縄張り争い 今

近所の公園で繰り広げられた、カメちゃん達イエナプラン校組とブルー校組の縄張り争い。意外な展開があった。

私はカメちゃんや、イエナプラン校組からしか話を聞かないし、どう考えても相手が乱暴でしつこく、悪と捉えていたところがあった。他の学校に通う子達との争いで、もちろん相手の保護者も知らないし、担任の先生も知らない。この件、カメちゃんと話していると、子供達だけの力で解決することが難しい気がしていた。カメちゃんがとても強い負の感情をブルー校組に対して持っていることを感じたから。

とてもいいタイミングでカメちゃんが通う学校の校長先生と話す機会があり、そういえば、とついでな感じでこの公園での縄張り争いの状況を話した。ブルー校は、イエナプラン校組が卒業したら7年生に編入することになる中高一貫校。管理職同士はコミュニケーションをとる機会が多そうだ。

私は、子供の喧嘩に大人が介入することはできるだけ避けたい。大人が入ることでややこしくなることが多い。子供は素直でいい意味で単純で柔軟だから、喧嘩しても翌日けろっとしていることが多いし、と簡単に仲直りすることができる。

今回対立しているのは、学校が違う子達。だから、あの時は嫌だったけど、その子達の良い所、面白いところ、を見る、という機会が少ないかもな、と感じた。そこで、校長先生に、子供達の力で解決する為に、何か周りの大人がサポートできることは無いでしょうか、と相談した。校長先生は、学校でこの件を学び、にできないか考えてみます、と仰った。

驚いたのは翌日、校長先生から連絡を頂き、ブルー校の先生からこの縄張り争いの件でイエナプラン校へ連絡が入った、と聞いた時。私は、ブルー校組が”悪”と思っていたから、まさかあちらの子達が学校の先生に話すと思ってもみなかったから。

ブルー校組にも言い分はあった。彼らも嫌な思いをしていた。どちらが良い悪い、ではなく、同じ気持ちを味わっていたんだ。各学校で先生達が子供達と話し、事実確認をし、今後どうするか、しっかり話し合ってくれたようだ。

この話し合いの後、カメちゃんに最近はどう?ブルー校の子達公園に来る?と聞いてみたら、「うーん、公園の外歩いてたから”ヤッホー”って声かけたけど、知らん顔して通り過ぎてった、公園来なかった」と。

もう1週間はその子達、公園に遊びに来てないらしい。今カメちゃん達は、ブルー校の6年生と仲良くなって、公園で一緒に遊んでるらしい。その6年生もやんちゃな子だけれど、イエナプラン校組のメンバーと小さいころから仲良くしてる子で、イエナプラン校組全員とすぐ仲良くなったらしい。カメちゃん達が対立したのは5年生。その5年生からしたら同じ学校のやんちゃな6年生は、ちょっと怖い、近づき難い存在かもしれない。

もしかしたら、対立していたブルー校組の5年生、ブルー校の6年生の存在が怖くて公園に来ないのかな、とカメちゃんと話した。もしそうだとしたら、いやぁ、色々あるね、と、子供の世界も大変なんだ、と思う。