困った子、ではない

カメちゃんは、今その状況下を単純に楽しむことができる子。ハスちゃんは単純ではない。綺麗な海を前にして、家で漫画書いてたかった~なんてブスっとしたりする。カメちゃんは、本当は近所の友達と遊んでたかったけど、海に来たら来たで海を楽しむ。与えられた状況、今の状況を楽しくする方が人生楽しめると思う。

その一瞬を楽しもう

夏休み、とても楽しみにしていた広島への帰省。ハスちゃんはカメちゃんと些細なもめごとで、遊びの輪に加わらず、一人でブスっとソファーに座っていることが何度かあった。 「あんなに楽しみにしていたのに、そんな小さなケンカを引きずってそんな態度とってたら損するよ、気持ち切り替えて遊んだら? 」と何度か話した。カメちゃんは切り替えが早い。泣いたと思ったら笑っている。ケンカしてもすぐに仲直り、というか、また輪の中に入っていく。ハスちゃんはそうはいかない。男女の違いもあるし、性格の違いもある。一つ気に入らない事があったらそれを全てに波及させる。もうごはんもいらない、お出かけもしない!とか。そんなハスちゃんを見ていて、困った子、と思っていた。しんどいなぁと。

心ブスは損するよ

そんな時、何気なく読んだ新聞の1面に、”困った子はいない、困っている子なんだ”、と書いてあって。ハッとした。そうだな、困った子とレッテルを貼られる子って各クラスに何名かいるけど、困っている子だよなぁと。そしてハスちゃんに対して困った子だと感じた時、”この子は今困っているんだ”と思ったらいいなぁと思った。そしたらとっても楽になった。

学校には困った子はいない、困っている子がたくさんいる。先生がそう思ってくれたらいいなぁと思った。

夏休み最後の日に伝えたいこと

夏休み最後の日、日本では子どもの自殺率が一年で一番高い日。不名誉すぎる事実。少子化担当大臣とか、政治家が抜本的にこの問題に取り組むべき。と言っておきながら、一切国や学校には期待をすべきではないということが分かっているので、子どもは親が守るしかないのです。

夏休み、広島の実家に帰省して、それはそれは楽しく過ごしました。学校は休みなわけで、広島では楽しいことばかり。そりゃぁ、ハスちゃん「広島がいい、広島にいたい」と言いますよね。想定内。そして夏休みの終わりが見えてきた頃、「学校いやだ、いきたくない」が始まりました。これも想定内。

今の義務教育は、日本という国に真面目に納税してくれる国民、言われたことをもくもくとこなす公務員を育成する場所。先生の指示通りに行動し、勉強する子が○、いい子と評価される場所。

野生の猿の様なカメちゃんは学校好き。熱を出しても「学校に行かせてくれ、みんなの顔を見たい」と泣いて懇願するのは、嬉しい誤算?意外やイガイなのですが、ハスちゃんは学校はあまり好きではない。嫌いじゃないけど、好きでもない、普通、らしい。これは想定内。人から指示されることを好まない、ファンタジックな発想力豊かな、自由人。うん、学校はあなたに向いていないね、と思います。

ハスちゃんにとって学校はフツー。とっても嫌なことがあるわけではないし、とっても楽しいわけでもない。普通。それって幸せなことよ。嫌なことが無いんだったら、それは幸せってことよ。といつも話している。そして、「学校は嫌なら行かなくてもいい。お休みしたらいい。でも、勉強はするよ。学校には行かなくてもいいけど、将来人生を楽しむ為に勉強はしないといけない。学校じゃなくて、家で勉強すればいいんだよ。」と伝えている。

夏休みの最後の日。学校で嫌なことがあったら、走って逃げておいで。ママが守ってあげるから大丈夫と伝えた。それだけで子どもは安心する。あんなに学校いやだいきたくないと言っていたハスちゃん、今は運動会のかけっこトレーニングや応援団の練習に余念がない。好きな事はがんばれるよねぇ。

失敗をおそれる心

どんぐり倶楽部では、子どもが100点のテストを持ち帰ったら、褒めないで「あー100点だとこの中にはお宝がないねー、次はお宝よろしくね~」という感じで対応することになっています。 テストで間違った問題=お宝、です。 初めは「え、なんで?!」と思ったのですが、今ならそのわけがよ~くわかる。どんぐり倶楽部の奥深さを感じています。

先週末、同じ学校のお友達が遊びに来てくれました。天気が悪かったから室内で遊んでいたのだけど、ハスちゃん、カメちゃんが、ラビリンスというボードゲームをやろう!とその子を誘いました。

「やったことないから、やりたくない」と、その子は断ります。

ハスちゃんは、大丈夫誰でもできるよ、やってみよう、と何度か誘うのですが、そのお友達は、頑なに拒み続けるのです。

前にそのゲームやったけど好きじゃなかったとか、今そのゲームの気分じゃない、ということならいいのだけど、
「どうせ勝てないし」「上手にできないと思うから嫌」と言い続けるその子を見ていて、私はなんともいえないブルーな気持ちになりました。

何事も挑戦!

楽しいはずの遊びですよ!やったことないけど楽しそう!やってみたい!という気持ちにならないで、失敗したらいやだ、まけたらいやだ、上手にできなかったらいやだ、という気持ちに、1年生の子どもがなるということについて、私は暗い気持ちになりました。

負けていいの!失敗してもいいの!間違えてもいいの!

そんな声掛けを親がしてあげないと、子どもは学校でとんでもなく臆病な子に育ってしまう。怖い。とても怖い。

そのお友達が帰ったあと、耐えきれずハスちゃんカメちゃんと家族会議。どんどん失敗しよう!失敗は宝物だよ!未知のことにどんどん挑戦しよう!楽しいことを見逃しちゃうよ!と熱く話したのでした。

教育活動の充実に向けたアンケート

学校から、またアンケート。この学校に来てまだ4か月なのに、2回目。1学期に1回やるみたいなんだけど、前回も同じような内容だったのに、これ必要?意味ある?と感じてしまう。

教育委員会から指示がでているから、やっているのかもしれない。だからまぁいい。のだけれども、また内容がなんとも答えづらくて、困る。

“学校は学力向上に取り組んでいる”ということを、4段階評価しろといわれても、学校が考える”学力”は、テストで100点とったり、計算を早くたくさんできたり、漢字がたくさん書けるということで、私が考える”学力”とは全く違う。学校が考えている学力を向上する為には、がんばっていらっしゃるかもしれませんね、でもその学力は、私からしたら本当の学力ではないんですけど、でもがんばってはいらっしゃるから、「良い」にしておきますか。ただし、本当の意味で、例えば自分の頭で考えられる思考回路の養成をするというような、学力向上に取り組んでいるかどうかを聞かれているのであれば、「努力が必要」にしますけれどもね。

“家庭学習の習慣を身に付けているー低学年30分以上、中学年45分以上・・・”という設問にも毎回溜息がでる。どんぐり倶楽部では有名な、お粗末宿題3点セットなどを、強制的に嫌々、処理をしている30分、45分を、学校は(親も)評価する、いいことだと思っているから。 どんぐらー(どんぐり式子育てをしている親)的には、そのような宿題をやっている時間は、考えない頭を作る時間と考え、なんとか回避しようと努力をするポイント。

ハスちゃん、カメちゃんは、1週間で家庭学習は1時間以内。あとは全部自由時間。1日30分以上も家庭学習をしていないから、アンケートには努力が必要としか答えようがない、けれども、家庭学習の習慣を身に付けているかどうかを問われたら、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を使って、しっかりと自分の頭で考える為の学習習慣は身に付けている。このアンケート、なんとも答えづらい。

困ってしまう。

植松努さんのブログーよかれと思って

実久ブルー

植松努さんを知ったのは ”思うは招く”という講演動画。

思うは招く

これ聞いて、うんうん、そうそう、とかなり共感して、
それ以来、植松さんのブログ記事を読んでいます。

植松さんは、私が日頃感じている義務教育に対する違和感を、
とても分かりやすく文章で説明してくれるんです。
そうそう、そうだよね、だからなのか。。。と。

私は、小学校で感じる違和感は、子どもの担任の先生に伝えます。
子どもの為の場所である小学校を、子どもにとって居心地がいい場所にしたいから。

先生に伝えるためには、違和感を感じる理由をしっかりと理解しないといけません。
植松さんのブログには、色々と助けられています。

昨日読んだブログも、よかった。

一部引用させて頂きます。

やさしくて、素直な子達が、大人の「よかれと思って」の否定や禁止に苦しんでいます。

子ども達が必要としているのは「情報」なのに、それを与えないで、

憶測の評論のみを伝える大人の、なんて多いことか。

植松努のブログ

そうなんです。これこれ。

学校の先生って、こんな人が9割だと思っていい。
(あと、親も。)

まず、”よかれと思って”が厄介。
子どものためになると思ってやってるから。

実久ブルー
実久ブルーと呼ばれる美しい海

私は学校の”よかれと思って”には騙されない、振り回されない。
それは、とってもパワーがいること。
学校の方針に素直に従わない親は、モンスターペアレンツだと思われかねないし。
できるだけモンスターだと思われない様、学校や先生にも共感してから、意見を言うようにしている。

私は”子ども本位”の精神で、子どもを守る、その信念は曲げられない。

奄美に移住した理由

奄美の自然

広島から奄美大島に移住した理由は、子どもを

①小学生のうちは自然豊かな場所で育てたい
②小さな小学校に通わせたい

という希望があったから。

①については、今のところ間違いなかった。
大自然は裏切らない。
奄美のきれいな海と、雄大な山の緑、満天の星空なんかに囲まれていると、
人間の本能として快適だと感じ、自分の穏やかな面が引き出される、そんな感じがしています。

②については、いいところもわるいところも、どっちもある、という感想。
広島でハスちゃんが通っていた小学校は、1クラス30名ちょっと×2クラスという、
公立小学校ではごく普通サイズの学校でした。

1学年70人弱、
学習発表会は70人で1つの劇・・・短いセリフが1つか2つ
ハスちゃんは、1年生の時も2年生の時も、学習発表会の練習が始まると、
「学校いきたくない、楽しくない」と1週間~2週間くらいお休みした。

運動会は徒競走と、もう1競技を70人で行う。
勝っても負けても感情を出さないで規律正しく行動する子ども達をみて、ロボットみたい。。。と感じて
気持ち悪かった。
ハスちゃんに、何で勝っても喜ばないの?と聞いたら、
「練習で先生が、”喜んだら負けにします”って言ったから」と。
全校生徒がそう行動していたのだから、学校として全体的な指導だったんだと思う。

問題はおこらないかもしれないけど、
感動もないな、と感じました。

子供が1学年70人いて、その全員で行動するとなると、1人の役割がとても小さくて、
授業中も自分の意見を言う機会が与えられないことが多い。

ハスちゃんには小さい学校の方が合っている、と思った。

奄美の美しい海
放課後、きれいな海で泳げるのも奄美の魅力

移住して、児童数20名弱のとっても小さな学校に子どもを通わせて、一番感じているのは、
人数が少なすぎるのも良くないな、ということ。

ある程度人数がいると、その中から気の合う子と仲良くなればいい。
でも、同学年が2、3人の場合、気が合う確率は結構低いかもしれない。
親同士の関係もそうで、70世帯いたら、7世帯くらい、気の合う親がいる気がする。
2世帯しかないと、気の合う親がいないという状況の方が圧倒的に高い。

小さい学校では、児童一人ひとりが存在感を持ち、自分が組織の大切な一員であることを感じ、
自分の意見や行動が、その組織に一定の影響力を持っている、ということを体得できるのが一番の魅力だと思っています。

けれども、その少ない人数の中に(ざっくりと表現するけど)いわゆる”問題児”がいた場合、
その影響力は破壊的で、学校全体に影を落とす。。。
という怖さもあります。

ハスちゃん緊急搬送

救急車

週末のイベントで、羽目を外し過ぎたハスちゃんが、
ワンポールテントに外側からよじ登り、ポールが折れてテントは倒れ、
ハスちゃんが背中から落ちてしまった。

しばらくしたら動けるかなと思っても、全然動けない。
手足は動かせるけれども、座れない、動けないから、私の車で病院へ。
そしたら、救急の担当医師が恐らく専門医ではなかったのか、
高いところから落ちて動けないなら〇〇の可能性が高い、
子供の骨折はここでは対応できないし、
ここで診察している時間が勿体ないから、ドクターヘリか救急車で県病院へ、と仰り、
ハスちゃん、救急車で緊急搬送されました。

帰りの為に、私は車で追っかけましたが、
何事もありませんように、神様お守りください、と唱えていました。

検査の結果、骨にも内蔵にも異常はなく、打撲と診断されました。
よかった。

念のため、ということでの緊急搬送だったかもしれませんが、
やっぱり娘が救急車に乗ることになると、心中穏やかではいられないですね。
そんな時、息子のカメちゃんを預かって下さった友人家族や、トラブル処理をして下さった方、
心配して病院に駆けつけて下さった方たちのあたたかさに、ホロリときました。
感謝です。

壊れた高級テントの弁償代は痛いですが、
でも、ハスちゃんが翌日から歩いたり、普通の生活に戻れている事、
それだけでラッキーだった、と自分に言い聞かせて、
弁償代のことには目をつむろうと思います。