小学校の秋の遠足で、奄美最高峰の湯湾岳へ行く。学級PTAで、世界自然遺産に登録され、今後は自由に出入りすることが難しくなると予想されるので、このタイミングで行きたいと考えています、と先生が仰っていた。ハスちゃんカメちゃんは友人家族と登ったことがあるけれど、地元の子達は行ったことないだろうし、お友達と山登りって楽しいし有意義だと思う、いいじゃん!と思った。
ハスちゃんが持ち帰った遠足プリントに、服装は体育服と書かれている。小学校の体育服は短パン。山に行くときの基本は長袖長ズボンだろう。。。と感じる。ハスちゃんは得に虫に刺されやすく、刺された後がただれて跡が残る、何らかしらのアレルギーがあるように感じている。だから学校に電話した。
遠足の服装ですが、山へ行くので紺の長ズボンを着用させていきます。よろしいですか?と尋ねたら、教頭先生に「あ、でも山には登りませんよ」と言われた。どういうこと?「え?登山口まで行ってそれで終わりなんですか?」と聞くと、「いいえ、フィールドワークが主で、少し登りますが、山頂まで登るという感じではありません」だと。少し登るのであれば長ズボンで行かせます、と言ったら、担任から連絡させますと言われた。
この会話の後、私の頭の中ツッコミの嵐。まず衝撃だったのが、山へ行くのに山頂を目指さないということ。奄美最高峰といっても、たいして高くない。694m。2つある登山口の宇検村側からは1時間。遠足なんだからそれくらい歩いてもいいでしょう。少し苦しいくらいの運動をした後の山頂、気持ちいいでしょう。達成感あるでしょう。。。そしてもう一つの大和村側からは15分で登れる。確かに湯湾岳の山頂は狭くて、みんなで山頂に立つと言う感じではない。けど、一応山頂へ行って、そのすぐ近くにある広場でお弁当食べるだけでもいいと思うんだけど。結構楽に登れる山の山頂を目指さずに、ふもとでちょっとフィールドワークするだけって。。。何がしたいの?と違和感。
あと、親が山へ行くときに子供に長ズボン履かせるということに対し、はいどうぞ、と気持ちよく答えない、気が乗らない返事、本当に意味がわからない。子どもの健康や安全が一番ではなく、学校が決めたルールを守らせること、みんな同じ服装に統一することの方に重きが置かれている。
あぁ、早くこの学校という何を目指しているのかよくわからない世界から逃げ出したい。久しぶりに思った。私は、尊敬できる先生、指導者がいる世界に行きたい。