夕食の席で、カメちゃんが話し出した。
「今日、数学のミニテストがあったんだけどね、その時誰かの携帯が鳴って、でもテスト中だからその時は先生は何もしなくて。テスト終わって、携帯鳴りましたよね、誰ですか?って始まったんだけど、もちろん誰も名乗り出なくて。担任の先生がちょうど次の時間の授業の担当で来たから、事情を話したら、誰ですか?正直に名乗り出てください、と問い、誰も名乗り出ない。そのまま休憩時間になって、次の授業を潰して携帯鳴らした犯人捜し。ひたすら、正直に名乗り出てください、だから、もう何人かで「持ち物検査をしてください」と訴えたんだけど、全然聞いてくれなくて。1人ずつ別室に呼ばれて面談。それでも誰も名乗り出ない。放課後、帰りの会の時にまた犯人捜し。先生が紙配って、アンケート形式。先生は、これに犯人が名乗り出ないと、また帰りの会が長くなりそうですね、と言っていた。回収した紙を見て先生が、もっと早く名乗り出てください、と帰りの会を終わった。もういい加減にしてほしい。持ち物検査をさっさとして、授業してほしかった」
はぁ。先生哀れ。トラブル対応が下手すぎる。
本気で犯人を特定したいなら、数学のテスト後誰も動かさない状態で、男性の先生が男子生徒のポケット、女性の先生が女子生徒のポケットを確認し、そのまま生徒を外に出して、机の中を確認。これすべきじゃない?
もしくは、次授業中に携帯が鳴ったら、上記の調査を実施しますので覚悟しておいてください、とくぎを刺して、何事もなかったように授業。そしたら、スマホ持ち込んでいる生徒も注意して電源切るだろう。
今の時代、ワシントンの桜の木みたいに、正直者を讃えるみたいなのはもう違う気がする。特に生徒の携帯関連の問題には。いろんな生徒がいて、携帯に依存し過ぎている子がいるのは明らか。そんなもの大人が作ってしまって、買い与えてしまったのだから、仕方がない。
だとしたら、もう、学校に持ってきたら、命がけで電源を切る。命がけで隠す。授業の邪魔をしない、を徹底させるくらいしか、ないよね。
この一件で、またカメちゃんの担任への不信感が募ってしまったのである。