稲盛和夫さんの”生き方”

読書会、なるものに参加した。とても興味深かった。

元々読書、本が好きなので、興味があるタイプの集まりだった。あるイベントで、人気のパン屋さんの長蛇の列に並んだ時に、前に並んでいた上品なご婦人、実は一度お会いしたことがあった人、と立ち話をしていて、とても話が盛り上がって、その時に誘われたから、そういう偶然、奇遇な縁、というものが好きなので、行ってみた。

主催者様が今気になるテーマ、読まれている本が、ガザに関することだった。その方が話し始める時、前置きで、「もちろんみなさんガザに関してはよくご存じでしょうが」と言った。別にうんうん、頷いていればよかったのだけど、私、と、あと他の参加者1名くらいが、私はあまりガザのこと知りません、という反応をした。

そしたら、「え?知らないの?!」と、すごくびっくりしたような反応をされた。もちろん主催者に悪気は無い。自分がとっても気になって、勉強中のテーマを、あまり知らない、無関心な人がいたら、そんな反応になるだろう。

私は、テレビをあまり見ないし、ニュースは避けているくらいだ。だって、戦争とか、争いとか、犯罪とか、見て気持ち良くなるようなニュースは放映されないから。でも、世の中で起こっていること、から目を背けているような感じはあるから、少しうしろめたさもある。だから、その主催者の、私のガザに対する無関心に向けられた驚きの感情は、ちょっと心に刺さった。

傷ついたというより、世の中の闇、苦しいことに目を向け、自分に出来ることを考え、行動している尊い方たちがいるんだ、ということを思い出して、自分は今そうではないな、と刺激になると言う意味での刺さりで、いいものだ。

ちょっと熱すぎるな、長すぎるな、というくらいガザについて参加者で話した後、時間がもう残り僅かとなった。初めての参加者だから、少しだけでも持参した本の紹介を、と言われて、私は稲盛和夫さんの”生き方”、を紹介した。これはとても有名な名著だと思っていたから、参加者、読んだことあるだろう、という感じでこの本を選んだんだけど。誰も読んだことが無かった。

それより、びっくりしたのが、ガザについて熱く語っていた主催者の方が、稲盛和夫さんを知らなかった事。遠い国の紛争に関しては詳しく勉強されているのだけれど、偉大な日本の実業家、稲盛さんを知らないのか。。。

私は、ガザのことをまるで何も知らない事を恥じた事を、その時に撤回した。人は誰でも興味の対象が違う。私は私の心が向くテーマ、人、事、に関して時間を割いていけばいい。それだけだ。

私にとって、稲盛さんの”生き方”はかなりインパクトがあった。猛烈仕事人であった稲盛さんの働き方は、令和的ではない部分もあるけど、何かを成し遂げる時の圧倒的な熱量は見習いたい。そして、私欲ではなく、世の為人の為に何かをしようとしたとき、奇跡は起こる、ということが書かれていて。とても胸が熱くなる本。

朝起きて寝るまで、びっくりするほどのスピードで過ぎていく。毎日、これは絶対やる!と決めて過ごさないと、本当にいつのまにか1か月、1年が経つ。今日は、家の窓を外側から拭いた。満足だ。家族が気持ちよく過ごせるように、私は動く。遠い国の紛争のことも気になるけれども、今は、ハスちゃんカメちゃんのことを思い、2人の為に学び、動く時間を大切にしたい。それでいい。