「傲慢」を考えたある夜の話。

カメちゃんが、今日公園にハスちゃんと同じ学校の子で、髪染めてた子がいた、と夕食時に言った。ハスちゃんが、何色?と聞いて、カメちゃんは、ピンクが所々はいってて、ピンク、黒、ピンク、黒って感じ、と答えて、私が、メッシュでピンクを入れてるんだね、と答えた。そしたらハスちゃんが、「そんな子おらん、絶対おらん!」と言い切った。カメちゃんは、だって学校名も聞いたし、とか色々言っていたけど、私はそのハスちゃんの発言にカチンときて、「何でおらん、と言い切れるん?あなたが把握していない子もいるでしょう」と言った。

だって、ハスちゃんの学校は、小中一貫校、各学年2クラス~3クラスある。全員の髪、見たことある?ないでしょう。ありえないでしょう。なのに何でそんなにカメちゃんの発言を全否定するのか、めちゃめちゃ腹立った。

ハスちゃんは、私に負けず「だって、運動会の日も全校見てたし、始業式とかそういうときもオンラインで全員見れるし」とか言う。運動会なんて、保護者が自分の子がどこにいるか探すのが難しい状態で、しかもメッシュ入れてる子探せ!って指令出てるわけじゃないのに、全員の髪チェックしてるわけないし。始業式とかをオンラインで見てなんで全員の髪の状態がわかるのよ、とまた腹が立つ私。

でも、押さえて、押さえて、冷静に、「カメちゃんが自分の目で見て、話してハスちゃんと同じ学校ってことも聞いてるんだから、いるんだよ、そういう子が。そんな子絶対いない、なんて言わないで。そんな子見たことない、くらいに収めておいてください」と伝えた。

私は、人の発言を全否定する、ハスちゃんが本当に嫌だと思って、なんて傲慢な子なんだろう、とすごく腹が立った。腹が立ちすぎて、予定していなかった夜のウォーキングに出かけた。歩いていると、ハスちゃんのことを傲慢だ、傲慢だ、とぷんぷん怒っている自分も、傲慢?と思ってきて。ハスちゃんがやりたくないって言うのに、これはやるの!と言って毎日一緒にやっている英語の勉強も、私はハスちゃんの為、と思っているけど、これも傲慢、なのか。とか。

自分も結構傲慢、なのだ、というところにたどり着いて、ハスちゃんへの怒りが静まり、良かった。ハスちゃんはまだ13歳。多少の傲慢さ、仕方がないよ、とやさしい気持ちで帰宅。よし、お風呂入ろう!と思ったらお風呂にお湯が入ってない!

ウォーキングして帰ったらすぐお風呂に入ろうと思って、カメちゃんにタイマー渡してお湯入れる仕事をお願いして行ったのに。。。まぁ、腹立ってしょうがなくて、「カメちゃん、お願いしたこと、ちゃんとやっておいてよ!!!」と怒ってしまった。怒りながら、蓮の花に座った仏様が、「おぬし、まだまだじゃのう」と苦笑しているイメージが浮かんだ。

ウォーキング後すぐに風呂に入るという希望が叶わず、子を怒るなんて、傲慢だ。

まだまだ、です。