太陽でいよう

蛍、を見た。今住んでいる家から徒歩3分くらいの川、に蛍がいるらしい、と友人に去年聞いていて、昨夜、思い出して見に行ってみた。

蛍、いた。住宅街を流れる、小規模で普通に整備された川、なんだけど、草なんかはわさわさ茂っていて、その中に、蛍が光っていた。やさしーい、光で、ついたり、消えたり。家からこんな近いところで蛍を見られるなんて、と嬉しくなった。

今朝、朝ごはんを食べるハスちゃんカメちゃんに、蛍がいたんだよ、と話した。ただいま冷戦状態のハスちゃんは、予想通り無言。カメちゃんは、「え?蛍、昨日見たの?どこで?家の近くで?え?いつ?寝る前に?」といつも通り、わけわからん疑問文をたくさん発していた。

カメちゃん、今日お布団入る前に、蛍見に行こう!と言ったら、「え、いいわぁ、俺蛍全然興味ない、おしりが光るだけじゃん」と言われた。なんとも風情のない子供達。ま、私の幼いころにそっくりだ。

冷戦状態というか、もともと気難しいし、私とは似すぎていて衝突しがちなハスちゃんとのこと、昨日は色々考えた。やはり、私がもっと太陽でいるべきだ、北風じゃなくて。北風でいる限り、ハスちゃんはもっともっと意固地に離れていく。太陽でいよう、と、また思った。

成田悠輔さんの、「みなさんの人生、そんな大したことにはなりませんから」という言葉を思い出し、元気を出す。この言葉、好きだ。ハスちゃんの性格や行動で、これはよくないな、治さないと将来苦労するな、とか思って、口うるさくしてしまう。それが亀裂となる。

私が口うるさくしようがしまいが、ま、私達の人生、そんな大したことにはならないんだから、もう、太陽でいたらいいよね。

私はあるソーシャルビジネス講座に参加した時に、この国が、かつてのブータンの様に、幸せ度No.1だったらいい、と思った。GDPがどうとか、そうじゃなく、人が幸せだなぁ、と思える国。それを実現するために、私個人に何ができるかを考えた。具体的に。それを思い出して、笑ってしまった。私は、自分の子、命を懸けて守れるほど大切な人、すら幸福にできていない、恐らくハスちゃんからしたら邪魔っけでしょうがない人間であるのに、何が幸せ度No.1の国だ。。。と。

法令遵守と健康を守る、それくらいでいいのだ。そうだ、それでいいのだ~♪それでいいのだ~♪バカボン的に生活しよう。

孔子を私淑する

ハスちゃんは、私からみたらとても気難しい子だと感じる。人の話を聞かないし、指示されるのも嫌い。気乗りしないことは頑としてやらない。何でそんなことに意地張るの?と感じることが多く、一昨日、また、そんな出来事があって。

正直、疲れる。腹立って仕方がない。もう、顔も見たくない、となる。

少し落ち着くと、親としてそんなこと思うなんて、ひどいなぁ、とか、苦しいなぁ、とか、思う。葛藤の日々。

悶々と悩むことが嫌いなので、楽しいことをやってみる。部屋に観葉植物を置こう、と思いったって、園芸ショップに出かけた。やはり植物はいい。心穏やかじゃない時、花や緑に癒される。

そして最近聞いた本、2冊に出てきた孔子の言葉がとても心に染み入った。

子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。

意味は、十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才で天から与えられた使命を知り、六十才で人の言葉に素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった。

かの孔子さんでさえ、60歳になってやっと素直に耳を傾けることができるようになった、とある。私は40代、ハスちゃんは10代、何を狼狽えることがあろうか、阿保らしい、と何だか元気になった。

そして、とても良い言葉を知った。密かに尊敬し、模範として学ぶこと「私淑」。直接指導を受けることを「師事」と言うが、私淑は直接指導を受けたことは無い、会った事のない人を尊敬すること。私にはそんな人がどんどん増えている。それって楽しいなぁ。

ハスちゃん、お友達の電話番号ゲット

昨日は嬉しかった。ハスちゃんが、同級生のお友達と笑いながら話しているところが見れた。

ハスちゃんは自転車で学校へ行く。雨の日は車で送迎する。昨日は雨だったから、下校時間に車で迎えに行った。ハスちゃんは学校が好きではないし、仲の良い友達もいないから、真っ先に学校から出てきて、1人で歩いて駐車場に来る。それがお決まりの景色だった。

昨日は、ハスちゃんの傘に、2人の女の子を入れて、3人で笑いながら駐車場に来た。いつもと違う景色で、私、驚いた。一人は、学校を休みがちな近所に住む子。もう一人は、我が家の隣に祖父母が住んでいる子。初めて同級生のお友達と笑いながら学校出てきたよ。

一年前、いじめられて学校に登校できなくなり、1か月休み、その後学校に戻った時、私の知人が尽力してくれて、近所の同級生の女の子たちがハスちゃんを迎えに来てくれた。ハスちゃんもその子達の存在があったから、再登校しただろうし、心強かっただろう。

でも、その子達と仲良くなることは無かった。コロナ渦でマスクをしていて、顔も覚えていないらしい。。。その同級生の女の子たちの中に、昨日ハスちゃんの傘に入っていた学校を休みがちな子もいた。けど、その時はその子自体も学校に行かない日が多かったりで、仲良くはならなかった。

大人のお膳立てでは、結局、本当の何かは生まれないんだよな、と思う。あれから1年経って、今、ハスちゃんは自分の力で、その学校休みがちな子と関係を築き始めている。その子の携帯番号を教えてもらった!と嬉しそうに言っていた。恐らく初めての同級生の電話番号が、ハスちゃんのガラケーに登録された日。

焦らず、マイペースに、自分の力で、切り開いていこう。

寛容な親

私は、子供がありのままでいることを良しとし、寛容な親だ、そうありたい、と思っている。けど、それが思い過ごしであることに気づかされる出来事があった。

昨日、カメちゃんの学校ではプール掃除があった。プールの中を掃除すると濡れるから、水着やタオル持参で登校した。帰宅後、カメちゃんに水着やタオル、洗濯機のところに持っていってね、と声をかけたら、

「あっ!忘れた!」とカメちゃんが言った。濡れた水着やタオルを学校に忘れてくるなんて。。。カーッとなって「それだけはやめて!気をつけてよ!濡れたもの洗わずに放置してたら、カビ生えちゃうよ!」と叱った。

今朝登校時、カメちゃんに教室から忘れたプールバックを取ってくるよう伝え、校舎玄関で受け取り、校庭を歩いていたら、登校してくるK君に会った。K君に「見て、カメちゃん、昨日プールバック忘れた帰ったんだよ」とプールバックを見せたら、「あ、僕も忘れた」と言って、K君は校舎へ向かって走っていった。

意外だった。
K君の家はきっちりした印象の家で、毎週シューズを忘れず持ち帰り洗ってる。(当たり前か?)我が家なんて、1か月に1回持ち帰るくらいだ。登校時に忘れたプールバックを回収してすぐ洗ってしまいたい!と昨夜から思っていた私。濡れた衣服の洗濯に関しては、私の方が神経質なのか。

次に、L君が登校してくるのが見えて、K君に言った同じセリフを言ったら、横にいたL君の母が「あ、うちはプールバック持って行ってない。この子プール大嫌いで。塩素の臭いが嫌みたいでプールは見学」と言った。またまた、衝撃だった。

プールバックを同じく忘れていて、その回収に躍起になっていない家庭、そしてプールバックすら持って行っていない家庭、いろいろだ。

ハスちゃんの中学校で、もうすぐ体育でプールが始まる。ハスちゃん、運動神経いいのだけど、体育の授業が嫌いだ。体育のせいで、運動嫌いになったくらい。プール始まるね、と言ったら、塩素の臭いが嫌だからやりたくない、と言う。もう勘弁してくれ、と思った。塩素は殺菌の為に必要なんだから、そんなこと言わない、塩素入れなかったら大腸菌うようよになっちゃうよ、と言った。

寛容さのかけらもない親だ、と思い知った朝だ。

カメちゃん校長先生に褒められる

昨日はとても嬉しいことがあった。カメちゃんが通う小学校の校長先生からお電話を頂いた。「今日とっても嬉しいことがあったんです」と。

小学校からの着信を見たら、何かやらかしたか、体調不良か、が頭によぎり、ぶるっとする。嬉しい知らせでの連絡って無いからね。

カメちゃんに、今日校長先生から電話があってね、と話した時、聞き終わって開口一番、「あー、よかった。俺何やらかしたかと思った」だった。笑

児童会主宰で、”廊下で走る子が多いのが危ない、どうしたらいいか”を話し合ったらしい。低学年から、罰則を設ける。守らない子は罰ゲームを課す、という意見が出たらしい。その意見に対し、カメちゃんは「それだと、罰ゲームが嫌だから走らない、になる。本当は危ないから走らないのが目的なのに、目的が変わってしまってる」と発言した。

その後、罰則無しで、どうやったら走らないことが出来るか、に焦点を当てた話し合いが出来たそうだ。何とも素晴らしい。

校長先生、そのカメちゃんの発言に感動してくれたらしく、お礼を伝えてください、と。そして、児童会の話し合いがあった昨日は雨。外で遊べない子が校舎内を走り回って、休憩時間はカオスだったらしいけど、その話し合い後は、「ガラッと様子が変わったんです、と。少しは走ってる子はいるんです、でもぐっと人数が減って、いつもと劇的に様子が違って。あぁ、この子達、問題を自分事にできたんだなぁとうれしくて」と校長先生。

何と幸せな電話だったのでしょう。

縄張り争いについて話す

近所の公園で、他の学校( ブルー校 )に通う子達と仲良く遊べていない件に関し、状況を質問したり、私が感じたことを、カメちゃんと話した昨日。私的にはいろんな気づきがあった。

カメちゃんは、 ブルー校組とは遊び方が違うんだ、僕たちはゆるゆるっとサッカーしたいんだけど、ブルー校組はマジでガチで勝負!って感じのサッカーをしたがる。だから、僕たちは楽にゆるっとやりたいと言ったら、「じゃあいいよ!」とキレられて、悪口言われて追い出される、と言った。

やっぱり、 ブルー校組は、イエナプラン校組と一緒に遊びたいんだよなぁ。でも、イエナプラン校組が意見を言ったら、自分の意向にそぐわない意見を受け入れられず、反応が悪態をつく、批判する、となってしまう。だからイエナプラン校組はブルー校組が嫌だ、関わりたくない、と感じている。 ブルー校組は、本当は一緒に遊びたいのに、拒否されたと感じ、悲しいし、悔しい、んだと思う。

ブルー校組が、本当はカメちゃん達と遊びたいという気持ちがあるんだよね、というところは、カメちゃん理解している。けれども、私が悪口言って楽しい人はいない、と言ったら、猛反論してきた。

「すごく楽しそうだよ。 ブルー校組の中でも悪口言わない子もいるけど、言う子は笑いながらすごく楽しそうに言うから」とカメちゃんが言った。悪口言う人は、幸せじゃない人、と常日頃から話していて、「悪口言う子、幸せじゃないのかも、家で幸せじゃないのかも、何かあるよね」と言って、まだ納得していない様子のカメちゃんに、そりゃ小6だもん、物事は表面的に判断しちゃうよな、仕方がない、と思いつつも、でもここで何か気づき、成長して欲しいな、と感じた。

「悪口言う子がいる、言わない子がいる、それって、どういうことなんだろう、何でだろうね」と会話を締めくくった。

縄張り争い

今我が家が住む地域には、公立の小中一貫校と、カメちゃんが通うイエナプラン教育校がある。同じ地域に2つの小学校があるわけだ。

放課後は、イエナプラン教育校の校庭で遊んでいたのだけど、最近、公共の公園で遊ぶことが増えてきた。イエナプラン教育校には、学区を超えて親が送迎して通ってくる子供が多く、学校の校庭よりも、公共の公園の方が遊べる子が多い、から、そうなった。

もちろん、その公園には、他の小中一貫校(以下ブルー校)の子供が遊びに来る。そして、急に現れたカメちゃん達、見知らぬ子達のグループによからぬ印象を抱いたんだろう。

サッカーをしていたら、ヘボい、下手、など言ってくる、しつこいから、サッカー勝負をすることになり、カメちゃん達イエナプラン校組の勝利。ブルー校組は負けても尚、ヘボいなど言ってきたらしい。

男と男が真剣勝負して、負けたら、負けを認め、そこで仲良くなる、というのが理想だったけど、勝負しても仲良くはなれなかったようで。

翌日、ブルー校組はさらに多くの仲間を引き連れ公園にやってきて、またイエナプラン校組にサッカー勝負を挑んできたらしい。予想通り。恐らく、サッカーが上手だとか運動神経がいい子を集めて来たんだろう。その様子が、なんかいい。

ただ、カメちゃんは風邪気味で体調イマイチだったから、その勝負は受けなかったらしい。今日はやらない、って答えたら、逃げてんのか、弱虫、など言われたらしく、無視しててたら、ことごとくイエナプラン校組が遊んでいるのを邪魔してきたらしい。

カメちゃんから聞く話から想像するに、ブルー校組が意地悪で子供っぽい感じがする。そこをイエナプラン校組がどう対応していくか。どうにか子供達で関係を改善していってほしい。

学校疲れ

昨夜はまたハスちゃんに驚かされた。

最近ハスちゃん元気、声とか、夕食の時に良くしゃべる感じとか、でそう思っていたのだけど。食事しながら、今日も楽しそう、よくしゃべる、と思っていたのに、食べ終わって、「明日学校行きたくない、学校行くの疲れた」と言うから、驚いた。

何というか、そんな元気そうなのに、とびっくりした。学校行きたくないなら、元気なくなっていく、とか冴えない表情している、という状況になる、と思い込んでいるから。

思いつく学校に行きたくない理由を、〇〇が嫌?〇〇だから?とか聞いてみたら、全部首を横に振られて、「ただ、疲れただけ」という。

考えてみたら、好きでもない場所に、4月から一度も休まず登校している。保健室にいることもあるだろうけど、休んでいない。そりゃ、疲れるか、と思った。

学校行くの疲れた、と聞いて、わけわかんなくて、こっちが疲れるよ、と思ってしまったこと、本当に申し訳ないと思う。

今朝、欠席連絡をしようと思ったら、遅刻して2時間目から行くと言われた。寝てすっきりしたのか。無理はしないこと、休息も必要だよ、と伝えながら、やはり学校に行ってくれることがうれしい自分がいる。

ハスちゃん元気。

ハスちゃんが、元気だ。

学校は相変わらず楽しくはないとは思う。恐らく。体育祭も競技には参加せず、見学していたけど、保健室にたまに来る顔見知りの子や、同じクラスで同じく学校を休みがちな子と楽しそうに、お話しながら見学していて。その様子にほっとした。

ハスちゃんが沈んでいて元気がないと、夕食の席とか、お通夜みたいな感じだったのに、ハスちゃんが元気だと、もうお祭り騒ぎ。ハスちゃんはおしゃべりしながらも、食事をすることが出来るんだけど、カメちゃんは、おしゃべりに夢中になって、全然食事が進まないタイプ。昨日はひさしぶりにハスちゃんを「ちょっと食事が終わらないから今は静かにしてくれる。食べた後にしてくれる」と言ってしまった。懐かしい感覚だった。

しかし、この感情の浮き沈みは何なんだ、思春期だからなのか。私は理解できないし、ついてけないなーと思う。いや、理解できなくていいし、ついてく必要ないんだなぁ。ついていこうとしたら、疲れてしまう。ただたた、元気なハスちゃんをニコニコ見守っていたらいいんだな。そして、元気じゃないな、と感じたらよーく観察して、なんか困ってる?と声をかけよう。

それだけで、いいんだよね。

ギャップ萌え

昨日も雨。今日も雨。梅雨っぽいなぁ。

放課後、夕方6時まで小学校の校庭で遊んでいるカメちゃん、雨の日は遊べなくて残念そう。図書館に寄って帰ることにした。夜寝る前に楽しんでいるバッテリーのⅤを借りてすぐ帰るつもりだったけど、「図書館で本読みたい」とカメちゃんが言うから「30分ね」と約束して、私は散歩に。

川沿いを歩いていると、カメちゃんの友達2人が自転車に何とか2人乗りしようと四苦八苦しているのに出くわした。そんな強くないけど雨降ってるのに、自転車に無理やり2人取りしようとしてて、大丈夫かな?と思い、声をかけた。

「そこ(泥除け)の上に乗ったら後輪が動かなくなるよ」と話しかけたら、「あ!カメちゃんのおかーさん、カメちゃんは?」と聞かれた。

「図書館で本読んでるよ」と答えたら、「え?カメちゃんって本なんか読むの?!」と言うから、笑っちゃった。

カメちゃんは、本が好きだ。だけれども、お友達には本好きだと思われるキャラではないのは確かだわ。毎日夜寝る前には30分くらいは本を読み聞かせで楽しんでるし、夕方帰宅後、一週間に2時間のテレビ視聴時間を使い果たした後は、本を読んでることが多い。けれどもそれはお友達が周りにいない時だから、学校のお友達には、カメちゃんが本を読むというイメージはないだろう。

休み時間や放課後はお友達と遊びまくり、体育が大好きで漢字が苦手なカメちゃんだから、そりゃぁ、図書館で本を読んでると聞いたら、お友達はびっくりするだろうな、そんなことを一瞬で思考して、にやりと笑ってしまった。

ギャップ萌えという言葉があるけど、まさにそれだな。いいじゃん、いいじゃん、と一人嬉しくなった出来事でした。