植松努さんのブログー失敗について

植松さんのブログは、いつも大いに共感し、その鋭い分析、適切でわかりやすい説明に感動する。

以下、Facebookで植松さんがアップされていた記事は、
私が子育てをしながら感じていた違和感を、説明してくれたもの。

愛する我が子を悲しませないために、失敗を未然に防ぐ保護者が多いです。

失敗させないのは、簡単です。

(1)何もさせない
=何もできなくなります。

(2)過去に成功したことだけさせる
=成長できなくなります。

(3)誰かの指示通りにさせる
=思考力を失います。

失敗を禁ずると、
何もできなくなり、成長できなくなり、考えられなくなる。

そういう人達は、
なにをしていのかわかりません。

こうなっちゃってる大人、沢山います。
会社の経営者でも、そういう人沢山います。
そういう大人は、そういう子どもや後輩を量産します。

どんなことも、最初からできる人間はいません。
赤ちゃんは、歩けないところからスタートします。
つかまり立ちをはじめた赤ちゃんに、
「転んだらどうするの!危ないからやめなさい!」
と言う親は、あんまりいないと思います。
それがなぜ、子どもの進路相談や、夢の話になったら、
「失敗したらどうするの!」になるのかな。

「失敗したらどうするの!」と質問するのではなく、
「どんな失敗が予測できるかな?それを防ぐにはどうしたらいいかな?もしも失敗したときには、どういう対策をすればいいかな?」を考えて、準備すればいいのです。

いま、景気の不透明感を感じてる人は少なくないはず。
日本を牽引してきた自動車産業も急激に変化してるし、
大手銀行も大量リストラを発表したり・・・
漠然とした不安を感じつつも、でもどうしていいかわからない、という経営者は沢山います。
でもそこで、うろたえていても、状態はよくならないです。
予測して、準備する。ただこれだけで、
漠然とした不安は消えていきます。

どうか、お願いだから、失敗を禁止しないでください。
失敗を責めたり、罰を与えたりしないでください。
それをやってると、社会は衰退します。

失敗を予測して、準備する。が大事です。

(引用終わり)

ハスちゃんは、広島のごく普通の小学校に2年間通いましたが、
学校に行きたくない、と登校拒否したことがあります。

その時、「学校、楽しくない。全部禁止、禁止で嫌だ。」と言いました。

1年生の時ブランコを立ちこぎしていたら、「それダメだよ」とお友達に注意されたみたい。
立ちこぎなんて、めちゃめちゃ小さい頃からやっているのに、何で今禁止なの?と
ハスちゃんは思ったのでしょう。私も思いました。

ぶらんこ
ぶらんこくらい自由にさせてよ

先生に確認すると、「危ないから」と。
そこで私は違和感を感じました。でもまだ、植松さんのブログ記事に出会う前だったから、
上手く説明ができなかったんだけど。

自分は立ちこぎできるかどうかくらい、子どもが判断すればいい。
やってみて怖かったらやめればいい。
できないけど、やりたいと思ったら、上手な子を観察したり、教えてもらってもいい。
それくらいのこと、禁止にしないで、子どもに任せればいい。

じゃないと、”危険”を察知する能力も育たないだろうし、
自分の能力を把握できず、自分で何も判断できない子になってしまうと思う。
私はそんな子どもにしたくない。

ガジュマル
できるかできないか、自分で考えたらいいじゃない

そんな思いで子育てしてると、結構浮いてしまうのが今の現状。

植松努さんのブログーよかれと思って

実久ブルー

植松努さんを知ったのは ”思うは招く”という講演動画。

思うは招く

これ聞いて、うんうん、そうそう、とかなり共感して、
それ以来、植松さんのブログ記事を読んでいます。

植松さんは、私が日頃感じている義務教育に対する違和感を、
とても分かりやすく文章で説明してくれるんです。
そうそう、そうだよね、だからなのか。。。と。

私は、小学校で感じる違和感は、子どもの担任の先生に伝えます。
子どもの為の場所である小学校を、子どもにとって居心地がいい場所にしたいから。

先生に伝えるためには、違和感を感じる理由をしっかりと理解しないといけません。
植松さんのブログには、色々と助けられています。

昨日読んだブログも、よかった。

一部引用させて頂きます。

やさしくて、素直な子達が、大人の「よかれと思って」の否定や禁止に苦しんでいます。

子ども達が必要としているのは「情報」なのに、それを与えないで、

憶測の評論のみを伝える大人の、なんて多いことか。

植松努のブログ

そうなんです。これこれ。

学校の先生って、こんな人が9割だと思っていい。
(あと、親も。)

まず、”よかれと思って”が厄介。
子どものためになると思ってやってるから。

実久ブルー
実久ブルーと呼ばれる美しい海

私は学校の”よかれと思って”には騙されない、振り回されない。
それは、とってもパワーがいること。
学校の方針に素直に従わない親は、モンスターペアレンツだと思われかねないし。
できるだけモンスターだと思われない様、学校や先生にも共感してから、意見を言うようにしている。

私は”子ども本位”の精神で、子どもを守る、その信念は曲げられない。

奄美に移住した理由

奄美の自然

広島から奄美大島に移住した理由は、子どもを

①小学生のうちは自然豊かな場所で育てたい
②小さな小学校に通わせたい

という希望があったから。

①については、今のところ間違いなかった。
大自然は裏切らない。
奄美のきれいな海と、雄大な山の緑、満天の星空なんかに囲まれていると、
人間の本能として快適だと感じ、自分の穏やかな面が引き出される、そんな感じがしています。

②については、いいところもわるいところも、どっちもある、という感想。
広島でハスちゃんが通っていた小学校は、1クラス30名ちょっと×2クラスという、
公立小学校ではごく普通サイズの学校でした。

1学年70人弱、
学習発表会は70人で1つの劇・・・短いセリフが1つか2つ
ハスちゃんは、1年生の時も2年生の時も、学習発表会の練習が始まると、
「学校いきたくない、楽しくない」と1週間~2週間くらいお休みした。

運動会は徒競走と、もう1競技を70人で行う。
勝っても負けても感情を出さないで規律正しく行動する子ども達をみて、ロボットみたい。。。と感じて
気持ち悪かった。
ハスちゃんに、何で勝っても喜ばないの?と聞いたら、
「練習で先生が、”喜んだら負けにします”って言ったから」と。
全校生徒がそう行動していたのだから、学校として全体的な指導だったんだと思う。

問題はおこらないかもしれないけど、
感動もないな、と感じました。

子供が1学年70人いて、その全員で行動するとなると、1人の役割がとても小さくて、
授業中も自分の意見を言う機会が与えられないことが多い。

ハスちゃんには小さい学校の方が合っている、と思った。

奄美の美しい海
放課後、きれいな海で泳げるのも奄美の魅力

移住して、児童数20名弱のとっても小さな学校に子どもを通わせて、一番感じているのは、
人数が少なすぎるのも良くないな、ということ。

ある程度人数がいると、その中から気の合う子と仲良くなればいい。
でも、同学年が2、3人の場合、気が合う確率は結構低いかもしれない。
親同士の関係もそうで、70世帯いたら、7世帯くらい、気の合う親がいる気がする。
2世帯しかないと、気の合う親がいないという状況の方が圧倒的に高い。

小さい学校では、児童一人ひとりが存在感を持ち、自分が組織の大切な一員であることを感じ、
自分の意見や行動が、その組織に一定の影響力を持っている、ということを体得できるのが一番の魅力だと思っています。

けれども、その少ない人数の中に(ざっくりと表現するけど)いわゆる”問題児”がいた場合、
その影響力は破壊的で、学校全体に影を落とす。。。
という怖さもあります。

小学校って

校庭に虹

小学校って、子どものための場所なのに、
今の日本の公立小学校は、そうではない。

それが不満。

大きな学校も、小さな学校も、多少の違いはあれど、
根本は同じ。

大人が管理しやすいように、大人の都合のいいように、
運営されているのが現実。

それが、納得いかない。

1学年2クラスで約70人くらいの規模の小学校で、
運動会、学習発表会で見る子供達が、意志を持った、感受性豊かな子どもには見えなくて、
嫌だった。

自然豊かな奄美大島の、全校生徒が20人足らずの小さな小学校だったら、
子どもは活き活きと生活できるのでは?と思って移住した。
思い通りのところもあるし、逆に大きな学校の方が良かったなという部分もある。
どっちにも良さがあるし、嫌な部分もある。

今言えることは、自然環境の美しさだけは、裏切らない。
奄美大島の自然は、とても雄大で美しく、気持ちが良い。
校庭に虹
とりあえずは、そこの部分の幸せをかみしめて、日々を楽しもうと思う。