本を読みましょう

奄美大島では、各学期の初めと終わりに 学級PTAという、先生と親の懇談会がある。 広島ではなかったこの会、鹿児島県の文化なのかな?先生がその学期の学級経営について、子ども達の様子についてを話してくれる会。

“学校が楽しくない病”を発症中のハスちゃんの担任が、1学期と比べて、子ども達がとても意欲的になっています。みんな算数が好きで、わからない問題も投げ出さずに、わかるまで質問をしてくれています。この意欲を消さない様指導をしたいと思いますと言った。 ハスちゃんの学校への意欲は今底辺くらいだから、 ハスちゃん以外の子が意欲的なのかな?と思ったけど、ハスちゃんから聞く話から私が感じている空気感は先生の話と全然違って、違和感。

帰宅後ハスちゃんに確認。クラスのみんなは算数好きなの?の問いに、”えーみんな嫌いだよ。私も好きじゃないし”。だよね。でも、最近みんな頑張ってる?たくさん質問したりしてる?の問いに、”そんなことないよ”。だーよーねー。人間的にはいい先生なんだけれども、なんだか空回りしているというか、ズレを感じる。先生は褒めて伸ばそう作戦で、色々良い事言ったのかもしれないけど、なんだか嘘がバレバレというか、聞いてて寒かった。日頃から悪いことは隠そう隠そうとする先生で、 言葉だけからまわっている。保護者もしれーっと聞いてた。

そして、本をもっとかりて読んで欲しい。ずっと言っているのですが、まだまだ本を読む量が少ないですと先生。読書大好き本の虫のハスちゃん( 放っておくと1日中読書する)を、苦労して読書制限している私はまた違和感。複式3.4年の学級の生徒数は5人。5人しかいないのに、先生はハスちゃん以外の子の話をしていることは間違いない。とっても不思議な体験だった。

読書より外遊びしてほしいんだな

本を読んで欲しいというけれども、本の楽しさを教えていないのが本質的に問題。子どもが幼い時期から親が読み聞かせをしていたら、100%本大好きな子になる。この持論、 私調べだけれども今まで外れたことがない。読み聞かせをするには、落ち着いた時間を確保することが必要だし、音読をすることはパワーも使う。敬遠する親も多い。「読み聞かせ一回もしたことがない」と普通にさらりと言った母親に対して、平静を装うのが大変だった。あなた、なんてことしているんですか!と心の中ではめちゃめちゃ波風が立った。

本の読み聞かせをしないでおいて、小学校に入学したら、教科書の音読や日記を強制されて、 そりゃぁ文字拒絶反応を発症するはずです。そしておまけに本をたくさん読めと言われ続ける。。。本の楽しさを教えてあげて下さい、先生。

どんぐり式子育てをしていたら、学級PTAの先生のお話しも違和感だらけ。誰のこと話してらっしゃいますか?と感じてしまう。でも、それって子育て成功している証拠なんじゃないか?と、ポジティブにとらえることにする。

昨夜カメちゃんが、「ママぼくね夜が楽しみなんだけど、なんでだと思う?」と聞いてきた。「理由はね、ハリーポッター読んでもらえるから」とニコニコ顔で言うカメちゃんが愛おしいこと。今、ハリーポッター秘密の部屋を寝る前に読み聞かせしている。長い!から1章ずつ。1章でも音読すると20分かかる。とっても疲れる。けれども同じ物語を20分間共有することは、なんともピースフルで幸福感溢れる時間なのか。つづきが早く読みたいね、とワクワクドキドキ眠りにつく。読み聞かせはしんどいけれど「今日も夜ハリーポッター楽しみだな」という気持ちが心の片隅にあるということは、1日を意欲的に過ごす糧にもなるんじゃないかな。

私が長い物語を読み聞かせ始めると、ハスちゃんは先が気になり過ぎて、読み聞かせを待てなくて、自分でどんどん読み進めて1日2日で読み終えてしまう。私の読み聞かせスピードが満足できないみたい。それが今の課題だな。