山村留学とどんぐり倶楽部

山村留学という制度を使って、奄美大島に移住しました。そして、私はどんぐり倶楽部式の子育てをしています。結論から言いますと、山村留学とどんぐり倶楽部の相性は悪かった。

今年度、奄美大島で3人目の校長。昨年からのコロナ渦で、行事が中止になったり、学校に近づかないようにしていたこともあり、新しく赴任した校長先生と直接”宿題”に関して話すことなく、昨年までと同様、我が家は学校から出された宿題(ドリルやプリント、音読)はしない、家庭学習は任せて頂く、という方針を取ってきた。

校長先生、担任が2人も不足する中で、私には想像できないくらい大変な学校運営だったんだろう。我が家が宿題をしないことについて、何にも言わなかった。何にも言われないことで、私も今まで通りで大丈夫、と思っていた。でも、そうではなかったみたい。

山村留学制度を利用する上で、学校運営に協力的であること、という条件がある。みんなと同様の宿題を我が子にさせない私は、学校運営に協力的ではないと判断された。校長先生に直接、あなたは学校に協力的ではありませんと言われた。悲しかった。私は自分の方針を変えるつもりはないと伝えたら、正式に山村留学解除します、と教育委員会から連絡があった。

連絡があった時は茫然となった。宿題をしないことがそんなに学校運営に迷惑をかけることなんだ、と悔しくも悲しくもあった。校長先生は、ハスちゃんとカメちゃんが宿題をしていないことに対し、他の生徒や保護者からご意見を頂いているとも言った。そこは、宿題がそんなに大事な物なら、しないハスちゃんカメちゃんが将来痛い目にあいますよ、などと返答すればいいじゃない?と思うのだけれども、先生も、保護者も、宿題がそんなに有益なものではないとうすうす気づいているのか、それとも本当に大事だと思い込んでいて、それをしない家庭は許せない!というところなのか。どちらにしても、私には理解不能。

豊かな自然環境のなかでのびのびと生活させたい、と山村留学をした。豊かな自然環境は間違っていなかったけど、鹿児島県の教育が全くのびのびしていなかった。笑 これは、やってみないと分からなかったこと。奄美大島には素晴らしい自然があるけれど、のびのびとした教育環境はなかったのです。

得に、どんぐり倶楽部式子育てをするには、保守的な学校と相性が悪かったなぁ。何度か奄美大島は違うかも、と思ってきたけど、自然の素晴らしさと、頂いている助成金の甘い汁のおかげで、ま、がまんしようと思っていたけど、山村留学を解除通告された今、冷静に考えると、もう奄美じゃないなぁと。

本当に奄美大島が好き。素敵な人たちにたくさん出会えた。自然も最高!だけれども今我が家に一番大切なのは、義務教育の環境。そこがね、違うんだよね。私が信じる道からずれてしまっている。ハスちゃんは学校が嫌で苦悩している。

さて、次のステージへと進むときがきたようです。