修学旅行説明会

修学旅行とは、楽しいだけではダメな旅行らしい。

9月から、修学旅行生を民泊で受け入れている。我が家は農家じゃないし、畑もない。だから家業体験といわれても、まぁ、食事作って皿洗いくらい。海がない地域からの学生が多いから、とにかく海へ行って過ごす。初めは、庭の草取りやってもらおうかな、とかも考えたけど、それって楽しい?私もそれ楽しくない。だから辞めた。

いつも、厳しめの校則に縛られて、先生たちに管理されている生徒たちだから、私はただ、ただ、楽しい時間を過ごすことに徹底することにした。結果、私が楽しい。生徒たちが楽しい!うまい!最高!と心から発する言葉を聞いて、幸せを感じる。だから、楽しいだけでいい。たかが1泊か2泊の短い時間だし。

とにかく、学生たちのやりたい、楽しいを追及して過ごした2泊の民泊。第二の故郷になりました、まで言ってくれて。また高校卒業したら、卒業旅行においでよ、って言ったら、絶対来ます!とテンション上がってた。それを楽しみに、がんばります!って。野球部だからね。朝から晩まで野球。休みなしらしい。でも、やっぱり人間性が育ってる。応援してるよ!

民泊の学生たちを見送って、その後カメちゃんの修学旅行説明会へ。私のとにかく楽しいを大切に!というキャッチフレーズが見事に粉々。禁止事項のオンパレード。修学旅行委員の学生たちも全く笑顔はなく、ガチガチ。時間を守るとか、そんな真面目な事しか言わない。ま、普通なんですけど。

ある先生と以前話していて、修学旅行は、学びの要素を入れないといけないんです。でないと、苦情が出たりします、と聞いたことがある。学校行事なのだから、学びが必要らしい。説明会でも、厳しい顔をした先生が「友人家族との旅行ではありません」と何度も言った。なんだか、気が重くなった。

いやいや、いつも学んでいる、勉強しているんだから、修学旅行の数日間くらい楽しいでいいじゃんねぇ。楽しいがないと、人生に生活に張りが出ない、活力が出ないんだよ。楽しいがあってから、嫌な事にも前向きになれるんだよ。そう思うんだよ、私は。

なんとか、カメちゃんが修学旅行楽しんでくれたらいいなぁ。