丁寧に生活すること

どんぐり倶楽部に出会い、どんぐり式子育てを実践してきて、本当に幸せな日々を過ごしている。

5月はハスちゃんいじめ事件で、苦しいことも多かった。傷ついたハスちゃん、そしてそんな娘を見てまた傷つく私、どうしてハスちゃんが、と落ち込み、加害者への憎悪が膨らみ、というどうも健康的ではない状況に陥りそうになる。

そんな窮地から私を救ってくれたのが花だった。傷ついたハスちゃんを少しでも癒してあげたい、と思い、家に花を絶やさず飾るようにした。カメちゃんを送迎する途中にある道の駅に素敵なお花が安価で売られていて、それがうれしかった。お花を買えない日は、近所に咲く野花を摘んだ。

苦しくて、悲しくて、そんな時、頼れたのが花だった。絶対に裏切らない、ただただ美しい姿を見せてくれる花、が本当に心の支えになった。なんだかモヤモヤ晴れない気持ちで、玄関やキッチンに飾っている花を見るたび、心からありがとう、と思って、声に出して”ありがとう”と言った。

元気でバリバリエネルギーに満ちてる時には気づかない、気づけない、ことだったなぁ、と思う。お花が生活の中に常にあること。庭の薔薇や紫陽花が順番に咲いていくこと。とても、心を満たしてくれる。優しい気持ちがふくらんでいく感じ。

ハスちゃんは何とか登校するようになった。楽しくはないみたいだけど、嫌でもないみたい。私も悲しい苦しい気持ちは小さくなって、元気もりもり。そして花を飾るという文化はずーっと守り続けて行こうと思う。丁寧に生活する、というのはこういうことなんだろうなぁ、と窮地に立つと実感できる。

花は何にも言わない、そこにいてくれるだけだけど、絶対にハスちゃんを癒してくれたよなぁ、と感謝している。