カメちゃんひと休み

踏んだり蹴ったり、とはこういうことだろうか。

今日はカメちゃんが学校を休んだ。
一昨日の「行きたくないなぁ」から、ついにお休み。

学校が楽しみな時とか、早く行きたいと思ってる時は、自分で目覚まし時計をかけて早く起きたり、早く起こしてね、とお願いされたり、7時だよと起こしたら飛び起きたり、奄美ではそんな感じだったけど、ここに来て、イエナプラン教育校に入ってからそんな日は一日もないから、あれれ?とは思っていた。

最近、GW前には「学校そんなに楽しくはないよ」と言っていたけれども、休む日が来るとは。しかも子供の学校行きたくないは結構突然訪れる。溜めて、ためて、タメて、極限まで来て言う感じ。

いくら素敵な理念を掲げても、学校を創り上げるのは人。それを痛感する。
普通の日本の公立小学校に通っていて、突然5年生から転入する難しさもある。

カメちゃんがストレスに思っている事はしっかり学校に伝えた。先生達も新しい学校で奮闘している。理想はある。そこに持っていきたいのは分かる。けれども、子どもが楽しいと感じられなきゃ、意味がない。学校行きたくないとなったら、すべての理念や理想が空虚に感じるわ。

ハスちゃんもカメちゃんも学校お休み中。
我が家はGWが終わってない感じ。
なんだか脱力。

カメちゃんの「学校行きたくないなぁ」

土日気絶するほど遊び倒して満足以上のカメちゃんが「学校行きたくないなぁ」と言った。
えーーーーー!!!!!????
イエナプラン教育校だよ、楽しくないの?行きたくないの?とびっくり仰天。

金曜日の帰宅時、「この学校もそんなに楽しくない、前の学校と同じか、1くらいレベルが上ったくらい」と言った。衝撃だった。あの学校と同じくらいなの?評価ひくい~と失礼ながら驚愕した。

その時は、掃除の時にトイレに行ったらクラスメートに掃除サボってるって言われて、トイレに行っていたと話しても先生にも「言い訳しない」みたいなことを言われて嫌だった話をしてくれた。

我が家ではトイレはいつ何時でも第一優先。トイレにはいつだって行っていいし、誰にもそれを止める権利はないと話している。イエナプラン教育校であっても、そういうところはまだまだ、普通の学校だなぁ、と思う。

日曜日の夜、学校行きたくないって言った時に理由を聞いたら、”ブロックアワー”が嫌だと言う。ブロックアワーというのは、一般の学校では一斉授業という形で学ぶ内容を、一週間分なのかな?先生が課題として生徒に与え、その課題を自分で計画して取り組むという時間。だからみんなが教室で色々な事をしていて、時々先生が何人か集めて説明したり、必要な子にはアドバイスしたり、という感じらしい。

転入当初、カメちゃんは
「すごいよ、この学校自由なんだよ、自由にやるんだよ、前の学校の子が見たらびっくりするよ」と嬉しそうに言っていた。自由って素晴らしい、自由ってことは今までカメちゃんにとって遊ぶってことだったもんね。
そして、少し自由な学習を体験してみて、今は嫌になっている。

何が嫌なのかというと、終わらない課題がどんどん溜まっていて、それが嫌、らしい。わかるぅ~笑どんどん課題が溜まっていって、それが全部宿題になるという恐怖があるらしい。

終わらなかった課題、GW前に家に持ち帰ったから内容を確認したら、やはり計算ドリルやプリントがある。なので、先生にいつもの説明をして、学校で終わらなかった課題についても、家庭学習と同様、やるやらないを家庭に任せてください、計算プリントなどはやらせたくありません、と話した。もちろん理解して頂けた。任せますと言われた。けれども、ブロックアワーの時間の使い方、課題への取り組み方、できるだけ終わらせることが出来るように指導はしますと言われた。

その時点では、はい、それはそうしてくださいと言ったけど、終わらない課題に押しつぶされそうになって、ストレスになっている状況は良くない。
どんなに素敵な理想や理念を掲げても、子どもが学校行きたくない、楽しくない、となったら、何かが違う。

とにかく、カメちゃんが学校楽しい、と言えるように工夫したい。
イエナプラン教育校とはいえ、色々ありますねぇ。

こんな状況でも、一斉授業よりはこのブロックアワースタイルの方が私は好き。自由って本当は楽じゃないという経験ができているのもいいし、保護者がゆったり構えて、先生が生徒と上手に関われたら、学びのスタイルとしてはいいと思う。

いじめに気付くこと

ハスちゃんは、リーダータイプの性格で、みんなを引っ張っていくような子だった。けれども思春期に入り、同世代の子と積極的に関わる感じではなくなってきた。初めて会う同世代の子とは話さない感じの。

そんなタイミングでの転校。

全然友達できない。。。と言うハスちゃんに
「笑顔に気を付けて」とか、
「挨拶してくれる子に、もう一言何か言ってみたら?」とか、
「何か部活動に入ったら仲間ができるんじゃない?」とか、 色々的外れなアドバイスをしていたなぁと思う。

全然友達できない、という言葉の裏に、
暴言、無視、陰口といったいじめに合ってて苦しい気持ちが隠れていたなんて。
やっぱりはっきり話してくれないと気付けないものですね。変な解釈を勝手にしてしまう。

テレビ番組視聴は週2時間、ゲーム無しで生きてきたハスちゃん、
同級生の子たちの会話が全く意味わからないらしい。。。
だよねぇ。ゲーム機持ってないってわかったら、「じゃあいいわ」と会話を打ち切られたこと数回、だって。いじめがなくても、なかなか厳しい状況。

今回、もう学校行きたくないと、いじめの話をしてくれるまで、 1週間ちょっとは耐えていたハスちゃん。よく話してくれた。
でも、「もう学校行きたくない」と言われたとき、ガーンってなって、ハスちゃんがどうしてそのセリフを言ったかということよりも、せっかく新しい学校に来たのに、制服も買ったのに、お勉強どうするんだろう、ということが先に頭をよぎった私。そんな私を見て「もういい!」と自分の部屋へかけこんだハスちゃん。本当に私、全然だめでした。

気を取り直してどうして行きたくないの?と聞いたら泣きながらいじめの話をしてくれて。そんな状況になった時、親に話すなんてとっても子供にとっては嫌だと思うし、親も思ったような反応してくれないだろうし、まずは、苦しい事、悲しい事、嫌なことがあった時に、お母さんならわかってくれる、という関係づくりが大切なんだと思い知りました。

幸いにもどんぐり式子育てをしてきたおかげで、小競り合いはありつつも、
核の部分では信頼しあえてる気がします。

いじめ問題速報ー録音データ

ハスちゃんの身に起こっているいじめ問題の対応中。ゴールデンウィーク前に発覚し、学校、教育委員会へ状況説明と要望書の提出を済ませた。

今、渦中にいるという状況下で感じている事を記しておこうと思う。まずは録音データ必須という話。

録音データ、必須。いじめの内容が悪口、陰口、暴言、の類であれば、録音して証拠を残すのは必須。もう学校行きたくないというハスちゃんに、レコーダーを握らせて登校させて、1時間目だけ録音ができた。終日録音する予定だったけど、1時間目に傷つき、教室にいられる状態ではなくなったけど、泣きながら信頼できる方がいる部屋に逃げ込むハスちゃんの様子も録音できた。

無視されるという行為、被害者としては苦しい状況の証拠とする事が難しく、歯がゆい。録音された暴言や陰湿な発言などは、親としては酷い!と感じるけど、ハスちゃん本人からしたら、録音聞くだけだとあの場であんなに苦しかった事が伝わりづらいね、と言っている。その暴言や悪口の音声+、表情、態度、オーラ、ボディーランゲージも攻撃してくるんだから。そして録音したのはたった1時限だけ。ハスちゃんは1週間以上その状況を耐えてきた。そんなことまで考慮してこの録音データを聞ける先生が何人いるか。。。

でも、それでも、録音は必要。加害者に言ってないやってないと言わせない証拠には十分だし、学校側の対応も違うと思う。この種のいじめ問題は、証拠が残りづらく立証が難しい。学校に被害者が報告しても、まずはそのような状況が本当にあったかどうか、の確認作業からスタート。加害者への聞き取り、など。これは私の推測だけど、加害者はできるだけ自分をかばる証言をするだろうし、学校側としてもできるだけ大したことではない状況にしたいという意識が働くはず。
録音データがあれば、もう悪口、陰口、暴言があった、というところからのスタートができる。なぜそんな発言をしたのか?からの加害者への聞き取りになる。
スタート地点が全く違ってくる。

そして録音データの素晴らしいところは、PTA会長、仲の良い父兄、地域の方、など問題に関心を持ってくれそうな方への情報シェア、状況説明が簡単にできることもいい。親のこの問題に対する意識の高さ、適当な対応はさせないわよ!という圧力にもなる。

ハスちゃんから聞いていた〇〇って言われるのが嫌、とか、〇〇って言われた、という事実が、録音データで確認できたのも大きいし、その発言の前後の感じとか、この加害者2人との授業中の話し合いの雰囲気とか、色々と状況が見えてきたのも録音データのおかげ。もし、悪口、陰口、暴言で苦しんでいる方がいるならば、絶対に録音しましょう。

いじめに対する具体的な工夫

ハスちゃん、学校が楽しくない、友達が全然できない、という状況があり、 友達作るなら、何でもいいから部活に入ってみたら?とか、
ゲームやテレビの話題ばかりで話に入れないというハスちゃんに、
1人でいてもいつもニコニコしてたら、きっといつか友達できるよ、とか、話していた。
先日雨の日に車で送っていった時、ハスちゃんに笑顔で挨拶してきてくれた子がいて、ハスちゃんは挨拶は返したらしいけど、その後それ以上会話を発展させようという風には見えなくて、友達作る気ある?と私は不満に思ったりもした。
友達ほしくない雰囲気をハスちゃんか醸し出していて、行動も友達を作ろうとしている子の行動ではないと感じていた。

4月22日(金)、ハスちゃんが夕食の席で、「同じ班の女の子が私のことを気に入らないみたいで、その子が友達に”私の斜め前の席の子、気が合わんわ”と言ってるのが聞こえた、あと、隣の席の男の子が私が話しかけると「黙れ!」って言うの。」と話してくれた。

友達が1人もいない状態で転入したハスちゃん、たまたま同じクラスで席が横と斜め後ろの男女との関係がとても悪そう。

道徳の時間、班のメンバーで話し合う時にハスちゃんがいじめる側も可哀そうだと思うと意見したら、ものすごい勢いで斜め後ろの女子が否定してきたらしい。見かねた先生が議論を止めに入ったよう。その斜め後ろの女子は、ハスちゃんの意見を全部否定してくるらしい。班で100言っちゃいけないゲームをやった時、どうしてもその女子が負けて、どんどん不機嫌になっていくから、ハスちゃんがわざと負けたら、もっと不機嫌になったとか。

その時点では、陰口を言われたらハスちゃんの勝ちなんだよ、相手にしない、同じ土俵に上がらないこと、黙れ!の男子とは話さない、距離をとるのがいいかもね、 と話した。

4月24日(日)参観日。ハスちゃんのクラスは道徳だった。いじめについての授業らしい。意見を横の人と交換してみて、と先生からの呼びかけがあっても、ハスちゃんは横の男の子と話したくなさそう、その男子も前に座っている男子と話している。この子が黙れ!君なんだな、と。そんな悪い子には見えなかった。

ハスちゃん、参観日で親がいるから道徳の時間は黙れって言われなかったけど、英語の時間には言われた、と教えてくれた。
斜め後ろの女子、親がたくさん集まっている中ではもちろんハスちゃんの陰口は言わない。するどい批判的なまなざしが印象的な子だった。

ハスちゃんは嫌がったけど、担任の先生にハスちゃんから聞いた話を手紙に書いた。何か対応を求めず、ただ知っておいてくださいという手紙。それを参観日の授業後に渡した。

4月26日(火)風呂上りにハスちゃんが「もう学校行きたくない」と言った。ガーンとなった。奄美の学校もだめ、ここもダメだったか、と残念で悔しくて、あぁどうしようという気持ち。
でも、学ぶことは放棄したくない、ハスちゃんも学びたがっている、学校の何が嫌なのか、話を聞いてみたら、「人が嫌」と。

例の黙れ男子と、斜め後ろの女子及びその取り巻き5人くらい、が嫌とのこと。
いくら相手にするな、距離をおきなさい、と言われても席が近い、同じ班で、授業で何度も隣の席の子と意見交換してという場面があり、避けられない。斜め後ろ女子に至ってはハスちゃんが距離をおいても、あちらがハスちゃんの全てを批判してくるんだ。逃げられないね。

ハスちゃん、泣きながら今日も何度も黙れ!って言われた。私の意見を「お前は論外!」って言われた。斜め後ろの女子は、ハスちゃんの行動が気に入らない様で「プリントの後ろにまわし方が変、意味がわからん」と言ってるのが聞こえたらしい。私からしたら、どうでもよくない?と信じられないレベルの悪口なんだけど、ハスちゃんは毎日色々言われ続けるのが苦しくてたまらない。

黙れ男子と斜め後ろ女子と他の子の会話に混ざろうとすると、無視されるらしい。地獄だ。いじめ、以外なにものでもない。

全く友達がいない中、たまたま横の席、斜め後ろの席になった同じ班の男女にこんな仕打ちをうけ、友達作るどころではない、とにかく耐えて、耐えて、耐えた日々だったのだろう。ハスちゃんに他に友達がいれば、そんな性格悪い女子と取り巻きなんて相手にしないでいれたかもしれないけど、今のハスちゃんは独りぼっち。

入学して2週間ちょっと。もう我慢できなくなったね。我慢する必要はない。あとは私の出番。

どんぐり倶楽部の糸山先生の言葉、悩む時は、具体的に悩んで、具体的に工夫する。

糸山先生の言葉はこんな最悪な状態下でも、パワーを引き出してくれる。
まずはハスちゃんを守る。だからこんないじめのある学校には行かせたくない、けれども黙れ男子と斜め後ろ女子の言動の録音データが欲しい。

今朝は、本当は学校に行かせたくないけど、いじめの証拠として重要な録音に挑戦してみてくれる?私があなたを守るから!と話して、送り出した。
戦場へ送り出した気分。

今日、明日、ゴールデンウィーク前の2日間でハスちゃんに対する暴言、悪口の録音データ取得に挑戦する。証拠が手に入ったら、書面をまとめて担任、教務主任、教頭、校長、教育委員会、PTA会長へ提出し、 ハスちゃんが加害者との関係を断つための具体策の相談に乗っていただく。

これが、私が考えた具体的な工夫。
子供がいじめられていると思うとどうしても感情的になってしまう。
ここは、冷静に、事実を突きつけて、具体策を引き出したい。

人、につきる

カメちゃんがイエナプラン教育校で楽しい毎日を送っていると日々書いているけど、奄美の小学校でも2年生の時の担任の先生が素晴らしく、
管理がけっこうキツめの超小規模校であっても、担任の先生次第、では楽しく過ごせることを書いておきたい。

2年生の時、カメちゃんは皆勤賞だった。
前夜熱が出て、朝には熱が下がっていたけど念のためお休みしよう、という私に、土下座するくらいの勢いで、お願いだから学校に行かせてくれ、と頼み込んだカメちゃんが忘れられない。
それくらい楽しかったということだ。

今年度開校したハスちゃんが通う新設校、形だけは新しい学校で、校歌も素敵で、ひとりひとりが大切、みたいな歌詞なんだけれども、
体育教師が何度も同じことを繰り返しやらせて、怒鳴って言うことを聞かせようとするタイプらしく、ハスちゃん、体育の授業にはもう参加していない。ハードを変えても、教師の指導が昭和な感じ。
体育が嫌だと言ったら、じゃあこの部屋にいてください、という対応はありがたいけど、どんなにハードを新しくしても、やっぱり結局は人、なんだと思う。

奄美でハスちゃんカメちゃんが通っていた小学校と同じ町内の小規模校で、
校長先生が変わってから急に子供がイキイキしていると評判の学校があった。
超小規模校は、校長先生次第で本当に変わる。ハスちゃんカメちゃんが通っていた学校の校長が、昨年度赴任して、標準服や服装に対する管理がより厳しくなって、もともと窮屈に思っていた学校生活がより息苦しくなった。

今カメちゃんが通う学校は私服だし、ハスちゃんの通う学校も靴下や体操服は白でも紺でもいい。白の靴下や体操服しかダメな世界が、もはや嘘でしょう?と言いたくなるくらい、別世界。
靴下、白じゃなくても、紺でも、何色でもよくないですか?と言ってくれる校長、教育長がいたら、かなり、楽になる家庭はあるのではないだろうか。
私が標準服に対して負の感情を抱きすぎているのであろうか。小学生がわざわざあの動きにくい、洗濯しづらい標準服を着て登校し、学校に着いたら体操服に着替え、また標準服に着替えて下校し、帰宅して私服に着替えるという行為が、本当に無駄、だと思い、溜息の毎日だった。

とにかく、どのような小学校、学校であれど、人、につきる。イエナプラン教育校とはいえ、いろんな人の集まりだから。これから何が起こるかな。楽しみでもある。

いるもの、いらないもの

イエナプラン教育校、朝登校して子供が校庭で自由に遊び、放課後も自由に遊んでいる姿を見るのが嬉しい。
私が小学生の頃の当たり前の風景だけど、今では珍しいのではないかな?
となりの小学校から転入してきた保護者の方が、放課後校庭で遊ぶことが許されていなかったと仰っていたし、今の小学生は本当に自由に遊ぶことが難しいね。

カメちゃんが通うイエナプラン教育校、私は授業を見ていないので、どんな生活を送っているのかは実際にはわからない。カメちゃんが私に報告してくるのは、大体大休憩に〇〇した!とか遊んだ話。昨日は何故か大休憩の時間、低学年クラスの小さなお友達30人に追い掛け回されたらしい。小さなお友達にとって、カメちゃんみたいな上級生は面白いかもなぁ。

小学校って6時間だと下校時間が16時過ぎる。奄美時代は、徒歩5分くらいだったけど、帰宅したらもう16時半。
帰りの会が長い!とか先生に〇〇するように言いつけられて、帰れなかったなどとハスちゃんもカメちゃんもブツクサ文句を言っていた。17時までしか遊べないのに、もう子供に遊ぶな!って言ってるの?と私も腹正しかった。

イエナプラン教育校は、下校時間が早い。だいたい15時には学校が終わる。
公立の小学校なのだから、同じ学習指導要領の下教育活動を行っているのだろうに、と不思議に思った。カメちゃんと話していて、「朝の会」がない事を知った。
あの小学校といえば定番の会がない?
健康観察はするけど、それだけで終わりだそう。逆に、じゃあ奄美で朝の会って他に何してた?と聞いてみたら、
「今日のめあてが何とか、いろいろ、あれいらんね」とカメちゃん。

いらんねぇ!!!
大笑いしてしまった。

学校には、いらない、不必要な、形式的な儀式やきまりがたーくさんだよね。
カメちゃんは、学校でいるもの、いらないもの、比べて考えることができるね。

今年イエナプラン教育校に入学した1年生を見て、こんな素敵な学校で6年間も過ごせるのか、とうらやましく感じていた。けど、カメちゃんは、普通の学校を知ってるから、いろんな苦しい事、理不尽なこと、楽しくないことを体験してきたから、今の良さをより感じられるんじゃないかと思って。

無駄はないねぇ

イエナプラン教育校、実際のところはどんなところなのかもわかっていない。
つい先日、黒板がないと知って驚いた。それがいいのか、悪いかもわからない。
でも、カメちゃんが、子供たちが楽しい、嫌じゃない、と感じられる場所であるのだから、もうそれだけで十分。

日曜日の夕方

楽しい週末の終わりには、あーあ、明日からまた学校かぁ、と憂鬱になる、なっていた、けど、今は違う。昨日、日曜日の夕方、公園で楽しそうに遊ぶカメちゃんを眺めながら、明日は学校だからもう帰ろう!と声かけながら、明日もあの学校に行けるんだね、楽しみだね♪という気持ちでいられるのが、なんとも幸せ。

ハスちゃんは中学楽しくないみたいだけど、自転車に乗って通学し、帰りに自転車で近くの図書館に寄ってから帰宅するのが楽しいみたいで。今までは車で20分のところに図書館があったから自力で行けなかったけど、今は自力で行けるのが幸せみたい。

夕食の席で、カメちゃんが何かを思い出して「あ!」と言う。でも「あ、ママには内緒にしないと」と大きな声で私の前で言って、ハスちゃんにコソコソ何かを伝える。私に秘密にすることは、どうせゲームかテレビかお菓子かお金を拾ったとかそんな内容でしょう?と予想しても全部外れだという。私に内緒にすべき内容をなぜ今私のいるところで話すの?と笑いながら、ハスちゃんにコソコソ何かを伝えている。

「僕ね、公園の帰りのスーパーのトイレに行って、その時のBGMで気づいたんだー」って。何かと思ったら”母の日”だった。もう少しで母の日だから、何かしてあげようと思ったみたい。それをコソコソ私の前でハスちゃんに話しているカメちゃん。何ともかわいらしい。そして、「何もせんでいいでしょう」と言い放ったハスちゃん、何ともふてぶてしい。笑

2人とも、元気、それぞれ、そのまんまでいいね。

中学校楽しくない

ハスちゃん、4月7日に入学式を終え、中学生活をスタート。こちらも予想通りの展開となっている。

今年度開校の小中一貫校なんだけど、制服が変わり、校歌が作られ、2つの中学校が統合され、というハードの部分の変化はあるのだろうけど、ソフトの部分は今のところ何も新しさを感じない、普通の中学校です。今のところ良いと思ったのは靴下や体操服が白だけでなく紺が選べること。女子もスカートではなくスラックスが選べること。それくらい。

同級生が92人。この中から気の合う仲間が見つかれば、学校生活が少しは楽しくなるんだろうけど、まだ続くコロナ渦の中、マスクつけて登校して、思春期の子がすぐに友達を作ることは難しいよね。ハスちゃん、知り合い、ちょっと話せる子はいるけど、友達はできないよ、とのこと。

昨夜、夕食を食べながら、ハスちゃんが「私体育いやだ。体育がある日休みたい」と言った。キターこれ奄美でもあったねぇ。

なんでも、集団行動とかなんとかで、ひたすら立ち方座り方、集合し方、みたいなのを延々やらされたらしい。1回目も嫌だと言っていたけど、2回目の体育でもう無理だと思ったみたい。クラスの中にふざける子がいて、ハスちゃんはその子たちが面白くて笑っているんだけど、先生は怒鳴るし、ふざける子がいる限り集団行動、延々とやることになるから、微妙、もう体育嫌って。。。

体育って、運動の楽しさ、体を動かす喜び、みたいなこと、将来学校を卒業しても健康の為に体を動かす大人になれるような教育をしなければいけないんじゃない?ハスちゃんは奄美の長縄、なわとびを強制的にやらされる事件以降、体育が嫌いになってしまい、今回のこの集団行動で決定的に体育無理!となってしまった。何やってるんだろうね、日本の義務教育は。

校舎をや制服を新しくしたり、校歌でみんなちがっていいんだと歌ったり、そんな風に新しい学校を作った風にみせるのは、比較的簡単だけど、でも、子供を主体とした学校を創ることの難しさよ。まずは先生がどんな風にどんな言葉で生徒に語り掛け、どう生徒を動かすか、先生の意識改革が一番難しいね。あと保護者の意識改革も。

やはりハスちゃん中学校楽しくないって。予想通りです。

イエナプラン教育校での宿題について

ハスちゃんカメちゃん、広島での新生活が始まって半月。学校生活も2週終わったところで、予想通りの展開になっております。

公立初、イエナプラン教育校へ転入したカメちゃん。持前の天真爛漫で何事も積極的にやりたがる、誰とでも話す、絡む、というキャラクターを存分に発揮し、漫喫しております。毎日50人くらい、いや、30人くらいの子が挨拶してくれるんだよーとドヤ顔。学校のみなさんも、なんだかおもしろい転入生が来た!とかなり注目してくれている様子で。よかったねぇ。予想通り。

昨日は年度初めの恒例行事、家庭学習(宿題)について担任の先生と話してきました。学校側から宿題を出すことはほとんどありません、ご安心ください、というスタンスの下、こちらの考えを伝えた。今までに味わったことのない感覚。学校側も完全に家庭学習(宿題)は家庭の自主性に任せたい、子供が自主的に取り組む物にしたい、という考えのよう。ただ、今まで与えられた宿題をこなしてきた文化で生きてきた家庭にとっては、急にそんな自主的とか言われても。。。という所の配慮というか、フォローは必要だよね。

自主的に家庭学習を行う上での道しるべ?めあて?みたいな物なのか?「家庭学習カード」といものが配られた。どんな学習に何分取り組み、どうだったか?みたいなことを記録するカード。これ見た瞬間は「出た~!!!」と思った。奄美でも家庭学習強化週間とか、月間とかあって、同様の記録カードを書かされたことあったなぁ。私は個人的にこういう形式的な記録カードが好きではない。自らの意思でこういうことを記録しようと思うなら意味があるでしょうが、学校から書きなさいと言われて記録する系のもので、本質的に価値があるものに出会ったことがないから。

連絡帳に、先生に対して失礼にならない様、我が家はこのようなカードがなくてもしっかりと家庭学習を行います。ですので、カメちゃんがこのカードに記入しないことを認めて頂きたいという感じで書いた。そもそも、学校からは宿題を出しません、というスタンスの下書く連絡帳は、今まで感じたことのないくらい気楽にかけた。戦闘モードで行く必要がない。論破しようという気合がいらない。

私の連絡帳を読んだ担任の先生のお答えは、学校としてもこういう形式的なものからの脱却を理想としています!というもの。あぁ、幸せです。学校も理想とするものを現実とするために、いろんなタイプの親に対して工夫をする時期なんだよな。

いい公立小学校ができたなぁと、うれしいです。