やってしまった

やってしまった。

大人の言動で、子供の心が死んでしまう、ということを実感している。私の発言で、ハスちゃんを傷つけてしまった。傷つけたというか、ハスちゃんから笑顔が消え、覇気がなく、死んだ魚の目をしている、そんな感じ。

正しさ、正論、よりも、大切なことがあるなぁと、気づいた。気づいている、知っている気はしていたけど、本当に実感している。正しさの押し付け、は本当に迷惑だし、各人がおかれている状況、状態によっては、それを言うのは凶器にすらなるんだ。

そんなハスちゃんを見て、やってしまった、と気づき、謝った。ハスちゃんは「元気だよ」、と全然元気のない声で私に言った。ママのせいじゃないよ、という風に聞こえた。

今日はカメちゃんも珍しく体調を崩し、学校をお休みしている。何だか心が晴れない。だから、めずらしく、床の拭き掃除をした。びっくりするほど隅や隙間に埃が溜まっていた。いつも掃き掃除をして綺麗になった気でいたけど、拭き掃除をしないと気づかない汚れってあるね。埃がとれるごとに、私の心もすこーしだけ晴れていく。

こういう日もいいもんだ。おかげで家は綺麗になった。

絵を描かない子

糸山先生や、全国でどんぐり教室をしている先生達が、どんぐり問題が全然できない子、の話を公開していることがあり、その様子は、嘘、そんな感じになるの?と驚くばかり。そしてそんな、嘘、そんな感じになるの?という光景を目撃した。

この近所にはどんぐり教室はない、と思うのだけど、どんぐり問題に取り組んでいる方はちらほらいて、先日、どんぐり体験会というものがあって、参加してきた。うちは、もうどんぐり歴7年目のベテラン?で、体験にはそぐわないだろうけど、どんぐりをしている仲間、どんぐりをいいと思った方に会いたい!と思って参加した。

その体験会で、小3だったかな、この問題をやってみよう、と渡された問題を読んで、「絵は描きたくない、絵なんか描かなくてもわかる、絵はめんどくさい、僕は式を書きたい」と、絵を描かない子がいて。

ほっほぅ、こんな感じになるのか、と、かなり興味深く観察してしまった。

その子は、毎日ゲームとyoutube漬けらしく、まぁ、こうなるか、と納得した。とても知識は豊富で口は達者。知っていることなどをペラペラと披露してくれる。ちょっと頭でっかちな印象を受けてしまったけど。

時間は経てど、彼はとーっても小さく薄い絵をちょっと書いて、その後はあーだこーだ言いながら、全く絵をかかない。とにかく面倒くさい、らしい。横にいたカメちゃんが、「面倒くさいなら、これをこう書いたらどう?」とアドバイスする。その子は、それでも面倒くさいと。

絵が描けない、ってこんな感じなんだ。面倒くさい、意味ない、計算でやればいい、と、繰り返す子。学校の算数では計算は得意だけど、最後の文章題は全くできない、手を付けないらしい。学校の文章題ってめちゃめちゃシンプルで簡単なのに。。。(どんぐり問題に比べたら)

この子が特別なんじゃない、恐らくほとんどの子はこういう状態になっているんだろうなぁ。

ハスちゃんの友達

ちょうど一年前、奄美大島から広島に引っ越し、転入した学校でいじめにあい、ハスちゃんは同級生の友達がいない状況が続いていた。自宅で一人でオンラインで授業を受けたり、フリースクールに行ったり、3学期は新校舎になり、明るく環境がよくなったから保健室に登校した。

教室には入っていないし、部活にも行っていないから、友達ができない。土日はいつも一人で部屋にいる。土日どちらかは、私とカメちゃんと一緒に外出するようにしていたけど、どこへ行っても、同年代の子とも関わることはなかったなぁ。

ある日、保健室で絵を描いてたら、治療に来た5年生の子が話しかけてくれたよ。と、その後もその子はちょくちょく保健室に来てくれていたみたい。その子が唯一仲良くしているお友達も一緒に来てくれるようになったみたい。

先週末、初めてハスちゃんが、今は6年生になったお友達2人と遊んだ。一緒にスプーンづくりのワークショップに参加して、その後何時間も3人でお話していた。本当によかった。保健室登校で、私はどうしてもハスちゃんが輝いていると感じられなかったのだけど、そのお友達は、絵が上手で綺麗なハスちゃんに憧れていると言ってくれて。嬉しかった。

保健室登校で、同級生の友達がいないハスちゃんだけど、輝いていない、なんて勝手に思ってしまう私がいけない。ちゃんとハスちゃんを見て、憧れてくれる子もいるんだ。

子供が幼少期に仲良くしていた友人たちから、中学校に入学したよ、小学校に入学したよ、とキラキラした写真がとどく。私はどうしても、ハスちゃんの近況を報告したい気にならず、傍観している。そんな自分は、ハスちゃんをかわいそうな子、だとみている、そのキラキラした旧友の子供達とハスちゃんを比べてしまっている、んだろうなぁ、と自分にがっかりする。

昭和かよ!

春休み、実家に滞在。その際に地元に住んでいる仲間と集まって、私の母校である中学校の現状を聞いた。

知人の娘さんは、この4月に、私の母校である中学校に入学した。入学説明会で配布された、校則に関し、驚愕のものがあった。

前髪は下して、まゆの上。二つ結び不可。三つ編みは可。

私がこの学校に通った昭和でも、前髪は自由だったし、二つ結びもしてよかったよ。もう令和なのに、昭和よりも校則厳しくするってどういう神経なんだろう。

その知人の友人の娘さんは、バレエを習っていて、前髪はお団子をするために伸ばしている。その旨教頭先生に確認したら、「おしゃれ、じゃなければ前髪あげてもいいです」と言われたらしい。

もう、ぶったまげ~の回答。倒れそう。私がこの学校の保護者だったら、ちょっと本気で物申すなぁ。教頭先生のおしゃれ、の定義を知りたいし、中学生、思春期の女の子のおしゃれ心を踏みにじる、最悪の学校だわ。本当に最低だと思った。

ハスちゃんにこの話して、今通っている学校も良くはない、けどこの私の母校に比べたら、天国のように感じるね、と話した。ハスちゃんも、同意していた。

生徒に一人一台PC配りながら、昭和以上にきつい校則で生徒を縛る学校。もう、意味がわからない。

数学みたいだねぇ。

ハスちゃんと英語をやっている。中1の学年末に、あまりにも英語ができないことが判明して、やることにした。

週1くらい、時間をとってやればいいかな、と思っていたけど、中1の英語が全然できてないから、今は毎日やっている。

平常文を、疑問文にする、という練習をした。

He plays basketball everyday. を疑問文にすると、

Does he play basketball everyday?  Doesに動詞についていた三単現のsが吸収されて、動詞からはsが取れて原型になる、と説明したら、「へぇ、数学みたいだね」とハスちゃんが言った。

数学みたい、だなんて、私は英語を勉強していて一度も思ったことが無いけど、何だかその感想、発言が素敵だなぁ、と思って、「そう?そうかもねぇ」なんて答えておいた。

よくわからんけど、さすがどんぐりっ子だと思った次第。

ハスちゃんとカメちゃんの春休み

春休みのハイライトは、北海道に行ったこと。奄美大島で出会った、素敵なご夫婦、私に体と心の整え方を教えてた師匠、に会いに行った。昨年の今頃、奄美大島を去った時、大好きな染めの師匠に、夏休みに必ず来ます、その時、また会いましょう、と伝えて去った。その染めの師匠は、夏休み前に急逝した。まさか、だった。また会えると思っていたのに。

だから、会いたいと思った人には、できるだけすぐ行動、会いに行くことにする。北海道、やはり行ってよかった。ハスちゃんが鼻炎のような感じで苦しんでいるのを見て、そしてタイミングよくたまにある頭痛で苦しむ私を見て、体の整え方をまた伝授して頂いた。感謝。

カメちゃんは、好奇心満開で全力で毎日を楽しんでいる。どんぐりのお宝問題にも毎日挑戦していて、丁寧に絵を描いて、正解している。お宝問題チャレンジ成功してるねーと言うと、「何かね、とっても簡単に思えるんだ。去年は凡ミスしてたんだろうね」と言っていた。私は、カメちゃんがパワーアップして成長しているからだよ~と言った。とっても誇らしい。

ハスちゃんは、今学校で輝けているとは言えない。けれども、最低限のことを、できる範囲でやっている。とっても賢い、頭が切れる子だけれども、それが成績に反映しないことがわかった。笑。どんぐりに取り組んでいたら、成績もついてくることが多いけど、成績に反映しない特性を持つ子もいる、と糸山先生は仰っているようで。ハスちゃんは、成績には反映しない特性の子だった様だ。

勉強することの意味、なぜ勉強するのか、ということはよく話題にし、話してきた。その上で、勉強するしないはハスちゃんに任せる。テストの点に関してもとやかく言わない、と思っている。思っていた。でも、あんまりにも成績がふるわない、というか、びっくりするくらい、いい点を取るために〇〇する、みたいな気持ちがないみたいで、ま、いいか、と思う反面、大丈夫か、、、という気持ちも湧いてきて。。。

特に、英語。学年末のテストが平均点を下回っていたから、ムムム?これは放っておけないぞ!と思った。私は学生時代、アメリカ留学をしたり、外国語大学に通ったり、英語を勉強してきた。英語も話せる。なのに娘がこんな状態で、放っておけない、おきたくない、と思って。

要は、全く単語を覚えていないから点が取れていない。糸山先生のどんぐりっしゅを参考にしながら、押さえておくべきことを確認したり、覚えるべき単語を一緒に確認したり、ハスちゃんの英語学習のサポートを始めた。嫌にならないように、毎日少しずつ。どんぐりっしゅ、とってもいい。これは汎用性のある語学学習だと感じている。

なかなか、充実した春休みを過ごしています。

はじめてのおるすばん

カメちゃん、昨夜は、夜間、ひとりではじめてのお留守番をした。ハスちゃんと2人で、はあるけれど、ひとりは初めて。ハスちゃんが、中高生対象のクッキングイベントに参加するため、私とハスちゃんが留守にしたから。

初めは一緒に連れて行こうと思ったけど、昨夜、WBC日本戦、準々決勝があったから、カメちゃんは家に残ることに。

お米の炊飯予約と、お鍋に味噌汁、を準備して、あとはカメちゃんが目玉焼きを作ることに。夜ご飯の準備、やることリストを準備して、説明して、カメちゃんは「1人でちゃんとお留守番できないと、6年生になれない」。私は、「できなくても6年生にはなれるよー」と笑ったら、カメちゃんは、「ちゃんとやれたら、自信もって6年生になれる」と言った。

最上級生になること、1人で留守番して夕ご飯食べて、自信もって6年生になること、日々充実している感じが、いいなぁ。

外出中、ハスちゃんのガラケーをカメちゃんに託していたのだけど、「ママ、卵焼き、上手にできて食べてるよー」とカメちゃんから電話があった。「ちょっと固くて、ちょっとトロトロ、最高、完璧!」だって。自信ついたみたいね。

六送会準備

カメちゃんは昨日、六送会、六年生を送る会の準備に忙しそうだった。忙しそう、といっても、射的で使う割りばし鉄砲を3つ作っていて、作り終わったらそのまま寝ていた。何個かグループに分かれて会を盛り上げるようで、射的をするグループのお手伝いだそう。割りばし鉄砲が壊れたらしく、カメちゃんが家で作ってくることを約束したらしい。

カメちゃんは、動画を撮るグループだそうだ。でも、カメちゃんは児童委員会メンバーとなり、六送会は初めて児童会としての仕事があるようで。

「あぁ、Tくん、動画大丈夫かなぁ。俺、児童会の仕事があって、動画全然関われてないから。」と仰った。

何だか、出来るビジネスマン的な雰囲気を感じる。笑 あっちにもこっちにも顔出して、あれこれ手伝ったり、仕切ったりしているカメちゃんの様子を想像して、嬉しくて笑える。

六送会、楽しい会になりますように。

読解力とは

どんぐり倶楽部主宰の糸山先生がfacebookで以下のように述べられていた。

読解力とは実は幼児児童期の味わった体験のことです。

久々に、体に電流がめぐるような衝撃を受ける感覚。最近、読解力、について何となく思い巡らしていて、関連するような本を読んで、納得したり、納得できなかったり、してるんだけれども、この糸山先生の言葉が、突き刺さった。

感覚的にこれこれ!と思う感覚。

ハスちゃんカメちゃんは、二人とも読解力がある。国語のテストの点がいいとかそういうことではなく、読解力はある。漢字学習、特に書くことには注力していないから、テストにでる漢字は全部書けない、ということもあり、テストの点はそんなに良くないかもしれない。でも、読解力がある。

確かに私は、ハスちゃんカメちゃんが色々な体験を味わえるように腐心してきた。その体験とは、友達と喧嘩して仲直りする、とか、そういう幅広い意味での体験。自然の中で遊ぶ体験も、かなりしたね。その体験を、どんぐり問題に取り組むことで確実に思考力をつけてきている実感がある。感覚的な話なんだけれども。

あぁ、この言葉、しばらくまた私の中で反芻することになりそう。

人生で有利になる学び

カメちゃんが通う公立初のイエナプラン教育校は、小学校しかない。卒業後のことを、在校生の保護者は心配している。せっかく育った自主的に学ぶ力を、また普通の公立の中学校に行くことで、無駄にしないか?勿体なくないか?と。

先日、お風呂の中でカメちゃんが「小学校卒業したら、中学校はハスちゃんが行ってるところに行くの?」と聞いてきた。受験をしないなら、今のところあそこだね、と答える。同級生の〇〇くん、〇〇君も行くって言ってたよ。と。カメちゃんは、それならあの中学校でもいいかぁ、なんて言う。そして、以下のように言った。

「じゃあ、中学校になったらまた黒板で一斉授業に戻るってことだよね?でも、今ブロックアワーで自分で勉強することを学んだこと、人生で有利になるよね」

びっくりした。こんなにも立派なことを言うようになったかぁ。本当に、今、イエナプラン教育校で学んでいる事は、人生で有利になるはずよ!