました。そうなるだろうな、と冬休みに入る前から予想していたから、やっぱりね、と思った。私は、学校に行きたくないなら行く必要はないよと思っているし、2人の子どもにもそう伝えている。今の学校は、子どもが行きたい場所ではないの、わかる。なのに、娘が「学校行きたくない」と言うと、とても落胆する。

落胆というのは、学校に対する落胆でもあるし、自分が予定していた一日を過ごせなることへのストレスでもあるし、だらーっとしている様に見える娘を見てイライラする気持ちであったり、とても複雑な感情。学校に行かなくてもいいよ、と言っておきながら、でも湧き上がるこのネガティブな感情達との折り合いをつける事が、とても苦しい。

奄美大島に来て8か月、鹿児島県の保守的な教育方針や、僻地の超小規模校で多様性に乏しい息苦しさなど、ネガティブな事に目がいきがちで、これなら広島の方がいいわ、と何度も思った。けれども広島で、1年生と4年生の子を持つ妹や、ハスちゃんの同級生の母から、広島で通っていた小学校の状況を聞いて、やっぱり現状の公立小学校の仕組みの上では、小規模校の方が良いなと感じた。

小学校グランド
自由な外遊びの時間がいちばんイキイキしているね

4年生~6年生、高学年がとても荒れていて、学級崩壊状態だそう。先生がバカにされていて、何を言っても言う事を聞かない様で。でも、話を聞いていて先生や親に非があるなぁと感じた。ハスちゃんは「学校は禁止禁止ばかりで楽しくない」と言ったけれども、3年生まではルールや規則で子どもを縛ることで何とかクラス運営が出来るんだと思う。けれども、4年生以上はそうはいかない。そういうことなんだと思う。で、言う事を聞かない子どもを感情的に先生が叱り、子どもが先生を蹴ったり殴ったりする。。。らしい。

ハスちゃんに、「給食の時間は私語禁止だよ」と聞いて、ありえない!とびっくりして先生に質問したことがある。そうしたら「そうなんです。私語禁止にしないと、給食が時間内に終わらなくて。準備して片付けの時間を考えたら、食べる時間が15分~20分しかないんです。本当は楽しく食事をしたいんですが、私語を許すと、絶対に食事が進まないので」と残念そうに先生は仰った。給食をお話ししながら楽しく食べれないってことは、学校の仕組み、時間の配分がもう間違っているとしか考えられなくて、それを変えるのは難しいな、と思った記憶がある。

今ハスちゃん、カメちゃんが通っている小さな学校では、みんなでたくさんお話ししながら給食を和気あいあい食べている。カメちゃんが、(同じ保育園に行っていたお友達がいる)広島の学校に行ってみたいな~って言ったから、給食の時間、お話ししたらダメなんだよ、大丈夫?と言ったら、「え?!」とびっくりしていた。人数が少ないから、学校生活をゆったりと個人のペースで送ることが許されるという利点はある。

今いる場所では、良い所よりもネガティブなポイントが頭を支配し、昔いた場所の嫌な事は結構忘れてしまい、美化してしまうな、と感じた。どちらにも良いところ、悪いことがあるけれども、良いところを見て生活することを親子で学びたいなと思っています。

宿題

ササント

ハスちゃん、カメちゃんから面白い話を聞いた。

そもそも、うちは宿題=家庭学習ということで、担任、校長教頭に説明をして、
家庭学習はうちの方針に任せて頂いています。

どんぐり倶楽部では、おそまつ宿題3点セット、漢字ドリル・計算ドリル・音読、は悪影響しかないと考えています。
私もそう思うので、子供がどうしてもやりたい!という時はやらせますけど、上記宿題はやりません、と宣言しています。
家庭学習の責任者は親なんです。だから、親が違うやり方で子供を家庭学習させる、結果は親が責任持つ、と断言すれば、
おそまつ宿題免除は可能です。
年度始めにしっかり先生に話をして、理解を得なければいけないので、ちょっと面倒くさいです。
でも、子どもの為です。
私は毎年これをやっています。

ササント
自然の中で遊ぶのが何よりの学力に

面白い話というのは、まずハスちゃんから。
「算数で、小数点のプリントをやっててね、先生に遅いですね~って言われて。いつも宿題のプリントやってないから、慣れてないから遅いんですよって言われた」と。
計算はゆっくりていねいに、が基本なので、そこを再度確認して、
また同じこと言われたら、
「お母さんには、計算はゆっくりていないにやるように言われています。お母さんに話してください」と言うように言った。
面白いのはここ。
「じゃあ、Fくんはもっと早くプリント終わってたんだ?」と私が聞くと、
「ううん、Fくんはハスちゃんより計算遅かったよ。」とハスちゃん。
え!!!!!!!?????うそ!!!!!
「毎日真面目に計算の宿題プリントやってるFくんが、もっと遅いの?宿題プリント意味ないじゃんね」と私が言って、大笑い。
一応フォローの為に、
「〇〇くんは、ゆっくりていねいにプリントやるから、遅いけど、正解は多いんじゃない?」と言うと、
「ううん、ハスチャンは2個くらい間違えてやり直して、〇〇くんは、7個くらいやり直したよ」だって。
もう宿題プリントの意義ゼロ。

先生”ハスちゃん宿題やってなくて慣れてないから遅いんだよ”、なんて
ちゃんと宿題やってる子がもっと遅くて正解率低いのによく言ったよね。びっくりする。

ササント
外で風を感じる方が、1時間の机上の学習より学力アップになるって

そしてカメちゃん。
「Sくんが、テストの時ね、ぼくのを見るんだよね。ぼくだいたい100点だから。でね、Sくん、全部間違えて0点取って先生びっくりしてたよ。」とカメちゃん。
Sくんのお母さんは本当に真面目で、宿題をやるだけではダメで、丁寧にできてなかったらやり直しをさせるくらい、丁寧に宿題に取り組んでいる方。
「宿題を遊ぶ時間削って丁寧にやってるSくんが、カメちゃんのテストを見るの?面白いね。宿題って、いらないよね」
とまた3人で大笑い。

宿題は不必要、というか悪影響しかないこと。
子どもにとっては、遊びが一番大切なこと。
日々、確信にかわっていきます。生き証人の証言が面白すぎます。