パラレルワールド?

カメちゃんの放課後遊びについて、色々と個人的に気になっていることがあったけど、それがある問題が起きたことがきっかけでクリアになって、結果オーライ、よかった!とさらに幸福度を感じる今日この頃。

カメちゃんが放課後一緒に遊んでいたR君が、毎日少なくない額、恐らく300円~500円、時にはもっと、を使ってオヤツを買っていて、カメちゃんは少し分けてもらったり、たまに仲間にせがまれたりオヤツ買ってあげたり、みたいな様子を見たり聞いたりしていた。

私の印象ではRくんの家はお金にかんして緩い。うちよりはゆるい。各家庭それぞれの考えがあるのはいいのだけど、子供同士が放課後毎日一緒に過ごすとなると、ちょっと気になることが出てくる。

スタンドバイミー問題が起こり、子供同士のお金のやりとりはダメね、となったことがきっかけで、この放課後のオヤツ問題も話し合った。

私がR君の親、仲良くしている母親に、いつもR君はそれなりのお金を使ってオヤツを買っていて、いつもカメちゃんは頂いてばかりですみません、と切り出すと、驚きの反応が返ってきた。

Rだけが買ってるわけじゃないし、うちではK君が毎日おかしをたくさん買ってくれるって聞いてて、K君の家は大丈夫なんだろうか?と心配してるの、とR君の母が言った。

これ聞いて時空がゆがんだ気がした。私とR君母は違う世界を見てるんじゃないかと。カメちゃんを迎えにいった時とか、たまたまスーパーで子供達に鉢合わせた時に観察するくらいだけど、いつもオヤツ買ってるのはR君で、K君は買ってる感じがない。K君の親は放課後お金を持たさない方。

R君の親が100%間違っているとは言えないけど、カメちゃんに確認しても、K君は全然お菓子買わないよ。ママも見てわかるでしょう?と言われた。何らかしらの事情でR君母は事実誤認をしているんだろう。

しかも、R君に放課後のオヤツ代を渡すようになったきっかけが、カメちゃんとK君がいつもオヤツを買うお金を持ってきているから、だそうで。私はカメちゃんに放課後お金は持たさないし、K君家も同様。ただ、カメちゃんとK君が親に隠れてこっそりお小遣いを持って行って、お菓子を買っていたことがあるらしい。

話せば話すほど、聞けば聞くほど、真実は何?と謎に包まれる経験。我が子が語る事を真実親達が見ている景色が、それぞれ全く違うんだ、という事実。不思議すぎる。この世は不思議すぎる。

本当に起こっていることはどんな人にも等しく、同じ事象が起きているはずなんだけど、見ている景色が違い過ぎるということを実感した出来事でした。

一つ思ったのは、子供が嘘をつかず、本当のことを話してくれる関係性を築くことが大事だ、ということ。

スタンドバイミーカメちゃん

表面的にはマイナスに見えること、はやはり、よりより未来へのハードルなんだな、と感じている。

先週、カメちゃんが仲間と親に秘密でバスにのり、町で遊び、カッパ寿司で寿司を食べていた、ということが発覚した。報告してくれる先生も子供だけで回転寿司って入れるんですね、と驚いていた様で。私は笑ってしまった。ちょっと笑ったけど、カメちゃんは仲間にお寿司を奢っていた様で、「友達に奢るくらいなら私に奢れ!」と怒った。怒り方がせこいよね。笑

休日のことなので、子供だけで町へ行かせる行かせないは各家庭の判断で、ということだけど、お金の貸し借りや譲渡、そして親に秘密で行動する、はNGだよ、と学校や各家庭とも確認できてよかった。

カメちゃん、12歳。スタンドバイミーしたんだなぁ、と今は思う。したいよね、スタンドバイミー。昔の子どもが成長過程でやってきたことを、トントン拍子に体験しているカメちゃん。子供らしく育っているのかもしれない。

このスタンドバイミー事件が発端となり、放課後の過ごし方にもメスを入れた。放課後、公園に迎えに行ったら近所のコンビニやスーパーにお菓子を買いに行っている姿をよく見ていて、我が家はカメちゃんに放課後お金を渡していないから、いつも頂くばかり。いただくばかり、も気持ちよくないし、それに遊びの質、が私には気になった。買い物するより思いっきり遊んで欲しい!

カメちゃんが小学生でいられる期間はあと4か月。思いっきり走って隠れてボールを蹴って投げて、遊んで欲しい。というわけで、今週からカメちゃんは放課後学校の校庭で遊ぶことにしました。そう話した当初は考え込んでいた、嫌そうな顔をしていたけど、いざ校庭で遊んでみると、やっぱりいい。遊びに集中できる。

「こっちのほうがたくさん笑える」とカメちゃん。よかった。

ハスちゃん期末試験

今、ハスちゃんは期末試験真っ只中。期末試験がいつなのかを把握していなくて、あんまり興味がないというか、気にしていないから、試験の範囲発表がいつされてるか、ももちろん知らなくて、ある日ハスちゃんの部屋に試験範囲の一覧プリントが落ちていて気が付いた。あ、もう期末試験なんだ、と。

勉強しなさい!と言われても何の効果もない、逆効果にはなるというのは我が身をもって体験しているので、言わない。試験中だからといって、テレビ視聴を禁止しても、意味ない。だから何も言わない。

でも、でもでも、試験前日もハスちゃんは変わらない。帰宅して、着替えて、オヤツ食べて、TV番組録画していたのを見て、PCで何か見ている。いつもと同じ。さすがに試験前日は、もうちょっと試験っぽく振舞わないか?とびっくりする。

前日なんだから教科書読んだり、とか、しないの?と言ったら、もう給食の間に教科書読んだし、大丈夫、だって。いい点を取りたい、とかそういう気持ちは全然ないみたいだ。びっくりするほど力が抜けている。

そんなハスちゃんを見て、ちょっと不安になったりするんだけど、親だから。そんな私を安心させてくれた本。冒険の書 AI時代のアンラーニング 、この本を読んでいたら、ハスちゃんは学校に行くべき子ではないよな、もう行っているだけで十分、勉強なんて、適当でいいか、と思えて。よかった。

仲間外れ

カメちゃんのクラスに、近所の公立小学校でいじめられていた過去をもつ子、Rくんがいる。カメちゃんが言うには、記憶力がよくて、よく人を観察している子だという。コミュニケーション能力はあまり高くなさそうで、研究者とか学者タイプだな、と私は感じている。雰囲気はちょっとボーっとしていて、朴訥とした感じ。発達の凸凹が激しいタイプなのかな。日常生活をうまく送るのは不得意そうだ。

そのRくんに対する周りの子の態度が良くない、とカメちゃんが言い出した。暴言を吐くのは日常茶飯事で、その暴言内容を聞くと、Rくんをバカにしていて、下に見ているのが明らか。Rくんがサッカーやドッチボールに入れて!と言って来ても、みんな入れない、入れたくない、と言うんだそう。

入れない側の言い分としては、Rくんはルールを守らない、邪魔ばかりする、だそう。どんな理由があれど、一緒に遊びたいという子を仲間に入れないのは、仲間外れだから入れてあげて欲しいとカメちゃんに伝えた。カメちゃん一人が入れてあげようと言っても、多勢に無勢で、なかなか入れてあげることができない時もある様だ。そんな時にリーダーシップを発揮して欲しい。

昨日も、サッカーしてたらRくんが入れて!と言ってきて、Rくんが近づいてきた瞬間、サッカーしていた仲間の空気が悪くなったのをカメちゃんは感じたらしい。カメちゃんは、Rくんにあっちのチームに入ってね、と言ってサッカーを続けた。そしたら入ったばかりのRくんが運よく好プレーをして、そのチームの仲間が喜んでいたそうで。よかった。

ちょっと変わった子、みんなと違ったところが目立つ子と、どう付き合うか。その子に対する暴言や仲間外れをどうしたらなくすことが出来るのか。先生の力を頼ることなく、良い方向に流れを変えてくれたらいいな、と願っている。

カメショップ 出店

近隣で行われた子供が出店できるイベントで、カメちゃんが千本引きで出店。ハスちゃんも一緒にやる予定だったけど、期末試験発表中で、課題をしたいというのでハスちゃんは不参加。

千本引きとは、景品がついている 紐をひっぱり、何が当たるかなぁ、を楽しむゲーム?。ワクワク楽しいけど、商品を準備するお金がかかるのが難点。当日、6000円ほど売り上げたけど、経費が4000円弱かかっているので、 儲けは1900円。カメちゃんは2か月分のお小遣いだ!と大喜び。準備したお菓子類もかなり残っているし、家にあった不要物を景品として出せたし、ま、よかったね。

このようなイベントに参加していつも思うのは、高学年男子はほぼいない、小学校低学年ばっかり。高学年にもなると、こんなイベントに参加したいと思わなくなるのかな。我が家はゲームやテレビなどのメディア使用規制があるからか、カメちゃんは喜んで参加している。

お店が一段落すると、やはり子供達は自由に遊び始める。カメちゃんも準備や後片付けはほぼやらず、遊ぶ遊ぶ。店番しながらも鬼ごっこ。お客さんが来たら、周りのお店の人がカメちゃんを読んでくれるというシステム。笑 みなさんありがとう。

小学校低学年の子達と鬼ごっこをしたり、チャンバラごっこをしたり。6年生のカメちゃんはもちろんリーダー。2年生の男の子のお母さんに、一緒に遊んでもらってありがとうございます、とお礼を言われたから、もう6年生なんですけど、小さい子とあんなに楽しそうに遊べるの、すごいですよね、と言ったら、2年生の子が「え!?4年生かと思ってた」と言った。

2年生の子曰く、自分と遊んでくれる年長者は、4年生までで、5、6年生とは普段遊ばないから、6年生だと思わなかった、だそう。確かに兄弟でもない限り、5、6年生は低学年と遊ぶの見かけないね。カメちゃんも、5、6年生と遊ぶのが好きだけど、低学年とも遊べる。そこがカメちゃんのいいところだね。

カメちゃん陸上記録会に出る

陸上記録会への出場希望を募る手紙が届いた時、親子共々、楽しそうとは感じなかったので、出場申し込みはしなかった。他の誰も申し込みをしなかった様で、記録会の係の先生が「僕は係の仕事をしていて、自分の学校の生徒の参加がゼロだと、悲しいです」と、参観日の懇談会で仰った。その先生は親子共々に大人気の先生だったし、確かにそれは気の毒だ、と思い、カメちゃんは記録会に出ていい成績を狙うほどではないけど、運動自体は得意で好きだから、数人の保護者とじゃぁ、出ることにしようか、と子供の意向は無視して出ることになった。

カメちゃんは、走り幅跳びと、リレーに出た。特にいい記録が出たとかはないのだけれど、あの立派な陸上競技場で走る姿はかなりかっこよかった。カメちゃんだけではなく、走るのがどんなに遅くても、あの競技場で走っていること自体がもう、かっこよかった。言い過ぎかもしれないけど、世界陸上を見ているくらいの感動だった。笑

自分の番を待つ間、終わって他の子が終わるのを待つ時間、とにかく待ち時間が長い。けれども、周りには市内から集まった同学年の男子がわんさかいる。カメちゃんはずっと色んな子と笑顔で話していて楽しそうだった。記録会が終わってから第一声は、「たくさん6年生の友達ができたよ、名前は覚えてないけど、顔は覚えてる!」とそれが楽しかったみたい。そうだね、そういう所で楽しむのもいいね。

市内のいろんな所に、顔見知りの友達がいる、いつかまた会えるかな、会えたらいいな、と思うと、ワクワクするね。

複雑だけど、うれしい。

ハスちゃんが放課後、公園でお友達と楽しそうにおしゃべりしているのを見て、嬉しかった。やっと、少し、お友達と楽しい時間を過ごす、ということが出来てきたのかな。18時過ぎに帰宅したハスちゃんに、あれは誰?と聞いたら、Mちゃんというからびっくり。

Mちゃんは、ハスちゃんがたくさん話したいな、話してて楽しいなと思うクラスメイトだけれども、そのMちゃんが一番仲良くしている子が、嫉妬して?ハスちゃんがMちゃんと話していたら、Mちゃんを連れ去るということが起き、ハスちゃんはMちゃんに「もう私から話しかけるのはやめるね、でも嫌いになったわけじゃないから」と伝えた。何とも切ない話。

そんなMちゃんと仲良さそうにしてたけど、あれ?Mちゃんと一番仲がいいあの子は大丈夫なの?と聞いたら、その子は最近学校に来ていないのだと言う。その子が欠席すると、ハスちゃんはMちゃんと楽しくお話できるのだそう。とても複雑な心境になるけど。。。

まさか、Mちゃんとまた楽しく話せる日がくるなんてね。Mちゃんと一番仲がいい意地悪さんは、何か家庭のトラブルがありそうで、それはかわいそうだと思うのだけど、ハスちゃんとしては、嫌なことがあったけど、そこで腐らず、粛々と過ごしていたら、またMちゃんと楽しく話せるようになった、ということで。

もし、意地悪さんがまた学校に来るようになったら、Mちゃんはハスちゃんと話さないのかな?と聞いてみたら、そうだろうね、意地悪さんがいるときは話さないだろうね、とさらっと言う。

色々経験して、人は強くなってゆくんだね。

子どもの才能を守る

群馬のどんぐり教室のさとちゃんが、 清川輝基先生 の公演の感想を書いたブログを読んで、思った。

子どもの身体がむしばまれている、子どもに異変が起きている、何十年も前から。そりゃそうだ。ファミコンの登場から今では学校でタブレット端末を使う時代になっている。そりゃ、子どもたちは変わるよね。

カメちゃんが無双状態だ。ちょっと凄すぎて、周りの子に嫌がられるのではないか、と思うくらい。直接見ているというよりは、本人が語る俺凄い!という話を聞いていて感じるていることなのでまぁ、話八分くらいで聞いてちょうどいいくらいかもだけれども。

先日参加したキャンプイベントでも、ハスちゃんと他2名と組んで出たモルック大会で優勝していた。周りの参加者から、カメちゃん凄い!と言われるくらいの大活躍だったそう。ハスちゃんも、めずらしくカメちゃんを「モルックの申し子」とほめていた。笑

昼休みにクラスの希望者で一緒に遊ぶ日、ドッチボールをしていたらしいのだけど、委員会の仕事があってスタートする時間には間に合わず遅れて参加。負けていたチームにカメちゃんは入って、逆転勝利を収めたらしい。負けたことないって。

学習面でも、他の子が先生の意図を汲めずに間違えていた問題で、カメちゃんとGくんだけがちゃんと解けた、とか。まぁ、いいことしか報告しないんだろうけど、生き生きと学習しているようだ。苦手としていた文章を書くことが、苦手じゃなくなっている模様。待つだけでよかったのね。必死でたくさん書かせようとしていた3年生の担任の先生に、無理やりやらせないで、嫌いにさせたくないから、とお願いしてよかった。

塾に通うクラスメイトも多いなか、カメちゃんは毎日毎日放課後暗くなるまで外遊び。家ではメディア制限をしながら、どんぐり問題週2回のみ。宿題はやったことなし!ただ、それだけ、それだけなんだけど、このご時世、とっても珍しい環境で育った子なんだと思う。

カメちゃんが無双状態であるのを見ていて思うのは、彼が持って生まれた才能を潰さず、守れたんじゃないかな、ということ。ただ沢山外で遊んで、遊んで、大切だと思う学習を少しして。それだけ。

カメちゃん無双のトラブル

勉強(漢字以外)でも運動でも大活躍している様子をドヤ顔で語ってくるカメちゃんを日々見ていて、親としては誇らしくもあるけれど、こんな感じだと周りの子達に疎まれるのでは?と懸念もしていた。1学期末の懇談で担任の先生に聞いた時は、そんなこと全然ないですよ、そんな心配ありません!と言っていただいたのだけど、やはり、トラブル発生。。。

カメちゃんが仲間と遊んでいる時など、かなりその場を仕切っていて、えらそうに仲間に指示したり、命令口調で言葉を発することが気になっていた。私が直接聞いた時は、その都度注意していた。けれども親の見えないところで遊ぶことがほとんど。いくら注意してもカメちゃんが変わることはないんだろう。

同じ学校の2人の 4年生 の男の子とイベントで顔を合わせた時、カメちゃんにいつもいじめられてます、と言われた。1人の子は私と顔を合わせたらいつもカメちゃんがこんなこと言った、あんなこと言った、いじわるしてくる、と訴えてくる子。カメちゃんにはその都度確認しているけど、その子自体も色々するみたいで、自分の行動は棚に上げて、人を批判するタイプの子だな、と感じていたから、彼の発言は半分スルーして聞いていた。けれども、別の子も同じ発言をした。いじめられている、の中身は詳しく聞いていないけど、恐らく命令されたり、乱暴な口調で何かを言われたり、たまに暴力的なことをされたり、ということだと思う。

いつも批判的な子以外の子も、あなたにいじめられている、と言っていたよ、とカメちゃんに話し、複数の子がそう言うという事は、他にもそう思っている子はたくさんいるはず。自分の言動、行動に気を付けること。真の強者は、弱者を助ける、やさしくする人だよ、と話した。

昨日書いた、私に暴言を吐いてきた子も、カメちゃんに頻繁に命令されてパシリみたいに使われることにストレスを感じていたらしい。その子の母親から相談された。そのストレスが溜まりに溜まっての爆発だったのかもしれないなぁ。暴言には本当にびっくりしたし、どんな理由があれど、あんな暴言吐くもんじゃないと思うけど、その原因を作ったのはカメちゃんかもしれない。

暴言を吐いた子も、カメちゃんもそれぞれの立場で、価値観でお互いの嫌なところが目について今、それがマックス溜まりにたまっている状態。本当に子供であっても、別の個性なんだな、と心中穏やかではない数日間だけれども、 多様性ってこういうことか、と学んでいる。

一つ言えるのは、放課後、子供達だけで自由に遊ぶ毎日を過ごしていて、だからこそ色々な問題が起こるのだけど、その問題こそがカメちゃんや仲間を成長させるんだな、と。こんな風に自由に遊んでいなかったら、こんな問題を体験せずに大人になるんだな、と。そして大人になってから色々と問題に直面するんだな、と。

大人になって直面する問題に比べると、小学生の問題は、シンプル。大人よりも小学生は柔軟で、トラブルがあってもひょいっと乗り越える。すぐ仲直りもできる。

自由に遊ぶことの意義を、このモヤモヤ、苦しい数日間で、やはり感じている。

暴言

人を嫌だと思う気持ち、とても嫌な思いをした出来事を思い出してネガティブな感情をまとうことは、とてもエネルギーを使う。有限であろうエネルギーは、ネガティブな方向には使いたくないなぁ、と思っている。

つい先日、本当にびっくり、ショックな出来事があって。小学生の子に、暴言を吐かれた。小学生や中学生がお友達やクラスメイトに、暴言を吐くのを聞くだけで、とっても嫌な気持ちになるけれど、自分に対して吐かれるというのは、かなりの衝撃だった。

子供が、自分の親に対して暴言を吐くのはよくある。親は何を言っても自分のことを許すし、愛してくれる、という本能があるからかな。我が家では、私が言葉に関してかなり厳しいから、私の前であからさまに暴言を吐くことは無いけれど。

でも、乱暴な子であっても、相当興奮するような状況でないかぎり自分の親以外に暴言は吐かない。そうした時にどういうトラブルに見舞われるかが本能的にわかるからだろうか。

私に対して吐かれた暴言、その言葉自体が持つ響きや、その言葉が発せられた時の大きくて強い語調、1度じゃなくて2度繰り返されたこと、など、直接的なショックも大きい。けれども、何よりも私が何日もその嫌な気持ちをまとい続けてるのは、知らない子ではないその子の状態を想像してのモヤモヤである気がする。

とても礼儀正しく、道徳的で、真っ当に生きているご両親に育てられているその子。真っ当すぎる、正しすぎることが、ちょっと息苦しく感じることがあるのかな、と思うくらいちゃんとしている親。そこがとてもひっかかる。子供にとっては息苦しいかもな。

親の前では決して吐かない暴言。それを、知り合いのおばさんに向かって吐く。そこが解せない。全くの他人に対して吐くのではなく、自分の親とつながっているおばさんに対して吐くこと。だって、このおばさん、親に暴言吐かれたことを伝えるかもしれないのに。そこまでの想像ができない、それだけかもしれないし、何も考えず反射的に発してしまったのかもしれない。

けれども、その子が私に対して吐いた暴言を聞いていたカメちゃんは、「あんな言葉を使うのって、聞いてて恥ずかしい」と言った。私もそう思うんだよ。で、そんな暴言を吐いたらどんなに自分の価値を下げてしまうのか、が想像できてないことが、ちょっと怖いし、悲しいし、切ない。

あんな暴言、2秒くらいのうちに起こった事実が、こんなにも大きな存在となっていること。本当に言葉、は重要、大切。どんなに心の中で罵詈雑言を吐こうが、口に出す言葉には気を付けた方がいい。言葉は本当に人の価値を下げるから。たとえ子供であっても。それを深く体感しているこの数日間。