私が幼い頃テレビに出ていた工作が上手なおじさん、”のっぽさん”。テレビの演出上、声を発しないキャラクターでしたが、最近のっぽさんのコラムを読んで感動した。
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/010800021/091400016/?P=1
“ノッポさんが5歳で知った“大人のズルさ”というタイトルにギクっとする。そうなんだよなぁ、子供は賢い。だから大人から色々感じている。そして言葉にはしないけど、態度や生き方にそれが反映され行く。妙に大人びてなんだかすでに諦めることを知っている子どもが多いのは、大人のせいなんだと思う。
戦争中、アメリカを「鬼畜米英」と叫んでいた先生が、終戦後すぐ「民主主義とはいいものだな」と恥ずかしげもなく言うようになった経験をされた時、のっぽさんは大人は卑怯だと思ったと。現代、こんな極限状態はないけれども、似た状況はよくあるのでは?
のっぽさんは、 子どもを人間として大人よりも賢く感性も汚れていない、自分より上の存在だと考えて接していると。私も常々子どもとは対等であると思っているけれども、大人よりも神々しい存在なんだなぁ。忘れてしまいがち。
子どもには敬意を払って接する。しかし、無礼な振る舞いをするような子どもには容赦せず叱る。
「この野郎、ふざけるんじゃねえぞ」と徹底的にやりました。83歳の老人が小さい人を道の真ん中で罵倒している姿は、異様に見えたでしょう。
でも、それでいいんですよ。その小さい人にとって私は、正面からぶつかってきた初めての大人だったんでしょう。周囲の大人を「あんた」と小ばかにしていた小さい人が、翌日から私を「おじいちゃん」と呼んでニコニコと慕ってくるようになりましたから。
これこれ!子どもの扱い方を知らない大人がなんと多いことか。悲しいかな、とーっても丁寧で優しいハスちゃんの担任の先生、完全に激しい女の子になめられている。子どもには本音でぶつからないとダメ。敬意を払いながら。