新年一発目のキャリコンロープレ練習会。憧れのKさん主宰のこの会は、国家資格ホルダーで2級、1級を目指されている方が多い。今回はざっと見たところ、私以外はホルダーの方たちだった。3名一組で練習するのだけど、お相手は2級受験の方、そしてお1人は先生と呼ばれていたから、熟練のキャリコンなのか、それともKさんと共に指導をされている方の様だった。ラッキーだった。
キャリコン国家試験の受験者との練習も学びは多いけど、やはり先生と呼ばれる人の存在はすごい。
先生が、クライエント役をしてくださった。苦手なタイプは?と聞かれたから、私がまだ経験していない、高齢者の悩みに対応できるか不安ですと伝えたら、地で行くわ、と言ってやってくださった。
やはり、高齢者の相談は、重いと感じた。周囲に訃報があふれている、そして親友から初期の乳がんになったと聞いた。職場で課長に昇進してとても嬉しいけれど、喜べない、というケースだった。クライエントの思いを理解したいという気持ちで必死に傾聴する努力をした。今考えたら、しょっぱな、出だしの質問からミスったなぁ。結構長くクライエントがお話してくれた後、どこを拾って、どこを聞いていくか絞れず。。。まずは仕事のこと、課長になったことに関して聞いた。あそこは、簡単に伝え返しをした後、仕事に限定せず、もう少し詳しく状況は聞けなかっただろうか。録音を聞き返してみよう。
課長を主任、と言い間違えたり、ちょっとお気持ちの言い換えがはまらなかったり、はあった。けれども、そこは先生は何も言わなかった。指摘されたら詫びて言い直す。それでいい。一つ注意されたのは、クライエントが親友と言っているのに私は大切な友達と言い換えたこと。同じ意味だけれど、クライエントが発する親友という言葉を大事に、そのまま言う方がいい、と。その通りだ。
言い換えがハマらなかった時のこと。言い換えがはまらなかった時はクライエントが渋い顔をしたりするから、一旦立ち止まればいい。今回は、私が「やり切れない」という言葉を使ったら、クライエントは「やり切れない、かなぁ、うーん、、、、やり切れないとは、どんな感じ?」と質問してきた。
そこで、言い換えがクライエントの気持ちにハマらなかったのが分かり、「やり切れない、はちょっと違いましたかね、会社での昇進は嬉しい、けれども、親友が乳がんという話を聞いて、”手離しではよろこべない”という感じなのでしょうか」と言い直した。するとクライエントが「そうです、まさに、”手離しではよろこべない”というのがしっくりきます」と言った。ホッとした。
ロープレ後、クライエント役の先生から頂いたコメントがとても素晴らしかった。キャリアコンサルタントの試験だから、どうしてもキャリア、仕事についての話を聞こうとしてしまう。けれどもこのクライエントは、仕事には不安を感じていない、ただ課長になって嬉しい。親友が乳がんを患ったことで心配、動揺している、そこを聞いてくれなかったら、だんまりしてしまうところだった。
そうか、キャリコンだからって、仕事の話ばかりじゃないんだ。何というか、世界が広がった感じ。お話を聞かせて頂くクライエントの置かれている状況をお聞きする。クライエントの話したい事をお聞きする。それは私生活の話になってもいいということ。
あとは、クライエントに同情、同感はしない。共感すること。相談者の境遇が自分も体験したことがあることだと、わかるわかる、となってしまい、丁寧に気持ちを聞くことができなくなる、わかったつもりになるから、注意、とのこと。本当にそう。例えば子育てのことなど、わかったつもりになっちゃダメ。似たような体験はしただろうけど、あくまでも相談者の子育ての大変さに共感する。自分の経験はわきに置く。もしかしたら、自分とは遠い存在、全く違う世界の方の方が、そういう意味では話を聞きやすいってことですかね?と質問したら、そうですね、と。これもよかった。自分が経験したことがない、高齢者のケースへの苦手意識が和らいだ。
ロールプレイ語の口頭試問に関してもアドバイスを頂いた。ロールプレイが終わったら、ほっとして力が抜けるけど、そこでほっとしてしまうと、口頭試問がうまくいかない。息を抜かないで、口頭試問が終わるまでがロールプレイという意識を持つこと。これもありがたい助言。
2級受験の方のロープレは、やはりレベルが高かった。今見ている世界とはまた別の研鑽すべき世界があるのだ、と感じた。私はすごいなーとオブザーブしていたのだけど、先生は2級受験の方に改善点をはっきりと伝えていて。熟練者の凄さも感じた。
2級受験の方は、クライエントとの関係構築に悪影響を及ぼすのではないか、と心配する気持ちがあって、クライエントに社内の状況を伺う質問をしなかった。それを先生は、そこを問うのを待ってる感じ、待たれている感じがした。考えすぎてしまっていて、型にはまっている感じ、と仰った。
「気付きを与えることは大切だけれども、待つだけは良くない。怖くない。もし質問して、相手が怒ったり、ミスったなと思ったら、それを受け入れて、またそこから始めればいい。いいキャリコンになろうとしない。いい面談かどうかは、クライエントが決めるのよ。」と先生は仰った。やばい、熟練者のアドバイス、響いた。
良い新年初のロープレでした。
