家庭科支援

今年の冬くらいから、カメちゃんが通う小中学校の家庭科支援に伺っている。

とても楽しい。

調理、ミシン、手縫い、色んな活動があるのだけど、30人強の生徒たちの活動を一人の先生がみるなんて、大変すぎる。というか、いわゆるムリゲー。

家庭科では、先生が指示したことを難なくできる子が2割くらい?周りをきょろきょろ確認しながら、まぁ、大丈夫な子が2割。ちょっとサポートしてあげたら出来る子が4割、しっかりめにサポートする必要がある子が1割、がっつりマンツーマンで見守らないといけない子が1割弱、という感じ。

もし、家庭科の先生一人で、私達がサポートに入っていなかったら、2割の子は何もしないで終わってしまう。それを感じる。だから、とっても楽しい。

ある5年生の子。玉結びが小さすぎて、せっかく波縫いしたのに、最後玉留めする時に全部抜けてしまった。。。この子は、しっかりめにサポートしてあげないと、作業が進まないタイプの子だった。でも、サポートすると、ちゃんとやる。波縫いをしている様子を見て他の子のサポートしていて、また戻ったら、フリーズしていた。糸が抜けたから。

先生は、クラス全員が波縫いして玉留めしたら休憩しましょう、と言っている。この子、今ゼロ地点。私が急いで玉結びして針に糸を通し、「波縫いしよう。2回だけ、そして裏で玉留めするよ」と声かけると、その子はさっと針を持ち、縫い始める。そして意外と手つきはいい。布の持ち方とか、針の動かし方なんかは、上手い。そこがアンバランスな感じで違和感を感じた。

もちろん玉留めで手が止まる。玉留めのやり方を伝えて、やってもらう。「できた!できたよ」とホッとした。なんとか、みんなに追いついた。

先生が「みんなできましたかー?できるようになった!自信ある人?自信はないけど、できたひと?」と声掛けする。横の男の子は、反応しない。だから私は「ねぇ、あなたできたよ!」と伝えた、そしたらその男の子は元気に手を挙げた。

なんというか、やればできる、結構手つきもいい、けれども、ちょっと声をかけてあげないと、動けない、みたいな子だった。この子私がいなかったら、ゼロ地点で家庭科終わってたな。。。と思うと、なんとも幸せな気分になれるのでした。

やさしさ

ある親子と半日一緒に過ごして思った事。

友人の子は、ほぼ不登校、ゲーム依存に陥っているようで。口数は少ない。話しかけたら反応はしてくれる。笑顔はない。何か言ったかと思ったら、良くない言葉が多い。

正直、私はこの子と半日一緒にいて、疲れてしまった。何というか、この子は私に対してはいい子、であるのだけど、幸せではないオーラを発しているから、私は気疲れしてしまった。こんな風になってしまっているの、何とかしてあげたいけど、でも、何にもしてあげられないのが現状。だって、その子の母親から助けを求められていないから。。。

友人が、うちの子はツンデレなのよ~と、笑顔も愛想もない息子について言った。カメちゃんが「ツンデレって何?」と聞いた。本当は優しい気持ちがあるのにそれを隠して、暴言を吐いたりするのよ~みたいなことを友人は言った。

しばらくしてから、カメちゃんが「この子がツンデレなのは、お母さんがやさしいからだよ」と言った。これカメちゃんからたまーに言われるんだよね。傍若無人に振舞う同年代の子を見て言う。お母さんがやさしいから、あんなふうに出来るんだよ、って。「俺、ママ怖すぎてできないもん」だそうだ。苦笑。

カメちゃんの本心であろう。はい、そうでしょう。「やさしい」という単語の使い方には少し物申したいのですが、確かに私は厳しい。本当のやさしさ、とは何かを教えたやりたいわ。

親子関係があまりうまくいっていない、子どものことで色々悩んでいる親子に当てはまりそうなこと、「ダメなことはダメ」を言えていないことが多いのではない?

命かけて、体張ってもそこは許しません!ダメです!を幼いころから貫いてきてたら、大変なことがあっても、結構スムーズにいく。要は、子供になめられたら、子育てが難しくなる。

カメちゃんに、「お母さんがやさしいからあの子はツンデレできる、と言ったけど、そのやさしさは、本当のやさしさ?ダメなことはダメという厳しさがないと、本当に子どもを幸せにはできないと思うんだけど」と話したら、うんうん、とうなずいていた。

友人には「カメちゃん、どうしてそんなにあなたのいう事を聞くの?」とうらやましそうに聞かれた。「これが普通だからよくわからないけどー」と答えたけど、本心は、幼いころからの積み重ね、私達親子のヒストリーがそうさせてるんです、だった。言わなかったけど。

カメちゃん大人気

旧友が体調を崩していて、ちょこちょこ会いに行っている。

その友人は小1と小6の男の子がいて、とてもやんちゃで人懐っこい。カメちゃん連れて行ったら絶対仲良くなるだろうな、楽しいだろうな、と思っていた。それがこの週末実現して。

カメちゃん、もう中2だから、さすがに少し仲良くなるの時間かかるかな、と思っていたら、会った瞬間「なんかする?」と話しかけてて。

外で遊んでたかと思ったら、中に入ってきてオセロしたり。急にtsutaya行くと出かけたり。夜は日帰り温泉へ行ったり。とにかく1日中べったり遊んでいた。

小1と小6の男の子 、別々に「ねぇ、帰らないで、ここに住んで」と言われていたカメちゃん。カメちゃんは、嬉しそうに笑いながら、「えー、俺あっちにも友達いるからなぁ~」と答えていた。

私は嬉しかった。

体育祭2025

体育祭が終わった。

カメちゃんの小中一貫校の体育祭は、9学年いて、各2クラス、いるのに、12時半で終わった。なぜかお弁当は持参。お弁当持参するなら午後からもやってよ!と言う感じ。

勉強が苦手だけど運動は得意、という子を輝かせようという意図は感じられない。学校は、勉強させる場所、になってしまってるな、と悲しくなる。

小中一貫校の良さもらうかもだけど、6年生が活躍できないな、と感じている。小学校だけだったら6年生はリーダーなのに、9年生がいると、圧倒的リーダーだから6年生は出番なし。

ハスちゃんの体育祭は、平日だったから見には行けなかった。今まで自分が属した組が優勝し続けているということで、今年はどうだったのだろうか。当日、頑張る!と息巻いてたけど、夜連絡したら電源が入っていなくて結果聞けず。

そしたら、体育祭翌朝に電話があって、全身が痛すぎて(筋肉痛)動けない、学校休む、と。はぁ?筋肉痛ならゆっくり準備して遅刻していきなよ、と言ったけど、トイレに行くのも痛くて辛い、とのこと。筋肉痛で休む、とか聞いたことないわ。

学校に連絡したときも、ちょっと驚かれたもんね。

カメちゃんの学校の体育祭は、筋肉痛になるチャンスもなかったから、そう考えたら、全身で躍動したハスちゃんを想像できて、それはそれでよかったか。

もうちょっと日ごろから運動が必要だとは思う。

糸山先生、ありがとう

私が子育て指針としてきた、どんぐり倶楽部の糸山先生が亡くなった。もっともっと、この世にいて、いろいろ教えて頂きたかった。

でも、もう、十分すぎるほど、有益なこと、先生は残されている。先生のホームページを見たらもう、そこは宝がざっくざくのジャングル。その宝を、しっかりと探し、手に入れ、日々の生活で使っていくのは親の役目。

先生、ありがとう。

今、実はカメちゃんに落胆することが多くて。ため息がでたり、なんでこの子はこうなんだろう、と残念がったり。私が中学生の時と比べたり。一番やってはいけないのにね。

昨日も、課題全部出してる、と言って日課のゲームを始めていて。どう考えても、課題よりゲーム優先になっていたから、「本当に大丈夫?課題が出てないって先生から連絡があったら、PC没収だからね」と言って。そしたらカメちゃん、うん大丈夫、みたいな感じでゲームしてて。

さて、夕食準備しようか、とキッチンに立った瞬間、担任の先生からの電話。カメちゃん、英語の課題が10ページ溜まっています、と。涙。

ついさっきの会話、何だったの?10ページ溜めてるのに、なんでゲームしてるの?私の言葉は届いてないの?悲しいやら、呆れるやら、ちょとカメちゃんをダメな人間認定してしまいそうだった。

なんとか冷静に、PCを没収し就寝した。カメちゃんも、納得しているよう。今朝起きても昨日の出来事を思い出し、気持ちが重くなる。そんな時、糸山先生の言葉を思い出した。

”子供たちをよろしくお願いします”

先生はいつも、この言葉を最後に記していた。この言葉のおかげで、いろいろ考えていたモヤモヤが晴れた。私がカメちゃんに仏頂面で接しても何も生まない。笑顔でいよう。そう思って、思いっきり笑顔でカメちゃんに「おはよう」と言えた。

糸山先生、偉大。先生のこと、忘れないから。ありがとうございました。

ハスちゃんの担任の先生

昨日、初めてハスちゃんの担任の先生とお話した。生徒全員の家庭訪問をしているようで、県外生は電話で話す、ということだった。

何度も、ハスちゃんはバイタリティーがあるので、バイタリティーがすごいので、と仰った。そうでしょう、そうでしょう。学校でのハスちゃんの様子が目に浮かぶ。バイタリティーゆえの、強い口調、も気になりますので、そこは注意していきます、と先生。どうぞ、よろしくお願いいたします。私もそこ、気になっています。

「ハスちゃんは絶対人の悪口を言わないですね」

これ、先生の口から聞けて、一番嬉しい言葉だった。この先生、生徒のことよく見てるなぁ、と感心した。

人の悪口を言わない、と思ってもらえるということは、とても名誉なこと。ハスちゃん、苦しい経験を経て、人の悪口を言わない、という宝を得たんだね。

担任の先生のことを、今までで一番いい担任、とハスちゃんが言っていたから、それを先生に伝えることが出来た。先生の顔は見れないけど、喜んでいるのは分かった。よかった。

何か問題が起こった時に先生には連絡するけど、いいことを連絡することはないから。

良い日だ。

GW大冒険

大冒険、というわけでもない。小冒険だな。

ハスちゃんを愛媛の寮に送り届ける間、カメちゃんは祖父母宅にいて、そして一人で電車で家まで帰ってきた。うまくいった。ほっ。

もう中2だし、電車に2時間半、乗換2回、くらい、できるとは思ったけど。スマホ持っていないし、ちょっとドキドキ。何かやらかすのでは、と思っていた。

カメちゃんは「もう今までの俺じゃない。ママかハスちゃんの後を付いていって、電車に乗っていた俺じゃない。」と誇らしそうだった。

それが、かわいい。

GW、ハスちゃんが帰ってきて思ったけど、一緒の家にいたら色々喧嘩になる。喧嘩まではいかないけど、言い合いになる。から、離れてるくらいがいい。

PCゲーム

カメちゃんとの2人暮らしがスタートして感じたこと。

3月までは、ハスちゃん、カメちゃん2人のために食事を準備していた。それがカメちゃん1人の為になった。そしたら、分かりやすく、食事を作るモチベーションが2分の1になった。4月に入って数日は、なんだか夕方になってもキッチンに足が向かない、そんな日が続いた。

今は、ハスちゃんが好きでは無くて、カメちゃんが大好きなもの、焼肉、とか、餃子、とか、をモリモリ食べている。

ハスちゃんは相変わらず、携帯の電源が入っていないことが多い。電源が入っていて、コールできても、出ることは稀。そんな状況にも慣れて、連絡がないのは、順調な証拠、というのも分かってきたし、こちらから連絡することもなくなった。

今日、カメちゃんの参観日後の懇談で、やはり何をするにもスマホ片手にしているのが気になる、という親がいた。そりゃ気になるねぇ、というか、私だったら絶対に許さない状況。

今、葛藤している。カメちゃんがPCでゲームに興じている姿を見て、しょうもないなぁ、もっと意味のあること、将来のためになることやって欲しいなぁとどうしても思ってしまう。イライラしてしまう。でも、平日は1時間半、休日は2時間、という利用制限を守っているのだから、カメちゃん、いいじゃんと思ってやろうかな。

数日前までは、平日も休日も1時間、という制限で過ごしていた。それをちょっと長くした。楽しそうにやっていることを、あんまり制限してもなぁ、と思い、苦渋の決断。苦しいわぁ。

でも、スマホに依存している子が多い中、ノースマホでPCを1日1時間半、とか2時間、使用する、というのは健全かもなぁ、と思った。

ハスちゃん、体調不良

ついに来た。この日が来た。子どもが寮生活を送るにあたって、一番心配していたこと。

体調不良。

偶然にも、学校からの手紙をまとめて郵送してきたのを読んだら、欠席連絡は寮生であっても親がする、との記述があって。そうなのか。。。と。ハスちゃんに、全然携帯の電波が入って無くて、直接話はしていなかったけど、体調不良の時、学校休むときは、8時までに私に連絡してね、とメールをした。

昨夜、ちょっと聞きたいことがあって、ハスちゃんに電話してみたけど、やっぱり電源が入っていなかった。そして今朝。ハスちゃんからメール。

身体がだるい。と。

初めての欠席連絡。家にいても、体調不良の時は、水分とって寝るだけ。だけれども、物理的に遠い、顔が見れないのって、やっぱり不安が募るね。

ハスちゃんは、回復力がある。体調不良も1日寝てたら、回復する子。

大丈夫、きっと、大丈夫。

あわてず、騒がず、私は私のやるべきことをしよう。そう、今日は私にとって大切な日、なのだ。

ハスちゃんとカメちゃん

この数日間、ちょっと心がモヤモヤしていた。

ハスちゃんに、入学式終わったらすぐに送るように頼んでいた書類、これに入れてポストに入れたらいいから、と切手まで貼って渡していたのに、確認したら「あ、今日ポストに入れたよ」と、入学して5日たった土曜日に言われて。土日は配達ないし。月曜日に〆切で必要な書類だったのに、、、とガミガミ叱ってしまった。

ハスちゃんは期待を裏切らない。

そして、カメちゃんは期待を裏切りまくる。彼が中学生になってどう成長していくか。もしかしたらすごく成績もよかったりして。という淡い期待が散った今。成績がよいどころか、先生が嫌だ、と不登校になりそうだった危機もあり。

一斉授業のスタイルでは、勉強が面白いと思えない、まぁ、みんなそうだけれども。面白いと思えないことは、やらない、という家系らしく。そこをしっかり引き継いでくれている。

しかし、彼をどうこの先導くか。今のままでは、2年後の受験シーズン、暗い気持ちになっていそうで。それが嫌で。やればできるのに、やらない。何を言っても響かない。

カメちゃんは、これが好き!というものがまだない。幅広く、そつなくこなす。友達とのコミュニケーションを取ることが好き、しょうもないおしゃべりが好き。そんな感じで。

大人が、世間が、すごいねーと感心するような部分が、ない。失礼ですね。例えば、読書が好き、とか、ピアノが上手、とか、スポーツ頑張ってます、とか、テストの点いい、とか、成績いい、とか、絵が上手、とか、そんなのが一切ない。今の所。

ただただ、天真爛漫で、なんだか憎めない。それでいい気もするんだけど。

そんなカメちゃんへの不安な気持ちを吹っ飛ばしてくれるような本に出合った。読み進めるのが楽しみ。