ハスちゃんはマッサージが上手だ。指圧する力が強くて、私なんかはちょっとやると疲れるのに、ハスちゃんはあまり疲れないみたいで。実家に帰省すると、ハスちゃんは毎晩ばぁばのマッサージ。とても好評だ。私も肩こりがヤバい!となったらハスちゃんマッサージを発注する。
昨年末に、これは放っておくと片頭痛になりそうだ、となり、マッサージをお願いしたら。しっかり30分やってくれて。感激したから、300円マッサージ貯金をしてあげた。家事のお手伝いにはお金は発生しないけど、これは支払ってもいいな、と思ったから。この数日かなり首と肩がガチガチに凝っていたから、昨夜マッサージをお願いした。20分予定が30分して頂き、また300円貯金。ハスちゃん、マッサージで600円稼いだことになる。1か月のお小遣いが1000円だから、そう考えると結構すごい。
マッサージをしながら、色々話す。英語の小テストが結構よかった、だの、高校のことだの、で、成績の話になった。私が中学時代に成績が良かった話になり、「ママ、中学の頃趣味はあった?」と聞かれた。部活はバレーボールをしていたけど、別にそこまで好きというわけでもなく、そのほかで何か好きだったことって、正直思いつかなかった。そう答えると、ハスちゃんが「だからだよ、いいな、私はイラスト書くことがすきで、もうこれは一生続けたいと思える趣味だから。そこに時間を費やしてしまう、だから勉強あまりしない。イラスト書くのが好きじゃなかったら、もっと勉強に時間使えて成績もよくなると思うけど」と言う。
ちょっと感心してしまったし、そんなに好きだと思えることがもう見つかってて、ハスちゃんいいね、と思った。私は大人になって手仕事の楽しさに気づいていったから。
本当に本心で、勉強はほどほどでいいよ、それより好きなことに時間を費やして、好きなことを磨いて伸ばしたほうがいいよ、と言った。偏差値が高い学校に行く子はたくさんいるけど、自分の好きを犠牲にした上での高学歴、なのかもしれないね。
ハスちゃんは、でもイラストレーターになる、とは言わない。イラストは副業でやりたい、んだって。現代っ子だよね。イラストが描ける〇〇、とかがいいね、と話してる。それが一番楽しいかも。イラストが描けるマッサージ師、なんて最高じゃない、って言うと、仕入れにお金がかからないし、在庫抱えなくてもいいから、いいよね、とハスちゃんはいった。
うん、いいかもね。