雨をたのしむ

カメちゃんのリコーダーが、曲らしくなった。練習初日は、やめてくれー、うるさいーと言いたくなる酷さだった。今は、曲、になった。1日数分の練習しかしないけど、少しでも続ける事って、大切だね。

夏休み、6時に起きて液タブで絵を描いていたハスちゃん。この2日は7時に私にたたき起こされる日常に戻った。起きて寝るまで、午後は食事とお風呂の時間以外、ずーっと描いていたから、飽きたんだろうか。まぁ、いい。好きなように、過ごす夏休みで。

私も、夕食後の散歩が日課になった。もう、お風呂に入るように、歩きに行く境地に達した。継続は力なり。続けていると、それをやることに強い意志が必要なくなる。当たり前の行動になる。いいことだ。

私は縛られることが好きではない、自分の思うように色々やりたい人間だ。周りの人がほぼ〇〇していても、私はやらない、ということができる人間だ。こんな私でさえ、色々な固定観念に縛られて生きているんだなぁと、思う。

奄美では、かなり個性的な、私の人生に大きな影響を与えてくれる人たちに出会った。その中のお1人は、子供の心を持ち続けているやさしく楽しいSさん。Sさんは、よく、もっと遊びたい、もっと楽しくしたい、と言っていた。子供の様に遊びたい、と。私は、遊ぶのは子供の仕事、子供にとって遊ぶことは本当に大切な事、と思っていたけど、Sさんは、大人にとっての遊びの大切さ、を教えてくれた。Sさんは子供を思いっきり楽しませてくるし、何よりSさんが一番楽しんでいて、そんなSさんに刺激をうけて子供達もさらに楽しむ、みたいな人だった。

今も、ここ広島で素敵な出会いの数々、楽しく暮らしているけど、Sさんみたいな人って、なかなかいないなぁ。私、もっと遊ばないとなぁ、と、今奄美に停滞している迷走台風の影響で久しぶりの雨、の夏休みに思ったのでした。

本当に何週間ぶり?の雨だった。カメちゃんを社会科見学ツアーの集合場所に連れて行く為に家を出たら、小学校低学年らしき男の子が雨の中、傘もささず、歩いていた。私は、大丈夫かなこの子、親は何してるんだろう、と怪訝な表情で見ていた。カメちゃんは、「あの子雨を楽しんでるね」と言った。そうか、この酷暑の中久々の雨、あの子は雨に濡れて楽しんでるのかもしれない、そうじゃないかもしれないけど、そう考えた方が楽しい。

子供のような純粋な思考が、楽しい。

夏休み2023

8月1日から夏休みが始まった。1週間。ようやく、夏休みのリズムが板についてきた。

学校に送り出した後は自分一人の時間だったのが、夏休みはハスちゃんカメちゃんが家にいる。それだけのことで、かなりペースを乱されて、あたふたした夏休み初日。

食事で使った皿は洗ってくれるし、それぞれが使う部屋は整え、箒で履いてくれるし、洗濯は干してくれるし、そういえばいつもよりも、家事は早く済む。それなのに、なんだかあたふたしている自分に気づいた。ハスちゃんカメちゃんがいると、家事が楽だ、と思い、2日目からは少しあたふた度が下がった。

午前中は学習の時間。ハスちゃんは中学校の課題、カメちゃんはどんぐり問題のお宝問題にチャレンジ!カメちゃんにとって小学校最後の夏休み。大切な時間だ。

午後は完全自由。ハスちゃんはひたすら絵を描いている。クリスマスにプレゼントした液晶タブレット、思ったのと違う、と全然使ってなかったのを、どういう風の吹き回しか、急に使い始めて、朝6時に起きて7時まで描いて、午後からまた描いて、と、ずーっと描いている。いいことだ。長期休暇にしかできないことに没頭してほしい。

カメちゃんは、昼ご飯を食べたら外遊び。この酷暑の中、しかも13時の一番暑い時間に出かけていく。徒歩圏内にはお友達が住んでいないから、自転車で10分~15分の公園でお友達と待ち合わせ。この暑さで外出を禁止する親もいるみたいで、公園で遊ぶのはいつもおきまりのメンバー。こんな暑い中、日よけがほとんどない公園で遊んでいるのはカメちゃんたちくらいらしく、誰も来ない、だって。そりゃそうだ。公園からちょっと自転車で山の方へウリ坊を見に行ったり、色々しているみたい。小学校最後の夏、満喫してほしい。

家事はいつもより楽なはずなのに、アレヤコレヤ気忙しく、毎日気が付いたら夕ご飯の時間でお風呂入って寝る時間。はぁ。しっかりとやりたいこと、やっていこう。

カメちゃん三者懇談

1学期末のカメちゃん三者懇談がありました。カメちゃんの学校は、いわゆる成績表がありません。自分も、そして今まで他の学校では成績表ありきで懇談、だったから、不思議な感じ。けど、いらないな、偶然担任としてカメちゃんをみてくれている人の評価なんて、と感じています。我が家にはあっています。

イエナプラン教育校の三者懇談は、子供が主役、ということで、カメちゃんが1学期の成果、頑張った事、誇れることなどをプレゼンしてくれます。

カメちゃんは、期末試験で理科が100点だったこと、あとはブロックアワーで社会、歴史をノートにまとめている様子を見せてくれました。

小学校入学し、この学校に来るまでは、カメちゃんは”書く”ことが苦手で、長文を書くことは特に嫌がっていました。無理やり書かされる作文には苦労しました。担任の先生にどう話して、どう無理やりやらせないか、を整えるのが私の仕事だと思っていました。とにかく、今、カメちゃんはまだ書く能力が育っていない、書くのは今じゃない、今無理強いしたら、書くことが嫌いになってしまう。嫌いにだけはしたくない、その一心でした。

今、イエナプラン教育校に転入し、 自主的に学ぶスタイルになったことで、カメちゃんの書く能力が開花しました。5年生での転入で、タイミングもよかったのかもしれません。あんなに書くことが苦手と思っていたカメちゃんが、クラスで自主制作する新聞を一番たくさん書いたり、ノートに何ページも自主的に調べものをしてまとめていたり。今回の懇談でも、丁寧に、わかりやすく、歴史について書いていました。その内容はちゃんと見たわけじゃないんだけど、過去のカメちゃんを思い出して、感慨深かった。

キーワードは、自主的に、だと感じています。新聞も、調べもののまとめ、も、ページ数や字数は決まっていない。少しだけしか書かなくてもいい。自主性に任されている。そこが、カメちゃんのやる気に火をつけるポイントかなぁ、と。

懇談中、算数の期末試験の出来をチェックして苦笑した事。初めの分数の計算問題の部分が全滅。「これ、大丈夫?」と聞いた私に、「時間がないから、計算問題は後回しにしたら、時間足りなくて手つかずで終わった」だそうで。時間があったらできたかどうかは分からないけど、テスト返し後、「Gくんにやりかた教えてもらったからもうできるよ」だそうで。Gくんありがとう。

最初の計算問題は全滅だったけど、その後の文章題など、正答率が低い問題は解けていた。先生も、文章題を読み解く力はしっかりありますね、と言ってくださって。週2のどんぐり問題をかかさず取り組んできていて、私には難題だと思う問題を絵を描いてあざやかに解くカメちゃんをの様子を見ているから、学校で出る文章題は簡単だろうな、と思っているから、「長年、年長から、文章題には取り組んでいるので」と答えると、先生も「どんぐり問題ですよね」と。どんぐり問題をしっかり認知してくれている。

全国学力テストも、カメちゃんよくできていて嬉しかった、と先生が仰った。まだ細かい分析結果は返ってきてないけど、どんな結果かみたいな。

そして先生が、インストラクションという授業形式で何かを学ぶ時間、カメちゃんの反応を見て進めることが多い、カメちゃんが楽しそうなら、よし!と思うし、カメちゃんが楽しくなさそうだったら、これはダメだったな、と反省するんです、と仰ってくれて。カメちゃんはとても素直で感情を出すし、発言もするから、分かりやすいんだと思う。カメちゃんがクラスにいることを、先生が喜んでいてくれるのが、嬉しい。

やはり、どんぐり倶楽部、最強だと確信している。

次はインスタ問題?

昨日は、宇宙の計らい?と思うような出来事があった。

田舎の車暮らし、運動不足の解消に、一日30分は歩く、ことにしている。カメちゃんを公園に迎えに行くタイミングで歩いていたけど、最近は暑くて時間を変更。夕食を終えて19時から歩くようになった。

せっかく歩くなら、川や海、自然豊かな場所がいので、我が家から海方向に歩いて海外線を行く。19時を過ぎると流石に歩きやすい。夕陽が沈んだ後のマジックアワーも素晴らしい、あぁ、美しいなぁ、と思いながら歩いていると、海岸沿いに2人の中学生。そのうちの一人が、家の近所に住む、学校を休みがちなKちゃんっぽいなぁと思って。何度かしか見たことないし、少し薄暗くて自信はなかった。

中学生2人の近くを私が通り過ぎるその瞬間、Kちゃんらしき子の携帯が鳴る。(帰宅後ハスちゃんに確認し、それがKちゃんであったこと確定。)Kちゃんは着信に慌てた様子で応答。「Nちゃん!?大変!」と。 (Nちゃんは、ハスちゃんを孤立させたNちゃんであった!!! )LINEでハスちゃんの悪口を言っていたお2人さんであった~

「大変!」というワードに私は耳がダンボ状態に。中学生2人が建物の陰に立っていたから、私は死角に立って少し会話を聞いてみた。

「〇ちゃん、今日三者懇談だったらしくて、ピアスのこと言われたんだって、どうしよう、やばいよー」とKちゃん。Nちゃんの反応は分からないけど、Kちゃん、かなり焦っている。ハスちゃんから、Kちゃんピアス開けてるんだよ、とは聞いていて、へぇ~としか思わなかった。そういうことしたい年頃だよね、でも中学生でピアスはなぁ、とは思ったけど。Kちゃんは「ハスちゃんも開けちゃいなよ~」と言ったらしく、やめてくれーと思った。笑

私がちょっと驚いたのは、ピアス開けて、先生にバレないとでも思ったんだろうか。そこが不思議。三者懇談で何も言われないと思ったの?三者懇談で一緒にピアス開けた友達が先生に注意されて、それ聞いてそんなに慌てふためくの?それくらいのことも予想できないでピアス開けたの?という思いが頭を駆け巡る。

その後のKちゃんとNちゃんの会話が、私には恐ろしかった。Kちゃんは、「〇ちゃんがインスタのストーリーに上げるからこんなことになった」だの、「裏切者は誰だなんて上げてるし」と、まくし立てていた。LINEでハスちゃんの悪口大会したと思ったら、今はインスタのストーリ巡って仲間割れか?と恐ろしくなって。

時間は19時半。いくら夏で日の長い時期とはいえ、もう薄暗い。人影の少ないこんな場所に中学生女子2人で携帯触ってあれこれしてる、なんて、私が親なら嫌だなぁ。ハスちゃん曰く、Kちゃんはお友達と夜出歩いたりしてると聞いているとのこと。ハスちゃんは、ママ、私がその仲間に入るのは嫌でしょう?とLINEいじめが起こる前、そのグループの2人とよく話す様になった頃聞かれて、私はそれは許さない、遊ぶなら休日の昼間でいいじゃない、と答えた。

ハスちゃんはKちゃんのことは好きだし、話してて楽しいけど、Kちゃんが属するグループには入らなかった、入れなかったし、入りたいと思わなかった。ハスちゃんから聞く範囲だけでも、素行が良いグループとは言いづらい。ハスちゃんがKちゃんと同じクラスになり、携帯番号を教えてもらった、と嬉しそうに報告してくれた後、家も近いし、休日遊びに来てくれたらいいなぁ、とか思っていたけど、そうはならなかったから、なんだかな~なんて思ってたけど、色々クリアになった。

偶然なのか、必然なのか、KちゃんがNちゃんとスマホで会話している内容を聞くことになり(焦ってるからか、声大きかった)、グループに所属していない一匹オオカミのハスちゃんを、頼もしく思ったし、そのグループに引きずられて素行が悪くもならなかった事に安心した。

中学生、思春期真っ只中、家庭の事情が関係する生活の乱れがあると、素行の悪さに結び付きやすい。不安、悲しさみたいな感情があると、そんな心の隙に、同じ穴のムジナが集うことになるんだろうなぁ。身が引き締まった。

いろいろクリアにした日

今日はすがすがしい気分。昨日は、図らずも抱えていた問題や気になることを次々とクリアにした日となった。

朝、ハスちゃんの自転車のパンクに気づく。急遽ハスちゃんも車で送迎する。

放置しようか、どうしようか、考え続けた問題、我が家の屋根裏にハチが巣を作っているらしい問題を何とかすることにした。屋根裏だから放置して冬、ハチが死んだ頃、来年は作られない様通気口に編みを施工してもらったらいいか、と思っていた。けれども、2階の窓を網戸にしていたらものすごく小さな隙間からハチが入ってくる。窓を閉め切れば入ってこないけど、クーラーではなく扇風機で暑さをしのぐ我が家は、窓を閉め切ることは難しい。

ハスちゃんも、カメちゃんも、虫には耐性があり、果敢に部屋に入ってくるハチをハエたたきで退治していた。2階で過ごすことが多いハスちゃんは1日平均3匹は倒していたらしい。怖がらない2人に対し、私はハチに対する恐怖感が強く、1人ぶるぶる震えていた。私はハチを殺すこともできない。カメちゃんが家にいる時はカメちゃんを呼び対応してもらい、カメちゃんがいない時は、窓を開け、ひたすら外に出てくれるのを待つ。。。

そんなに怖いなら、撤去してもらったら?とハスちゃんに言われる始末。でも、屋根裏の巣の撤去、いくらかかるんだか。。。と金額面の怖さが先に立っていた。しかし、一昨日の晩、また部屋に入ってきていたハチを見た時「やはりちゃんと対応しよう」と思い立った。

来てくれた業者さんは、屋根裏で、あしながバチであれば放置でいいと思いますよ、と言っていたんだけど、カメちゃんがしとめたハチの死骸を見て、「これ、スズメバチですね。黄色スズメバチとコガタスズメバチだと思う」と仰り、放置する選択肢は消えた。

5万円という金額はやはり少し怯んだけど、ここで5万円をケチって、ハスちゃんカメちゃんがハチに刺されてしまったら、と考えたら、5万円惜しくない、やってください、と思えた。

防護スーツを着て、屋根裏に入ってくれるお兄さんを見ると、手を合わせて拝みたくなるくらい。有難かった。しかも、生きている巣は2つあった。そして昔の巣も2つ。全部撤去して、屋根裏にもう入れない様に通気口に網を張って頂いた。

お兄さんが作業中、3日間日干ししていた梅干しを保存瓶に移し、梅酢を入れた。心が落ち着かないからか、梅干しを2つ落としてしまった。。。でも大切な梅干し作りも完了。ほっ。

お金はかかったけど、ずっと重く心配事として私の頭を支配していたことが片付き、とても嬉しい。安心した。

ハスちゃんが歯が痛い、と言っていたので歯医者にも連れて行き、これもクリア。ほっとした。

歯医者から帰宅後、ハスちゃんのパンク自転車の修理にも着手。パンク自転車を押して40分、ホームセンターへ。何とかクローズまでに修理が出来た。暑くて大変だったけどいい運動になった。帰宅したらハスちゃんが作ってくれた野菜炒めを食べられる、と空腹でふらふらになりながら帰宅。

帰宅した私に「ママ、ごめんね」とカメちゃん。「お米炊き方間違えて。水を先にメモリまで入れて、米を入れて失敗した」

疲れて、空腹の私は発狂した。「バカー!!!!」

でも、本当に空腹な時って、べちゃべちゃごはんでもおいしいのね。カメちゃんも、もう炊き方わかった、次は失敗しない、と成長した。笑

昨日は本当に色んな心配事をどんどんクリアして、しかし体の疲労度は半端なく、日常的に飲むのはやめているビールを1本飲んで一人で打ち上げした。それくらい、何かを成し遂げた感のある一日だった。ビール一杯で満足、となる自分にも「いいねぇ」と思った。

女子グループ

この週末感じたこと。

私、思春期女子の仲良しグループが苦手だ。あるイベントで、中1女子の4人グループが目について、本当に個人的に、見るたびに嫌な気分になってしまって。

自分が思春期の頃、もちろん仲いい女子はいて、少人数で行動するならこの子達と、もう少し人数増やすなら、あの子達とあの子達も一緒に、みたいなのはあった。けど、私は基本的に男子と話してる方が楽しいと感じることが多かったし、ずーっと女子グループで固まっているより、臨機応変に男子とコミュニケーションとりながら、男子がいない場所では女子と、みたいな感じにしていた。

週末あるイベントで、気になった女子4人グループがいて。女子グループあるある、なんだろうけど、ずーっと4人一緒、ギュっと距離が近く、4人だけの世界。他の子を寄せ付けない雰囲気があり、私は近づきたくないなと感じた。4人で、ひそひそ誰かを見ながら話していたり、4人だけで楽しそうに大笑いしていたり、急にスマホで撮影し始めたり、かなり内輪で盛り上がっている。そして常に4人というフォーメーションを崩さない。鉄壁のディフェンス、というかバリアがある。

私、嫌だな、と思う対象を観察してしまう癖があり、嫌なのにその子達を見ていて気が付いた。あぁ、ハスちゃんは私に似ているんだなぁ、と。女子のグループに入れない、入りたくない、と言うハスちゃん。グループに所属しないで、適当に色んなグループの子と話したらいいじゃない、と思っていたけど、近寄りづらい、近寄りたくない雰囲気なんだわ、女子グループって、と気づいて。すごく理解できた。

何なんだろうね、あの思春期の女子グループの排他的な感じは。あ、大人もあるのかな、グループ。私はゆるやかなつながりが好きだし、定期的に会うのも、一緒にいて本当に気持ちがいい人だけにしているから、快適だけど。大人にも、あるんだよね、嫌々付き合ってる人たち。

ハスちゃん、早く大人になりたいね。

道は開ける

昨日は憂鬱とした日を過ごした。

朝、ハスちゃんが、気分わるいと訴える。やっぱり学校に行きたくないみたいだ。ハスちゃんに意地悪してくる子達には会っておらず、保健室で過ごしているけど、やはり学校に行くということがイヤなんだろう。

今の状況下で、楽しい学校生活は望めない。そこは私やハスちゃんの力ではコントロールできない部分。でも、その状況下で、楽しくない状況下で、どう過ごすか。やることないから、勉強を頑張る、もしくは、とことん好きな事、興味があることを突き詰める時間にしたらいい、と話した。

何年生きるかわからないけど、大人になった時、中学時代を思い返し、最悪だったな、と思うだろう、でも、最悪だったけど、でもあの時代があるから、今のハスちゃんがある、と思えるような日々を送ってほしい。あの時、自分と向き合った事、勉強ちょっとがんばったこと、好きな絵をたくさん描いたこと、そんな時間を過ごせてよかった、みたいなことを思ってほしい。

本当に、どこの学校へ行っても、ハスちゃんはいじめだの、授業が楽しくないだの、大変なことが多い。自分の特性、性格が引き起こしていることでもある。それを思うと、はぁ、とため息の出る一日だった、昨日は。

ハスちゃんとも話した、「とにかく、1日、1日を、大切に、やるべきことを粛々と行い、過ごしてゆこう。」それしか、できることはない。

子の学習権を守るために

私は何度学校へ要望書を提出するんだろうか。

ハスちゃんがある女子グループから故意に孤立させられていること、LINEで悪口を言われ、その内容をハスちゃんに聞こえるようにほのめかされたこと、など、を学校に報告した。

学校は、LINEでの悪口、という所にこちらの想像以上の反応を示した。恐らく、りゅうちぇるさんがネット、SNSでの誹謗中傷が原因かと推測される自殺をしたのが数日前であることから、学校現場にも、ネットいじめ、への警戒感が高まっていたんじゃないかな。

私は大人だし、自分がターゲットにされているわけではないから、ハスちゃんがどんなに傷つき、苦しい思いをしているか、想像するしかない。私も小学生の時に、クラスの女子を数人で無視したことがあるし、されたこともある。一つ言えるのは、無視する側は、される側の苦しみを全く理解していないということ。

今すぐ、該当女子と話をして、態度を改めさせたい!と思うのは山々だけれども、誰が何をどう話そうが、伝わらないだろうし、変わらないことがよくわかる。私も大人になった。そこに、労力と時間を費やす気にはならない。ただ、ただ、ハスちゃんを傷つける女子たちから、ハスちゃんを守りたい。

故意に孤立させられる、ということは、誰かに大きな声で怒鳴られたり、暴力を振るわれるといった類のことではないから、周りに気づかれにくいし、大事に成りづらい。けれども、当事者は、人間としての尊厳を踏みにじられる苦しみを感じる、耐え難い暴力だ。

私はハスちゃんの保護者として、女子グループのあれこれや、LINEいじめに関し、学校の対応は求めない、とした。子供がLINEで誰とどんな会話をしているか、なんて、保護者でも踏み込めない、閉ざされた空間で、学校がどうこうできる問題ではない。

私は学校に、学ぶ意欲があるハスちゃんの学習権を守る、ことに対し協力依頼をした。私は保護者として、ハスちゃんに教育を受けさせる義務を負う。現状、学校で教育を受けることが最善だ。学校も、何としてでもハスちゃんが学校で学ぶことができるよう、配慮してくれた。大人が出来ることをやってみて、それに対しハスちゃんがどう感じるか。

3連休明けの今日、ハスちゃんは学校に行った。けれども、自力で自転車では行かなかった。そこまでのパワー、気持ちはなかったのかな。今日、学校でどう感じたか、によって、また考えよう。1日、1日を、クリアしていこう。

LINEいじめ

昨日はハスちゃんの強さについて書いたけど、やはり、当たり前だけど今の状況に疲弊していて、今日はまた、学校行きたくない、となった。

職業体験は、予想外に楽しかったようで、「出勤してきます!」と出かけ、「あと3か月くらい行きたい~」と帰宅してきた。その様子を嬉しく見ていたけど、学校は嫌、という気持ちだったんだなぁ。

学校を休みがちで家も近所のKちゃんと2人での職業体験。Kちゃんは気さくで明るい子。Kちゃんと話してもその会話を邪魔したり、Kちゃんを連れ去るNちゃんはいない。安心してKちゃんとのコミュニケーションを楽しめた様。

お弁当のおかずを交換したり、2日目はKちゃんに朝迎えに来てと言われたようで、一緒に自転車で職場に向かった。とてもいい時間を過ごした様で、Nちゃんが言っていた”Kちゃん(ハスちゃんと2人だから)職業体験がイヤってLINEで言っていた”というのは、嘘なんじゃないか、と思った。

今書きながら思ったけど、Kちゃんが職業体験嫌だって言ってた、とハスちゃんの前でそれを聞こえよがしに話す、というNちゃんの行為がとても意地悪、悪意こもってるな、と感じる。おー怖!

ハスちゃん、職業体験2日目の帰り道、KちゃんにLINE発言の真意を問うたそうな。度胸ある。仲いいと思っているKちゃんだから確かめたかったみたい。

Kちゃんの反応は、”あ、言ったんだな”と推測できるものだった。ハスちゃんに問われて、否定はせず、適当な反応で濁したあと、少したってから、必死で考えた言い訳を口にした様で。

Kちゃんから「そんな事言ってないよ、嘘だよ」と聞けることを願っていた。けど、本当にNちゃんとKちゃん、LINEでハスちゃんの悪口話してたんだわ、と事実を突きつけられて、ショックを受けた。ハスちゃんが一番ショックだよね。

Kちゃんは、明るく優しい子、とみんな言う。恐らく、誰に対しても、その人が喜ぶ言葉をかけられる子なんだろう。ハスちゃんと2人の時は、ハスちゃんと楽しく過ごせる。でも、所属グループでは、グループの和を保つ為、ハスちゃんの悪口を言う。Nちゃんは得にハスちゃんの悪口は喜ぶだろう。

また今、どよーん、と暗く体を動かすのが難しい沼にはまっているような感覚に包まれている。せめての救いは、ハスちゃんがまぁまぁ、元気なこと。

さぁ、どうするか。

ハスちゃんの強さ

ハスちゃん、1か月ほど前にクラス内で気の合うMちゃんという存在が出現し、よく話すようになり、クラスに居場所を見つけた様で喜んでいた。学校を休みがちで家も近所で気さくなKちゃんもいるし安心だな、と思ってた。養護教諭も、急に学校にクラスに馴染んできて、自分を出せていてその変化に驚いていた、とのこと。

昨日ハスちゃんが学校から帰宅後、久しぶりに学校の様子をたくさん話してくれたんだけど、驚愕の内容だった。

話してて楽しいと思えるMちゃんと仲良くなれて、たくさん話しかけていた。Mちゃんととっても仲がいいNちゃんもハスちゃんがMちゃんと話していたら加わってきたりで話すことが多くなった。

最近は、Mちゃんと話していたら、Nちゃんが「あっち行こう」とどこかへ連れ去ってしまう。今日は、Mちゃんにハスちゃんが近づいたら、話してもないのに近づいただけでNちゃんは「あっち行こう」とグループのみんなを連れて逃げて行った。Kちゃんもそのグループにいて、逃げた。

Mちゃんは女子5人くらいで仲良いグループに属していて、Nちゃんは得にMちゃんといつも一緒の仲良し。Kちゃんもその仲間。もちろんグループLINEがあるみたい。

明日から2日間、ハスちゃんはKちゃんと2人で近所のホームセンターに職業体験に行く。そのことについて、Nちゃんが「KちゃんとLINEで話したんだけど、Kちゃん職業体験に行きたくないって言ってた」と言って、その周りにいたグループメンバーが、「なんで?ホームセンターが嫌?担当者が嫌?」などあらゆる質問をして、Nちゃんは「ううん」と首を振った。誰も口には出さなかったけど、ハスちゃんは、答えは「ハスちゃんと一緒だから」だと分かった、と。

Nちゃんは、ハスちゃんとKちゃんが仲良くしてほしくないから嘘を言ったかもしれない、もしくはNちゃんに忖度してKちゃんがそう言ったかもしれない、そして、本当にKちゃんがハスちゃんを嫌いな可能性もある。今の時点ではNちゃんが言ってただけで本当のことは分からない。ハスちゃんには、”自分で見て聞いたこと”1次情報だけを信じること、と伝えた。大切なことを伝えるきっかけができてよかった。

Mちゃんとは話したい、けど、話していたら漏れなくNちゃんがMちゃんを連れ去るのだそうだ。それが悲しい。だから、先週ハスちゃんはMちゃんに「もう、私から話しかけるのやめるね、でも嫌いになったわけじゃないからね」と伝えたらしい。こんな台詞、悲しい。切ない。

グループ内の2人だけと仲良くするハスちゃんの存在が、Nちゃんにとっては邪魔で脅威なんだろう。グループメンバーみんな入っているLINEグループに、ハスちゃんは入っていないし、グループメンバーとは認められない、だからメンバーの一人に近づいて話しかけるのはやめて欲しい、といったところだろうか。

ハスちゃんはスマホを持っていなくて、入りたくてもLINEグループには入れない。入りたくもない様だけど。それがよかった。ほっとする。LINEの会話なんて悪口のオンパレードだよ、関わらない方がいい。関わったら死にたくなるよ、多分、と言ったら、頷いていた。

ハスちゃんは、グループに属したいわけでなく、ただ自分が気が合うと思う子と話したいだけ、なんだけど、それすら叶わないなんて。悲しさ、苦しさ、やるせなさ、で胸がいっぱいになる。

ほとんど教室で過ごしていた時もあったけど、最近はまた、保健室に降りてくることが増えた、と養護教諭に聞いた。残念だね。

でも、1年前のいじめの時とは明らかに様子が違う。生気が抜け、学校もう嫌だ、と泣きながら訴えたハスちゃんとは違う。悲しいことがあった、Nちゃんが嫌い、もう女子が嫌だ、と言いながら、その言葉は力強いし、悲しいけどそんなことに屈しない感じがある。

辛いけど、これを糧に、磨かれて、成長して、もっと強くなるんだね。