カメちゃんと、カメちゃん友人K君を車に乗せて、帰宅中の会話。
K君が「ねぇねぇ、おかんと、クリスマス、どっちがなくなってもいいと思う?」と聞いた。車内にはK君以外には私とカメちゃんがいる。それ、誰に聞いてる?と確認したら、カメちゃんに対しての問いだった。
私は、「おかん、人と、クリスマスを比べるって、比べる対象じゃないじゃん」と突っ込みながら、カメちゃんの返答を待つ。
おかん、って母ってことだよね、私だよね、今、カメちゃんの母はここにいて運転してる。その母の前で、カメちゃんは何て答える?母がいるのに、おかんがなくなってもいい、って答えづらいよな、、、とか頭ん中で高速思考。
カメちゃんは以下のように答えた。
「あーむつかしい、選べないなぁ」
「えー!!!!!!!???????」と私。
そして、「カメちゃん、一応母が今この場所に存在していてその質問されたら、一応、クリスマスよりもおかんを残したいと答えなさいよー」と言おうとしたら、それを言う前に、
「うーん、おかんがおらんかったら、僕はここに存在しないことになるからなぁ、だからおかん、かなぁ」と言った。
ママは僕にとって大切だから、とか、ママが大好きだから、とかそういう期待した答えではないけど、一応、ホッと胸を撫でおろす。クリスマスに負けなくてよかった。ただ、クリスマスが子供にとってどれほど重要なのか、は十分に理解できた。
そしてまだカメちゃんの発言が続く。
「おかんがいなかったら僕は人間として産まれてなくて、白鳥だったかもしれない。そしたら丸焼きにされてクリスマスに食べられるかもしれないからな、それは嫌だ」だそうな。
友達のK君もその返答に納得していて、クリスマスよりおかんを選ぶことが正当化されていた。
白鳥じゃなくて、七面鳥、の間違えだったのかもしれないけど、そんなこと気にならなかった。なんだかもう、カメちゃんって異次元ワールドに生きてるのかな、と思って、やっぱり天才って、不思議、と思っちゃった。
何というか、空気読むとか、こういう質問へはこう答えるべき、とか、そんなんがないんだな。。。
かなしいような、かなしいような、かなしいような。。。うれしいような