100点

100点満点

どんぐり倶楽部式子育ては”普通”ではない、
というか、どんぐりをよく理解して実践している人にとってはもちろん”普通”なんだけど。

例えば、子どもが学校のテストで100点を取ってきたら、普通の親だと大喜びし、子どもを褒めて、ご褒美のおこづかいなんかを与えたり、という感じだと思いますが、
どんぐり式だと、100点のテストを持って帰ったら、あえてノーコメントで片づける、という感じ。

私が理解している理由は、こんな感じ。

100点が良いもの=完璧主義者になる危険性がある。
人間は完璧であるはずがないから、完璧主義者にならないように育てる。
完璧主義者は間違える事を恐怖と感じるから、絶対にダメ。

間違ったところ=お宝で、そこが成長できるポイントであるから、
間違ったところを大切にする。
0点でもいいんだよ、というスタンス。

そうしたら、子どもは間違えていいんだ、とのびのびと学べる。
間違えることが怖くなったら、発言も、質問も、発見もできなくなるよね。

カメちゃんは、野猿のような、自由奔放、自分の思いに正直に生きている子だから、小学校には不適合なんじゃないかと思っていた。
けれども、結構できる。

100点満点
時計の読み方、100点満点。すぐに片づけました。

100点すごいね、って言ったら、100点以外は凄くないって思われたらいやだから、何にも言わなかったし、カメちゃんも100点のテスト、自慢もしない。
良い感じかも。

1年生で時計の読み方を習って、意外と苦労する子がいるんじゃないかな。
姉のハスちゃん、年少の時からお友達とお手紙交換をするような子で、
カメちゃんより断然言語能力が上だった。
でも、時計の読み方を学校で習って、テストで間違えてるのを見て、
そんなの間違えるの?なんで?と驚いた。

そして、日常生活の中で、時計の読み方を教えてこなかったことに気付いた。
机上での知識として教えられるだけでは、子どもは理解し辛い。
実体験と、机上の勉強がリンクして、初めて体感できるのでは?

それに気づいて、意識して毎日の生活の中で、ハスちゃんと一緒に
時計を見るようにした。
「今は何時?」「30分テレビ見ていいよ。何時まで見て良いかな?」
と生活の中で時計を読む練習をした。
そしたら不思議と、1週間くらいで時計の読み方は大丈夫になった。

カメちゃんはその時、年中さんでしたが、私とハスちゃんの
“生活の中で行う時計の読み方講座”を聞いていたわけです。

カメちゃんは、保育園時代に自然と時計の読み方は完全マスターしていたから、
学校で学び、テストがあっても、難なくできたんだね。

週に1度、どんぐりの良質の算数文章題に取り組み、
ゆっくりじっくりていねいに生活を味わうだけで、大丈夫なんだ、と
自信がついてきた、今日この頃。

僕らは奇跡でできている

奄美の綺麗な海

高橋一生さんが好きだから、という理由で見ているドラマ、
“僕らは奇跡でできている”
が思いのほかいい。

高橋さん主演だったから見たけれど、これは見てよかった。
毎回、ボロボロ涙。

第7話は、親からも、多分学校でもダメな子とレッテルを貼られている子どもに対し、
高橋さんが「僕は〇〇くんの良いところ、100個言えますよ」と言う。

私が一番〇〇のことを知っていますと豪語する母親は、
え?うちの子にそんなに良いところ無いですよ、という反応。
あるある、母親、とくに日本人の親って、そうだよね。

高橋さんは、歯科医師の女性に対しても、「〇〇さんの良いところ、100子言えます」と、

会ったら”こんにちは”と言ってくれます
歩くのが速いです
よく食べます
箸を上手に使えます

と良いところを羅列する高橋さんに、歯科医師の女性は
「それ、誰でもできる事なんじゃないですか?」と突っ込む。
そして、そんな彼女に対して
「誰でもできることだったら、できてもすごくないんですか?」
と言い返す。

そうなんだよね、そうなんです。

自分の長所や良いところを教えて下さい、と聞かれたら、
他の誰かには無いところ、他の誰かよりも優れていて、自信があること、を言わなければいけないと思い込んでいる節がある。

人と比較して、考えるから。
だから、自分には”良いところ”が無いと思っている人がたくさんいる。
これは残念なこと。

そして、親は、自分の子どもの良いところが見えにくいという性質を持っているね。
身近すぎて、大切過ぎて、愛しすぎて、ということもある。

私はどんぐり倶楽部に出会えたことで、
他の子と比べない、わが子のありのままを受け入れて認める、という考え方で子そだてをしていて、
それがとても楽しい。

でも、いつもそれができるわけじゃなくて、
良いところは褒めずに、目につく粗に対してお小言を言う日々が続く日もある。
でも、あ!これじゃだめだ!と気づける状態であることに、感謝したい。

人と比較しない。
それだけで、人生が変わると思う。

大好き!ふやよみ

ふやよみライブ

“ふやよみ”という、奄美大島在住の夫婦(かおるさん、さとみさん)の音楽ユニットの話。

カメちゃんが夫のかおるさんが大好きで、大好きで、
妻のさとみさんが、”かお”と呼んでいるのを真似して、かお!かお!と呼び、
会ったら、カルガモの子のようにずーっと”かお”の後ろをくっついて離れない。

かおるさんは、優しくて思いやりもあり、芸術家なのにコミュニケーション能力も高く、ユーモアセンスもばっちりで、
とにかくとっても素敵な男性なので、カメちゃんは人を見る目があるなと、ひそかに喜んでいる。

そんな素敵夫婦が近所でライブをするというので、見に行きました。

カメちゃんはいつでもどこでも、カメちゃんであり、
この場所だからこんな風にしよう、とか、しらない人が一杯いるから様子を伺ってみよう、
ということを一切しない、超自然体人間である。

ふやよみのお2人がライブ直前、手作り感あふれる、気になる楽器の数々を準備していると。。。。
あれ何だろう?と、大人も子供も気になる、触りないなと思うよね。
けれども、触らない。
カメちゃんは、とりあえず片っ端から触って、音を出してました。

ふやよみのお2人が初対面であったら、「触らないで」と止めたと思うんだけど、
お2人の人柄を知っていて、お2人の子供に対する接し方も知っているから、止めませんでした。

ぜーんぶの楽器を触りまくるカメちゃんを、やさしい笑顔で見つめながら
「すごいね、カメちゃんはぜんぶさわりたいんだねー」とつぶやいてくれたかおるさんが、仏に見えました。

ふやよみライブ
好奇心爆発!

ライブが始まると、カメちゃんは感じたこと思ったことを大きな声で言うんです。
超自然体でツッコミを入れてる感じ。
“赤い花が笑ってる♪”という歌詞に、
“怖っ!!!”とかね。

親としては、ドキドキしてたんだけれども、
次第に周りの子どもたちもカメちゃんに感化されていき、
笑顔で思い思いに声を出してツッコミ始めて、
なんだか安心しました。

カメちゃんは、すごいパワーを持っている。
いつもそう感じます。

“普通”の子ではなくて、学校では優等生にはなれないタイプだけれども、
ありのままのカメちゃん、そのままでいいと思います。
自信をもってこう思えるのは、どんぐり倶楽部のおかげです。