やさしさ

ある親子と半日一緒に過ごして思った事。

友人の子は、ほぼ不登校、ゲーム依存に陥っているようで。口数は少ない。話しかけたら反応はしてくれる。笑顔はない。何か言ったかと思ったら、良くない言葉が多い。

正直、私はこの子と半日一緒にいて、疲れてしまった。何というか、この子は私に対してはいい子、であるのだけど、幸せではないオーラを発しているから、私は気疲れしてしまった。こんな風になってしまっているの、何とかしてあげたいけど、でも、何にもしてあげられないのが現状。だって、その子の母親から助けを求められていないから。。。

友人が、うちの子はツンデレなのよ~と、笑顔も愛想もない息子について言った。カメちゃんが「ツンデレって何?」と聞いた。本当は優しい気持ちがあるのにそれを隠して、暴言を吐いたりするのよ~みたいなことを友人は言った。

しばらくしてから、カメちゃんが「この子がツンデレなのは、お母さんがやさしいからだよ」と言った。これカメちゃんからたまーに言われるんだよね。傍若無人に振舞う同年代の子を見て言う。お母さんがやさしいから、あんなふうに出来るんだよ、って。「俺、ママ怖すぎてできないもん」だそうだ。苦笑。

カメちゃんの本心であろう。はい、そうでしょう。「やさしい」という単語の使い方には少し物申したいのですが、確かに私は厳しい。本当のやさしさ、とは何かを教えたやりたいわ。

親子関係があまりうまくいっていない、子どものことで色々悩んでいる親子に当てはまりそうなこと、「ダメなことはダメ」を言えていないことが多いのではない?

命かけて、体張ってもそこは許しません!ダメです!を幼いころから貫いてきてたら、大変なことがあっても、結構スムーズにいく。要は、子供になめられたら、子育てが難しくなる。

カメちゃんに、「お母さんがやさしいからあの子はツンデレできる、と言ったけど、そのやさしさは、本当のやさしさ?ダメなことはダメという厳しさがないと、本当に子どもを幸せにはできないと思うんだけど」と話したら、うんうん、とうなずいていた。

友人には「カメちゃん、どうしてそんなにあなたのいう事を聞くの?」とうらやましそうに聞かれた。「これが普通だからよくわからないけどー」と答えたけど、本心は、幼いころからの積み重ね、私達親子のヒストリーがそうさせてるんです、だった。言わなかったけど。