バレンタインデー

何気ない会話で、心震える瞬間がある。今朝、奇跡の様な、2年前の私に話したら、奇跡だと思うしかないような事実、に心が躍った。

カメちゃん、昨夜から何だか寒い、と体調を崩しそうな気配がしていたのだけど、今朝、7度の微熱があり、体がだるい、と学校をお休みしている。「バレンタインなのにねぇ、カメちゃんを待ってる女子がいるかもしれないのにねぇ、残念」と言うと、「そんな子いる?(おらんじゃろ)」とハスちゃん。ハスちゃんはカメちゃんに対してめっちゃ辛口。

「私はね、最低(チョコ)4つはもらえるから~」とハスちゃん。え?ハスちゃんはあげないの?と聞くと、「私はホワイトデーにあげるの」だって。ホワイトデー担当らしい。

4つも?と返した私に、ハスちゃんが言った。

「私、友達多いから!!!」 ドヤ顔。

あぁ、こんな日が来るとは。ずっと一人でいて、友達ができない、と言っていた中1のハスちゃんに教えてあげたい。あぁ、何と幸せなことでしょう。

中1の時、一人で転校生として入った中学校で、同じ班だった子とそりが合わず、しかもイジメられて、不登校。そこから、その時できること、その時にこれなら大丈夫、と思えることをやってきた。そして今。

友達にたくさん囲まれて、チョコもらえるなんてね。

あの苦しかった過去があるからのこの幸福感、というのもあるね。