カメちゃんの意外な一面

カメちゃん、昨夜凍らせたドラゴンフルーツを食べて、お腹が痛いと不調を訴え、8時半に就寝。10時に苦しそうに悶えるカメちゃん。4年ぶりくらに喘息の発作のような症状で、キツイ、と、苦しみました。保育園時代は毎年秋に1度経験していたこの発作、久しぶりであったのと、季節がちがうなぁと。疲れているのかな、冷たいものを控えようね、とカメちゃんとも話していたら、身体と心のスペシャリスト、私が敬服する先生がカメちゃんの様子を見に来てくれました。

結果、カメちゃんの内臓がカチカチ、神経性からくる不調ね、と。いつも元気一杯の野生のおさるさんのようなカメちゃんが、神経性の不調?とかなり驚きました。嫌なことあったんじゃない?怖い思いした?などと先生とお話して。カメちゃんは優しい子だから、嫌なことがあっても我慢してるのよ。それが溜まってるわね、と先生。本当にカメちゃんのイメージと違うと思ってしまって、私は親として彼のイメージを作ってしまっていたなぁと反省。

また不調だと思ったらいつでも連絡を頂戴とありがたいお言葉を頂戴して、先生を見送った直後。。。

キャップを目深にかぶったカメちゃんが、声を出さないでひっくひっくと肩を震わせて泣いている。。。びっくり!自分でも閉じ込めていたストレス?苦しい感情に気づいたのか!苦しかったね。

1学期、明らかにカメちゃんにストレスを与えるような出来事があった。それが予想以上に彼にとってはつらかったのかもしれない。そして、カメちゃんが「〇〇がね、僕のことをバカだ!って言うのが嫌だった」と話してくれた。遊んでいると毎日くらい言われるらしい。そういえば、泣きながら帰ってくることもよくある。「僕もうここいやだ、転校したい」という事もあった。私は、共感をしつつも、子どもの世界のこと、カメちゃんのことだからすぐに持ち直す、と軽く感じていたかな、と思う。

カメちゃんはバカじゃない。それは私はよくわかっている。カメちゃんに「カメちゃんがバカってどういうことなんだろうね、よくそういう事言われることを黙って我慢してたね、普通はそんな嫌なこと言われたら怒って、そんなこと言う子のこと嫌いにならない?」と尋ねたら、「〇〇はね、ストレスためてるから」だって。〇〇の保護者はめちゃくちゃ真面目で厳しい。それをカメちゃんは分かっている。

私みたいに子どもの気持ちを最優先にして、どんぐり式で子育てしている家庭とは真逆な家庭で育つ〇〇。〇〇からしたら、カメちゃんのことが羨ましいのだと思う。それはそうだ。なんたって、あの悪しき宿題すらうちではやらなくていいんだから。

あとは、カメちゃんがストレスを溜めないように、対応法を考えるコト、これは私の身体と心の師匠から伝授された。これに気を付けていこう。

宿題制限について(どんぐり学舎座談会)

宿題制限について、どんぐり学舎の座談会で一番初めにトークテーマとなったけど、やはりここがどんぐり式子育てをする上でみなさん苦労されていることなんだなぁと感じました。

宿題をやらないことで、先生に迷惑をかけたくない、子どもがお友達に色々言われて困る、変な親だと思われたくない、というのが代表的な悩みで、先生に話せない、話したくない、他の子どものことを考えて、マシーン稼働している方が多いのが現状なんだなぁと驚きました。

驚いたというのが、私が宿題制限はトラブルなく、どちらかというと簡単に行えているから。みなさん、そんなに苦労しているの?といのが素直な感想でした。

私は、1学年2クラスのよくある規模の公立小学校、複式学級の超小規模校、今まで3校に子どもを通わせて、それぞれの学校で各担任、超小規模校では校長教頭先生も含めて宿題についてお願い?というかうちの方針を宣言してきました。

中には伝わりづらい先生もいらっしゃいました。ある校長先生は、我が家ではどんぐり倶楽部の文章問題に家庭学習として取り組みたいので、学校から出される宿題はすることができません、と話した私に対し、「それに取り組まれることはいいと思いますよ、塾に通う子、サッカーに通う子、各家庭、子どもに色々な習い事をさせますが、その習い事のような感覚でその問題に取り組まれたらいいのではないですか?」と言われて、宿題と併用できない事を説明したの聞いてた!!!???とはらわたが煮えくり返った記憶があります。また同じ説明を繰り返した私に、教頭先生が”いいじゃないですか、家庭学習ですからお母さんにお任せしましょう”と言ってくださって、商談成立!?しました。

どんぐり学舎の泉さんが仰っていた”親の覚悟”が大事というの、私もそう思う。私が宿題制限について苦労なくここまでこれているのは、子どもに悪影響がある宿題をやらせるわけにはいかない、何があってもやらせないという、覚悟があるからだろうな、と思います。

その覚悟があれば、誰が何と言おうが家庭学習は我が家の方針にお任せください、と涼しい顔で冷静に伝えることができる。批判されても、大丈夫。だって自分の子どものことは私にしか守れないんだから。私は命をかけてでも宿題を制限をします、というくらいの強さがある。だからだーれも何にも言ってこない。先生も他の親も。

子ども同士の関係を心配する声が多いことも驚きなんだけど、我が家のハスちゃんカメちゃんに宿題しないことでなんか言われたりしない?と何回か聞いたことあるけど、「ママの勉強してるから」って言うとみんな、そうなんだね、って言ってそれで終わりだよ、と。ハスちゃんなんて「とーっても難しくて大変なんだよ、宿題のほうが楽だとおもうよ~」なんて女優魂をみせる余裕すらある。笑

親に覚悟があると、それが子どもにも伝わるんだろうし、そもそもハスちゃんもカメちゃんも、他の子と違う事をすることを嫌がらない子だからなぁ、まったくその面では苦労をしていない。

親の覚悟、その覚悟から子どもへの話し方なんかも変わるよね。本当、覚悟、が大事だと思う。

どんぐり学舎の座談会

昨日、私がどんぐり倶楽部を知るきっかけとなったどんぐり学舎さん主催のオンライン座談会に参加しました。

近くにどんぐり学舎があればなぁ、どんぐり学舎みたいな場所があればなぁ、と願ってやまない素敵な泉さんの塾、お会いしたこともないのに、先生が発信される内容、ブログを読んでいつも感動共感して、芸能人にあこがれる感じで先生の”ファン”やってましたが、遂に、リアルタイムで動く、話す先生とオンライン上で対面したのですぅ。

先生はもちろん参加者のみなさん、初めての方ばかりで、緊張しましたが、途中からなんと糸山先生の娘さん、糸山れい先生もご登場!!!心躍り、必死で湧き上がる歓喜の声を抑えました。

どんぐり式での子育て、信念をもって行っていても、どうしても不安になることがある。子どもが賢く逞しく、本物の学力をつけながら成長していると実感していても、学校のテストの点が芳しくない時、得に漢字テストが14点(100点満点)とか見てしまうと、ちょっと心配になってしまう。大丈夫なんだろうか。。。と。 やはりどんぐり式で育てる親はみんな同じところで不安を感じるんですね。

そんな親の心配を払拭させてくれたのは、やはり泉さんとれい先生。”子どもの探求心と好奇心をつぶさなければ大丈夫”と、しっかりと言い切ってくれました。何十年もプロの教育者として子どもを見守り続けてきた方の言葉は、それはそれは説得力がありますね。少しぐらつく自分の信念に、再び芯が通った感覚です。

「大切なのは 見えないものを 見る力」 この糸山先生の言葉が好きです。家にある黒板に書いて飾っています。この言葉のように生きたいと思っているのに、どうして目に見えるテストの点数で、子供のことを評価してしまうんだろう、私。。。テストの点が重要ではないと思っている私でもこうなんだから、他の家庭の子どもは。。。そりゃ悪い点のテスト、捨てたくもなるわなぁ。うちの子は漢字テスト14点でも笑顔で私に見せてくれるから、それだけでもどんぐり倶楽部に出会えてよかったなぁ、と思います。

泉さんとれい先生、お二人とも裏表のなさそうな、気持ちのよい人でした。出会ってすぐ本音を話せるような、そんなお二人でした。ネット社会、子供がゲーム漬け、スマホ漬けになる、怖い時代ですが、遠くに住むどんぐり仲間さん達とつながれて幸せな気持ちになれたのも、インターネットのおかげ。

要は、使い方、だね。

親という存在の不思議

「うちの子は何にも考えてないから、大丈夫よ」「うちの子は頭の回転がわるいから、嘘をつけると思えない」「うちの子、ぼーっとしてるから嫌じゃないみたい」

全て、子どもを深く愛しているであろう親が言った、私にとっては驚いた、忘れられない言葉たち。

私がハスちゃんやカメちゃんから学校での出来事を聞いて、心配になって親に話をきいてみた時などに、この言葉が返ってくる。親って、勝手に子どものことを解釈し、理解してる気になる生き物なんだなぁと感じている。

何にも考えてない、って本当に軽く、笑いながらおっしゃたけど、人間だよ、子どもだって生きてるんだから、考えないわけないじゃない!とちょっと腹が立ったけど、怖くもあった。なんでそんな明らかに間違いとわかる判断を、子どもに対してできるのだろう。

頭の回転がわるいから嘘をつけないはず、というのもびっくりする思い込み。すぐ嘘だとバレる程度の嘘であるけれども、確かに子どもは嘘をついている。嘘をつけるほど頭が良くないという言葉、子どもへの侮辱だと感じて、私は呆れた。なぜそこまでわが子をバカにするの?

いくらぼーっとしている子でも、喧嘩したり暴力をうけたりしたら、嫌にきまってる。嫌じゃないように見えるとしたら、その嫌という感情を隠そうとしている、感じないようにふるまっている、親にそういう感情を見せないようにしている、というとても子どもにしたら苦しい状況なんじゃないかなぁ。

ドラゴン桜で、東大専科に参加したいという生徒、初めは親に内緒で参加する。その理由は、親は「うちの子が東大なんて、無理に決まってる!」と反対するからだそうで。あぁ、親って子どもの可能性を潰すよなぁ、と涙涙、涙。

子どもはもともと完璧、ものすごい可能性があって、才能を内に秘めている存在だと思っていて、だから私は、ハスちゃんカメちゃんの邪魔をしないこと、それに気を付ける毎日です。

幸せの秘訣

カメちゃん、最近色々あった。仲良しのお友達が、母親にカメちゃんから一方的に嫌がらせを受けているだの、カメちゃんが高圧的で怖くてやりかえせない、だの、話したことで、その母親から確認のお願いがあって、確認するとそのほぼ全てが嘘だったという話。

息子が嘘をついたことが許せないという母、しかし、なぜ息子が嘘をつかなければならなかったかは完全無視。何を言っても通じないので、もう一線をおくことにした。大人が子供のいざこざに首を突っ込まないこと、これって本当に正しいなぁ、と、子どもの世界を傍若無人に引っ搔き回して自分が一番正しいみたいな顔をしている人とやりとりする中、感じました。

カメちゃんはそのお友達と、また何事もなかったように過ごしている。もしかしたら以前とは違う感情がどこかにあるかもしれない、その子の家にはもう近づかないかもしれない、でも、学校や帰り道では普通に過ごせている。子供って素晴らしい。大人はいかんね、もう頭こりこりで過去の嫌なことを水に流せない。。。

カメちゃん、七夕のお願いごと、「しあわせになれますように」にしたって。色々あるけど、大きなお願いにしたって。もうカメちゃんは幸せだから、叶ってるね、といったら、うん!って言った。

カメちゃんのように、まっすぐ、感情に素直に、さっぱりと生きることが、幸せのコツだなぁ。

学校嫌の波

ハスちゃん、学校いやだ、行きたくないの波、第何波かもう覚えていないけど、また来ました。今回は、私にとって意味のある、大きな波だったと思います。

今月から?みんなで長縄チャレンジというのが始まって、週3回、3分間×2回のチャレンジをするらしい。ハスちゃん、これがどうしても嫌みたいで。ハスちゃんは運動神経がいい、縄跳びも長縄もできる、なのにどうして、そんなに嫌がるのか不思議で。できることは、やればいいじゃない、と言ったら、「できる、と好きかどうかは別なんだよ」とハスちゃんにキレられた、ハスちゃん誕生日。

その長縄チャレンジを担当している先生から電話があり、お腹が痛いから休むというのが続いていること、飛びたくないなら、他の役割、数を数える、とか、感想文を書く、とかをお願いしてもちゃんとやらない、注意をしたら「どうして〇〇しなければならないんですか?やりたくないです」とハスちゃんが言う、ということで、困っている様でした。

私は正直に、ハスちゃんがどうしてそんなに長縄を嫌がるのかがわからないんです、と伝えた。長縄が嫌なわけじゃないと思うんです、自由に飛ぶのだったらいいけど、強制命令されることが嫌なんだと思う。と。

このチャレンジは鹿児島県の「体力アップチャレンジかごしま」という取り組みで、 「みんなで力を合わせて,自分たちが目標とする記録に挑戦し,運動することの楽しさや達成感を味わおう!」 ということらしく、1年続くらしい。トップダウンの取り組みを楽しめないハスちゃんなのであーる。

主体的で対話的な深い学び、はどうなった?

長縄チャレンジがある日は4時間目から行く、と言って昨日はお休みしたハスちゃん。もうそれでいい。子どもの気持ちよりもそのチャレンジを重視するのが学校だよ、もうお付き合いしなくてもいい、と私も腹をくくった。

学校に行かない選択をしたらいい、と思う。それでいい。もう6年生。これ以上学校にハスちゃんの持ち味、個性をつぶさせない、そう思った。

今、今日1日を楽しく、それだけ積み重ねてゆこう。

手段と夢を取り違えないこと

昨夜読んだ、植松務さんのブログで子どもたちからの多数の質問に彼が答えているんだけれども、秀逸な答えで全部大きく頷いてしまう。その中でも、以下の質問への答えが、最高だった。

<質問>努力は裏切らないと言えますか?

<答え>努力は裏切らないです。ただ、間違った努力をしてる人が多いです。
間違った努力とは、手段と目的を間違えることです。
中には、目的を考えないで、手段を追いかけることを目的にしている人も多いです。
そういう人は、あとから、「努力したのに無駄だった」なんて言います。
実は、進学も就職も手段のひとつに過ぎません。
残念ながら、日本では、進学や就職を夢だとして追わせてしまう大人が多いです。
そういう大人もまた、進学や就職を夢だと思い込まされた人達です。
ぜひ、間違った努力を、なるべくしないように気を付けて「今自分が追いかけているのは、手段かな?夢かな?」を考えるようにしてみてください。

手段と目的(夢)を勘違いしやすいこと、これ、あるある。私も今、幾度となくこれに陥りそうになる。必要なタイミングで重要な情報が届く。感謝しかない。

ハスちゃんい合いそうな中学校を見つけて、まさかの中学受験をしようとしている。けれども、その学校の入試対策として塾に通ったり、勉強漬けにさせるのは違う。その中学校、入れたら素敵だけど、それは手段。ハスちゃんの未来を輝かせるために手段の一つにすぎない。その中学校がダメだったら、違う手段をみつけることができる。その中学校に入ることを夢、目的にしてはいけない。そう誓ったよ。

親に嘘をつくこと

カメちゃんの同級生S君の母親、仲良くしている方から連絡があった。昨日S君の消しゴムがものさしで切ったようなギザギザの跡がついていて、それどうしたの?と聞いたら、カメちゃんにやられたと言った。今まで消しゴムが割られたり、鉛筆がおられたりしていたけど、子供のことだから親が口を出さないでおこうと思っていたけど、ものを大切にしないことを懸念 しているからカメちゃんに確認してほしいと言われた。

カメちゃんに確認したら、「それS君自分でやってたよ。ケシバトする時に勝つために、水でぬらしたり、チョークの粉をつけたりするんだけどね、ものさしで消しゴムをギザギザに切れ目を入れたら滑らなくなるかも、ってS君けずってたんだよ」と教えてくれた。

S君が嘘をついていた。S君のお母さん、がっかりして、怒るだろうなぁと思って、気が重くなった。

思った通り、お母さんは嘘をついて人のせいにしたことが許せない、と言った。そして物を大切にしないこともダメだと言った。彼女は正しい、けれども、S君が嘘をついたのは、お母さんに怒られたくないから。本当の事を言ったら、ものを大切にしないのはダメ!と怒られると思ったから。だから嘘をついた。そこを話したけど、理解をしてもらえなかった。

私とは違う価値観を持っている人。人として道徳的に正しいことを子供に教え、そのような行動を求める人。正しいことを言っているけれども、でもいつもS君の気持ちが置き去り。

S君が消しゴムをものさしで切ったのは、ケシバトで勝つための工夫。勝ちたかったんだよ。その気持ちを無視して、物を大切にすることを押し付けることは、どうなんだろう。

親に本音で話せないこと。嘘をつくこと。怒られたくないから。私はそれは幸せではないと思うんだけど、伝わらなかった。それが悲しい。

主体的で対話的な深い学び

2020年からの新学習指導要領で、主体的で対話的な深い学びということが大きなテーマとして謳われた。主体的とは、自由のなかで獲得すること、対話的とは、同じ目線で向き合って話し合うことだと思うから、学校現場で行われていることと真逆のことを掲げてしまっている。これが実現したら最高だけど、教育現場ではどうこれを実現するのか、てんやわんやの状態だろうと思っている。

数日前に思いついたのだけど、学習指導要領でこれを謳っているということは、先生達はそれを実現しようとしている子どもを妨げることはしてはいけないはず。使える!

校長先生が、みんなが漢字があまりにも書けないのを知って、たくさん書かせようとしたから、ハスちゃんはたくさん書かせることは良くないと思うということを話したって。たくさん書くと作業になる、終わらせることが目的になる、何度も同じ漢字を書いたら点を書き忘れてることも気づかず、間違った漢字を何度も書いてしまうこともあるから、と話したら、校長先生は納得して、自分で漢字を書く回数を決めていいことになったって。

来週から、教頭先生がハスちゃんの臨時担任になる。100マス漢字ノートを準備するようにと週報に書いてあった。ハスちゃんに、このノート準備しろということは、たくさん漢字を書かせるつもりかもね、と話したら、大丈夫、ハスちゃんがちゃんと話をするという。頼もしい。成長してるね。

校長先生は子供の話をよく聞いてくれる人だけれども、教頭先生はどうだろう、子供の意見を聞いてくれるかなぁ、と話して、もし子供の意見を無視して、言われた通りにやりなさい!と言われた場合、先生にこう伝えてみて、と提案した。

先生、私は主体的に考えて、漢字をたくさん書くことに意味がないと発言しました。先生、私の考えを否定するのではなく、対話をしてください。と。

まともな教師であれば、ドキっとするはず。

年下の男の子が呼び捨て名前を呼んでいいと言うから、ハスちゃんが呼び捨てにしてたら、先生にさんをつけなさいと注意された、と言う。そんな時も、その男の子と私は対話をして、その子が読んでほしいという呼び名を主体的に使う事を選びました。と先生に話せばいい。

いろいろ、うまくいけばいいなぁ。

対話

夕食を作りながら、youtubeでエドカフェという、元大空小学校校長の木村先生と教育者が語り合うシリーズ動画を見ています。

木村先生の口から出てくる子どもの体験談は、毎回涙してしまう。言葉が出ない自閉症の子Mちゃんと、他の学校に適応できなくて転校してきたものの、心が開けず、お友達には暴言しか吐けないAちゃんの交流の話は、滝のように涙が流れた。

対話というテーマの回だった。対話には、言葉を使わない対話もあるという話で。暴言しか吐けないAちゃんが、クラスメートと仲良くできなくて休み時間、教室に一人で残っている。一人で泣いている。その様子を見ている言葉が出ないMちゃん。そして突然Mちゃんが手につばをペッと吐いて、Aちゃんの顔にべったりつけた。Mちゃんは「やめてよ、きたない!」とMちゃんの顔を見た。初めて目があったMちゃんは、ニヤリと笑った。

それをきっかけに、AちゃんはMちゃんの存在をよりどころにして、学校で自分の居場所を作っていく。修学旅行もMちゃんと一緒の班がいい!とAちゃんは言ったそう。

私はまだ見ていないけど、大空小学校のドキュメンタリー映画がある様で、その映画の中で、運動会でMちゃんが女の子に手を引かれて走る場面がある。映画を見た人は、やさしい女の子が自閉症のMちゃんを助けてあげている心温まる場面だと思ったかもしれないけど、実は、その女の子がMちゃんに助けられているという背景があるんです、と木村先生。

私の涙腺は崩壊。

相手を納得させるような論理的な話し方などは、テクニックとして教えられるけれど、このMちゃんの言葉を使わないAちゃんとの対話こそが、本物だと思うと聞いて、私は目が覚めた。

ハスちゃんが行けたらいいなと思っている中学がある。それには受験が必要だ。作文で自分の考えを表現したり、面接で自分をアピールすることが大事、そこにちょっと首ったけになっている自分がいた。

私は、ハスちゃんの人間力を単純に高めていく。この1年で。それだけ。少しだけ作文の時に使えるテクニックみたいなこととか、自己PRの練習もすると思うけど、塾通いして受験対策するとか、テクニックを身に着けさせるということはやりたくない、そう強く思った。