最近、花、が好きになった。最近、というのは、うーん、40代になってから、という感じかな。
幼いころは草花にまったく興味がなかった。母が、学校に花を持って行って、と庭の花を切って持たせてくれたりしてたけど、それいる?みたいな感じだったし。今考えるとひどいのが、20代くらいの時なんて花束をもらって喜ぶ人の気持ちが全く分からなかった。頂いた時は一応、ありがとうと喜んでみせたけど、内心、食べられるものをくれ!と思っていた。
それが、変わったなぁ。今では、花を見ると心が癒される。思わず、かわいいねぇ、と口にでる。朝ドラ「らんまん」の万太郎の気持ち、わかるぅ~のだ。
特にハスちゃんがいじめられて学校に行けなくなり、苦しかった時は、花に助けられた。何も信じられない、誰も助けてくれない、と苦しんでいた時、花だけが、無償の愛を与えてくれて信じれる存在だった。花、でも、心の支えになってくれる。本当にありがたかった。
今日も、近所の道の駅で花を買った。どれもこれもかわいくて、嬉しい。花瓶に花を飾りながら思った。幼いころ、若いころは、花の美しさ、有難さが分からなかった。今はわかる。それは、苦しいこと、悲しいこと、汚いこと、酷いことを経験してきたからなのかも、と。
傷つくたびに、魂が磨かれる、というけれど、傷つくたびに、身の回りの自然の美しさ、に気づけている気がする。
昔は都会派、都会大好きだった私が、今や、自然派、田舎で暮らしたい人になっている。人って変わる。変わらないし、変わるなぁ。