同窓会

GW中に私の大学の同窓会があった。大学ではチアリーディング部に所属し、寝ても覚めてもチアに明け暮れた。チアガール?あぁ、あの短いスカート履いて、アメフト応援するやつね、みたいな扱いを受けていたけど、流血骨折打撲捻挫が日常茶飯事の極めて危険なスポーツだった。

コーチとか監督、がいないから、先輩や仲間とアメリカのチアのビデオテープを繰り返し見て技を盗んだり、試行錯誤の毎日だった。それが今考えると楽しかった。一生の宝となった。だから大学卒業して何年経とうが、世界のどこに住んでいようが、絆は切れない。

今回、10年ぶりに会う、とか20年ぶり、とかの仲間もいたけど、会ったら一瞬で学生時代のあのノリに戻れてしまう。とっても不思議でうれしい。

人って変わらないんだなぁ、ということを深く実感した日になった。2つ下の後輩で、大学入学時から綺麗で大人っぽい子がいた。その子ももう45歳過ぎてるはずなんだけど、会った瞬間「相変わらず大人っぽい~いい女」と言った。もう充分大人、世間一般ではおばさん、なんだけど、大人っぽい、んだ。

逆に、大学入学時に、小学生やろ?とかからかわれていた、これまた小さくてかわいい子がいて、その子も相変わらず小さくて小学生みたいだった。顔の皺を見なければ(笑)

みんなそれぞれ、超個性的で自由人が多い仲間なんだけど、本当にみんな大学の時から変わっていなくて。そりゃぁ、体重やお肌の張りやシミ皺なんかは変わっているんだけど、恐らく、魂というか、その人が持つオーラが変わっていないんだと思う。誰に会っても、「大学の時と全然変わらんね」と言い合っていて、第三者が聞いたら「そんなシミ皺たくさんある大学生おらんし!」と突っ込まれそうだな、とちょっと思ったくらい。

大学卒業して、就職して、恋愛して、結婚したり離婚したり、結婚しなかったり、親や大切な人を亡くしたり、みんないーろいろあったはずだけど、みんな変わらない。人ってなかなか変わるものではないね。だから、変えようとしても無駄、というか、大きなお世話だよね、と今後の子育てに生かしたいと思った。

同窓会に来る予定だったけど、親の不調で急遽参加できなくなった仲間が、同期のグループラインにこんなメッセージをくれた。

みんなに会って笑って色々話したかった。体も変わり、物忘れやばすぎなのに、実は脳みその中の夢見る部分は20歳ぐらいから変わってない勘違い乙女なこと、これからどう生きるかもう何年も考えていて答えが出ないこと、めっちゃいっぱい話して、何か失われつつある「自分」みたいなのを取り戻したかった

涙。

みんな、精一杯生きている。

そんな怒ることではなかった

昨日は、ハスちゃんがこっそりオヤツを大量に食べていたこと、隠れて炭酸飲料を買って飲んでいた事に対し、めちゃくちゃ怒ったわけだけれど、少し落ち着いて考えてみると、そんな怒ることか?という内容だったなぁと思う。

親として、ハスちゃんの健康を願うあまり、あんなに怒ってしまう。親とは、何とも自己中心的で、子供にとっては鬱陶しい存在だなぁ。

ハスちゃんは、食事はあまり量を食べない。食事の量を増やして、オヤツを少なく、がいいよ、と言い続けている。健康のためには。炭酸飲料って、原材料を見るとこれでもか!という添加物が羅列されていて、そんな代物を子供が飲むなんて我慢できない、私は。ハスちゃんは時々腹痛を訴えることがあり、だからこそ、食べるものには気を使いたい。腹痛は、精神的なものかもしれないけど。

安部司著 「食品の裏側」 を読んで、面白かった、添加物絶対嫌だなんて言って、カメちゃんが炭酸飲料飲みたそうにしてる時に「カメちゃん、やめた方がいいよ、添加物やばいから」とか偉そうに言っているくせに、自分はこそこそ飲んでいる、という点も腹が立った。

でもでもでも、月に1回くらい、自動販売機で炭酸飲料を買ってこっそり飲んだり、オヤツを食べすぎたり、なんて、よその家の子だったら、全く腹が立たない。現に、カメちゃんのお友達は放課後毎日のようにコンビニで炭酸飲料がお菓子を買って飲み食いしている。恐らく親には秘密で。ゴミを家に持って帰ったらバレるから、帰宅する時にコンビニのゴミ箱にちゃんと毎日捨てていく。笑 私はそれを、我が子にはさせたくないけど、おもしろいなぁ、と見ている。それくらいのことなんだ。

もちろん、我が子の健康はしっかりと守っていきたいけど、それ以上に、精神的にガチガチに追い詰めるみたいなことも、してはいけないなぁ、と反省した次第。

健康第一を教える

いろんな子がいる。それでいいし、そのいろいろ、を守ることが大事、と思って子育てしてきた。欠点に目をつぶり、長所をみること、なんてとってもいいと思う。しかし、我が子相手となると、難しい。。。

とにかく、ハスちゃんは私の心を乱す。ぐちゃぐちゃに乱しまくる。ゴミをゴミ箱へ。洗濯物を洗濯かごへ、そういうことが苦手な子。放っておいたらゴミ屋敷に住む人になりそうで、嫌だ。でも、私も思春期、自分の部屋がめちゃめちゃぐちゃぐちゃだったことを棚に上げている。綺麗好きで几帳面な父が、私の部屋を見て卒倒して激怒していた記憶がある。あぁ、歴史は繰り返す。笑

ハスちゃんは、甘いものに目が無い。食事はあまり食べないんだけど、とにかく間食が多い。私の目を盗んでいくらでも食べるから、お菓子類は鍵のかかるボックスに保存したり、与えたお菓子で足りない時は、ドライフルーツを食べる、とか、工夫しているのだけど。。。うまくいかない。今朝、彼女の部屋からこっそり食べた煎餅の包装が7枚、ごそっと出てきて、がっかりした。鍵のかかるボックスに入らない缶入りの煎餅だったのよ。。。くやしい。やられた。。。

生きてると色々あるけど、私の使命は、ハスちゃんを病気(糖尿とか)にしないこと、健康的な生活を送ることを教える事なのかなぁ、と怒って、沈んで、今はそこに思考が至っている。成績がどうとか、二の次だなぁ。健康第一だもんなぁ。

いろんな子がいる。

ハスちゃんは、声掛けしてもなかなか動かない。ごはんよ!お風呂入って!大体3回目で動くかな。

昨夜も、「ハスちゃんお風呂入って」と声掛けて、2回目くらいで階段を下りてくる音。言わないと全然水分を採らない子だから、お風呂入る前にお茶飲んでね!って声掛けたら、カメちゃんだった。

カメちゃんが、「ハスちゃんだと思った?」とニコニコ顔で聞いてくるから、思った、と答えたら、「やっっひゅぅ~っ!!」みたいな擬音語で喜んでトイレへ行った。とても嬉しそうで、それを見て私も、なんてかわいい子なんだ、あんな6年生いるんだなぁ、と笑った。

本当に、いろんな子がいるね。ハスちゃんカメちゃん2人だけでも全然違う。どっちがいいとか、悪いじゃない、ということを、私は早く学ぶべきだ。

昨日のカメちゃんの迷言。「おちつけ家康」大河のどうする家康を言い間違えたらしい。いつも楽しませてくれます。

不思議でたまらない

どんぐり育ちの子は、おまけのように良い成績をとることが多い、という話が、ハスちゃんはちがった、ということに、がっかりしてしまう、私。あんなにノーヒントで難問に立ち向かえる能力があるのに、何でそんなにテストで点取れないの?と、不思議である。でも、それがハスちゃんの特性なんだろう。そこはもうそうなんだから仕方がないんだ。

英語の学習についても、この子ならできるだろうと思って、ノータッチでいた中学1年間。定期テストで平均点取れるか取れないか、みたいな状態であることに一念発起し、ハスちゃんと英語を一緒にやり始めた。やり始めてわかったけど、とにかく全然勉強していない。英単語、全然覚えていない。なにがどうって、やってないんだから、点が取れないんだ。テキストに出てくる単語は全部覚えてね、と言って、うん、と言っていたのに、やらないんだねぇ。

普通の文を疑問文に直す、という基本的なシンプルなことすら、毎日やっても毎日間違える。be動詞の文なのに、急にDoが出てきたり、過去の文なのに急に現在にしたり、その反対もしかり。それを毎日毎日、繰り返す。こんな簡単でシンプルなことが、何ですぐにできないのか、不思議で仕方がない。どういうことなんだろう。

どちらかといえば、頭が切れるタイプで、論理的思考力はある。数学は、塾無しで、授業だけで理解はしている様だ。理数系の頭、ということなんだろうか。英語のあんなにシンプルなことが永遠に間違えられることが不思議。

ハスちゃんは、興味がないから、覚えられないし、やる気もでない、と言う。仕方がないけど、本当に学校には向かない子なんだ、と心から思う。

ハスちゃんと私にとっては、中々、苦しい義務教育期間。

ハスちゃん参観日

ハスちゃんの学校の参観日があった。行きたくないなぁと思った。だって楽しくないんだもん。そんな事言う親なんてとんでもない!と思うかもしれないけど、仕方がない。でもその楽しくない場所に毎日我慢して通っているハスちゃんのことを思うと、行くべきだと思った。

結果、やはり楽しくなかった。カメちゃんの通う小学校とは根本的に違う場所であることは間違いない。うーん、生徒が主役であると感じられない。

行ってよかったと感じた点は、ハスちゃんの様子が見れたこと。ガチガチに強張ったハスちゃんの様子を見て、そりゃ疲れるわ、と思った。だから、家では小言を控えて、リラックスさせてあげようと誓った。それが収穫だった。

そして、中学生のマスク率100%だったことにも驚いた。もう着けなくてもいいと言われてもこれかぁ。思春期だしね、もうマスクつけないの恥ずかしい、自分の顔に自信ない、とかおかしなマインドになってしまっているんだろう。大人の責任だなぁ。あ、先生以外の大人、親、もマスク率100%だった。私だけだったなマスクしてないの。

ありのままの自分、自分がやりたいように過ごせる場所ではないなぁ、あの学校は。そしてこの国は。

みんなの学校 カメちゃんの感想

大阪の公立小学校、大空小学校の1年間を追ったドキュメンタリー映画、みんなの学校、を観た。木村校長先生の話は、教育関連のイベント、トークショーなどで視聴していて、この映画の裏話なんかも、映画観る前に聞いて感動していて。そんな映画を遂に見た。

もう、初めから最後まで涙が出る出る。ちょっと感極まりすぎて、まだこの映画について書くべきタイミングではない気すらする。

カメちゃんも、途中退出しながらもこの映画を見た。カメちゃんのが選んだ一番良かったシーンは、”木村校長が、若い先生を叱るところ”だそう。「あんな先生たくさんいるけど、叱ってくれたらいい。でも、あの校長先生、いいのかわるいのか、よくわからんかった」と言った。どうやら、木村校長も結構怖かったよ。結構怒るから。という事で。それで理解できた。

木村先生は、優しい、とは形容しづらい、よね。だって、ダメなことはダメ、と厳しく伝えるから。でも、その時の子供の気持ちを理解しようとして、理解して、寄り添い、その上でどうしたらいいか、暴力については謝ろう、などアドバイスする。子供は、適当な言葉であしらえないタイプの大人。本気で子供のことを大切に思い、ぶつかってくる人だから。そりゃ、ある意味怖い存在だよね。

でも、木村校長と小学校時代を過ごせた彼らは、きっと、先生との時間を心の中に宝物のようにしまっていて、苦しい時、絶望を感じる時に、その宝物があることで、救われているんじゃないかなぁ、と思った。そんな、宝物、を与えらえる大人の存在が、必要だよね。親じゃなくても。誰でもいい。それが学校だったらめちゃくちゃいい。

まずは、ここまでにしよう。

やってしまった

やってしまった。

大人の言動で、子供の心が死んでしまう、ということを実感している。私の発言で、ハスちゃんを傷つけてしまった。傷つけたというか、ハスちゃんから笑顔が消え、覇気がなく、死んだ魚の目をしている、そんな感じ。

正しさ、正論、よりも、大切なことがあるなぁと、気づいた。気づいている、知っている気はしていたけど、本当に実感している。正しさの押し付け、は本当に迷惑だし、各人がおかれている状況、状態によっては、それを言うのは凶器にすらなるんだ。

そんなハスちゃんを見て、やってしまった、と気づき、謝った。ハスちゃんは「元気だよ」、と全然元気のない声で私に言った。ママのせいじゃないよ、という風に聞こえた。

今日はカメちゃんも珍しく体調を崩し、学校をお休みしている。何だか心が晴れない。だから、めずらしく、床の拭き掃除をした。びっくりするほど隅や隙間に埃が溜まっていた。いつも掃き掃除をして綺麗になった気でいたけど、拭き掃除をしないと気づかない汚れってあるね。埃がとれるごとに、私の心もすこーしだけ晴れていく。

こういう日もいいもんだ。おかげで家は綺麗になった。

絵を描かない子

糸山先生や、全国でどんぐり教室をしている先生達が、どんぐり問題が全然できない子、の話を公開していることがあり、その様子は、嘘、そんな感じになるの?と驚くばかり。そしてそんな、嘘、そんな感じになるの?という光景を目撃した。

この近所にはどんぐり教室はない、と思うのだけど、どんぐり問題に取り組んでいる方はちらほらいて、先日、どんぐり体験会というものがあって、参加してきた。うちは、もうどんぐり歴7年目のベテラン?で、体験にはそぐわないだろうけど、どんぐりをしている仲間、どんぐりをいいと思った方に会いたい!と思って参加した。

その体験会で、小3だったかな、この問題をやってみよう、と渡された問題を読んで、「絵は描きたくない、絵なんか描かなくてもわかる、絵はめんどくさい、僕は式を書きたい」と、絵を描かない子がいて。

ほっほぅ、こんな感じになるのか、と、かなり興味深く観察してしまった。

その子は、毎日ゲームとyoutube漬けらしく、まぁ、こうなるか、と納得した。とても知識は豊富で口は達者。知っていることなどをペラペラと披露してくれる。ちょっと頭でっかちな印象を受けてしまったけど。

時間は経てど、彼はとーっても小さく薄い絵をちょっと書いて、その後はあーだこーだ言いながら、全く絵をかかない。とにかく面倒くさい、らしい。横にいたカメちゃんが、「面倒くさいなら、これをこう書いたらどう?」とアドバイスする。その子は、それでも面倒くさいと。

絵が描けない、ってこんな感じなんだ。面倒くさい、意味ない、計算でやればいい、と、繰り返す子。学校の算数では計算は得意だけど、最後の文章題は全くできない、手を付けないらしい。学校の文章題ってめちゃめちゃシンプルで簡単なのに。。。(どんぐり問題に比べたら)

この子が特別なんじゃない、恐らくほとんどの子はこういう状態になっているんだろうなぁ。

ハスちゃんの友達

ちょうど一年前、奄美大島から広島に引っ越し、転入した学校でいじめにあい、ハスちゃんは同級生の友達がいない状況が続いていた。自宅で一人でオンラインで授業を受けたり、フリースクールに行ったり、3学期は新校舎になり、明るく環境がよくなったから保健室に登校した。

教室には入っていないし、部活にも行っていないから、友達ができない。土日はいつも一人で部屋にいる。土日どちらかは、私とカメちゃんと一緒に外出するようにしていたけど、どこへ行っても、同年代の子とも関わることはなかったなぁ。

ある日、保健室で絵を描いてたら、治療に来た5年生の子が話しかけてくれたよ。と、その後もその子はちょくちょく保健室に来てくれていたみたい。その子が唯一仲良くしているお友達も一緒に来てくれるようになったみたい。

先週末、初めてハスちゃんが、今は6年生になったお友達2人と遊んだ。一緒にスプーンづくりのワークショップに参加して、その後何時間も3人でお話していた。本当によかった。保健室登校で、私はどうしてもハスちゃんが輝いていると感じられなかったのだけど、そのお友達は、絵が上手で綺麗なハスちゃんに憧れていると言ってくれて。嬉しかった。

保健室登校で、同級生の友達がいないハスちゃんだけど、輝いていない、なんて勝手に思ってしまう私がいけない。ちゃんとハスちゃんを見て、憧れてくれる子もいるんだ。

子供が幼少期に仲良くしていた友人たちから、中学校に入学したよ、小学校に入学したよ、とキラキラした写真がとどく。私はどうしても、ハスちゃんの近況を報告したい気にならず、傍観している。そんな自分は、ハスちゃんをかわいそうな子、だとみている、そのキラキラした旧友の子供達とハスちゃんを比べてしまっている、んだろうなぁ、と自分にがっかりする。