はじめてのおるすばん

カメちゃん、昨夜は、夜間、ひとりではじめてのお留守番をした。ハスちゃんと2人で、はあるけれど、ひとりは初めて。ハスちゃんが、中高生対象のクッキングイベントに参加するため、私とハスちゃんが留守にしたから。

初めは一緒に連れて行こうと思ったけど、昨夜、WBC日本戦、準々決勝があったから、カメちゃんは家に残ることに。

お米の炊飯予約と、お鍋に味噌汁、を準備して、あとはカメちゃんが目玉焼きを作ることに。夜ご飯の準備、やることリストを準備して、説明して、カメちゃんは「1人でちゃんとお留守番できないと、6年生になれない」。私は、「できなくても6年生にはなれるよー」と笑ったら、カメちゃんは、「ちゃんとやれたら、自信もって6年生になれる」と言った。

最上級生になること、1人で留守番して夕ご飯食べて、自信もって6年生になること、日々充実している感じが、いいなぁ。

外出中、ハスちゃんのガラケーをカメちゃんに託していたのだけど、「ママ、卵焼き、上手にできて食べてるよー」とカメちゃんから電話があった。「ちょっと固くて、ちょっとトロトロ、最高、完璧!」だって。自信ついたみたいね。

六送会準備

カメちゃんは昨日、六送会、六年生を送る会の準備に忙しそうだった。忙しそう、といっても、射的で使う割りばし鉄砲を3つ作っていて、作り終わったらそのまま寝ていた。何個かグループに分かれて会を盛り上げるようで、射的をするグループのお手伝いだそう。割りばし鉄砲が壊れたらしく、カメちゃんが家で作ってくることを約束したらしい。

カメちゃんは、動画を撮るグループだそうだ。でも、カメちゃんは児童委員会メンバーとなり、六送会は初めて児童会としての仕事があるようで。

「あぁ、Tくん、動画大丈夫かなぁ。俺、児童会の仕事があって、動画全然関われてないから。」と仰った。

何だか、出来るビジネスマン的な雰囲気を感じる。笑 あっちにもこっちにも顔出して、あれこれ手伝ったり、仕切ったりしているカメちゃんの様子を想像して、嬉しくて笑える。

六送会、楽しい会になりますように。

読解力とは

どんぐり倶楽部主宰の糸山先生がfacebookで以下のように述べられていた。

読解力とは実は幼児児童期の味わった体験のことです。

久々に、体に電流がめぐるような衝撃を受ける感覚。最近、読解力、について何となく思い巡らしていて、関連するような本を読んで、納得したり、納得できなかったり、してるんだけれども、この糸山先生の言葉が、突き刺さった。

感覚的にこれこれ!と思う感覚。

ハスちゃんカメちゃんは、二人とも読解力がある。国語のテストの点がいいとかそういうことではなく、読解力はある。漢字学習、特に書くことには注力していないから、テストにでる漢字は全部書けない、ということもあり、テストの点はそんなに良くないかもしれない。でも、読解力がある。

確かに私は、ハスちゃんカメちゃんが色々な体験を味わえるように腐心してきた。その体験とは、友達と喧嘩して仲直りする、とか、そういう幅広い意味での体験。自然の中で遊ぶ体験も、かなりしたね。その体験を、どんぐり問題に取り組むことで確実に思考力をつけてきている実感がある。感覚的な話なんだけれども。

あぁ、この言葉、しばらくまた私の中で反芻することになりそう。

人生で有利になる学び

カメちゃんが通う公立初のイエナプラン教育校は、小学校しかない。卒業後のことを、在校生の保護者は心配している。せっかく育った自主的に学ぶ力を、また普通の公立の中学校に行くことで、無駄にしないか?勿体なくないか?と。

先日、お風呂の中でカメちゃんが「小学校卒業したら、中学校はハスちゃんが行ってるところに行くの?」と聞いてきた。受験をしないなら、今のところあそこだね、と答える。同級生の〇〇くん、〇〇君も行くって言ってたよ。と。カメちゃんは、それならあの中学校でもいいかぁ、なんて言う。そして、以下のように言った。

「じゃあ、中学校になったらまた黒板で一斉授業に戻るってことだよね?でも、今ブロックアワーで自分で勉強することを学んだこと、人生で有利になるよね」

びっくりした。こんなにも立派なことを言うようになったかぁ。本当に、今、イエナプラン教育校で学んでいる事は、人生で有利になるはずよ!

子供がルールを決める

学校の当たり前をやめた、で著名な工藤先生が、” 日本全国で子どもたちを信じて学校運営を任せましょう! “とフェイスブックで書かれている。本当に、そう思う。だって、そうしたら、子供がぐんぐん成長するから。それを目撃中だから。

カメちゃんが通う、公立小学校初のイエナプラン小学校では、かなり子供が学校運営に関わっていると感じている。

先日、放課後の遊ぶ時間に関し、こんなことがあった。冬は日没時間を考慮して5時まで校庭を開放するということになっていたけど、日が長くなり、5時はまだ明るくなってきた。子供達はもちろん、明るいからまだ遊びたい。帰ろうとしない。

一応、学校から5時までと言われているから、私は親として5時までの約束だから、と伝える。その地域で生まれ育った子達は、「おれんち、暗くなるまで遊んでいい」とか、「明るくなったから6時まで遊んでいい」と言う。

学校が定めたルールと、家庭のルールに齟齬が生じていた。学校にも学校の事情があるかもしれない。でも、明るくなったからもっと遊ばせてやりたい、できれば校庭で。そんな思いがしばらく頭から離れなかった。そしてある日、「もう5時だぞ!帰りなさい」とある先生に子供達が声をかけられ、子供達が口々にいろんなことを言い、反抗的な態度をとったのを見て、意を決して学校に連絡した。

明るくなったから、できれば校庭を6時まで開放してほしい、そしてそれにより、先生への負担がかからないよう、と伝えた。そうしたら、わかりました、子供達と話し合ってみます、と言われて。ちょっとびっくりした。

校庭で何時まで遊ぶか、は学校側、先生達が決めることだと思っていた。だから、子供達と話す、の?必要ある?と思ってしまった。でも、先生は、この学校のやり方は、話し合って決める、なので、みたいなことを仰って。

翌日、カメちゃんを5時に迎えに行ったら、もちろん男子数名で元気に遊んでいた。「もう5時よ、帰ろう」と声をかけると、そこにいた男子全員が「今日、みんなで話し合って6時まで遊んでいいことになった」「ぼくたちみんなで決めたんだ!」と口々に言う。いつもは私に対して話すことは無い、大人しい感じの子まで話してくる。

その子供達の様子が、とっても自信にあふれていて、誇らしげだった。それが素敵だと思った。自分たちが話し合った、自分たちがみんなで決めた!と凄い言う。それが子供達をこんなにも自信あふれる感じ、誇りを与えているんだ、と感じた。そんな素敵な機会を与えてくれた先生たちに感謝!

これが、子供の自律を促す教育、なんだね。

後日先生にお礼を伝えたところ、その話し合いをした時、日没時間を調べる子がいたり、おもしろいですよ、と仰っていた。人を説得する力がつくよね。

子供にルール作りを任せる、学校運営を任せることが、自律させる為の最適な方法だと思う。

児童会長ならず

カメちゃん、児童会長への夢は叶わず。残念でした。

全校生徒、先生による投票で決まる選挙。昨年4月に転入し、11か月この学校で過ごしたカメちゃん、そして対抗馬はこの地で生まれ育ち、5年間この学校で過ごしてきた児童。高学年クラスとは交流も多く、カメちゃんを知らない子はいないだろうけど、低学年とはやはり交流が少なく、 冷静に考えたら、 知名度で対抗馬の児童たちには負けていたね。カメちゃんは選出された子は低学年にも有名なんだよなぁ、と言っていました。

でも、先生はカメちゃんもかなり票を集めたんですが、残念でした、と言っていた。1年足らずしかいないのに、カメちゃんが充実した学校生活を送っていて、周りの児童にもいろんな刺激、影響を与えられているんだと思った。1年生の時からいたら、選挙勝てたかもね。選挙前に、俺が選ばれると思う、と自信満々だったカメちゃん、それが何よりも母として誇らしい。

1年生の子を持つ友人は、「カメちゃんが児童会長だったら、楽しかったのにねぇ~」と言ってくれて、横にいた息子さんは「ぼくはカメちゃんに投票したよ」と言ってくれて。うれしいねぇ。

本当に、児童会長キャラじゃないカメちゃんに、いわゆる、一般的なイメージではだけど、児童会長に立候補したいと思わせてくれる学校運営をされているんだなぁ、と、先生方に感謝。

先生に、5名も児童会長に立候補ってすごい多いですね、と言ったら、当初はもっと手を上げていた子がいるんだけど、流石に多すぎるとなり、少し話し合い、手を下げた子がいるんです。とのこと。いやぁ、活気があっていいことです。

ノンバーバルコミュニケーション

放課後、学校の運動場で毎日遊んでいる。高学年の男子5-6人で遊んでる。カメちゃんは徒歩で帰れないので、私が迎えに行くのだけど、昨日は迎えに行ったらカメちゃんが泣いていた。先生が横で話を聞いてくれていた様だけど、私が迎えに行ったら「じゃあな」という感じで先生は去って行かれた。お礼を言っておかなければ。

昨日はいつもじゃないけど、たまに遊びに来る、1学年上の男の子A君が来ていた。この子、言動や行動が乱暴なところがあって、何度かカメちゃんは喧嘩して泣かされてきている歴史がある。周りの保護者が、あの子は悪い、で有名、と教えてくれるような子。できるだけ、変な色眼鏡でその子を見ないように、レッテル貼らないように、気を付けている。

カメちゃんは、昨日の喧嘩の理由を「A君が勝手に仲間に入ってきて、」と話した。私はそこが引っ掛かり、「勝手に仲間に入る、って、同じ学校の生徒で顔見知りなのに、一緒に遊ぶ時に誰かの許可がいるの?」と聞いたら、大体、僕も入れて!とかよして!って言うから、と言う。

幾度となくA君とぶつかってきた経緯があるからか、カメちゃんはA君とはできれば一緒に遊びたくないんだろうな、だからA君が現れたら仲間に入ってきてほしくないと思っているんだろう。

私が「カメちゃんが、勝手に仲間に入ってきた、と思っているから、A君はカメちゃんに対して意地悪、乱暴してくるんじゃない?その勝手に仲間に入ってきた、という思いをちょっと何とか変えてみたら、状況は変わると思うよ」と言ったら、カメちゃんは、僕はそう思っても言葉に出してないから、A君には伝わってないと言った。

食事の席で、ハスちゃんも交えてコミュニケーションについて話してみた。人がコミュニケーションをとる時、言葉より、言葉以外の情報がかなり影響力を及ぼしている、という話をした。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアン が発表した法則によれば、 受け取る情報を100%とすると、「言語情報」はたったの7%だそうで。それをカメちゃんに伝えた。ふんふん、と聞いていた。言葉以外の要素が、重要なんだよ。

恐らく、カメちゃんの発する言葉以外の情報が、A君の鼻につくから、いつもカメちゃんは意地悪されるんだなぁ。カメちゃん、結構気が強いというか、一本気なところあるからなぁ。。。

やはり子供が喧嘩して泣いているのを見るのは、心が痛い。その経験がカメちゃんを成長させてくれると分かっているけど。でも、そんな出来事がある度に、いつもは話さない会話ができたり、やっぱり、いいんだよね。

児童会長に選出される夢

カメちゃん、児童会長に立候補したとしばらく前に聞いていて。しかも来年度6年生になる半分くらいの人数が立候補していて、なんかいいねぇ、と思っていたんだけど。昨日放課後帰宅中に、「今日児童会長立候補のスピーチあったよ」と言う。

え?そんな大切なスピーチ、家で一回も練習してないじゃん、ママスピーチ聞きたかったよ。と言ったら、あぁ、学校のPCで作ってるし、覚えてないし、とカメちゃん。パワポ使って作ってるのかな、でも覚えてない、なんて、スピーチのクオリティとしては良くないな、とか色々思ったけど、ま、いっか、と。いい経験したね、と思う。

今朝、学校に送迎中、カメちゃんが「夢でね、選挙当選した夢みた!」と言った。「おぉいいねー!」と言って、本当に児童会長に選ばれるかもしれない、と期待しているカメちゃんを微笑ましく思った。

カメちゃんは一般的な児童会長タイプではないと私は思っているけど、なんだか、いいねぇ。投票日は金曜日らしく。スピーチから投票まで少し期間があるのもいいねぇ。その間、児童会長にふさわしい行動をするんだよ!とは言わないで置いた。笑 いつものカメちゃん、そのまんまでいいじゃんね。

はだしのゲン

ルポ 誰が国語力を殺すのか  石井光太著 がすごかった。今年何冊も聞いたなかで断トツ震えた。もう少し、落ち着いてから、また書きたいと思う。けど、これを読んで、今公立の学校の状況がどんな感じか、ハスちゃんが何を感じたのか、が理解できた気がする。ありがたい。

『はだしのゲン』が、広島市の統一教材『ひろしま平和ノート』の小3と高1向けに使われていたけれど、小3は別の内容に、高1も大幅に縮小された、と報道された。

私は広島で生まれ育ち、はだしのゲンは身近に感じる漫画であり、あの悲惨さは、全小中学生が読むべきものだと思っていた。なぜ、はだしのゲンが使われなくなるの?と思ったら、理由はゲンが浪曲を歌って日銭を稼ぐ場面について、今の子に浪曲はなじまない。栄養不足の母のためにコイを盗む場面は、誤解を招くということらしく、愕然とした。

とにかく理由がいけない。理由に愕然とする。でも、先述のルポ誰が国語力を殺すのか、の内容を思い返すと、仕方がないのかもしれない。

ハスちゃんカメちゃんだったら、私は、子供が歌って日銭を稼ぐことが必要な状況が、戦争であること、栄養不足の母の為に子供に鯉を盗ませることが、またこれ戦争の悲惨さであること、と話し、理解させることができる。だから戦争はダメだ、と。何の誤解も生まれようがない。

日本でなく、外国に目を向けると、歌ったり、ゴミを拾ったりして日銭を稼ぎ、生きるために盗みを働く子供がいるでしょう?当たり前に。何を言ってるの、広島市。

ただ、私たちの想像を超えるところまで、子供の理解度の低下、多分親の理解度の低下、がきているんだと思う。

読書について

audible契約して、どれくらい経っただろうか。子供が産まれて自分のための読書から遠ざかっていた私に、読書、というか、聞書、本の愉しみを思い出させてくれたaudibleには感謝。聞き放題でいろんな本を聴けるから、これはもう紙の本を読むことなくなるんじゃないか、と思ったりもしたけど、そんなことはない。

オーディオブックの利点はある、運転中に聴ける、とか。でも、紙の本って格別。それを実感している。

audibleで聞いた本を気に入って、その作者の他の本を読む、聞いた本に出てきた本を読む、という流れがおきている。面白い。audbleを聞けば聞くほど、紙の本を読む量が増えていく感じ。紙の本は、内容がふかーい所に入っていく感じがする。オーディオブックだと、表面をさらっとなでていく感じ。

昨日、ある方とお話する機会があって。その方はご自身が読書家。だから私は「今息子にナルニア国物語を読み聞かせしてるんです。いつも布団に入って、息子が練るまで読んでます」と言って、「わぁ、すごい、息子に読み聞かせなんて、しようと思ったことが無い!」と言われて正直驚いた。

不思議だなぁ。本の読み聞かせほど大切なこと、子育てにおいてそうそうない、と思うくらいなんだけど。同じ物語を共有する時間、とっても大切な時間になるんだけど。物語を読むことで、いろんな能力が育つと思うんだけど。私は、ご自身が本が好きなお母さんでさえ、子供に読み聞かせをしない、という事実があると知り、よくないなぁ。。。と感じた。

私調べでは、親が子供に積極的に読み聞かせをすると、子供はもれなく読書が好きになります。

英会話だの、公文だの、〇〇教室、よりも、読み聞かせ、だと私は信じている。