悪いことのような、いいこと

昨夕、久しぶりにハスちゃんの担任から電話を頂いた。クラスの男子2人、にぎやかなやんちゃなタイプでハスちゃんとよく話す子達、が、ハスちゃんのペンを借りて、分解したりして、戻して返す、という事がたまに、週一くらいであったみたいなんだけど、昨日はその男子が中々ペンを戻さず、ハスちゃんが返して!と言っても「これ俺のだから」と言って返さず、授業が始まっても返してもらえなくて、ハスちゃんが溜まらず保健室に泣きながら駆け込む、とうことがありました、と。

神妙な語り口で説明してくれる先生には申し訳ないのだけど、私は、え?そうなんですか?とちょっと笑ってしまった。ペンを返してもらえなくて悲しい、だろうけど、泣いて保健室に行く程の事?と思ってしまって。ま、何か溜まって溜まっての昨日だったのかな、とか、先生が把握していない何か嫌なことがあったのかな、という推測もしつつ、ハスちゃんを心配してくれている先生に対し逆に申し訳ないな、と思う私。そんな泣いて保健室に行くようなことではないですよ、と先生を多少励ましつつ、ハスちゃんが帰宅したら話聞いて、何かあれば連絡しますね、と電話を切った。

いつも授業が終わったら速攻帰ってくるハスちゃんの帰りが遅い。18時過ぎても帰ってこないから、心配していたら、元気いっぱい帰ってきた。「友達と途中まで歩いてたから遅くなった!」と。元気だ。男子2人とのペン事件のことを聞いたら、「あぁ、もうしないでしょう」みたいな感じでさっぱりしている。泣いて保健室に行く程悲しかったの?と聞いたら、「泣いてないよ、あ、あぁ、ちょっとポロっと涙でたか、これくらいだけ」と10円玉くらいの丸を指で作って見せてくれて。

なんでもその男子2人は勝手にハスちゃんの筆箱からペンを取るみたいで、今まではすぐ返してくれてたのに、昨日は全然返してくれなくて、しかもハスちゃんのものなのに「俺のだ」なんてわけわからん理由を言う、というのが続いて、悔しくて涙ポロっだったみたい。先生には心配かけたけど、ハスちゃんは元気。笑

私、この連絡を先生から受けて、ちょっと嬉しかったんだよな。正直。変だけど。ハスちゃんがクラスの誰とも話さず保健室にいた時期もあるし、クラスメイトにとってハスちゃんはいてもいなくてもどっちでもいい存在なのかな、ハスちゃん今日は誰かとしゃべったかな、なんて思っていたから、男子2人がハスちゃんと関わっていて、その関わり方は変かもしれないけど、でも、ハスちゃんがちゃんと存在している、クラスで存在している、と感じられたから。関わりたくない子のペンを、その男子は触らないと思うのよ。

ハスちゃんに、その男子は、①ただ単にいじわるなのか、それとも②ハスちゃんと関わりたいか、そのどっちかかな?と言うと、ハスちゃんは①ではない、ときっぱり言って、でも②も違う、ペンなんて取らなくても関われるから、だって。ちょっとハスちゃんには人の心情の機微みたいなところが分からないのかもな。ちなみにカメちゃんは、①だな!と言い切っていた。

なんだか、おかしな気分になった夕方でした。