ハスちゃんの新生活

奄美から広島へ引っ越し、ハスちゃんの新生活が始まった。ハスちゃんも、小中一貫の新規開校した学校へ入学。奄美の同学年が2人という環境から、急に90人強の同級生がいる環境へ。入学式では、校庭に集まっている同級生を見て、「うわっ!めっちゃおる!あんなにきちんとした格好した子供がたくさんおるの見たの初めて」とおもしろい反応をしていた。

同級生の仲間がたくさんいる。それが良い方へ作用してくれたらいいな、と願っている。しかし、ハスちゃんは思春期。あんなに誰とでもすぐ仲良くなれていたキャラだったのに、今や初対面の人とは話さない、目も合わせない、そんな感じのキャラになっていて。そんな状態だから、一人完全アウェーの中学校でもまだ友達はできていないみたい。そして、やっぱり楽しくない、と言う。

部活もやりたいことないから、帰宅部がいいな、と言っていたけど、何か、できそうなものに入ってみることを勧めた。やっぱり部活動の仲間とはとっても仲良くなれるから。ハスちゃんの学校生活を楽しくしてくれるのは、やはり、友達、気の合う仲間だと思う。

新しい人との関わりを避けるようなハスちゃんを心配に思って、今朝は手紙を渡した。常に笑顔でいること、と。楽しくない時ほど笑顔でいること。それを読んで、「うん」と登校していったけど、今日は少しは笑えただろうか。たーっくさんいる同級生の中から、一緒に楽しい時間を過ごせる友達を早く見つけられますように。

カメちゃんの新生活

奄美から広島へ引っ越し、カメちゃんのイエナプラン教育校での新生活が始まった。高学年クラスは、転入生がとても少ないから登校初日は私は少し心配した。カメちゃんは心配はない、楽しみ、とのことで、カメちゃんならすぐ馴染むだろうと思っていたけど、予想以上のスピードとレベルで馴染んでいる。

教室に入り、体育館に移動する時、体育館が分からないカメちゃんを案内してくれた子がいて、その子とすぐに仲良くなって。天真爛漫に振舞っていたのだろう、「あなた新しい転入生ね」「あなたがカメちゃんね」「カメちゃんでしょう?」などとひっきりなしに僕の机にみんなが話しかけに来てくれたみたいで。「対応が忙しかったよ」なんて売れっ子アイドルの握手会のような気分を味わったらしい。うれしそうな顔で話すカメちゃんを見てると、やはりこの子は幸せな子だと思う。

2日目に、昼休みにクラスみんなでケイドロをしたみたいで、その時カメちゃんが大活躍したことでまた一気にカメちゃんへの注目度が高まったみたいで。他のクラスからも僕に会いに来てくれたんだよ、と嬉しそうに、ちょっとドヤ顔で話してくれた。自分は逃げるのもうまいし、味方を何人も助けたから、みんなに感謝されたんだーだって。

放課後迎えに行くと、校庭を縦横無尽に遊びまわるカメちゃん。野球にも、サッカーにも、バスケにも、ジャングル鬼ごにも、一人でタイヤを回してる子にも、絡んでゆく。そして、結構何やっても上手だから、みんな喜んで仲間に入れてくれて。運動神経がいいことも、すんなり馴染めた要因かなぁ。子どもを迎えに来ている複数の親御さんに、「カメちゃん、すごい運動神経ですね」とか、「楽しそうに遊んでますね」と、すでに遊びの天才ぷりを発揮している。

朝登校するときも、車から降りたら馴染みの顔を見つけて、ハイタッチ!しながら「荷物おいてすぐ来るから待ってて!」みたいな会話をしているカメちゃんをみると、よかったなぁ、と思う。

奄美では朝登校したらボランティア清掃の時間。掃除の時間は給食の後あるのに、朝も掃除。今は登校したら自由に遊べる。これこれ!しかも標準服から解放されて、私服で登校できる。これが何よりも今のところ大きい。うれしいです。

新天地での不安な気持ち

新しい場所に着いて、少し落ち着くと、少しというのは1日、2日かな、荷入れが終わって、役場での転入手続きとライフラインの諸連絡が終わったら、私は不安になる。大体の人は、そんな不安な気持ちがあって、自分の生きる環境を変えることを躊躇するんだろうな。私はよく勇気があるね、とか、度胸があるね、と言われる。急に外国行く、とか、奄美に行く、とか、それも旅行じゃなくて生活する、と言い出すから。より良い生活が送れると思ったら、行く!という馬力はある。何も怖くない。毎日の生活をより良くできるんだから。でも、人並みに不安な気持ちはあって、それが新天地に移動してから数日で訪れる。今、だ。

広島から奄美に引っ越した時もそうだった。意気揚々と移動して、そして不安になった。知り合いは1人、2人くらいだし、そんなに親しくもない。子供もまだ学校が始まっていないから、友達がいない。親子ともどもブルーになる。奄美で初めて住んだ地では、春休みだというのに、外で子供が一切遊んでいなくて不安になったなぁ。

広島県福山市の田舎に住むことになり、また同じ気持ちになっている。子供がより輝ける学校を選んで移住してきたけど、カメちゃんは6日、ハスちゃんが7日から学校がスタートする。そこまでは友達ゼロの状態。もちろん一緒に遊べる友人もいない。私は子供が友達と楽しく外遊びしているのをみるのが、幸せと感じる。だから、今この状況は辛いし、せっかく引っ越ししてきたのに、子供が楽しく過ごせなかったら、なんて考えるとブルーになる。

ここ、新たに住むことになった地は、福山の人からしたら”過疎地”らしい。過疎地にも定義がいろいろありそう。老人が多いのが過疎地なのか。私からしたら、車で5分走ったら大きなスーパーとホームセンターが2つ、図書館があり、ガソリンスタンドが何個もある。コンビニもある。めちゃくちゃ便利なのに過疎地なのか。確かに、私が住んでいる場所はいきなりかなり田舎。それでも奄美で住んでいた場所は最寄りのスーパーまで車で20分だったから。5分でスーパーはどこでもドアを手に入れたくらいの便利さ。

奄美以外でもあったのか、と思った、汲み取り式便所。この地域はまだ汲み取りの家庭が大半。インターネット工事を申し込んだら、2か月待ち。wimax とかNTTを介さないネットはサービスエリア外、と、なかなか奄美の僻地に負けない不便さ。うん、私にはこれくらいがちょうどいい。徒歩圏内にコンビニがないことも気に入った。

奄美のあの躍動感あるパワー溢れる感じが懐かしい。新居が片付いたら、私が何かを生み出せたらいいなぁ。そして子供たちが学校で輝けたらいいなぁ。学校じゃなくてもいいんだけど。輝ける道を見つけられますように。

東京

ハスちゃんは東京で生まれた。そして年中の5月まで生活した。カメちゃんはまだ年少の下の赤ちゃん組だったなぁ。

今回奄美を引き上げる際、大体いつもピーチで大阪経由で広島に帰っていたけど、東京経由で2人が幼い時に仲良くしていた親子に会いに行くことにした。

小さい時は仲良かったけど、ハスちゃんは今や6年生。一度卒園して小学校入学のタイミングで会いにはいってるけど、それでも6年ぶり。覚えているけどお互い思春期。会っても話せえるかな、どうなるかな、という感じ。

まずは、カメちゃんの同級生、4年生の終盤を迎えた家庭を訪問。この家庭はかなり食生活が自然派で、発酵生活していてライフスタイルが合った。カメちゃんと同級生の息子さんに、テレビも見せない、お菓子も与えない、甘い物はご法度、というような家庭だった。

この家庭にはもうすぐ3歳になる妹が産まれていて、訪問したら彼女の天真爛漫さに助けられてハスちゃんもカメちゃんもすぐに馴染んだ。幼い子供、未就学児って無敵だなぁ、と思った。

この家庭にも例外はなくゲーム機が導入されていた。びっくりした。テレビ番組も見せていなかったのに、、、と。一応買う時に誓約書みたいなの書かせたみたいだけど、全く守られていない、とお父さんが言っていた。うん、そうなるよね。

家にいたら、時間さえあればゲームをしようとする。3歳の妹もいつもは触らせてもらえないゲームを、来客のこのときばかりは、と触りたがる。ゲーム、ゲーム、ゲームの嵐。ハスちゃんとカメちゃんは、一泊このおうちに滞在するだけだし、いつもはやっていないから、ま、いっか、とは思ったけど、このお友達は毎日こんな感じなのか、、、と思うと胸が痛む。

翌日は、ハスちゃんの同級生R君のお宅へお邪魔。もう6年生。思春期。ハスちゃんだってもう無邪気にいつ誰とでも仲良くできる感じではない。もしかしたら、R君と話せないかもなぁなんて思ってたけど、予想的中。

R君、私たちよりも後に習い事から帰ってきたんだけど、目線が全く合わず、気まずい感じ。何というか、話しかけていいのかなという雰囲気。都会の6年生ってこんな感じなのかとたじろぎながら観察する。

帰宅後からずーっと自分の携帯を見続け、何かを打ったりしてる。そしていきなり「あいつらゲームしてんのか、荒らしてやる」みたいなことをつぶやきおもむろにゲームを始めなさった。ゲームでもしようかな(^^♪ではない、荒らしてやる!あいつらみんなぶっ殺す!みたいな感じなのぉ~涙 奄美の超田舎から東京にやってきている私からしたら、もう異次元、とういうか、奄美の小学生も都市部ではそうなのかもしれないけど、なんだか、もう、ショックだった。

R君のお母さんは、私はとっても大好きで、恩人といえるような大切な人。彼女も、小学校卒業して中学進学で友達と離れるからと思って拒み続けていた携帯を与えたけど、与えたら思った通りの展開、悪いことが起こっている、と言っていた。そうだよね。そして、戦闘ゲームをし始めてからR君の言動が荒くなっていったって。ゲームしてる時、R君が豹変するって言ってたけど、私が客観的に見た限り、ずーっとそんな感じだったRくん。とにかく携帯から目を離さない。携帯見てなかったら、ゲーム、みたいな。。。

そんなR君を見ているのが苦しくて、早く帰りたい、早く去りたいと思っていた。言えないけど。

前日まで滞在していた奄美でほぼ自給自足の生活をしている家庭のことを思い出すと、あれは夢だったか、映画の世界だったか、と思えるほどの乖離。おかげで、私が目指す家庭、送りたい日常などを再確認できた。

R君と一言も直接会話をすることがなかったハスちゃん。ハスちゃんにとってもゲームの存在は衝撃であったであろう。よい修行となった。ゲ―ムとスマホ、こわい、こわすぎる。

ハスちゃん卒業式

出陣式に臨むような気持ち、と書いたハスちゃん卒業式。出席できるかどうか、というところから、無事式に参列することができました。うん、いろいろあったけど、卒業式に参加できたことは、とてもよかった。

教育委員会、町長、校長の祝辞が長い!予想していたけど、長い!そして魂がはいっていない、おそらく毎年同じ内容なのではないかと思われる内容、ちゃんと聞くと腹が立つから、何故か念仏を唱えていた。笑

一番腹が立ったのは、町長の祝辞で「誰一人取り残さない!」という美辞麗句だな。そうじゃないから。本当に嫌だった。

念仏を唱える私、そして大仏のように無表情のハスちゃん。ただただ、時間が過ぎるのを耐える2人。。。2人じゃないか、参列者のほとんどがそうだったはず。

卒業生を送る歌、で、雰囲気が一変。卒業生3人が在校生、先生、参列者の方を向く。

あれ?外してる人いない?と内心ざわつく。ちょっと様子を伺うと、誰よりも大きな声で歌っている校長先生がかなり音を外してる。こちらを向いて立っているハスちゃんの目が、卒業式始まって初めてキラっと輝いた。気持ちが通った顔になった。ハスちゃんも同じことに気づいたに違いない。

児童生徒13人しかいないから、先生達も貴重な戦力(歌の)なんだけど、かなり大きな声で、かなりはずしている。よく聞いたら、アルトを歌ってるんだけど、アルトを外すから、なんだか本当に絶妙な外し方で。。。もう笑いをこらえるのに必死。このときばかりは、いつもは煩わしいマスクさまさま。マスクがなかったらかなり失礼な人になっていたかもしれない。

私はこの校長先生の教育方針と真向から対立してしまった。お互い相容れない存在。この人が赴任してきたから大好きな奄美を去る決心ができた。それくらい本当に嫌な存在だったのだけど、誰よりも大きな声で音程を外し、がんばって歌っている校長先生を見ていたら、何だかかわいいなぁ、必死なんだなぁ、と思って。トイレでうんこを流すような感覚で、ジャーっと負の感情が流れて行った。不思議な感覚だった。だから、卒業式、出れてよかった。

ハスちゃんが帰宅して、もちろん話題は校長先生の音痴について。すごかったね、と笑い合い、私が「ハスちゃんの目が校長先生が歌い出して急にキラリンと光ったからね(それまではゾンビみたいだった)、ハスちゃん校長先生の音痴に気づいたな、と分かって、そして笑いをこらえてるママとね、ひどい親子だなぁと思ったよ」と言ったら、「いや、参列者全員笑ってたよ」だって。卒業生は参列者の方を向いて立ってるから、全員の顔がよく見えたみたいだけど、全員笑いをこらえてるのがわかったって。得に、高齢者のおばぁちゃん達なんて、遠慮なしに校長先生2度見してたよ!って。大爆笑!

なんだかね、life is beautiful! そう思った。

ハスちゃん、卒業おめでとう。義務教育が小学校までならよかったのに、という捨て台詞を吐いていますが、さて、中学校どうなるかなぁ。

先生にどんぐり倶楽部紹介!

やかまし村の子どもたち的子育てin奄美大島がもうすぐ終わる。部屋の荷出しが終わり、あとはお掃除して島を出る。会いたい人、やりたいことがたくさんあって、それを全部やっていたら、引っ越し準備が全然間に合わなくて、でも助けてくれる人がいて、なんとかなっている。感謝。最後の最後は怒涛の日々で、書きたいことが山ほどある。けど、書いてる暇なんかない!けど今日は書く!

今日は学校の先生がどんぐり倶楽部に興味深々であった記念日!ちょっと変なネーミングになってしまったけど、それくらい興奮した。

カメちゃん転入先の小学校へ持参する書類に不備がありました、と差し替えの書類を臨時担任が持参してくれた。小中学校併設で、小学校の担任が2人未配置のまま迎えた3学期。中学校の数学の先生が、カメちゃんの臨時担任をしてくれて。

「カメちゃん、図形に関してやばいですよ!」と言われて。やばい、はすごい、とか良い意味だったようだけどドキドキした。

「授業で、クラスの3名で正方形を5つ使っていろんな図形を作るというお題をしたんですが、35個できて、そのほとんどがカメちゃんのアイデアでした。斜めからアイデアがくるというか、すごいです。引っ越しされるのが残念です、来年度のカメちゃんも見てたかったです。」と言われた。

うれしーい。

この先生が出す宿題が、面白いワークシートで、カメちゃんもハスちゃんもこれはやる!と取り組んでいた。そんな宿題を見ていて、この先生は違うな、と感じていた。やっぱりそうだった。

「すみません、カメちゃんは幼いころから何か特別なことをされてたんですか?ずっと聞きたいなと思っていて、お母さんと話したいなと思っていたんです。コロナで中々話す機会がなかったですが。」と聞かれて、また感激。

メディア制限、自由な外遊びを大切にしてきたことを話し、どちらかというと何もしないで育ててきたんです。と話すと、でも、あの図形を作る能力はただ物ではない、どんなことをさせてきたのか知りたい、と言われたから、どんぐり倶楽部のどんぐり問題に週2回取り組んできました。と話した。そしたら、どんぐり倶楽部ですね、忘れないうちにすぐに調べますと帰って行かれました。

どんぐりっ子であるカメちゃんのすごさに気づいてくれた先生、うれしかったー、そしてどんぐり倶楽部に興味津々で、前のめりでいろいろ聞いてきてくれて、学校の先生にどんぐりを紹介できた。あぁ、最後の最後にいいことがあった。とにかく、うれしい出来事でした。

出陣式のような気持ち

明日はハスちゃんの卒業式。

いろんな思いを抱く親がいるでしょう。卒業式には。状況は各家庭違いますが、それぞれおぎゃーと生まれてきたあんなに小さかった我が子が、小学校を卒業するということは、感慨深いイベントであることには間違いない。

卒業式で”言わされる”台詞が覚えられないんだよねーと一昨日言ったハスちゃん。本日、卒業式前日(小中一貫校だから早い)の今日、先生にこう言ったそう。

「先生、台詞覚えられないから、紙を見て読んでいいですか?」

先生は、いや、それだったら、先生が作った台詞を読ませれる感じになるから、覚えてください、と言ったみたい。ハスちゃんは、でも先生が作った台詞じゃないですか?ともちろん切り返したらしい。で、先生は「そうなんだけど、そうじゃないように見せたい」みたいなことを言ったらしい。

先生、めちゃめちゃ正直だけど、正直しんどい。。。ってそんな番組あったっけね。あまりにも先生の発言にツッコミどころ満載すぎて、へなへな、ってなってしまう。もう我が家ではコント、卒業式!というのができそうなくらい笑っている。

卒業式、こんなにもコントのような学校に決別できる式、卒業式は、ある意味めでたい。けれども、何と言うか、戦場に赴く武士のような気持ちで、いざ、出陣!というような気持ちの親、全国に何人いらっしゃるのでしょうか。それを考えてたら、ちょっとおもしろくなってきました。笑

なんか変だよ卒業式 2

卒業式練習に参加したハスちゃん。帰宅して話してくれた。「先生を褒める言葉を言わされるんだよ、すごく嫌だ」と。

笑いながら「嫌だって先生に言えばいいよ」と言ったら、「言ったよ」ですって。「思っていない事を言うのは嫌です」と先生に言ったんですって。先生は「うーん、でも決まってることだから、変えられない」というような事を言ったみたい。

ハスちゃんがちょっと、いや、大分失礼な子どもだと思われても仕方がない。ここはハスちゃんの良いところでもあり、悪くもとれる部分。良い悪いではなく、そういう子なんだ、と親として自分に言い聞かせて。自分の気持ちを、相手を傷つけない言い方、伝え方なんかを学んでいくとよいよね。

で、私が一番引っかかったのが、児童に思ってもいない台詞、言葉を言いたくないと言われて、それが自分に対する賛辞の言葉であった場合、私が先生であったら、恥ずかしくて児童に言わせようとか、言わせたいとは思えない。その子が言える言葉を考えるかな。だって、例年通り、毎年同じセリフをロボットのように言わせ続けている卒業式に何の価値も見いだせないから。儀式を行うこと、が目的になってる。

決まっている事だから、変えられない、という学校運営の仕方、意見を言っても全く聞き入れられない、検討すらされない、そこがハスちゃんは嫌なのに。まったく分かっていない。そこを理解しないまま、卒業式の練習には何とか来て欲しいとお願いをしてくる先生達。

この学校から卒業することを、本当にうれしく思います。私にとっても卒業。既存の学校から、もう卒業します。

なんか変だよ卒業式

先日、横浜創英校長の工藤勇一先生がFacebookでこんな投稿をされていた

卒業式間近になってこんな投稿をするのもなんですが。小学校の卒業式での「子どもたちの呼びかけ」何とかなりませんか。小学生だった50年前、僕も経験しましたが、その頃から「思ってもいない言葉」を発言させられることに僕は怒りのような疑問を覚えていました。

https://www.facebook.com/yuichi.kudo.90

吹き出してしまった。そして学校休んでいたハスちゃんに読み上げてあげた。すると、活き活きした表情になり「これ、私が思っていることじゃん!私学校のこういうところが嫌」と言った。

私自身は学校生活を満喫していた子供だったから、楽しくはないけど嫌とまでは感じなかったけど、今保護者として関わる学校には嫌悪感を感じるまでになってしまい(得に今年度の校長に対し)、工藤先生の投稿及びハスちゃんの気持ちがよーく理解できるようになった。

在校生として参加してきた卒業式、いよいよハスちゃんは卒業生として参加する。先生が考えた、例年通りの卒業生のことばを自分が読むのは、絶対嫌だと1年前に言っていた。

今朝、カメちゃんのランドセルの中に、卒業式に在校生と卒業生が話す台本が出てきた。恐らく例年通りのセリフを、卒業生~在校生に割り振っている。誰が何を言うか、すら全く無頓着。配慮なし。

ハスちゃんは、「毎日みんなと過ごした~」みたいな台詞を言わされることになっていて、それを見て「え?私学校半分は休んでるんだけど。。。」と唖然としていた。もう一人の完全なる不登校の子に割り当てられている台詞も、あの子絶対こんなセリフ言うの嫌がるよね、というセンスのないものだった。何も考えず学校が運営されていることが、この出来事だけからでもよくわかる。

せめて、児童生徒が本当に感じた事、思い出に残っていることを自分の言葉で話すようにして欲しい。

卒業式、かなり憂鬱。

引っ越ししたい

この3月末で奄美を去ることを決めている我が家。離島の引っ越しはいろいろと大変。必死の思いで多方面の調整をしている。

今日、お友達と遊んで5時に帰ってきたハスちゃんが、「ママ、できるだけ早く引っ越ししたい、もうここいやだ、楽しくない」という。学校が楽しくないことは知っているけど、それが理由で早く引っ越ししたい、とは言わない。ま、学校はどこも一緒と分かっているからかな。

超小規模校、過疎地域に住んでいるので子供の数が少ない。ハスちゃんがよく遊ぶ女子が2人、2人ともハスちゃんの2学年下。同級生には女子がいない。その女子2人が、ゲームやyoutubeなど、かなりメディアにどっぷり浸かっている。その2人の親とはお話できる間柄なのでどういう方針で子育てをしているかがわかるのだけど、とにかく無制限にやりたいだけゲームをやらせ、youtubeを見せている。よその家の方針に口出しするつもりも、権利もないけど、私の方針とは全く違う。

今日、放課後いつもの2人と散歩しながらお話していたけど、内容がゲームとyoutubeの話ばかり。全く内容が分からない話を楽しくないな、と感じながら耐え続けたらしい。楽しくないなら帰ってくればいいのに、とも言ったけど、それもしづらいらしい。

想像に絶する楽しくなさ、だったのだと思う。けれども、引っ越しても状況は変わらないと思う。なぜなら、日本全土、いや、全世界の子供がゲームやら、メディア中毒なのだから。どこへ行っても同じ。今、あと1か月ここにいる。いい勉強だと思って、対処法を考えた方がいいかもね、引っ越した先でも同じこと起こるはずよ、と話した。

溜息がでる夕暮れでした。