いろんな子がいる。

ハスちゃんは、声掛けしてもなかなか動かない。ごはんよ!お風呂入って!大体3回目で動くかな。

昨夜も、「ハスちゃんお風呂入って」と声掛けて、2回目くらいで階段を下りてくる音。言わないと全然水分を採らない子だから、お風呂入る前にお茶飲んでね!って声掛けたら、カメちゃんだった。

カメちゃんが、「ハスちゃんだと思った?」とニコニコ顔で聞いてくるから、思った、と答えたら、「やっっひゅぅ~っ!!」みたいな擬音語で喜んでトイレへ行った。とても嬉しそうで、それを見て私も、なんてかわいい子なんだ、あんな6年生いるんだなぁ、と笑った。

本当に、いろんな子がいるね。ハスちゃんカメちゃん2人だけでも全然違う。どっちがいいとか、悪いじゃない、ということを、私は早く学ぶべきだ。

昨日のカメちゃんの迷言。「おちつけ家康」大河のどうする家康を言い間違えたらしい。いつも楽しませてくれます。

不思議でたまらない

どんぐり育ちの子は、おまけのように良い成績をとることが多い、という話が、ハスちゃんはちがった、ということに、がっかりしてしまう、私。あんなにノーヒントで難問に立ち向かえる能力があるのに、何でそんなにテストで点取れないの?と、不思議である。でも、それがハスちゃんの特性なんだろう。そこはもうそうなんだから仕方がないんだ。

英語の学習についても、この子ならできるだろうと思って、ノータッチでいた中学1年間。定期テストで平均点取れるか取れないか、みたいな状態であることに一念発起し、ハスちゃんと英語を一緒にやり始めた。やり始めてわかったけど、とにかく全然勉強していない。英単語、全然覚えていない。なにがどうって、やってないんだから、点が取れないんだ。テキストに出てくる単語は全部覚えてね、と言って、うん、と言っていたのに、やらないんだねぇ。

普通の文を疑問文に直す、という基本的なシンプルなことすら、毎日やっても毎日間違える。be動詞の文なのに、急にDoが出てきたり、過去の文なのに急に現在にしたり、その反対もしかり。それを毎日毎日、繰り返す。こんな簡単でシンプルなことが、何ですぐにできないのか、不思議で仕方がない。どういうことなんだろう。

どちらかといえば、頭が切れるタイプで、論理的思考力はある。数学は、塾無しで、授業だけで理解はしている様だ。理数系の頭、ということなんだろうか。英語のあんなにシンプルなことが永遠に間違えられることが不思議。

ハスちゃんは、興味がないから、覚えられないし、やる気もでない、と言う。仕方がないけど、本当に学校には向かない子なんだ、と心から思う。

ハスちゃんと私にとっては、中々、苦しい義務教育期間。

ハスちゃん参観日

ハスちゃんの学校の参観日があった。行きたくないなぁと思った。だって楽しくないんだもん。そんな事言う親なんてとんでもない!と思うかもしれないけど、仕方がない。でもその楽しくない場所に毎日我慢して通っているハスちゃんのことを思うと、行くべきだと思った。

結果、やはり楽しくなかった。カメちゃんの通う小学校とは根本的に違う場所であることは間違いない。うーん、生徒が主役であると感じられない。

行ってよかったと感じた点は、ハスちゃんの様子が見れたこと。ガチガチに強張ったハスちゃんの様子を見て、そりゃ疲れるわ、と思った。だから、家では小言を控えて、リラックスさせてあげようと誓った。それが収穫だった。

そして、中学生のマスク率100%だったことにも驚いた。もう着けなくてもいいと言われてもこれかぁ。思春期だしね、もうマスクつけないの恥ずかしい、自分の顔に自信ない、とかおかしなマインドになってしまっているんだろう。大人の責任だなぁ。あ、先生以外の大人、親、もマスク率100%だった。私だけだったなマスクしてないの。

ありのままの自分、自分がやりたいように過ごせる場所ではないなぁ、あの学校は。そしてこの国は。

みんなの学校 カメちゃんの感想

大阪の公立小学校、大空小学校の1年間を追ったドキュメンタリー映画、みんなの学校、を観た。木村校長先生の話は、教育関連のイベント、トークショーなどで視聴していて、この映画の裏話なんかも、映画観る前に聞いて感動していて。そんな映画を遂に見た。

もう、初めから最後まで涙が出る出る。ちょっと感極まりすぎて、まだこの映画について書くべきタイミングではない気すらする。

カメちゃんも、途中退出しながらもこの映画を見た。カメちゃんのが選んだ一番良かったシーンは、”木村校長が、若い先生を叱るところ”だそう。「あんな先生たくさんいるけど、叱ってくれたらいい。でも、あの校長先生、いいのかわるいのか、よくわからんかった」と言った。どうやら、木村校長も結構怖かったよ。結構怒るから。という事で。それで理解できた。

木村先生は、優しい、とは形容しづらい、よね。だって、ダメなことはダメ、と厳しく伝えるから。でも、その時の子供の気持ちを理解しようとして、理解して、寄り添い、その上でどうしたらいいか、暴力については謝ろう、などアドバイスする。子供は、適当な言葉であしらえないタイプの大人。本気で子供のことを大切に思い、ぶつかってくる人だから。そりゃ、ある意味怖い存在だよね。

でも、木村校長と小学校時代を過ごせた彼らは、きっと、先生との時間を心の中に宝物のようにしまっていて、苦しい時、絶望を感じる時に、その宝物があることで、救われているんじゃないかなぁ、と思った。そんな、宝物、を与えらえる大人の存在が、必要だよね。親じゃなくても。誰でもいい。それが学校だったらめちゃくちゃいい。

まずは、ここまでにしよう。

やってしまった

やってしまった。

大人の言動で、子供の心が死んでしまう、ということを実感している。私の発言で、ハスちゃんを傷つけてしまった。傷つけたというか、ハスちゃんから笑顔が消え、覇気がなく、死んだ魚の目をしている、そんな感じ。

正しさ、正論、よりも、大切なことがあるなぁと、気づいた。気づいている、知っている気はしていたけど、本当に実感している。正しさの押し付け、は本当に迷惑だし、各人がおかれている状況、状態によっては、それを言うのは凶器にすらなるんだ。

そんなハスちゃんを見て、やってしまった、と気づき、謝った。ハスちゃんは「元気だよ」、と全然元気のない声で私に言った。ママのせいじゃないよ、という風に聞こえた。

今日はカメちゃんも珍しく体調を崩し、学校をお休みしている。何だか心が晴れない。だから、めずらしく、床の拭き掃除をした。びっくりするほど隅や隙間に埃が溜まっていた。いつも掃き掃除をして綺麗になった気でいたけど、拭き掃除をしないと気づかない汚れってあるね。埃がとれるごとに、私の心もすこーしだけ晴れていく。

こういう日もいいもんだ。おかげで家は綺麗になった。

絵を描かない子

糸山先生や、全国でどんぐり教室をしている先生達が、どんぐり問題が全然できない子、の話を公開していることがあり、その様子は、嘘、そんな感じになるの?と驚くばかり。そしてそんな、嘘、そんな感じになるの?という光景を目撃した。

この近所にはどんぐり教室はない、と思うのだけど、どんぐり問題に取り組んでいる方はちらほらいて、先日、どんぐり体験会というものがあって、参加してきた。うちは、もうどんぐり歴7年目のベテラン?で、体験にはそぐわないだろうけど、どんぐりをしている仲間、どんぐりをいいと思った方に会いたい!と思って参加した。

その体験会で、小3だったかな、この問題をやってみよう、と渡された問題を読んで、「絵は描きたくない、絵なんか描かなくてもわかる、絵はめんどくさい、僕は式を書きたい」と、絵を描かない子がいて。

ほっほぅ、こんな感じになるのか、と、かなり興味深く観察してしまった。

その子は、毎日ゲームとyoutube漬けらしく、まぁ、こうなるか、と納得した。とても知識は豊富で口は達者。知っていることなどをペラペラと披露してくれる。ちょっと頭でっかちな印象を受けてしまったけど。

時間は経てど、彼はとーっても小さく薄い絵をちょっと書いて、その後はあーだこーだ言いながら、全く絵をかかない。とにかく面倒くさい、らしい。横にいたカメちゃんが、「面倒くさいなら、これをこう書いたらどう?」とアドバイスする。その子は、それでも面倒くさいと。

絵が描けない、ってこんな感じなんだ。面倒くさい、意味ない、計算でやればいい、と、繰り返す子。学校の算数では計算は得意だけど、最後の文章題は全くできない、手を付けないらしい。学校の文章題ってめちゃめちゃシンプルで簡単なのに。。。(どんぐり問題に比べたら)

この子が特別なんじゃない、恐らくほとんどの子はこういう状態になっているんだろうなぁ。

ハスちゃんの友達

ちょうど一年前、奄美大島から広島に引っ越し、転入した学校でいじめにあい、ハスちゃんは同級生の友達がいない状況が続いていた。自宅で一人でオンラインで授業を受けたり、フリースクールに行ったり、3学期は新校舎になり、明るく環境がよくなったから保健室に登校した。

教室には入っていないし、部活にも行っていないから、友達ができない。土日はいつも一人で部屋にいる。土日どちらかは、私とカメちゃんと一緒に外出するようにしていたけど、どこへ行っても、同年代の子とも関わることはなかったなぁ。

ある日、保健室で絵を描いてたら、治療に来た5年生の子が話しかけてくれたよ。と、その後もその子はちょくちょく保健室に来てくれていたみたい。その子が唯一仲良くしているお友達も一緒に来てくれるようになったみたい。

先週末、初めてハスちゃんが、今は6年生になったお友達2人と遊んだ。一緒にスプーンづくりのワークショップに参加して、その後何時間も3人でお話していた。本当によかった。保健室登校で、私はどうしてもハスちゃんが輝いていると感じられなかったのだけど、そのお友達は、絵が上手で綺麗なハスちゃんに憧れていると言ってくれて。嬉しかった。

保健室登校で、同級生の友達がいないハスちゃんだけど、輝いていない、なんて勝手に思ってしまう私がいけない。ちゃんとハスちゃんを見て、憧れてくれる子もいるんだ。

子供が幼少期に仲良くしていた友人たちから、中学校に入学したよ、小学校に入学したよ、とキラキラした写真がとどく。私はどうしても、ハスちゃんの近況を報告したい気にならず、傍観している。そんな自分は、ハスちゃんをかわいそうな子、だとみている、そのキラキラした旧友の子供達とハスちゃんを比べてしまっている、んだろうなぁ、と自分にがっかりする。

昭和かよ!

春休み、実家に滞在。その際に地元に住んでいる仲間と集まって、私の母校である中学校の現状を聞いた。

知人の娘さんは、この4月に、私の母校である中学校に入学した。入学説明会で配布された、校則に関し、驚愕のものがあった。

前髪は下して、まゆの上。二つ結び不可。三つ編みは可。

私がこの学校に通った昭和でも、前髪は自由だったし、二つ結びもしてよかったよ。もう令和なのに、昭和よりも校則厳しくするってどういう神経なんだろう。

その知人の友人の娘さんは、バレエを習っていて、前髪はお団子をするために伸ばしている。その旨教頭先生に確認したら、「おしゃれ、じゃなければ前髪あげてもいいです」と言われたらしい。

もう、ぶったまげ~の回答。倒れそう。私がこの学校の保護者だったら、ちょっと本気で物申すなぁ。教頭先生のおしゃれ、の定義を知りたいし、中学生、思春期の女の子のおしゃれ心を踏みにじる、最悪の学校だわ。本当に最低だと思った。

ハスちゃんにこの話して、今通っている学校も良くはない、けどこの私の母校に比べたら、天国のように感じるね、と話した。ハスちゃんも、同意していた。

生徒に一人一台PC配りながら、昭和以上にきつい校則で生徒を縛る学校。もう、意味がわからない。

数学みたいだねぇ。

ハスちゃんと英語をやっている。中1の学年末に、あまりにも英語ができないことが判明して、やることにした。

週1くらい、時間をとってやればいいかな、と思っていたけど、中1の英語が全然できてないから、今は毎日やっている。

平常文を、疑問文にする、という練習をした。

He plays basketball everyday. を疑問文にすると、

Does he play basketball everyday?  Doesに動詞についていた三単現のsが吸収されて、動詞からはsが取れて原型になる、と説明したら、「へぇ、数学みたいだね」とハスちゃんが言った。

数学みたい、だなんて、私は英語を勉強していて一度も思ったことが無いけど、何だかその感想、発言が素敵だなぁ、と思って、「そう?そうかもねぇ」なんて答えておいた。

よくわからんけど、さすがどんぐりっ子だと思った次第。

ハスちゃんとカメちゃんの春休み

春休みのハイライトは、北海道に行ったこと。奄美大島で出会った、素敵なご夫婦、私に体と心の整え方を教えてた師匠、に会いに行った。昨年の今頃、奄美大島を去った時、大好きな染めの師匠に、夏休みに必ず来ます、その時、また会いましょう、と伝えて去った。その染めの師匠は、夏休み前に急逝した。まさか、だった。また会えると思っていたのに。

だから、会いたいと思った人には、できるだけすぐ行動、会いに行くことにする。北海道、やはり行ってよかった。ハスちゃんが鼻炎のような感じで苦しんでいるのを見て、そしてタイミングよくたまにある頭痛で苦しむ私を見て、体の整え方をまた伝授して頂いた。感謝。

カメちゃんは、好奇心満開で全力で毎日を楽しんでいる。どんぐりのお宝問題にも毎日挑戦していて、丁寧に絵を描いて、正解している。お宝問題チャレンジ成功してるねーと言うと、「何かね、とっても簡単に思えるんだ。去年は凡ミスしてたんだろうね」と言っていた。私は、カメちゃんがパワーアップして成長しているからだよ~と言った。とっても誇らしい。

ハスちゃんは、今学校で輝けているとは言えない。けれども、最低限のことを、できる範囲でやっている。とっても賢い、頭が切れる子だけれども、それが成績に反映しないことがわかった。笑。どんぐりに取り組んでいたら、成績もついてくることが多いけど、成績に反映しない特性を持つ子もいる、と糸山先生は仰っているようで。ハスちゃんは、成績には反映しない特性の子だった様だ。

勉強することの意味、なぜ勉強するのか、ということはよく話題にし、話してきた。その上で、勉強するしないはハスちゃんに任せる。テストの点に関してもとやかく言わない、と思っている。思っていた。でも、あんまりにも成績がふるわない、というか、びっくりするくらい、いい点を取るために〇〇する、みたいな気持ちがないみたいで、ま、いいか、と思う反面、大丈夫か、、、という気持ちも湧いてきて。。。

特に、英語。学年末のテストが平均点を下回っていたから、ムムム?これは放っておけないぞ!と思った。私は学生時代、アメリカ留学をしたり、外国語大学に通ったり、英語を勉強してきた。英語も話せる。なのに娘がこんな状態で、放っておけない、おきたくない、と思って。

要は、全く単語を覚えていないから点が取れていない。糸山先生のどんぐりっしゅを参考にしながら、押さえておくべきことを確認したり、覚えるべき単語を一緒に確認したり、ハスちゃんの英語学習のサポートを始めた。嫌にならないように、毎日少しずつ。どんぐりっしゅ、とってもいい。これは汎用性のある語学学習だと感じている。

なかなか、充実した春休みを過ごしています。