ハスちゃんが、高校受験に向けてスタートを切った。親子共々、高校受験にあまり興味がなかったのにこの変わりようは面白い。
興味がないといっても、私は親として、賢いと思っているハスちゃんが成績も良くて、高校もそれなりのところへ、くらいのことは希望としてあったのだけど、中学に入学して色々あり、学校に普通に通っていることだけで感謝するようになったこと。いい成績とりたい、テストでいい点とりたいという、私が大体の生徒が持っていると勘違いしていた欲求を、ハスちゃんが全くと言っていいほど持っていないことに気づいたこと。ハスちゃんの賢さは、学校で評価される類の賢さではないんだな、と感じたこと。それらの色々含めて、高校か、もう行かなくてもいいんじゃないかな、と思っていた。
県下唯一の美術コースがある偏差値が高い高校へ行きたい!と、志望校調査票に記した。ハスちゃんの成績で志望する高校ではないから、先生に何か言われるかもしれないよ、それを覚悟で志望校にするよ!偏差値は気にしないで、ハスちゃんが行きたいかどうか、それだけを考えて目標にしよう!と話して。
それからというもの、日々授業中絵を描いて過ごしていたらしいハスちゃんが、態度を一新し、授業に臨んでいるらしい。いささか手遅れな気もしないでもないが、ハスちゃんは「もう3日も真面目に授業に取り組んでいるから、先生達に私は授業を真面目に受けてる子という印章がついてきてるはず」と楽観的。どうか先生達の記憶が上書きされますように。
この3連休、珍しく私の予定が何もなく、家に籠って過ごした。ハスちゃんが志望する高校の入試情報を確認して、デッサンに必要な鉛筆やら練り消し、画用紙をネットで注文したり、図書館でデッサン関連の本を予約したり。
高校受験といえば、受験のプロ、どんぐり倶楽部の糸山先生だ。私にとっては。ハスちゃんもカメちゃんも全く塾に行っていないから、私にとっての命綱。糸山先生が公開されている受験勉強の仕方、をもう一度確認する。中学に入学してすぐ買った問題集なんかも、無駄になったなーと思っていたけど、ハスちゃんは引っ張り出して使っていた。買う気が失せていた公立高校入試問題10年分、もポチった。こんな日がこようとは。
ハスちゃんは、学年末試験発表があり、今はとにかく少しでも調査票を良くするために、テスト勉強に集中している。3連休、なにやら長時間勉強している様だった。見張ってるわけじゃないから、本当にしてるかはわからないけど。
志望校の受検まで1年。受かるかどうかは分からないけど、今、頭がやわらかく、吸収力抜群のこの時期に、目標に向かって勉強する気になっている娘を見ることはとても嬉しい。やはり、効率的に学べる時期は今!だと思う。
ハスちゃんを見ていると、何をするにも、目標があるとないとでは全然違うんだな、と思う。ハスちゃんは、ようやく勉強するモチベーションを手に入れた。