我が家、夏至と冬至は電気をつけず、キャンドルで過ごすことにしている。
東京のあるお店が、夏至にキャンドルナイトをしていて、ずっと行きたいなーと思っていたけど、ハスちゃんカメちゃんがまだ小さく、行けずじまい。東京を離れ、広島を経由して奄美に移住。奄美でそういうのが好きそうな仲間と出会い、あこがれ続け、行けなかったキャンドルナイト、自分でやっちゃえば?と思いつき、始めた企画。
スイッチをパチッと押すだけで、電気がつくのが当たり前。夜も明るい、便利な生活を享受している。便利さと引き換えに、いろんなものを失っているのも確か。
簡単に安定した電気を使えることで、食事の時以外は家族バラバラ、の生活が当たり前。特に思春期のハスちゃんなんて、大体自分の部屋で過ごす。
簡単に明るい生活をしているから、キャンドル準備を億劫に感じる。 年に2回でも。何と怠惰な人間なのか、と驚くくらい。色々、今回はキャンドルナイトをしない理由を数える自分を制し、とにかく、キャンドルを設置した。
キャンドルで過ごすと、いつもは見えないものが見えてくる。7時でもまだ外が明るいこと。電気をつけてたら気づかなかった。キャンドルの光だと暗くて見えにくいから、 子供の顔をじーっと見つめること。キャンドルの光だけだと、急に別世界。いや、世界は変わっていない、人間が変わるんだ。面白い。
キャンドルで過ごすと、心が落ち着く。気持ちがやさしくなる。子供は怒られるようなことはしないし、怒る気もしない。忘れている何か大切な事を思い出しそうな気分になる。
キャンドルナイト、もう少し頻度を上げてもいいかな、と年2回でも億劫がっている私のセリフとは思えないけど、思っている。