ブロックアワーがいい

カメちゃんが通うイエナプラン教育校は、公立では全国初。他県に私立の学校があるけれども、まぁ、とてもめずらしく、稀有な学校であることは間違いない。ざっくり言うと、学校に流れる空気感が違うんだなぁ、一般的な公立学校とは。

そんな稀有な学校だから、居住地の公立小学校が合わなかった子が、集まってくる。全国から。学校が合わない、にもいろんな種類があるんだなぁ、と感じている今日この頃。

特別支援学級がとても人気で、私は外野から眺めているだけだけど、楽しそうだ。クリエイティブな活動が多い。そして、その特別支援学級に属する児童が、私の目には何でその学級に?という子が多い。

私の感想だけど、クリエイティブで芸術家肌な子が多い。語彙も多くて、コミュニケーション能力が高い子も多い。特別支援学級に入るということは、療育手帳を持っているということだろうけど、重度以外、の子が多いんだろうな。

芸術家肌な子はこだわりが強く、集団生活が苦手だったり、発達の凸凹があったり、いわゆる計算や漢字といったお勉強が苦手な子が多いんだろうな。

カメちゃんが仲良くしている子の妹が、1年生で特別支援学級に属している。その子は、本当にしっかりしていて、言葉が達者でコミュニケーション能力も高い。運動神経もいい。創造的な活動が好き。で、何で支援学級なんだろうね、とカメちゃんと会話した。

カメちゃんは、「そうだねぇ、何でなんだろう。ブロックアワーが苦手なのかな」と言った。ブロックアワーは児童が各自計画を立て学びを進める自立学習のこと。うん、そうなんだろうねぇ。そして、カメちゃんはこう言った。

「この学校は、ブロックアワーがいいのに」

そうだよね。私もそう思う。でも、ブロックアワーの良さを享受できない子もいるよね。

前述したとおり、今カメちゃんの通う学校には、公立の学校が合わない子が集まってくる。その中には一般的なお勉強、学習スタイルが合わない子が多いと感じる。そういうタイプの子が、通える学校がある、ということは素晴らしいことで、もっと増えて欲しいと思うのだけど、この学校の良さ、本当の凄さは、一般的な公立小学校でも大丈夫な子にとって生きると思う。

だから、普通の公立小学校が、こんな学校になることができたら、本当にすごい成果を上げられると思うんだけど。