東京

ハスちゃんは東京で生まれた。そして年中の5月まで生活した。カメちゃんはまだ年少の下の赤ちゃん組だったなぁ。

今回奄美を引き上げる際、大体いつもピーチで大阪経由で広島に帰っていたけど、東京経由で2人が幼い時に仲良くしていた親子に会いに行くことにした。

小さい時は仲良かったけど、ハスちゃんは今や6年生。一度卒園して小学校入学のタイミングで会いにはいってるけど、それでも6年ぶり。覚えているけどお互い思春期。会っても話せえるかな、どうなるかな、という感じ。

まずは、カメちゃんの同級生、4年生の終盤を迎えた家庭を訪問。この家庭はかなり食生活が自然派で、発酵生活していてライフスタイルが合った。カメちゃんと同級生の息子さんに、テレビも見せない、お菓子も与えない、甘い物はご法度、というような家庭だった。

この家庭にはもうすぐ3歳になる妹が産まれていて、訪問したら彼女の天真爛漫さに助けられてハスちゃんもカメちゃんもすぐに馴染んだ。幼い子供、未就学児って無敵だなぁ、と思った。

この家庭にも例外はなくゲーム機が導入されていた。びっくりした。テレビ番組も見せていなかったのに、、、と。一応買う時に誓約書みたいなの書かせたみたいだけど、全く守られていない、とお父さんが言っていた。うん、そうなるよね。

家にいたら、時間さえあればゲームをしようとする。3歳の妹もいつもは触らせてもらえないゲームを、来客のこのときばかりは、と触りたがる。ゲーム、ゲーム、ゲームの嵐。ハスちゃんとカメちゃんは、一泊このおうちに滞在するだけだし、いつもはやっていないから、ま、いっか、とは思ったけど、このお友達は毎日こんな感じなのか、、、と思うと胸が痛む。

翌日は、ハスちゃんの同級生R君のお宅へお邪魔。もう6年生。思春期。ハスちゃんだってもう無邪気にいつ誰とでも仲良くできる感じではない。もしかしたら、R君と話せないかもなぁなんて思ってたけど、予想的中。

R君、私たちよりも後に習い事から帰ってきたんだけど、目線が全く合わず、気まずい感じ。何というか、話しかけていいのかなという雰囲気。都会の6年生ってこんな感じなのかとたじろぎながら観察する。

帰宅後からずーっと自分の携帯を見続け、何かを打ったりしてる。そしていきなり「あいつらゲームしてんのか、荒らしてやる」みたいなことをつぶやきおもむろにゲームを始めなさった。ゲームでもしようかな(^^♪ではない、荒らしてやる!あいつらみんなぶっ殺す!みたいな感じなのぉ~涙 奄美の超田舎から東京にやってきている私からしたら、もう異次元、とういうか、奄美の小学生も都市部ではそうなのかもしれないけど、なんだか、もう、ショックだった。

R君のお母さんは、私はとっても大好きで、恩人といえるような大切な人。彼女も、小学校卒業して中学進学で友達と離れるからと思って拒み続けていた携帯を与えたけど、与えたら思った通りの展開、悪いことが起こっている、と言っていた。そうだよね。そして、戦闘ゲームをし始めてからR君の言動が荒くなっていったって。ゲームしてる時、R君が豹変するって言ってたけど、私が客観的に見た限り、ずーっとそんな感じだったRくん。とにかく携帯から目を離さない。携帯見てなかったら、ゲーム、みたいな。。。

そんなR君を見ているのが苦しくて、早く帰りたい、早く去りたいと思っていた。言えないけど。

前日まで滞在していた奄美でほぼ自給自足の生活をしている家庭のことを思い出すと、あれは夢だったか、映画の世界だったか、と思えるほどの乖離。おかげで、私が目指す家庭、送りたい日常などを再確認できた。

R君と一言も直接会話をすることがなかったハスちゃん。ハスちゃんにとってもゲームの存在は衝撃であったであろう。よい修行となった。ゲ―ムとスマホ、こわい、こわすぎる。