ちょうど一年前、奄美大島から広島に引っ越し、転入した学校でいじめにあい、ハスちゃんは同級生の友達がいない状況が続いていた。自宅で一人でオンラインで授業を受けたり、フリースクールに行ったり、3学期は新校舎になり、明るく環境がよくなったから保健室に登校した。
教室には入っていないし、部活にも行っていないから、友達ができない。土日はいつも一人で部屋にいる。土日どちらかは、私とカメちゃんと一緒に外出するようにしていたけど、どこへ行っても、同年代の子とも関わることはなかったなぁ。
ある日、保健室で絵を描いてたら、治療に来た5年生の子が話しかけてくれたよ。と、その後もその子はちょくちょく保健室に来てくれていたみたい。その子が唯一仲良くしているお友達も一緒に来てくれるようになったみたい。
先週末、初めてハスちゃんが、今は6年生になったお友達2人と遊んだ。一緒にスプーンづくりのワークショップに参加して、その後何時間も3人でお話していた。本当によかった。保健室登校で、私はどうしてもハスちゃんが輝いていると感じられなかったのだけど、そのお友達は、絵が上手で綺麗なハスちゃんに憧れていると言ってくれて。嬉しかった。
保健室登校で、同級生の友達がいないハスちゃんだけど、輝いていない、なんて勝手に思ってしまう私がいけない。ちゃんとハスちゃんを見て、憧れてくれる子もいるんだ。
子供が幼少期に仲良くしていた友人たちから、中学校に入学したよ、小学校に入学したよ、とキラキラした写真がとどく。私はどうしても、ハスちゃんの近況を報告したい気にならず、傍観している。そんな自分は、ハスちゃんをかわいそうな子、だとみている、そのキラキラした旧友の子供達とハスちゃんを比べてしまっている、んだろうなぁ、と自分にがっかりする。