”なんかやだ”

ハスちゃんは学校が好きではない。ものすごく嫌なことがあるわけではない。でも”なんかやだ”らしい。

奄美大島に移住して初めに住んだ宇検村で仲良くなったファミリー、旦那さんは小学校の先生、奥さんは保育士で、カメちゃんと同級生の息子さんが発達障害という家族。子育てや学校教育に対する考えが似ていて、本当にたくさんのことを話して、助けてもらった。その奥さんにハスちゃんが学校が”なんかやだ”と言ったことを話したら、めちゃめちゃウケてその思いを本にしたらいい!なんて言う。

子どもの”なんかやだ”がわからない先生が多くて、旦那様が勤める学校にもいいひとなんだけど、ちょっとそういう先生がいてねー、子どもの”ちょっとやだ”を教えてあげたいんだよねーと。

ハスちゃんのなんかやだ。ある先生が、「うわぁーすごいねー」ってほめてくるのが、なんかやだらしい。ハスちゃんの「うわぁーすごいねー」っていう言い方が、幼い赤ちゃんをほめる感じの言い方だったから、大したことをしていないのに褒められてバカにされているような気がするんだろうか。

今学期の始まり、台風9号でいきなり9月1日は休校。2日の午後からになった。教科書はすべて学校に置いて帰る我が家は、2日に私が車で教科書とお道具箱を運搬したけど、ハスちゃんの算数と国語の教科書だけは家に残していた。そしてハスちゃんは3日連続で算数と国語の教科書を忘れた。3日目に先生に怒られたらしい。帰宅してすぐランドセルに国語と算数の教科書を入れていた。

翌日は私のミスで体操服を忘れた。1時間目から体育!走って体操服を届けた。算数国語の教科書のこともあるし、運動会の練習シーズンに体操服を忘れるなんてハスちゃん叱られなかったか心配だった。

帰宅したハスちゃんに、「忘れ物が多いと怒られなかった?」と聞いたら、「大丈夫だった。今日は算数の教科書持ってきてえらい、とほめられたよ」と言うから、笑いながら「へぇ、ほめられたんだぁ」言うと、「あまりうれしくないけどね」とハスちゃん。

褒める、良かれと思って褒めるのだろうけど、むやみやたらに褒めるのは逆効果。褒め方ってとっても難しいと思う。