カメちゃん覚醒中

カメちゃん、覚醒中。

「今日、またドッチボール勝った!」とカメちゃん。先生とカメちゃんがチームリーダーとなり、対戦。カメちゃんは、外野専門らしく、一発目で先生を仕留めたらしい。周りのみんなも、カメちゃんがいたら勝てる、と言ってくれるらしい。「俺がおったら勝てるってみんなが言うんよ。それ聞いて先生が、俺だって強いよ!って反論しとった」と。ま、カメちゃんから聞く話だから、何割か盛ってるかもね。でも、毎回先生のチームに勝ってるのは事実。カメちゃんの、勝ちたい!勝つ!という気持ちの強さが勝ってるんだろうね。

「俺、ブロックアワーの課題もう終わった!」と火曜日にカメちゃんが言った。ブロックアワーとは、イエナプラン教育で子ども自身が週の計画を立て、学習を進めていく時間のこと。その週の課題を1週間かけて金曜日までに終わらせる。1年2か月前に、イエナプラン教育校に転入したカメちゃん、終わらない課題に押しつぶされて学校を休んだ日もあったなぁ。そこから、ブロックアワーを上手にこなすクラスメイトにやり方を聞いて、真似て、金曜日に課題がすべて終わるようになった!と喜んでいたカメちゃん。そして今、なんと火曜日にその課題がすべて終わっているなんて。。。

先週は、その見本にしたクラスメイトと共に、ブロックアワーの課題が水曜日くらいに終わったらしい。そして今週は、火曜日に課題を終わらせたカメちゃんに対し、そのクラスメイトは「はやっ!」と驚いたらしい。カメちゃん、成長したね。

どんぐり倶楽部方式で子育てをしていると、学ぶことにスピードを求めることはしない。日曜日の夜、今週もブロックアワーの課題、めっちゃ早く終わらせる!と息巻いているカメちゃんに「速いだけがいいわけじゃないから、ゆっくり、じっくり、丁寧にね」と言ったら、課題を早く終わらせたら、後は自分のやりたいことに時間が使える。マイプロ(1年かけて自分の興味あることを探求するプロジェクト)する時間がたくさん取れる、と頼もしい返答。今日は、何やら重曹とクエン酸で実験をする!と張り切っていた。

そして昨日、家庭科の時間でランチョンマットを作っているんだけど、カメちゃん一人、もう出来上がっていた。「来週からプールが始まるけど、水着に着替える部屋が丸見えだからカーテンを作ったんだ」と。先生から依頼されたらしい。カーテンを縫ったのか。やるなぁ。

スポーツ、座学の課題、家庭科のミシン、児童会役員、全方位で大活躍の模様。(本人の話を信じるならば)意味わからんだろうな、と思いながら、「カメちゃん、覚醒中だね」と言ったら、うん!と返事。何かの漫画で出てきたから知ってるって。

さぁ、覚醒した後、何が起こるか。ちょっとドキドキ。

しつけは徹底(>д<*)コワイ

ハスちゃんが持ち帰って部屋の床に転がっていた(笑)教育講演会の手紙を拾い、読んで震えた。演題が「しつけは徹底、教育は感動」とあったから。しつけは徹底、に震えた。

まず、これは、私の個人的な意見であること、この演題に深く共感する方が多いんだろうな、そして講師の方は、経歴も、人間としても、素晴らしい方には間違いないんだろう、ということを前置きとして書いておく。

「しつけは徹底」という言葉に、私の体がとても拒否反応をしめして、怖い!と震えてしまったので、その感覚を無視することが出来ず、講師の方のことをネットで少し調べてみた。それで得た情報から、なんとなくどんなことを話されるのかは想像がついた。

子供を褒めること、がんばれ!と励ますこと。家庭でのしつけの徹底。返事は「はい」、挨拶徹底、履物を揃えること。

しつけの徹底における、3つの要素に関しては、私も、それは大切なことであるし、出来たらいいよね、と思っていること。但し、違和感を感じるのは、徹底、というワード。徹底とは、どんな状況であれ妥協を許さず、それを強いる感じがする。どんなに素晴らしいことも、状況状態によって、強いるべきじゃない時がある、と私は思う。

しつけを徹底することが、親と子供の間の溝を深く深くすることになりそうな気がする。その溝がほぼなかったり、浅い場合、即ち親子関係が良好な場合は、いいのだけれども、そうでない場合、そのしつけの徹底は溝を深く深く掘り下げていく気がする。

子供の気持ちが不安定で、イライラしている時、親に対して不満を抱いている時なんかは得にしつけ、については一旦忘れた方がいいと思う。親の問いかけに返事をしなくても、履物が揃っていなくても、ただ、台風が過ぎ去るのを待つように、黙って見守る。黙って履物を揃えて、待つ。そうすると、台風一過で素晴らしい天気に恵まれる。そんな日々を過ごしているから、余計にそう感じる。

「私は太陽」と、呪文のように唱えるようになった、あのハスちゃんとの険悪ムードの日から一転、今は、穏やかで、さわやかな木漏れ日を楽しむような状態となっている。ダメなことはダメ、絶対。ハスちゃんがどんな状況にいても、法と健康を守らないことは断固として許さない。けれども、それ以外のことは、太陽のように、見守りたい。たとえ、ハスちゃんが最悪の状態の時に法を犯してしまっても、伝えるべきことを伝えた後は、太陽のように、光を照らし続けるんだ、と心に決めている。

だから、しつけは徹底、というワード、とても違和感で、本当にそれが主題なのであれば、怖いなぁと。しつけは徹底するけど、の後に何かあるのならいいのだけど。但し書きとか。

子供を褒めること、がんばれ!と励ます、 に関しては、状況如何ではなく、私はやらないな。褒めかたは十分注意が必要だし、がんばれ、に関してはNGワードくらいの扱いにしている。がんばれ!は、自分に対して言う言葉。他人に言われる言葉ではない。がんばれは、言う人の期待とか願望をかなり乗せていて重い言葉だと感じる。がんばるかどうかを決めるのは自分でしかない、人がどうこういう話ではない。

我が家では、がんばれ!という言葉は使わない。言うなら、「あなたのできることをやるだけ、最善をつくしてみて」かな。もっといい言葉、探し中。

追記:この講師の方、ヤンチャな子達を厳しく優しく指導してくれる、ザ、金八先生という方らしい。愛があってのしつけ、で、受け入れられるんでしょうね。そうなのであれば、演題、ちょっと変えた方が、良い気がする。時代に合わせて、というか、講師の本当の魅力を伝えるために、というか。

見たまま、を書くだけ

今朝ハスちゃんが、「教育実習に来てる先生がね、嫌いなものが多いみたいで、給食で昆布とか野菜とか、ハスちゃん食べる?ってくれるの」と言った。ハスちゃんは今年度の始まり、新しいクラスになって、保健室から教室に行ってみようか、いけるかな、という状態だったから、担任の先生の配慮で、一番後ろの席。教育実習の先生は、教室の後ろに座っていることが多く、ハスちゃんは仲良くなったらしい。

給食を、教室で食べるようになったハスちゃん。授業はほぼ教室で受けるようになっていたけど、給食はなぜか保健室で食べていた。教室は女子のグループが出来上がっていて、それに入れず、女子嫌だ、と言っていた。給食時間は、保健室でリラックスしていたんだろう。それが、この1週間くらい、教室で食べるようになったらしい。少しずつ話せる子が増えて、教室にいたい、と思えるようになったんだろうね。初めは保健室の先生に「今日は教室で食べます」と言いに来たらしいけど、今では何も言わず教室で食べてます、とのことで。

教室で給食食べてるのかぁ、よかったなぁ、よかったねぇ、とハスちゃんから教育実習の先生の偏食ぶりの話を聞きながら、幸せに浸った。そして、給食を教室で食べていることをこんなに幸せに感じている事、を幸せだと思った。些細な事、ちいさな、でも大きなハスちゃんの日々の変化が、嬉しい。これも、苦しいことを経験しての、今、だからだな。

その教育実習の先生は専門が美術で、ハスちゃんがよく絵を描いているのも気づいて、話しかけてくれるらしい。

ハスちゃんは絵が上手だ。美術の時間に、写生をしていて、クラスメートに上手だね、どうやったらそんな風に描けるの?とすごい聞かれるんだぁ、とちょっと不思議そうに言う。で、ハスちゃんは、「見たまま、を書くだけよ」と答えたらしい。そうなんだよ、そうだよね、と苦笑した。天才の発言だわ。

ミスターベースボール、長嶋さんが、どうやったらそんなに打てるんですか?と質問されて、「ボールが来るでしょう?そしたらバットで打ち返すだけです」みたいな発言をされたという逸話があった気がする。そんな感じだよね。

天才だ。

「傲慢」を考えたある夜の話。

カメちゃんが、今日公園にハスちゃんと同じ学校の子で、髪染めてた子がいた、と夕食時に言った。ハスちゃんが、何色?と聞いて、カメちゃんは、ピンクが所々はいってて、ピンク、黒、ピンク、黒って感じ、と答えて、私が、メッシュでピンクを入れてるんだね、と答えた。そしたらハスちゃんが、「そんな子おらん、絶対おらん!」と言い切った。カメちゃんは、だって学校名も聞いたし、とか色々言っていたけど、私はそのハスちゃんの発言にカチンときて、「何でおらん、と言い切れるん?あなたが把握していない子もいるでしょう」と言った。

だって、ハスちゃんの学校は、小中一貫校、各学年2クラス~3クラスある。全員の髪、見たことある?ないでしょう。ありえないでしょう。なのに何でそんなにカメちゃんの発言を全否定するのか、めちゃめちゃ腹立った。

ハスちゃんは、私に負けず「だって、運動会の日も全校見てたし、始業式とかそういうときもオンラインで全員見れるし」とか言う。運動会なんて、保護者が自分の子がどこにいるか探すのが難しい状態で、しかもメッシュ入れてる子探せ!って指令出てるわけじゃないのに、全員の髪チェックしてるわけないし。始業式とかをオンラインで見てなんで全員の髪の状態がわかるのよ、とまた腹が立つ私。

でも、押さえて、押さえて、冷静に、「カメちゃんが自分の目で見て、話してハスちゃんと同じ学校ってことも聞いてるんだから、いるんだよ、そういう子が。そんな子絶対いない、なんて言わないで。そんな子見たことない、くらいに収めておいてください」と伝えた。

私は、人の発言を全否定する、ハスちゃんが本当に嫌だと思って、なんて傲慢な子なんだろう、とすごく腹が立った。腹が立ちすぎて、予定していなかった夜のウォーキングに出かけた。歩いていると、ハスちゃんのことを傲慢だ、傲慢だ、とぷんぷん怒っている自分も、傲慢?と思ってきて。ハスちゃんがやりたくないって言うのに、これはやるの!と言って毎日一緒にやっている英語の勉強も、私はハスちゃんの為、と思っているけど、これも傲慢、なのか。とか。

自分も結構傲慢、なのだ、というところにたどり着いて、ハスちゃんへの怒りが静まり、良かった。ハスちゃんはまだ13歳。多少の傲慢さ、仕方がないよ、とやさしい気持ちで帰宅。よし、お風呂入ろう!と思ったらお風呂にお湯が入ってない!

ウォーキングして帰ったらすぐお風呂に入ろうと思って、カメちゃんにタイマー渡してお湯入れる仕事をお願いして行ったのに。。。まぁ、腹立ってしょうがなくて、「カメちゃん、お願いしたこと、ちゃんとやっておいてよ!!!」と怒ってしまった。怒りながら、蓮の花に座った仏様が、「おぬし、まだまだじゃのう」と苦笑しているイメージが浮かんだ。

ウォーキング後すぐに風呂に入るという希望が叶わず、子を怒るなんて、傲慢だ。

まだまだ、です。

ハスちゃんかっこいい!

ハスちゃんの参観日。全然学校からの手紙を出さないハスちゃんの部屋のゴミ箱から救出した紙切れの中にあった、参観日のお知らせ。全校道徳授業。私もハスちゃんも道徳授業アレルギー。そしてハスちゃんとは少し緩和したけれど、険悪ムード中。私の顔を学校でまで見たくないだろう、と思い、参観日、行かなくていいや、と思ってた。担任の先生は去年と同じで、結構密に連絡とってるし。

同じクラスの子の母で、私達と同じタイミングで引っ越してきた方、から、「梅ジャムたくさん作ったからもらってくれる?明日の参観日に持っていく」とLINE。参観日行かない、と言いづらく、ちょっとは行きたいな、という気持ちがあったからか、梅ジャムもらいに参観日に急遽行くことにする。

雨だったから、放課後ハスちゃんを車で迎えに行った時、ハスちゃんが「明日、学校あるらしぃ」と言う。そりゃ、学校あるだろう、と、変な発言なんだけど、私は参観日のことだな、とピンときた。ハスちゃんは、保護者への手紙、内容を見ずに捨ててるから、参観日あること知らなかったようで、「そんなん知らんかった」だって。手紙捨ててたじゃん!もう、信じられんわ。

でも、授業道徳らしいし、来んでいいよ、というハスちゃんに、うん、私も道徳だし行かんでいいわと思ってたけど、〇ちゃんのお母さんが梅ジャムくれるっていうから、梅ジャムもらいに行くわ(笑)と答えた。

参観日。クラス中、先生以外全員マスクの中、ハスちゃんだけノーマスク。私はそれを見て心の中で歓喜の舞を踊った。もうマスクはしなくていい、他のみんながしてるからって、必要ないことをする必要ない、と言い続けて。一人だけノーマスクで授業を受けているハスちゃんをみて、かっこいい、素敵♪と感激した。ハスちゃんと目があって、満面の笑みで手を振った。心から嬉しかった。

授業が終わって、生徒が続々と帰宅していく中、ハスちゃんは教卓の所にいる先生のところに行ってみたり、自分のロッカー行ったり、ウロウロ、帰ろうとしない。今まで、授業参観が終わったら真っ先に教室出て帰宅していたのに。今の教室は居心地がいいんだろうね。よかった。

謎の生物

「私は、太陽」「私は、太陽だから」

一体何度心の中でつぶやいただろう、この言葉。とても良い言葉、というか「呪文」を思いついたものだ。この呪文が無ければ、また我が家は戦場と化していたかもしれない。

昨日から今朝にも本当に何度イライラしたことか。ハスちゃんに対して。でも、その度にこの呪文を唱える。すると、何とかハスちゃんと私の間に亀裂の入る言葉を発することを堪えられている。

何度言っても、学校から保護者宛てのプリントを出さない。ゴミをゴミ箱に捨てない。高かった雨合羽をなくす。極めつけは、水筒を忘れて学校へ行く。 ハスちゃんは、給食の牛乳はとっていないし、水道水は嫌がって飲まない。水筒を忘れたら水分ゼロなのに、なのに、忘れる。腹立つ。けど私は太陽だから。ぐっと我慢。

雨だから車で送迎の日。一旦家に戻って、ゴミを出してハスちゃんの水筒を届けよう。ハスちゃんの部屋のゴミも捨てようとゴミ箱を見ると、牛乳パックが2つ。飲んでいない、中身が入っている牛乳が2つ捨ててある。

そもそも、牛乳とってないから、間違って渡されたなら断って欲しいし、捨てるなら中身捨ててから、ゴミ箱に入れて欲しいし、もう謎だらけで爆発しそうになる。

学校に水筒を持っていき、ハスちゃんがお世話になっている養護教諭と話す。ハスちゃん、給食は保健室で食べていたけど、3日前くらいから教室で食べるようになったらしい。教室で食べるようになって、お休みの誰かの牛乳がハスちゃんに配られてるのだろう。私牛乳飲まないからいらない、その一言が言えないのか。私にはよくわからないけど、言いづらいんだろう。

あんなに批判めいたクリティカルなツッコミを入れたり、言わない方がいいことを言ったりするくせに、言うべきこと、言ったら周りが助かること、は言わない。そんなのってある?もう謎すぎる、私にとっては。

養護教諭は、ハスちゃん最近クラスで話せる子が増えたようで楽しそう、みんなハスちゃんが絵が上手なこと知ってるから全然関係ない男の子(生徒会)からポスター描きを依頼されたり、最近頑張ってますよ!と言っていた。

水筒、届ける任務があったからこそ、聞けた話。「水筒忘れてくれて、ありがとう」と本心とは裏腹に口に出してみた。

縄張り争い 今

近所の公園で繰り広げられた、カメちゃん達イエナプラン校組とブルー校組の縄張り争い。意外な展開があった。

私はカメちゃんや、イエナプラン校組からしか話を聞かないし、どう考えても相手が乱暴でしつこく、悪と捉えていたところがあった。他の学校に通う子達との争いで、もちろん相手の保護者も知らないし、担任の先生も知らない。この件、カメちゃんと話していると、子供達だけの力で解決することが難しい気がしていた。カメちゃんがとても強い負の感情をブルー校組に対して持っていることを感じたから。

とてもいいタイミングでカメちゃんが通う学校の校長先生と話す機会があり、そういえば、とついでな感じでこの公園での縄張り争いの状況を話した。ブルー校は、イエナプラン校組が卒業したら7年生に編入することになる中高一貫校。管理職同士はコミュニケーションをとる機会が多そうだ。

私は、子供の喧嘩に大人が介入することはできるだけ避けたい。大人が入ることでややこしくなることが多い。子供は素直でいい意味で単純で柔軟だから、喧嘩しても翌日けろっとしていることが多いし、と簡単に仲直りすることができる。

今回対立しているのは、学校が違う子達。だから、あの時は嫌だったけど、その子達の良い所、面白いところ、を見る、という機会が少ないかもな、と感じた。そこで、校長先生に、子供達の力で解決する為に、何か周りの大人がサポートできることは無いでしょうか、と相談した。校長先生は、学校でこの件を学び、にできないか考えてみます、と仰った。

驚いたのは翌日、校長先生から連絡を頂き、ブルー校の先生からこの縄張り争いの件でイエナプラン校へ連絡が入った、と聞いた時。私は、ブルー校組が”悪”と思っていたから、まさかあちらの子達が学校の先生に話すと思ってもみなかったから。

ブルー校組にも言い分はあった。彼らも嫌な思いをしていた。どちらが良い悪い、ではなく、同じ気持ちを味わっていたんだ。各学校で先生達が子供達と話し、事実確認をし、今後どうするか、しっかり話し合ってくれたようだ。

この話し合いの後、カメちゃんに最近はどう?ブルー校の子達公園に来る?と聞いてみたら、「うーん、公園の外歩いてたから”ヤッホー”って声かけたけど、知らん顔して通り過ぎてった、公園来なかった」と。

もう1週間はその子達、公園に遊びに来てないらしい。今カメちゃん達は、ブルー校の6年生と仲良くなって、公園で一緒に遊んでるらしい。その6年生もやんちゃな子だけれど、イエナプラン校組のメンバーと小さいころから仲良くしてる子で、イエナプラン校組全員とすぐ仲良くなったらしい。カメちゃん達が対立したのは5年生。その5年生からしたら同じ学校のやんちゃな6年生は、ちょっと怖い、近づき難い存在かもしれない。

もしかしたら、対立していたブルー校組の5年生、ブルー校の6年生の存在が怖くて公園に来ないのかな、とカメちゃんと話した。もしそうだとしたら、いやぁ、色々あるね、と、子供の世界も大変なんだ、と思う。

太陽でいよう

蛍、を見た。今住んでいる家から徒歩3分くらいの川、に蛍がいるらしい、と友人に去年聞いていて、昨夜、思い出して見に行ってみた。

蛍、いた。住宅街を流れる、小規模で普通に整備された川、なんだけど、草なんかはわさわさ茂っていて、その中に、蛍が光っていた。やさしーい、光で、ついたり、消えたり。家からこんな近いところで蛍を見られるなんて、と嬉しくなった。

今朝、朝ごはんを食べるハスちゃんカメちゃんに、蛍がいたんだよ、と話した。ただいま冷戦状態のハスちゃんは、予想通り無言。カメちゃんは、「え?蛍、昨日見たの?どこで?家の近くで?え?いつ?寝る前に?」といつも通り、わけわからん疑問文をたくさん発していた。

カメちゃん、今日お布団入る前に、蛍見に行こう!と言ったら、「え、いいわぁ、俺蛍全然興味ない、おしりが光るだけじゃん」と言われた。なんとも風情のない子供達。ま、私の幼いころにそっくりだ。

冷戦状態というか、もともと気難しいし、私とは似すぎていて衝突しがちなハスちゃんとのこと、昨日は色々考えた。やはり、私がもっと太陽でいるべきだ、北風じゃなくて。北風でいる限り、ハスちゃんはもっともっと意固地に離れていく。太陽でいよう、と、また思った。

成田悠輔さんの、「みなさんの人生、そんな大したことにはなりませんから」という言葉を思い出し、元気を出す。この言葉、好きだ。ハスちゃんの性格や行動で、これはよくないな、治さないと将来苦労するな、とか思って、口うるさくしてしまう。それが亀裂となる。

私が口うるさくしようがしまいが、ま、私達の人生、そんな大したことにはならないんだから、もう、太陽でいたらいいよね。

私はあるソーシャルビジネス講座に参加した時に、この国が、かつてのブータンの様に、幸せ度No.1だったらいい、と思った。GDPがどうとか、そうじゃなく、人が幸せだなぁ、と思える国。それを実現するために、私個人に何ができるかを考えた。具体的に。それを思い出して、笑ってしまった。私は、自分の子、命を懸けて守れるほど大切な人、すら幸福にできていない、恐らくハスちゃんからしたら邪魔っけでしょうがない人間であるのに、何が幸せ度No.1の国だ。。。と。

法令遵守と健康を守る、それくらいでいいのだ。そうだ、それでいいのだ~♪それでいいのだ~♪バカボン的に生活しよう。

孔子を私淑する

ハスちゃんは、私からみたらとても気難しい子だと感じる。人の話を聞かないし、指示されるのも嫌い。気乗りしないことは頑としてやらない。何でそんなことに意地張るの?と感じることが多く、一昨日、また、そんな出来事があって。

正直、疲れる。腹立って仕方がない。もう、顔も見たくない、となる。

少し落ち着くと、親としてそんなこと思うなんて、ひどいなぁ、とか、苦しいなぁ、とか、思う。葛藤の日々。

悶々と悩むことが嫌いなので、楽しいことをやってみる。部屋に観葉植物を置こう、と思いったって、園芸ショップに出かけた。やはり植物はいい。心穏やかじゃない時、花や緑に癒される。

そして最近聞いた本、2冊に出てきた孔子の言葉がとても心に染み入った。

子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。

意味は、十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才で天から与えられた使命を知り、六十才で人の言葉に素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった。

かの孔子さんでさえ、60歳になってやっと素直に耳を傾けることができるようになった、とある。私は40代、ハスちゃんは10代、何を狼狽えることがあろうか、阿保らしい、と何だか元気になった。

そして、とても良い言葉を知った。密かに尊敬し、模範として学ぶこと「私淑」。直接指導を受けることを「師事」と言うが、私淑は直接指導を受けたことは無い、会った事のない人を尊敬すること。私にはそんな人がどんどん増えている。それって楽しいなぁ。

ハスちゃん、お友達の電話番号ゲット

昨日は嬉しかった。ハスちゃんが、同級生のお友達と笑いながら話しているところが見れた。

ハスちゃんは自転車で学校へ行く。雨の日は車で送迎する。昨日は雨だったから、下校時間に車で迎えに行った。ハスちゃんは学校が好きではないし、仲の良い友達もいないから、真っ先に学校から出てきて、1人で歩いて駐車場に来る。それがお決まりの景色だった。

昨日は、ハスちゃんの傘に、2人の女の子を入れて、3人で笑いながら駐車場に来た。いつもと違う景色で、私、驚いた。一人は、学校を休みがちな近所に住む子。もう一人は、我が家の隣に祖父母が住んでいる子。初めて同級生のお友達と笑いながら学校出てきたよ。

一年前、いじめられて学校に登校できなくなり、1か月休み、その後学校に戻った時、私の知人が尽力してくれて、近所の同級生の女の子たちがハスちゃんを迎えに来てくれた。ハスちゃんもその子達の存在があったから、再登校しただろうし、心強かっただろう。

でも、その子達と仲良くなることは無かった。コロナ渦でマスクをしていて、顔も覚えていないらしい。。。その同級生の女の子たちの中に、昨日ハスちゃんの傘に入っていた学校を休みがちな子もいた。けど、その時はその子自体も学校に行かない日が多かったりで、仲良くはならなかった。

大人のお膳立てでは、結局、本当の何かは生まれないんだよな、と思う。あれから1年経って、今、ハスちゃんは自分の力で、その学校休みがちな子と関係を築き始めている。その子の携帯番号を教えてもらった!と嬉しそうに言っていた。恐らく初めての同級生の電話番号が、ハスちゃんのガラケーに登録された日。

焦らず、マイペースに、自分の力で、切り開いていこう。