広島から奄美大島に移住した理由は、子どもを
①小学生のうちは自然豊かな場所で育てたい
②小さな小学校に通わせたい
という希望があったから。
①については、今のところ間違いなかった。
大自然は裏切らない。
奄美のきれいな海と、雄大な山の緑、満天の星空なんかに囲まれていると、
人間の本能として快適だと感じ、自分の穏やかな面が引き出される、そんな感じがしています。
②については、いいところもわるいところも、どっちもある、という感想。
広島でハスちゃんが通っていた小学校は、1クラス30名ちょっと×2クラスという、
公立小学校ではごく普通サイズの学校でした。
1学年70人弱、
学習発表会は70人で1つの劇・・・短いセリフが1つか2つ
ハスちゃんは、1年生の時も2年生の時も、学習発表会の練習が始まると、
「学校いきたくない、楽しくない」と1週間~2週間くらいお休みした。
運動会は徒競走と、もう1競技を70人で行う。
勝っても負けても感情を出さないで規律正しく行動する子ども達をみて、ロボットみたい。。。と感じて
気持ち悪かった。
ハスちゃんに、何で勝っても喜ばないの?と聞いたら、
「練習で先生が、”喜んだら負けにします”って言ったから」と。
全校生徒がそう行動していたのだから、学校として全体的な指導だったんだと思う。
問題はおこらないかもしれないけど、
感動もないな、と感じました。
子供が1学年70人いて、その全員で行動するとなると、1人の役割がとても小さくて、
授業中も自分の意見を言う機会が与えられないことが多い。
ハスちゃんには小さい学校の方が合っている、と思った。
移住して、児童数20名弱のとっても小さな学校に子どもを通わせて、一番感じているのは、
人数が少なすぎるのも良くないな、ということ。
ある程度人数がいると、その中から気の合う子と仲良くなればいい。
でも、同学年が2、3人の場合、気が合う確率は結構低いかもしれない。
親同士の関係もそうで、70世帯いたら、7世帯くらい、気の合う親がいる気がする。
2世帯しかないと、気の合う親がいないという状況の方が圧倒的に高い。
小さい学校では、児童一人ひとりが存在感を持ち、自分が組織の大切な一員であることを感じ、
自分の意見や行動が、その組織に一定の影響力を持っている、ということを体得できるのが一番の魅力だと思っています。
けれども、その少ない人数の中に(ざっくりと表現するけど)いわゆる”問題児”がいた場合、
その影響力は破壊的で、学校全体に影を落とす。。。
という怖さもあります。