うちのカメちゃんは、面白い。ひょうきんものというか、よく意味がわからない動きを、よくしている。聞けば、アニメのキャラの真似、とかセリフをなりきって言ってることが多い。そんな子。
カメちゃんと顔を突き合わせて、ゆっくり向き合うのは、食事のじかんくらいになった。中学生だもんね。その食事の席で、例のよく意味が分からない言動や行動が多くて。朝、起こしても起こしても起きないくせに、ごはん食べるのも遅くて。そのくせ、ハスちゃんとアニメの話で盛り上がったりして、遅刻させたくない私は、何度も食べて!もういいから早く食べて!と言ってしまう。
最近は、褒め殺してみる、持ち上げてみる、を意識的にやっている。色んな本や動画で、親が褒めてくれたことが、とても影響力があったと感じている大人が多いことを知って。確かに納得、するから、やってみる。
今日はお昼ご飯、カメちゃんがハムエッグを作った。絶妙な固さの黄身にご満悦でドヤ顔しているカメちゃんに、「世界一の料理人ですねぇ、さすがです」と言った。嬉しそうだった。
黄身をつついて、とろーっと流れ出したのを箸につけて、しげしげと眺めているカメちゃん。早く食べろ!何してんだ!と思いながら、「観察力があるね、科学者の目をしている」と言ったら、嬉しそうだった。
嬉しそうにするカメちゃんを見ると、私も楽しくなる。
注意するより、この褒め殺し作戦は有効だな。お互い気持ちいいし、もしかしたらカメちゃんが自分は天才だ、すごいんだ、と勘違いして、そう思い込んで、すばらしい結果となるかもしれない。ワクワクする。