先生

子供は鋭い。ハッとさせられる発言を、突然する。

カメちゃんのクラスには、担当教員が2人いる。そのうちの1人N先生が、1学期でいなくなるそうで。カメちゃんはとても喜んでいる。先日、放課後公園で遊んでいて、Yくんが「N先生嫌いな人~?」って聞いたらしく、そこにいた全員が手を挙げたらしい。すこぶる評判が悪い。

Lくんは電気係だけど、一回仕事を忘れただけでN先生は30分くどくど叱り続け、Lくんを泣かした、嫌い。Tくんは音楽が好きじゃない。だから音楽の授業はいつも後ろの端っこの方にいるんだけど、N先生がこっちに来なさい!とTくんの服を引っ張って無理やり前に来さそうとした。暴力ふるう、嫌い。昨日ママが朝の体温の連絡をしたつもりで出来ていなかったのに、僕が怒られた。「ママはやった、と言っていた」と言うカメちゃんに、N先生は「やったのに、こちらに届かないってことなないでしょう」と言った。嫌い。

私に報告してくれただけで、これだけの嫌いエピソードがあって。あまり人を嫌いにならない方が、なんて言えない状況。笑

私が住む地域から1時間ほど車を走らせた場所に、広瀬学園という 福山市内全域から入学・編入が可能な特認校 がある。不登校を経験した児童生徒の受け皿となる学校、という認識なのだけど、昨日興味深い話をきいた。

福山市の公立小学校で不登校となり、広瀬学園へ転入した低学年の女の子の母親と話す機会があった。去年は担任の先生がよくて、通えたんだけど、今年度は担任が変わり、合わなくて、学校がまた嫌になって、通えなくなった。だそうだ。

特認校、とはいえ、明確な理念があるとはいえないからか。とにかく、先生次第、みたいだ。先生次第、は、本当にそう。奄美大島のザ・昭和!な指示強制が当たり前の小学校でも、カメちゃんの2年生の時の担任は最高だった!カメちゃんは学校大好きだったし、その先生が今まででのベストティーチャーらしい。イエナプラン教育、という素晴らしい看板を上げていても、その先生に勝る先生はそうそういない、のが現状。やはり、人、なんだよね。

イエナプラン教育がいいと思うのは、理念、理想が明確で行動指針具体的。だから、先生の行動がそれから反すると、わかりやすいし、是正しやすい。掲げるなら、具体的な看板をかかげるのがいい。そうしたら、先生も不本意ながら自分の信念や信条やプライドよりも、その理念に沿う行動をしなければならないから。

カメちゃんのクラスのもう一人の先生は、まぁ、好き、らしい。私もいい先生だと思っている。だけど、「ママの前と僕たちの前でなんか変わるから、そこは嫌。隣のクラスの先生は、大人の前でも、子供のの前でも全然変わらない」と言う。よく見ている。子供はすごい。