やさしい子

どんぐり式子育てを選択すると家庭内は穏やかでいいことだらけ。おまけに本物の学力がつく最高の子育てなんだけれども、”やさしい子”になるというのがまた嬉しい。

ハスちゃんは、奄美大島に移住して一番最初に住んだ集落では、仲間外れにされて苦しい思いをした。10人ちょっとしかいない子どもの中で、リーダーである中学生が誰かを仲間外れにするタイプの子だった。小学生は何があってもそのリーダーに歯向かうことはしない。言いなり。

ハスちゃんは、そんな絶対的リーダーにも意見した。同級生の男の子Kが仲間外れにされそうになった時、「私はKくんも一緒にみんなで遊びたい!」と言った。そうしたら、「じゃああんたKと遊べば!」とハスちゃんも仲間外れにされてしまった。Kくんは泣きながら家に帰った。ハスちゃんはKくんを心配して泣いていた。

翌日、何事もなかったようにみんな遊んでいる。そして、ハスちゃんが仲間外れにされていた。みんなでハスちゃんを無視している。もちろんKくんも。昨日自分の味方してくれたことなんて覚えてないみたい。「ハスちゃんは、一番強くてやさしい子だよ」と何度も言った記憶がある。辛かったなぁ、あの時は。でも、ハスちゃんのことを誇りに思っている。

カメちゃんの同級生に、とーってものんびりで、何をするにもみんなの何倍も時間がかかるSがいる。「書写が全然終わらないSくんに、みんなが「早くしたら!?」とかいろいろ言うから、僕ね”Sくんはゆっくりていねいにやってるんだよ”」と言ってあげたんだよ」とカメちゃんが言った。私が「ゆっくりていねいがいいもんね」と言うと、「本当はね、Sくんふざけてるというか、真面目にやってないだけなんだけどね」と苦笑しながらカメちゃんが言った。なんてやさしい子なんだ、とこれまた息子を誇りに思った。

我が子のやさしさを誇りに思えるのは、幸せこの上ない。

わり算の筆算

“4年生くらいからお勉強がわからなくなる子が増える”とよく聞く。1週間ほど前に、そういう内容の記事を読んだ。私はどんぐり式子育てをしているから、子どもは本物の学力をつけつつあると実感できていて、ハスちゃん(現在4年生)は大丈夫だろう、と信じていた。

「ハスちゃん、4年生になってお勉強難しくなった?」と聞いたら、「うん、本当に難しいの、昨日の算数のプリント、1つ以外全然わからなかった」とハスちゃん。

衝撃!!!!!!!!!!!!!!

どんなプリントだったか確認したら、わり算の筆算と言う。わり算の筆算習い始めた、楽しい、簡単って言ってた記憶があったけどなぜ?と聞いてみると、3桁と2桁の問題がチンプンカンプンらしい。

内心穏やかじゃない、ドキドキを必死で隠しながら、じゃあ糸山先生のこれだけ算数でママとやり方を確認しようということに。

1問目は、え?何でそうなるの?という状態。筆算の仕組み、基本がわかっていない感じ。


実は私、数学は得意でも好きでもない。けれども算数でつまづいた記憶はない。これだけ算数を見ながら、私が小学生の時にやっていたやり方を話しながらもう1問やってみる。

できた。ちゃんとできる。もう1問は私はお口チャックでハスちゃん1人でやってみる。できた。もう大丈夫。

「ママ、先生より教え方わかりやすい~上手だね、先生したらいいのに」とハスちゃんが言った。先生、一体どんな教え方をしたの。。。?算数が苦手だからこそ、上手に教えられるのだろうか。いろいろ疑問。

学力

今私はハスちゃんカメちゃんと奄美大島にいる。山村留学というやつです。今、日本中に山村留学制度があって、候補地をリサーチする際に、何度か現地の方や山村留学中の方とメールでやりとりすることがあった。

きまって言われるのが”沖縄や離島は教育は遅れている。学力の面ではマイナスで受験には不利”ということ。何度も聞いたこの言葉、久しぶりに今日また聞いて、ふぅ~とため息。

東京であれ、沖縄であれ、広島であれ、日本国外、どこにいても学力はつく。本当はそうじゃないけど、みんなが言う学力=学校の成績、テストの点数のことだから、そういうことだとして話を進める。同じ学校で同じ先生の同じ授業をうけて、同じ宿題をしてるのに、成績はバラバラ。同じ学力にはならない。じゃあその差はどこから生まれるの?というと、家庭しかない。

わかってる子もわかってない子もみんな同じ宿題

私は、学力は学校の成績やテストの点数ではないと思っている。学力とは、自ら考える力。こう思えるのは糸山先生主宰のどんぐり倶楽部に出会えたから。
糸山先生が考える絶対学力とは<感味力>と<視考力>。

「教育は裕福な人の特権であってはならない」

これがどんぐり倶楽部の糸山先生の主張。私もそう思う。どんぐり式であれば、驚くほどお金がかからず、本物の学力養成ができる。どこに住んでいても、日本でなくて海外でも、お金持ちでも貧乏でも、親次第で子供は本物の学力をつけることができる。地域の学校がどんなに荒れていて酷い状態でも、大丈夫。今の公立小中学校だったら、行かない方が邪魔されずに豊かな学力養成はできそう。ただ、学校は勉強するだけの場所ではないからね。

そもそも学力は、学校ではなく家庭でつけるもの。これを知らない人が多すぎる。自分の子どもの学力を住んでいる地域や火曜学校、担任の先生のせいにしている人、早く気づいてね。

宿題、宿題、ああ宿題

宿題について、いろいろと議論が巻き起こっている様。どんぐり倶楽部としては”子供に悪影響を及ぼすからやらせない”といっているあの宿題です。

シンプルに考えましょう。現在小中学校で出されている宿題は、子供にダメージを及ぼす、マイナスしかないと知ってしまった。誰が何と言おうが、私はわが子に宿題をやらせるわけにはいかない。昔は普通にやらされていたウサギ飛び。ウサギ飛びは身体に悪影響があると発表されてからはやってはいけないことになりました。その悪影響があるとわかるまではやらされる。悪影響があると文部科学省が認め発表するまでは、親がわが子を守るしかない。

文科省、日本の義務教育はゆとり教育だの詰め込み教育だの、数々の過ちを犯し続けています。ゆとり教育を受けた子達なんて被害者なのに、他の世代からはいろいろ言われている。文科省はもちろん何の責任もとってくれません。だから、私は誰が何と言おうと、お粗末な宿題はわが子にはさせません。その結果、わが子の学力がめちゃめちゃ低かったとしても、私がその責任をとります。そんなことはどんぐり問題やってたらありえないのだけど。

今や、宿題代行を請け負う企業があるらしい。お金を払って宿題をしてもらうというビジネスが成り立つ時点で、”宿題”の価値がわかる。宿題をしたら子どもの学力になるのであれば、どこの親がお金払って代行してもらうの?その宿題が無駄だからそうするんじゃない?

文部科学省が大手業者と宿題代行を禁止する合意をしたそうです。(https://www.sankei.com/li…/news/180829/lif1808290023-n1.html)それを受けて、私が尊敬するどんぐり式学習塾を経営されている先生が、「そもそも宿題は”提案”のレベルで、強いることはできないし、文科省に放課後の子供に対して保護者の判断を制限する法的根拠はない」と書かれていました。同意します。

まずは、宿題の質、あり方を見直すべきなのではないですか?と呆れている今日この頃。宿題がどうこうじゃなくて、不登校の子度も達を救ってよ!!!アンポンタン!

夏休みの宿題

夏休みといえは、宿題。宿題の多さにストレスを感じている親子の多いこと。子どもがが一番の被害者だけれども、親もかわいそう。宿題さえなければ、宿題との付き合い方を知っていれば、楽しい夏休みが過ごせるのにね。

絶対に大切な事は日本全国、いつだって変わらない。例えば、横断歩道は赤信号で渡らない、とか、人の悪口を言わない、暴力を振るわないとか。小学校で出される宿題は、担任の先生の裁量で多かったり少なかったり。あったりなかったり。どんぐり倶楽部の糸山先生は、”宿題は担任の趣味”ですとおっしゃっている。本当にそう感じている。

今話題の東京都麹町中学校の校長先生、工藤先生のような方は、宿題は意味がないから廃止しましたと断言している。早くみんな気づいて欲しい。まず、出している先生が気づいて欲しい。気づいてても出し続けることしかできないんだろうね。

どんぐり式子育てをしているので、我が家は家庭学習は全面的に親である私に任せて頂いていて、先生が出す宿題はやっていません。宿題をしない=家庭学習をしないということではなく、家庭での学習は私が重要、正しい、子供達に必要だと信じる方法で行うということを説明して、学校には理解頂いています。

夏休み、1学期に行われてテストの間違った部分を切り取って”わからん帳”を作り、ハスちゃん、カメちゃんは取り組みました。間違えた部分だけなのでとても分量は少ないです。わかっていない部分、理解していないところだけを集中して勉強するので、短時間で学力をつけられます。

麹町中の工藤先生は、宿題は提出することが目的になっている。わかるところだけをやり、わからないところ、間違えたところはそのまま。ただやって出すことが目的だから学力につながらないと仰っています。その通り。糸山先生推奨のわからん帳は、その宿題のマイナス点が一切無い、学力しかつかない方法。わからん帳の問題をすべて確認し終えたら「よしOK!これで1学期に習った中でハスちゃんカメちゃんは分からないことが全くなくなったよ」と声かけします。そうしたら、ハスちゃんカメちゃんは嬉しそうに、うん!とうなずきます。自信を持って新学期に望めます。最高の勉強法だと思っています。

そしていつも週1~2回取り組んでいる、どんぐり倶楽部の良質の文章問題で、正解しなかった問題”お宝問題”に取り組みます。夏休みは子どもが学校でストレスを受けていないし、疲れていない為、どんぐり問題にしっかりと向き合い、じっくり考えられたと思います。お宝問題、ハスちゃんもカメちゃんも、6~7割は正解できたのじゃないかな?どんぐり問題は本当に複雑で難しいんだけど、ノーヒントでその難題に立ち向かう姿には感動しました。

ある日カメちゃんは、1時間かけて1問に取り組みました。何度かぼーっとしていて動きが止まっているように見えたから「絵を書こうね」と声がけしましたが、ちゃんと考えていたんでしょうね。ここの絵書けてないよ、と声掛けしたら、「まだ○○書かないといけないからあとで」なんて2回も答えてきて、 ぼーっとしている様に見えて、色々頭の中では考えていたのでしょうね。
私がもっと待つことに耐える練習が必要だなぁと反省しました。 こんなにじっくりどんぐり問題に取り組めるのも長期休暇ならでは。意味のない宿題をしなくていいことに感謝。

ハスちゃん、カメちゃんが取り組んだどんぐりのお宝問題のクロッキー帳を、学校に提出しました。ちゃんと学習していますよ!と分かって欲しいのと、ハスちゃんカメちゃんがどんな高度な問題に取り組んでいるのか、知って欲しいと思っています。どんぐり問題に比べたら、学校の文章問題はただの計算問題にしか思えないのです。先生から何か反応があればいいなぁ。


安心

私の大事な子育て指針、糸山泰造先生主宰のどんぐり倶楽部。どんぐり式子育て歴3年にして、やっとどんぐり倶楽部の”核”がストンと腑に落ちたと思う。どんぐり式は他の幼児教育機関とは一線を画していて、本当に素晴らしいと思っていたし、だから指針にしていたのだけれども、何がそんなにいいのか?他にはない何かを説明はできなかった。昨日までは。

糸山先生がfacebookで紹介してくださった、京大卒の塾講師の方のブログ、”知りたい!の源”の記事を読んで、「それ!!!!!」と思った。

この塾講師の方、同じ教え方をしてもわかる子とわからない子がいることに疑問を感じ、ネットでどんぐり倶楽部に出会い、素晴らしい、真実だ、と感じたそう。この方が凄いのは、盲目的にどんぐり倶楽部信者になるのは偏りがあるということで、どんぐり式に失敗した方、どんぐり式やってみて後悔している方、どんぐり倶楽部への批判をネット上で検索し続け、どんぐり式へのネガティブな意見を探し続けたのだそう。

その結果、何がたりないとどんぐり式が失敗し、理解力が育たないのか、つまり、どんぐり方式の中核部分が見えてきました。

それは、「安心」です。

「そう、それ!!!!!」

そこなんだよね。糸山先生も繰り返し、繰り返し、子どもの心の安定の大切さを話されている。宿題や習い事の制限や、子どもを怒鳴らない、怒らないこと、全てが、子どもの”安心”のためなんだ。だから、どんぐり問題をやっていても、心が安定していない、安心できていない子は、失敗してしまうんだわ。

昨日、このブログを読んで、「それ!!!!!」と心が震えたけど、今朝6時に目が覚めた時、両脇ですやすや寝ている子どもを感じながら「安心」という言葉を思い出して、ストンと腑に落ちた。

どんぐり問題は、ルールを守りながら、答が間違えてもイライラすることもなく、楽しく取り組めるようになってきた。でも、どうしても1日に1度くらいは子どもを大きな声で怒ったり、命令していた気がする。それじゃぁダメだ。だって、どんぐり式の中核部分が「安心」なのだから。そこができてなかったら意味がない。

すばらしい気づきをありがとう。

カメちゃんのテスト

奄美大島、というか、鹿児島県の教育は保守的らしいのですが、本当にそう。

学期末に、1年生のカメちゃんがバリバリしっかりとした実力テストみたいなのを受けて、それが返却された時に感じた。

“ゲッ”と声が出た。

違和感。こんなテストで学力ははかれません!とどんぐり倶楽部の糸山先生の声が聞こえた。

こんなテスト、広島県の小学校ではなかった。もしかしたら6年生とかならやっているのかもしれない。けど、1年生から。。。というのは、私にとっては違和感がすごい。

さんすうテスト
え!?97点!?

こんなかっちりしたテスト気持ち悪い、と思って、得点合計を見て驚愕!97点!うそ!

間違えた問題を確認してみると。。。

こたえの、写し間違えか。ということは、全部理解はしているってことなんだね。驚いた。

さんすうのセンスは、正直あるな、と感じていた。何て言ったらいいか、保育園の時から、工作やらする中で、空間把握能力なんかは私負けてたから。

けれども実は私、学校の成績という評価基準では、カメちゃん落ちこぼれるかもな、テストとか座って受けられるかな、と感じていた。カメちゃんには何か天才的なものを感じるけど、それは学校のテストでは発揮できないだろう、と。でも、学校の成績なんて本当の学力ではないと分かっていたし、テスト0点でもいい、考えられる頭さえどんぐり倶楽部で作れているなら、学校の成績はどうだっていい。

そこからの、この結果だったので、驚いたというわけ。で、「これ(答えうつし間違え)惜しかったね~」と言うとカメちゃんは憮然とした表情で、「先生にも同じこと言われたんだけど、”惜しくない、間違ったところが宝物なんだから!”と言ったよ。間違えたところが宝物なんでしょう?」と言われた。頼もしい。立派などんぐりっ子に育っています。

カメちゃんはわかってない様でとってもわかってて、よく私の迂闊な発言に的確なツッコミを入れてくる。謝るしかありません(汗)

こくごのテスト。

こくごテスト
78点、うん、まぁまぁじゃん。

カメちゃん、こくご苦手だと思ってたけど、やるじゃん、思った。間違えたところが宝だからね。 間違えたところを確認。

□の中の答を読んで、あれ?合ってるじゃん、何で×なの?と思ったら、左横から選ぶ問題だったんだ!ここで惜しい!とは全然思わなかった。自分の頭で該当する言葉を考えて書いたんだ、カメちゃんすごい!と感動した。問題で問われている能力の上をいってるじゃないの~

こちらも、カメちゃんが書いた答を見て、あれ?何で×なの?と思って。よく問題を見たら、おわりにはまるをつけなさいって書いてあって、そこが×なんだね。と、何か笑っちゃいました。カメちゃんを呼んで、「ママこれ、〇あげるからね!」と言いました。まる、がないと×なのか。

学校のテストでは、本当の学力はわからない、という意味が少しわかりました。

私、カメちゃんこくご苦手だろうから78点でもすごいと思ったけど、理解度という尺度でみたら、100点だったかもしれない。

どんぐり倶楽部の糸山先生が言う通り、学校の成績は本当の学力ではないこと。そして親って子どもの能力を全く理解していないこと。がよくわかった。

見せない教育

アーシング

“今日から俺は”というドラマが放映されていて、とても人気だった。不良というか、ヤンキー漫画なんだけれども、私にとっては懐かしい。主人公の三橋役の役者さんの演技がコミカルで、とても面白いと確かに思った。けれども、不良たちの話なのでとにかく暴力シーンが多い。あんなに普通に暴力をゴールデンで放映していいの?と思ったくらい。ちょっと見てられないシーンがたくさんあった。

で、驚くのが、”今日から俺は”を小学生や未就学児が見ている事。親があんな暴力映像満載のドラマを子どもに平然と見せている事。私は理解ができない。

どんぐり倶楽部主宰の糸山先生は、見せない教育の重要性を繰り返し訴えます。12才以前の子ども達に見せて良い映像はとても限られていると。

・見せない教育が大事。
制御できる時間、すべき期間(12才まで)はキチンと制御する。
・脳内進化が完了するまでは見せてはいけない情報(特に視覚情報)がある。視覚情報は無意識の反射を形成するからだ。
本人が意識しない間に殺人好きに育ててしまうことだってある。
考えない頭に育てることだってある。見せない教育は見せる教育と同じように12才まで(特に9才まで)は繊細な注意が必要である。
悪いお手本でも幼児・児童期には良いお手本と同様に「お手本」として消化されるのだ。反面教師が通じない理由である。
悪いお手本は良いお手本を修得した後でなくては利用できない。

アーシング
子どもは見ないほうがいいものがたくさんある

特にニュース映像は見せないように注意するように、と言われています。ニュースは異常でなければ成り立たないという性格があり、圧倒的に悪い残虐なニュースが多い。異常な映像を見続けていると、見ている子どもも異常になるのは当たり前だと。

私は、この考えに共感できるから、見せるテレビや映画の内容は子どもにふさわしいものをと思っている。

一昨夜、ハスちゃんカメちゃんが広島にいるいとことスカイプでお話していて、4年生のいとこが、「クラスに乱暴な子がおる。2人。先生に暴力ふるった。悪い子は5人くらいかな」と話していた。

今日から俺はがオンエアされてから、小中学校で暴力事件が増えていないか、アンケート調査を実施したいと思った。もれなくその先生に暴力をふるった2人は見ているんだろうな。その2人も、無意識に脳内に残っている暴力シーンを再現してしまったんだろう、と私は思う。

1年生のいとこも今日から俺はを見ていたみたい。家庭環境が安定していて、十分に愛情を注がれていて安心感がある子なら、大丈夫なのかもしれない。けど、日ごろからうっぷんが溜まっている子どもへの影響がこわい。

わかる、と、できる

教室

子どもにとっての”遊び”とは、
子どもにとって、一番大切なこと。

これを分かっている大人の少ないこと少ないこと。

ちなみに、どんぐり倶楽部方式で子育てをしている通称どんぐらー達にとって、
“お友達との自由な外遊び”を子どもにさせることが一番大切な任務。
これがミッションインポッシブル並みに大変で。

色々とやらせることが良いと、子どもを複数の習い事に行かせる親
広島では4年生になったら塾に通わせる親も激増していた。
最近では少しでも早く通わせるほうがいいという親が増えているし、
少子化で塾側も1年生から受け入れ始めたりしている。
※塾を経営している方の裏話では、”塾通いは遅いほど良い”というのが常識のよう。

そんなこんなで、放課後遊べる子どもがいない、という状況。

4年生からぐっと授業内容が難しくなってついていけなくなる、
とよく聞くけど、うそ?!と思う。
私が小学生の頃の記憶だけれども、小学生で塾にはいかなかったし、
放課後は毎日暗くなるまで友達と外遊びをしていて、
宿題以外は何も勉強してなかったけど、わからない授業ってなかった。

お友達といたずらしたり、喧嘩したり、悪さしたり、という実体験が豊富だったからなんだろう、と思う。

でんしゃ
テントでんしゃだよ

4年生から授業がわからなくなる子って、できる、けどわかってないのだね。

計算問題は得意なのに、文章題が苦手、という子が多かったけど、
私にとっては謎だった。
ああいう文章題ってとても分かりやすく簡潔な文が多くて、
しかも、計算自体も実は簡単な問題が多かったから、
私は計算問題は見るだけで嫌で間違えまくってたけど、
最後の文章題だけはいつも正解!みたいな子でした。

計算問題が得意な子って、できる、けど理解はしていない子。
それ危険。

で、学校の先生も”できる”ことが重要だと思っていて、
私がいくら”わかる”が大切なんです、と話しても???って顔してる。

小学校の授業の内容を理解できない子がいたとしたら、
それは生活環境に何か問題があるのではないか?
そもそも先生の教え方にも難がある、と聞きますが、
それでも、考える頭を家庭で作っておけば、酷い授業でも理解できるみたい。
子は天才なのだ。

お友達と自由に外遊びしている?親子で団らん、コミュニケーションとっている?
ゲームし放題、テレビ・ユーチューブ見放題、で思考停止させていない?

自然の中で自由に遊び、生活を味わうだけで、
小中学校時代はお勉強に困ることはないはず。
色々な家族を見て、わが子を見ていて、この考えは正しいと、日々強く確信しています。

生活を味わうということ

夕日

11月に入って、学校から5時に家に帰宅するよう、プリントが配られた。
この地域の父兄は、学校が決めるルールをよく守る。
学校が子の安全を考慮して、帰宅時間を通達するのは全国一緒だろうけど、
その上で、各家庭がうちは6時までいいよ、とか特別ルールを作るのが普通だと思ってた。
だからこの地域、私にとっては少し息苦しい。

5時のチャイムが鳴ってもまだ明るいので、
カメちゃんは「まだ遊びたい」と不満そう。
だから、ハスちゃんカメちゃんと11月の初めころ、5時から散歩をしていました。

ちょうど、5時過ぎだと夕日が沈む前の時間です。
ハスちゃんが理科のテストで朝日が出る方角を間違えていたから、
何気に質問してみた。

夕日
お日様、今日もありがとう

夕日は、どっちに沈むんだっけ?
「あっちー」とハスちゃん。
ということは、あっちは西だね。

じゃあ、朝日が昇るのは?と質問すると、ちょっと考えて、
「あっちー、あっちが東!」
と、学校で勉強したことを、生活の中で実体験しました。

うん、これこれ。

糸山先生がいつも言っている、実体験の大切さ。
予習は必要ないけど、準備学習はする。
準備学習とは、生活の中で、親子の会話の中で行うもの。

授業で勉強するよりも、実体験の方が身に付くよね。
実体験と授業がリンクしたら、一番いい。
今は、その実体験が少なすぎて、子どもの思考回路ができていなくて、
学校の授業(整理学習)が成り立たなくなっていると。

それを感じた一コマでした。