ウォータースライダー

今朝のおもしろエピソードをふと思い出した。あまりにもしょうもない話だけれども、かなり面白かったので記しておく。

カメちゃんは、朝が弱い。私も弱いから、遺伝だろう。ハスちゃんも弱かった。朝食はなかなか進まない。ボーっとしている。

今朝は11月にしては暖かった。暖かいとほんの少し朝の動きが良くなるから嬉しい。私は寒い冬に向け、しまいこんでいたセーターを手洗いして干すことにした。

ボーっとしているカメちゃんに、温かい味噌汁を出す。まずは温かいものを口に入れて、身体を温めて欲しい。味噌汁、好きじゃないみたいで、私なら30秒で無くなる量を、5分くらいかけて食べるカメちゃん。味噌汁を出して、飲み切るまでの時間、セーターの手洗いの為に洗面所へ。「それ飲んだら、ごはん出すね」と言ってキッチンを離れた。

何分たっただろう、確実に3分以上は経ったはずだ。キッチンに戻ったら、カメちゃんが夢から覚めたみたいにハッとして急に味噌汁を飲み始めた。

え?今まで飲んでなかったの?と驚愕だった。一体何してたの?と聞いたら、

「ウォータースライダーしてて、飲むの忘れてた」

と言った。もう、ちょっと信じられない程わけわからない返答で。でも、今までカメちゃんと14年間付き合ってきた歴史がある。私なりに翻訳して、想像の中で、ウォータースライダーしてたら、飲むの忘れてたの?と聞いたら、その通りだった。

朝の3~4分は重要。大切。遅刻するかしないか、に関わる重大な数分だ。何やってるの、早く飲みなさい!と言いたい気持ちもあったけれど、それ以上に奇想天外なカメちゃんに感心してしまった。

今、学校で輝いているとは言えないカメちゃんを憂い、「その豊かな発想力が生きる場に行けたらいいね」と言った。こんな感じだから、ま、普通の学校には合わないよね。