運動会in奄美大島

複式学級の小さな小学校の運動会は、ハスちゃんカメちゃんの活躍の場がたくさんあり、ありすぎ、親も子もとても楽しめるものでした。

徒競走、借り物競争、台風の目、綱引き、玉入れ、リレー、応援合戦、ダンス、家族走

広島の小学校では徒競走と何かもう1つ、を70名でやるのでわが子がどこにいるのかを見つけるのが至難の業でした。やっている方も、大部分が待機している時間で、運動好きなハスちゃんは物足りなかった様。

337拍子~

夏休み明け前「学校行きたくない」と言っていたハスちゃんですが、すぐに運動会練習が始まり、家に帰ってからもダンスを自主練したり、徒競走に向けて走る練習なんかをしていました。18名しかいない児童生徒なので、みんなが主役。どの子もめちゃめちゃ大切な役割を担っている。勝ったら喜んで、負けたらくやしそう。その当たり前の感情も感じられた。あぁ、よかったね。

千手観音

おまけに、集落内が4つのチームに分かれて大人も色んな競技で争う。あんなに走らされるとは。。。朝から昼のお弁当タイム。みんなでわいわいお弁当を囲む姿はなごみます。よき昭和の風景が残っています。

仲良しのおばさん作のお弁当♪すばらしい

ハスちゃんもカメちゃんも白組でした。いつも練習ではリレーも綱引きも勝ってたみたいだけど、本番では紅組が勝った。「白組勝つから」と余裕ぶっこいているハスちゃんカメちゃんに、本番では何が起こるかわからないよ~と話した。私自身の経験。6年生の時の運動会練習で一度も勝てなかった綱引き、悔しくて。同じ組の6年生とおしりを地面につけるという作戦を本番で決行し、見事勝利してめっちゃ嬉しかったことを話した。

お疲れ様でした~

結果、2点さで白組の勝利!いい勝負でした!ハスちゃんカメちゃんは、本番ではなにが起こるか分からないことを学べたんじゃないかな。

そして瀬戸内町の町民運動会。1週間前から練習が始まったことに驚いた。大人が練習して運動会に臨む、というのが新鮮。奄美を感じた。元々体育会なのでこういう雰囲気は好きで楽しかった。リレー、40代で走って欲しいと言われて、軽く受けてしまった。運動不足の40代にしては走れる方だと思っていたのだけど、蓋を開けてみたらバリバリ日常的に運動している人達ばかりで、驚いた。スパイク履いている人さえいる。クラウチングスタートをさせられる。おまけにタイムがアナウンスされる。陸上記録会の雰囲気。町民運動会なんて名前がそぐわない運動会でした。もうリレーは走らないよ!

感動のない運動会

ハスちゃんは事あるごとに、広島のほうがいいなぁ~なんて言っているし、私も正直広島の方がよかったなぁと思う事も数々ある。だけれども、うちの子2人にとっては、絶対に奄美大島の極小規模校の方が絶対に良い!と言い切れるもの、それが運動会と学習発表会。

奄美大島に移住した最大のきっかけが、広島の小学校の運動会だった。1学年×2クラスの規模、全校360人くらいなんだけど、ロボットが動いているようにしか感じられなかった。色んな競技で、勝手も負けても喜ばない、悔しがらない。
子ども達の感情がみえない。ハスちゃんは徒競走と玉入れに出た。紅組白組にわかれて玉入れして、勝ってもまけても、しーん。感動がない。厳かに運動会は進んでゆく。とても違和感を感じた。

たまたまPTAのクラス役員をしていて、校長先生、教頭先生、PTAの執行役員の方たちと月1のミーティングがあり、運動会への意見を求められたので、感じたことを話した。そしたら2-3人の役員さんが「私もそれ感じました」と同意してくれた。 けど、校長先生と教頭先生は、そうだったですかね。。。という反応。
娘に確認したら、勝って喜んだら負けにされるから、と言ったけど、そんな指導をされているのか? と聞いてみたら、校長先生は「そんな指導はしていないと思います。」と言う。

いやいや、ある特定の学年が勝っても喜ばないのなら、ある先生の指導が原因だと思うけど、全学年がそんな感じだったのだから、学校全体で何か指導があったに違いないと思うんだけど。

最後の成績発表で、紅組○点、白組○点、優勝白組、と発表があり、その後の全然嬉しそうじゃない白組のバンザーイと、手を動かしているだけの紅組の拍手。なんだかな~

ラグビーワールドカップ日本大会で気持ちの入ったプレーを見せてくれる選手たち、そして試合終了後のノーサイド精神に感動の涙を流しながら、この運動会のことを思い出したのでした。学校行事では、子どもに感動の経験をさせてあげてよ!せっかくの行事なんだから!と歯がゆいのでした。

感情によりそう

ハスちゃんがお友達と掃除時間にどちらが黒板を消すかでケンカして、突き飛ばされて足をケガしました。と、昨夕担任の先生から電話連絡があった。子供のうちにたくさんお友達とケンカはすべき。ルールを守ればケンカは推奨という立場を取っている私。

我が家の家訓、ケンカのルールとは、一対一でやること、物を使わないこと、相手が戦意喪失したらやめること、仲直りすること。

なのに昨夕、担任の先生にハスちゃんが足をひきずっているので、今帰りますがちょっと外に出てやってください、念のため病院にいったほうがいいかもしれませんと言われて、ちょっと感情的になってしまった。先方の母親にもきちんと起きたことを報告してくださいね、と念押しして電話を切った(ケガした子の親に連絡して終わりにする先生もいるから)

週末の運動会で一輪車リレーに出るのを楽しみにしていて、練習がんばっているのに出られなくなったとしたら悔しいという感情。ハスちゃんとケンカになったお友達は常々乱暴な言動や行動が目についていた。学校でもケンカが絶えない状況でのこの出来事で腹が立った。

担任の先生は穏やかでとてもやさしい方。けれども本当のやさしさ、はきちがえてない?と感じることがあった。乱暴なお友達の言動や行動を母親に伝える時、ありのままの事実を伝えず、オブラートに包んで話している様。母親を傷つけない為の配慮なのかもしれないけど、それでは何も改善しない。

2学期最後の保護者懇談会で、ケンカが多すぎる状況を打開しなければという中、「最近子ども達の言葉が気になります、人の気持ちを傷つける言葉は使わない様にご家庭でも話してください」と担任は話した。それでは何も変わらない。。。もっと具体的に、○○ちゃんがこんな発言をしたなど事実をしっかりとシェアしないと。親としては状況すら把握できない。よって何も対策が練られない。だめだこりゃ!と思いながら夏休みを迎えた。

そんな中で、ハスちゃんがケガしましたと連絡をもらい、腹が立った。少し時間がたって落ち着いて、乱暴なお友達は困った子じゃなくて、困っている子なんだということを再確認。やってしまったことを怒るのではなく、どうしたらもう同じことを繰り返さないか、が大切なんだと思った。

残念ながら持って生まれた気性の荒さは注意されても変わらない。この子は思い通りにならない時、暴言を吐いたり、暴力をふるう子なんだ、と分かっている。その子とケンカになりそうになったら、引くこと。暴言で心が傷ついたり、暴力ふるわれてケガすることから自分を守ること。「負けて勝つ」ことを覚えようねとハスちゃんと話した。

素敵なようちえんとフリースクールの園長のコラムを思い出した。

行動ではなく気持ちによりそう。それが大事。夕方、乱暴なお友達の母親が誤りに来てくれて、その時「○ちゃんを怒るのではなく、カッとなった時にどうやったらその感情をがまんできるかを教えてあげて下さいね」と話した。

幸い足は少しびっこをひくくらいで、大したことはなかった。よかった。昨日こんなことがあった今日、タイムリーなブログに出会った。

やってしまった事を怒って謝らせるのではなく、しっかりとその時の感情に寄り添い、傾聴する大人。そんな存在が子どもを成長させるんだなぁ。勉強になります。

https://ameblo.jp/703junko/entry-12213403536.html?fbclid=IwAR1W4N6xHsVULNjh0ykwCom8OMc91kh7A_SamUlEn1Oi1ASuSSWD-HK7j-w

諸鈍シバヤ

諸鈍シバヤ

旧暦の9月9日に瀬戸内町、加計呂麻島の諸鈍集落で行われるお祭り、諸鈍シバヤというのがある。 国の重要無形民俗文化財に指定されていて、瀬戸内町に住んでいるうちに見ておきたいと思っていた。特に去年一昨年、台風の影響で中止となり、今年は2年ぶりの開催。ただし、今年の開催は月曜日、平日。諸鈍小中はお休みになるみたいだけど、他の小学校はお休みじゃない。

大きな声では言えませんが、私は学校に行くよりも子どもにとって有益なイベントがあったら、学校は休ませます。長い人生を考えたら、諸鈍シバヤを見ることと、学校に登校すること、どちらが記憶にのこるか、インパクトがあるか、と考えたら諸鈍シバヤ。学校を休んで見に行く気満々でした。

金曜日、学校から帰宅したカメちゃんが「月曜日、図工でトロトロえのぐする!汚れていい服持っていくって♪楽しみ♪」と言う。直観的に、諸鈍シバヤ行けないかも、と思った。

熱が出てしんどい時も、「学校に行きたい、行かせてくれ、お友達にひと目会いたい」と訴えるカメちゃん。不登校児童が増加するこのご時世、とってもレアな”学校大好きっ子”なのである。

カメちゃんに見ておくべきお祭りがあるから月曜日は学校お休みして行かない?と提案したけど、却下されました。ハスちゃんはもちろん、お祭りに行きたい!と即賛成だったんだけど。。。最後までハスちゃんと2人でお祭り行って、カメちゃんの下校時間までに帰ってくることを考えましたが、断念しました。

月曜日、下校してきたカメちゃんがかなしそうに「今日図工、トロトロえのぐが届かなくてやらなかった」と報告してきた。が~ん!!!「休んで行けばよかった!!!」と悔しい思いをしましたとさ。

カメちゃんの学校好きはすごいねぇ。よかったねぇ。見てて嬉しいよ。

学力

今私はハスちゃんカメちゃんと奄美大島にいる。山村留学というやつです。今、日本中に山村留学制度があって、候補地をリサーチする際に、何度か現地の方や山村留学中の方とメールでやりとりすることがあった。

きまって言われるのが”沖縄や離島は教育は遅れている。学力の面ではマイナスで受験には不利”ということ。何度も聞いたこの言葉、久しぶりに今日また聞いて、ふぅ~とため息。

東京であれ、沖縄であれ、広島であれ、日本国外、どこにいても学力はつく。本当はそうじゃないけど、みんなが言う学力=学校の成績、テストの点数のことだから、そういうことだとして話を進める。同じ学校で同じ先生の同じ授業をうけて、同じ宿題をしてるのに、成績はバラバラ。同じ学力にはならない。じゃあその差はどこから生まれるの?というと、家庭しかない。

わかってる子もわかってない子もみんな同じ宿題

私は、学力は学校の成績やテストの点数ではないと思っている。学力とは、自ら考える力。こう思えるのは糸山先生主宰のどんぐり倶楽部に出会えたから。
糸山先生が考える絶対学力とは<感味力>と<視考力>。

「教育は裕福な人の特権であってはならない」

これがどんぐり倶楽部の糸山先生の主張。私もそう思う。どんぐり式であれば、驚くほどお金がかからず、本物の学力養成ができる。どこに住んでいても、日本でなくて海外でも、お金持ちでも貧乏でも、親次第で子供は本物の学力をつけることができる。地域の学校がどんなに荒れていて酷い状態でも、大丈夫。今の公立小中学校だったら、行かない方が邪魔されずに豊かな学力養成はできそう。ただ、学校は勉強するだけの場所ではないからね。

そもそも学力は、学校ではなく家庭でつけるもの。これを知らない人が多すぎる。自分の子どもの学力を住んでいる地域や火曜学校、担任の先生のせいにしている人、早く気づいてね。

あそぶ能力

“あそぶ”才能や能力って、もっと重要視されるべき。学校で全く注目されない、評価されない、人間として大切な資質だと思う。

今住んでいる奄美大島の小さな集落の伝統文化?なのか、女子が2人で遊ぶというのがある。2人だけで遊ぶ。誰かと遊ぶ約束して、そこにハスちゃんが私も遊びたいって言ったら、「今日は○○ちゃんと2人で遊ぶから、ハスちゃんとは遊ばない」と言われるみたい。

集落のおねーさんも、昔からこの地区はそう、女の子は2人で遊ぶね、と。2人で遊ぶ約束をしてて、他な子から遊ぼうって言われたら、やさしく今日は○ちゃんと遊ぶからまた今度ね~って言おうねって指導していた。そういう文化と捉えるべきなんだろうか。

私はいつも”遊びたいという子みんなで遊ぶべき”と言っている。「今日は○ちゃんと○ちゃん2人で遊ぶから、私遊ぶ人いない。。。」と泣きべそで帰宅し、元気がない時は、「それは仲間外れだね。意地悪だと思う。意地悪な人と無理に遊ぶ必要はない、一人で楽しいと思うことをやればいい。それは孤独ではなく、孤高というんだよ」と繰り返し言い聞かせる。もう少し子どもの人数が多ければなぁ、と感じる。近所に女の子が5人いるとして、他の4人が2人で遊ぶと言うと、ハスちゃんは1人ボッチ。もう他に遊ぶ子がいない。

あそびたい子みんなで遊ぶ

同じ小学校にバス通学している、家が徒歩圏内でないので放課後遊ぶことができない子(Aちゃん)がいる。放課後ハスちゃんがAちゃんを家に連れてきたことがあった。

いつもはバスの時間まで図書室で待機しているのだけど、先生が図書室を使うから、今日は外で遊んでてと言われた。Aちゃんはある子(Bちゃん)に放課後遊ぼう!と言った。Bちゃんは他の子(Cちゃん)ともう遊ぶ約束をしていて、「Cちゃんがいいっていったらいいよ」ってAちゃんに言った。AちゃんがCちゃんに一緒に遊んでいいか聞いたら「え~いやだぁ」と断った。と。

Cちゃんは、Aちゃんの前で、Aちゃんと一緒に遊ぶのはいやだぁと言ったの?とハスちゃんに確認したら、「うん」と言う。驚いた。びっくりした。Cちゃんは意地悪な子ではない。だからショック。一緒に遊びたいというお友達に対して、嫌だと意思表示することが、普通の状態なんだ。

Cちゃんが悲しそうだったからハスちゃんが、Cちゃんうちで遊ぼう♪と誘ったら、Cちゃんとっても喜んだよと。天晴れハスちゃん!一緒に遊ぼうと言って、あなたと遊びたくないなんて言われたら相当傷つく。悲しいCちゃんを救ったんだよ!よくやった!とハスちゃんを褒めました。

翌日、Aちゃんがハスちゃんの家で遊んだ事を嬉しそうに学校で話すから、Bちゃんが「え~ハスちゃんの家の中で遊んだの?ずるい!」と言ったらしい。ハスちゃんが、でもBちゃんCちゃんは2人で遊んだんでしょう?と聞いたら、何して遊ぶか決まらなくてすぐに解散したらしい。自分が仲間に入れなかった子が楽しく遊んでたらずるい!と言う。何と言ったらいいのだろう。我儘すぎる。

何して遊ぶか決まらない、というのはよく聞く話で、何と遊ぶ能力が低い子たちなんだろう。。。と悲しくなる。”2人”で遊ぶから何をするかの選択肢がまず狭すぎる。人数が増えれば増えるほど、やって楽しい遊びは増えるのに。とにかく2人以上で仲良く遊べない。ここは人数が少なくて、遊ぶのが2人か3人か、になる。3人は難しい。だから2人で遊ぶという文化になったんだろうか。

こんなに遊ぶのが下手で、人生楽しめないだろう、といつも思う。

ハスちゃんカメちゃんには、上手に楽しく遊ぶ能力は今つけるべき能力で、大人になってからはつけられないんだよ。今は、どうやったら楽しく遊べるか、それが一番の勉強だよ、と話した。

困った子、ではない

カメちゃんは、今その状況下を単純に楽しむことができる子。ハスちゃんは単純ではない。綺麗な海を前にして、家で漫画書いてたかった~なんてブスっとしたりする。カメちゃんは、本当は近所の友達と遊んでたかったけど、海に来たら来たで海を楽しむ。与えられた状況、今の状況を楽しくする方が人生楽しめると思う。

その一瞬を楽しもう

夏休み、とても楽しみにしていた広島への帰省。ハスちゃんはカメちゃんと些細なもめごとで、遊びの輪に加わらず、一人でブスっとソファーに座っていることが何度かあった。 「あんなに楽しみにしていたのに、そんな小さなケンカを引きずってそんな態度とってたら損するよ、気持ち切り替えて遊んだら? 」と何度か話した。カメちゃんは切り替えが早い。泣いたと思ったら笑っている。ケンカしてもすぐに仲直り、というか、また輪の中に入っていく。ハスちゃんはそうはいかない。男女の違いもあるし、性格の違いもある。一つ気に入らない事があったらそれを全てに波及させる。もうごはんもいらない、お出かけもしない!とか。そんなハスちゃんを見ていて、困った子、と思っていた。しんどいなぁと。

心ブスは損するよ

そんな時、何気なく読んだ新聞の1面に、”困った子はいない、困っている子なんだ”、と書いてあって。ハッとした。そうだな、困った子とレッテルを貼られる子って各クラスに何名かいるけど、困っている子だよなぁと。そしてハスちゃんに対して困った子だと感じた時、”この子は今困っているんだ”と思ったらいいなぁと思った。そしたらとっても楽になった。

学校には困った子はいない、困っている子がたくさんいる。先生がそう思ってくれたらいいなぁと思った。

川の字

ハスちゃん、カメちゃんと私、夜は1枚のおふとんに川の字になって寝ている。今ではめずらしいのかも。結構子どもは別の部屋で寝ている家庭が多いみたい。外国は小学生くらいになったら自分の部屋で一人で寝かせることが多いもんね。私は、おふとんに川の字に幸福感を感じるので、ハスちゃんカメちゃんに拒否されない限りはこのスタイルでいきたいな。

ハスちゃん、昨夜寝る時「学校たのしみだなぁ」と言って寝た。時間割の体育”運動会の練習”に星マークをつけて楽しみにしているから、それかなぁと思ってたけど、今朝確認したら給食、しかも”かつおふりかけ”が楽しみらしい。
そういえば朝方「なんでマンガーわれたら1人で食べるの~くちゃくちゃ~」とハスちゃんは寝言を言っていた。食いしん坊だなぁと笑った。 平和である。

カメちゃんが「昨日先生が夏休みに書いた作文を応募しにいって、午後いなかったよ。作文、さいしゅうせんせいでノートもらえるって」と言った。さいしゅうせんせい???カメちゃんお得意の良い間違いだけど、最終選考?と考えていたら、ハスちゃんが、「参加賞のこと?」って。倒れそうになった。おまけに持って帰った参加書はクリアファイルだった。カメちゃん、おもしろすぎる。

私がハスちゃんの誕生日に送った本”ブッダが先生”をカメちゃんが気に入っている。とってもいいこと、道徳的な教えが書いてある本で、野生の猿であるカメちゃんが気に入るのは意外。私がハスちゃんに「やったことはかえってくるんだよ」と言ったら、カメちゃんが「それブルドック先生に書いてあった!」と言う。私の頭の中では、小学校の黒板の前にチョークをもったブルドッグが立っているイメージが浮かんでいた。ハスちゃんがすかさず「それブッダが先生でしょう!?」またもやカメちゃんの良い間違い。ブしか合ってないじゃん。

昨日、フリーマーケットで趣味の藍染生活雑貨や、石けんを出品した。本当に悪気がないのもわかるし、悪い人ではないのは分かっているんだけど、ちょっと気になる人に会った。私が陳列している藍染アイテムを見ながら「私藍染って飽きちゃうのよね~」って。そうですか、と相槌うったけど、いいと思って売ってるものにネガティブなこと言われて、軽く傷ついた。本当に軽く。そして、「タオルだけじゃなくて、こんな風にしてお花を作ってアクセサリー作ればいいのよ、売れるわよ」と、ビニールに入れて包装している商品を手にとって折り畳んでお花を作って見せてくれる。アドバイスは嬉しいけど、商品がしわしわ~と。悪気はないのは承知だけれども、なんかもや~っとしたなぁ。

相手の気持ちを汲める人になりたいし、ハスちゃんカメちゃんにもそうなってほしい。

日記と作文

どんぐり倶楽部の糸山先生曰く、小学生はインプットのみでいい。ひたすらインプットインプット。アウトプットは、自然に子どもの内側から表現したい何かが溢れ出てきてからでいいということ。

学校が大好きな作文や日記(絵日記)はアウトプット。子どもの感性はすごい。大人以上に毎日いろいろ感じて考えている。けれども、それを表現する能力がない。思いを表現する文章力がない。だから、作文を書きなさいと言われたら、○○をしました、楽しかったです。またやりたいです。と2行で終わってしまう。

糸山先生は、感想文は愚の骨頂。大人でも、さて映画を見に行って感想文を書きましょう!と言われたら、見に行きたくなくなりませんか?と仰っている。確かにそう。本は大好きだったけど、読書感想文は大嫌いだったなぁ。目次とあとがきだけ読んで書いてたけど(笑)

というわけで、わが子にできるだけ作文や日記は書かせてない。自ら望んで書く場合以外は。小学校は本当に日記を書かせることが好きですね。しかも毎日書かせる。私は文章を書くことが好き。だけれども毎日日記をつけなさいと言われたら嫌になる。書きたいことがある時に書く。このブログだって、1か月書かなかったり、書きたいことが溢れてきて毎日書いたり、それでいいと思っている。

毎日日記を書きなさいと言われ続けた小学生が、楽しんで書けているか?100%楽しんでない。自信がある。将来文章を書くことが好きな子にはならない訓練をしているようにしか思えない。担任の先生には私の考えをしっかりと話し、理解して頂いているので、ハスちゃんやカメちゃんは日記を書いていません。ハスちゃんはお手紙や漫画、ショートストーリーを書くことが好きです。書きたいと思った時に自発的に書いて欲しい。カメちゃんはそもそも字を書くことが得意ではないから、自ら文字を書くことはまずない。けれども、夏休みの宿題の絵日記(毎日書く絵日記ではなく、教室に掲示される1枚だけ) は楽しみにしていました。 “絵日記1枚だけ?2枚書きたかった~”なんて言っているカメちゃんが微笑ましかった。日記に対して、いやだなぁという感情を持っていないだけで幸せです。

鹿児島県の不思議。夏休みの宿題で、小学1年生にも1200字の作文を書かせる事。1学期にやっとひらがな、カタカナを学習し終わった6歳の子どもに、1200字ですよ。狂気の沙汰。1学期最後の学級懇談会で、担任の先生から夏休みに1200字の作文を書いてきてくださいと言われた時、頭が?????正直者なんで、「先生、息子は書けないですよ、1年生に書けないですよね?それは、親がやってくださいねということですか?」と質問をしたら、困った笑顔で「ハイ」と仰いました。変な場所ですね、小学校って。

カメちゃんは、1年生の時に無理やり生活作文を1200字書かされようとして、数日間登校拒否しました。この経験が今に生きてる。カメちゃんに作文書かせたら学校に行かなくなる可能性がありますよ!と先生に伝えたら、まず無理やり書かせる先生はいない。だって、作文より毎日学校に登校する方が何倍も大切だもんね。

夏休み最後の日に伝えたいこと

夏休み最後の日、日本では子どもの自殺率が一年で一番高い日。不名誉すぎる事実。少子化担当大臣とか、政治家が抜本的にこの問題に取り組むべき。と言っておきながら、一切国や学校には期待をすべきではないということが分かっているので、子どもは親が守るしかないのです。

夏休み、広島の実家に帰省して、それはそれは楽しく過ごしました。学校は休みなわけで、広島では楽しいことばかり。そりゃぁ、ハスちゃん「広島がいい、広島にいたい」と言いますよね。想定内。そして夏休みの終わりが見えてきた頃、「学校いやだ、いきたくない」が始まりました。これも想定内。

今の義務教育は、日本という国に真面目に納税してくれる国民、言われたことをもくもくとこなす公務員を育成する場所。先生の指示通りに行動し、勉強する子が○、いい子と評価される場所。

野生の猿の様なカメちゃんは学校好き。熱を出しても「学校に行かせてくれ、みんなの顔を見たい」と泣いて懇願するのは、嬉しい誤算?意外やイガイなのですが、ハスちゃんは学校はあまり好きではない。嫌いじゃないけど、好きでもない、普通、らしい。これは想定内。人から指示されることを好まない、ファンタジックな発想力豊かな、自由人。うん、学校はあなたに向いていないね、と思います。

ハスちゃんにとって学校はフツー。とっても嫌なことがあるわけではないし、とっても楽しいわけでもない。普通。それって幸せなことよ。嫌なことが無いんだったら、それは幸せってことよ。といつも話している。そして、「学校は嫌なら行かなくてもいい。お休みしたらいい。でも、勉強はするよ。学校には行かなくてもいいけど、将来人生を楽しむ為に勉強はしないといけない。学校じゃなくて、家で勉強すればいいんだよ。」と伝えている。

夏休みの最後の日。学校で嫌なことがあったら、走って逃げておいで。ママが守ってあげるから大丈夫と伝えた。それだけで子どもは安心する。あんなに学校いやだいきたくないと言っていたハスちゃん、今は運動会のかけっこトレーニングや応援団の練習に余念がない。好きな事はがんばれるよねぇ。