親という存在の不思議

「うちの子は何にも考えてないから、大丈夫よ」「うちの子は頭の回転がわるいから、嘘をつけると思えない」「うちの子、ぼーっとしてるから嫌じゃないみたい」

全て、子どもを深く愛しているであろう親が言った、私にとっては驚いた、忘れられない言葉たち。

私がハスちゃんやカメちゃんから学校での出来事を聞いて、心配になって親に話をきいてみた時などに、この言葉が返ってくる。親って、勝手に子どものことを解釈し、理解してる気になる生き物なんだなぁと感じている。

何にも考えてない、って本当に軽く、笑いながらおっしゃたけど、人間だよ、子どもだって生きてるんだから、考えないわけないじゃない!とちょっと腹が立ったけど、怖くもあった。なんでそんな明らかに間違いとわかる判断を、子どもに対してできるのだろう。

頭の回転がわるいから嘘をつけないはず、というのもびっくりする思い込み。すぐ嘘だとバレる程度の嘘であるけれども、確かに子どもは嘘をついている。嘘をつけるほど頭が良くないという言葉、子どもへの侮辱だと感じて、私は呆れた。なぜそこまでわが子をバカにするの?

いくらぼーっとしている子でも、喧嘩したり暴力をうけたりしたら、嫌にきまってる。嫌じゃないように見えるとしたら、その嫌という感情を隠そうとしている、感じないようにふるまっている、親にそういう感情を見せないようにしている、というとても子どもにしたら苦しい状況なんじゃないかなぁ。

ドラゴン桜で、東大専科に参加したいという生徒、初めは親に内緒で参加する。その理由は、親は「うちの子が東大なんて、無理に決まってる!」と反対するからだそうで。あぁ、親って子どもの可能性を潰すよなぁ、と涙涙、涙。

子どもはもともと完璧、ものすごい可能性があって、才能を内に秘めている存在だと思っていて、だから私は、ハスちゃんカメちゃんの邪魔をしないこと、それに気を付ける毎日です。