2023年、読書の喜び

新年早々、読書、本っていいなぁ、と感動している。読書といっても、聞書、なんだけれども、今年に入ってすでに3冊聞いた。本って、本当に有難い。優秀で知識豊富な方たちが、惜しげもなくそれを教えてくれる。しかもこちらの都合のいい時間に。今年は、どんどん、本を読み、聞こうと思っている。

「天才と育てた親はどんな言葉をかけていたのか」 真山知幸、親野智可等 著は、とってもよかった。帯に書いてある”生まれながらの天才なんていない。大切に育てた人がいたんだ”という言葉にグッときた。この本は本当に素晴らしい親がたくさん出てくる。でも、私がこの本の帯を書くとしたら”子供はみんな天才。その才能を生かすか殺すかは親次第”かな。

この本の良いところは、色んな種類の天才、色んな種類の素敵な親が出てくるところ。もちろんあの有名なエジソンも出てくる。エジソンの母が学校が合わない息子にマンツーマンで教育をしたことは有名。すごい!けど、でも私にはできない、と思うよね。でも、できそう、それは私にもできる、やりたい、という親も出てくる。そのバリエーション豊富なところが良い。

もう我が家では実践、真似していたのが、天才数学者、森毅さんの父。学校を休みたいという息子さんに、「落第しないよう、コントロールして休むこと、そして、休んだ日は学校に行くよりも有意義な一日を過ごすこと」こう話したらしい。この話、他の本で読んで、我が家では実践させて頂いている。

ハスちゃんに、せっかく学校行かないなら、学校行くより有意義な生活をするんだよ、と事あるごとに話していて、ハスちゃんも、笑顔でうん!と同意している。

天才と称えられている人たちに、学校が合わない、学校では落ちこぼれで成績が悪かった人が多いのに驚く。アメリカの有名大企業を創設した天才も、中々言葉が出ず、吃音に苦しみ、学校ではひどい扱いを受けていたらしい。そんな息子に母親がかけた言葉が素晴らしい。「あなたは頭の回転が速すぎて、言葉がついていかないだけよ」

これだよね。こんな言葉をかけてもらえたから、この息子さんは大企業を創業できた。天才たちが小学校では、ぼーっとしているように見えて先生から酷評されるのは、頭が良すぎて、思考が活発過ぎて、でもそれをアウトプットする言語能力がまだ発達していないから、なんじゃないかな、と思う。

だから、今、小学校で言葉が遅かったり、読み書きができない子の中にも、もし親が信じて励ましてあげられたら、立派に活躍できる子がたくさんいるんだろうな。

この本の中に、ノーベル賞を取った科学者で、小学校では成績が悪かった人の話があり、ある先生が「君は観察眼がするどいね」とほめてくれた経験を心のよりどころにしていた、と書かれていた。

今朝起きて、カメちゃんがヒーターの前で着替える途中、ぼーっとしている。「何してるの?」と聞いたら、「観察してる」と言う。ヒーターの出力ボタンを上げる、下げる、をぴっぴっと押して、見ている。そんなことしてないで、早く着替えて!と口から出かけたのを飲み込んで、

「カメちゃんは、観察力があるね」

と言ってみた。そしたら、「うん」とカメちゃんは頷いて、着替え始めた。私は今朝、カメちゃん天才への道、を後押ししたに違いない。笑